2015/06/09(火)09:07
旅立ちました。
しばらく更新しなかったのは、
そういうことなのですが、
書くことで区切りをつけたいと思います。
受診したあと、自宅に戻りましたが、
週明け、すぐに入院となりました。
食道は狭くなっているけれど、
癌の上部が広く空き、そこに水分がたまり、誤嚥したようです。
誤嚥性肺炎で、右肺は真っ白です。
最低限(もないかもしれない)の点滴と、
モルヒネをすぐ始めました。
そして、入院して2週間ほど経過した4月半ば、
父は他界し、先日、四十九日の法要も済ませました。
亡くなる数日前は、苦しく辛そうでしたが、
最期は、とても穏やかな旅立ちでした。
亡くなる4日前まで、自力で714Xは続けていました。
最後に注射した日、
「714Xは、間違いなく効果がある。
今後、広く認知されるためにも、
自分が良くなった前例にならなくちゃな。
先生に申し訳ないな。」そう言っていました。
心の持ち方については、わかった上で、
今までの自分のままでいることにしたようです。
病気の姿を人に見られたくないからと、
病室のカーテンを閉め、一日中テレビをつけていました。
話せなくなってからも、髪や服を整えるしぐさをしていたのも、
身だしなみに気を使っていた父らしい様子でした。
文句ばかり言っていましたが、
苦しくてもがんばる姿に、
自分の今までの生き方を貫く決心を感じました。
私は、良くなって欲しかったので、
もっと良いアプローチができなかったものか?と、
考え込んでしまいましたが、
いろいろな提示をした上で、
父が自分で思うようにしたことなので、
これで良かったのだと思うことにしました。
微笑んでいるようにも見える穏やかな表情だったので、
それが、全てを物語っているのだと思います。
結果として、回復はしませんでしたが、
催眠療法を受け、
714Xによる治療をしたことは、
とても大切なプロセスだったと私は思っています。
また、父の場合は食道だったので難しかったですが、
漢方薬も、間違いなく、よい効果があったと思います。
とにかく、父は、最期までがんばりました。