テーマ:食べ物あれこれ(50336)
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自然薯(じねんじょ)とは文字通り自然のイモである。
では、何のイモかというとジャガイモやサツマイモではなくて「ヤマイモ」である。 でも「ヤマイモ」は今は畑で作っている。だから本当は「ハタケイモ」である。 自然薯は本当に山に採りに行く。だから本当の「ヤマイモ」だ。野生の薯だ。 いつも100円で無農薬の野菜を分けてくれるおじさんが「榎本さん、自然薯いるかい?」と声をかけてくれた。 私はあの野菜が欲しい、この野菜が欲しいとは言わない。この季節に露地栽培で自然になるものを何でもいただく。 野菜が人の都合に合せるのではなくて、人が野菜の都合に合せている。 それが一番おいしいし、安いし、栄養価も高いからだ。何より季節感が溢れてよい。 「もう、そろそろ自然薯ほりに行くけど、いるんだったらもってくるよ。100円じゃぁないけどね(笑)」という。 時々、おじさんは私に珍しいものや初物をとっておいてくれる。 声をかけられればいつも言い値で買うことにしている。 「おお~、自然薯ですか!そいつはぜひお願いします」と言っておいた。 すると次の週持ってきてくれた。 「なんや、こないな貧相なイモかいな」などと言ってはいけない。 手入れをされていない野山に自生している。ワイルドなヤツである。 ネタもまかないのに勝手に生えて、他の野生の雑草やらが生い茂るなかでしぶとく根を伸ばしているのである。 だから畑の「ヤマイモ」みたいに栄養をとれないので、太れないが生命力に溢れている。 早速、すりおろしてみると。ネバネバというより団子状になる。ポン酢醤油でなんとか溶き、わさびをちょいといれて、飯にぶっ掛けて食べる。 山の滋味とネバネバした触感が口に広がり、ポン酢醤油の酸味にわさびがピリッきいて茶碗一杯くらい一気にかきこんでしまう。 こちらは「むかご飯」 むかごとは自然薯の種芋だ。塩茹でしてご飯にまぜて食べる。ホクホクしてうまい。こちらも大好きだ。 むかごは1袋100円。 自然薯はどこで買っても結構高いものだ。それは山に入って見つける手間と、そしてなによりそれを奥まで掘り上げる手間だ。野生の山林で他の植物の根を掻き分け1mも掘り進むことは大変な重労働だ。 どうして、そこまで苦労をして掘るのか。うまいのはもちろんあるが、それだけはない。やたら精がつくのだ!それがこの高値を支えているとみた。 今は、味覚の秋であり、私もギンナンやら、むかごやら、自然薯をどうしても頻繁に堪能してしまいがちになる。 先週の大分セミナーで南先生に教えてもらったのだが、今は私も精子の数が7億あるそうだ。 その上、こういうものを食べていると大変なことになっている。 秋の長夜を、長時間天井を向いて時を過ごすことになる。 (何が?) こういう秋の味覚はとってもお勧めだが、特に伝授をお持ちの男性は充分に覚悟して召し上がっていただきたい。 伝授を受けたら、無限の愛と無限の責任が大切だ。 しかし私に何とかしろと言われても、眠れぬ夜を過ごしてもまったく責任がもてないのであった! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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