♪おやこであそぼ♪  -my favorite toys-

2015/06/09(火)09:07

旅立ちました。

父のこと(44)

しばらく更新しなかったのは、 そういうことなのですが、 書くことで区切りをつけたいと思います。 受診したあと、自宅に戻りましたが、 週明け、すぐに入院となりました。 食道は狭くなっているけれど、 癌の上部が広く空き、そこに水分がたまり、誤嚥したようです。 誤嚥性肺炎で、右肺は真っ白です。 最低限(もないかもしれない)の点滴と、 モルヒネをすぐ始めました。 そして、入院して2週間ほど経過した4月半ば、 父は他界し、先日、四十九日の法要も済ませました。 亡くなる数日前は、苦しく辛そうでしたが、 最期は、とても穏やかな旅立ちでした。 亡くなる4日前まで、自力で714Xは続けていました。 最後に注射した日、 「714Xは、間違いなく効果がある。 今後、広く認知されるためにも、 自分が良くなった前例にならなくちゃな。 先生に申し訳ないな。」そう言っていました。 心の持ち方については、わかった上で、 今までの自分のままでいることにしたようです。 病気の姿を人に見られたくないからと、 病室のカーテンを閉め、一日中テレビをつけていました。 話せなくなってからも、髪や服を整えるしぐさをしていたのも、 身だしなみに気を使っていた父らしい様子でした。 文句ばかり言っていましたが、 苦しくてもがんばる姿に、 自分の今までの生き方を貫く決心を感じました。 私は、良くなって欲しかったので、 もっと良いアプローチができなかったものか?と、 考え込んでしまいましたが、 いろいろな提示をした上で、 父が自分で思うようにしたことなので、 これで良かったのだと思うことにしました。 微笑んでいるようにも見える穏やかな表情だったので、 それが、全てを物語っているのだと思います。 結果として、回復はしませんでしたが、 催眠療法を受け、 714Xによる治療をしたことは、 とても大切なプロセスだったと私は思っています。 また、父の場合は食道だったので難しかったですが、 漢方薬も、間違いなく、よい効果があったと思います。 とにかく、父は、最期までがんばりました。

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