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August 20, 2006
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中3の受験生には申し訳ないが、朝から映画を見に行ってきた。

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『スーパーマン・リターンズ』だ。

 

クリストファーリーブのスーパーマンが公開されたのは私が中1のときだった。

母親から、マーロンブランドという役者の素晴らしさを耳にタコができるくらい聞かされていた私はスーパーマンの父親役で最初の5分程マーロンブランドが出ているのに注目していた。

幼かったので彼の演技力の素晴らしさは分からなかったが、この5分の出演で32億円をギャラでもらったという話を聞いて大層驚いた記憶がある。

今回、彼の映像と声が効果的に使われている。あまり口を開かないくぐもった声はまさにマーロンブランドの声だ。とても重みがある。

さて、この『リターンズ』、よくできている。とても楽しめた。映画に関して、そんなに詳しい方ではないが、演出と監督の腕がとてもよいと思った。特撮も20年(前シリーズ最終作より)の月日は映像を劇的に進化させた。迫力ものだ。主演の俳優もクリストファーリーブよりも甘い感じでとてもいい。

ヒロインのロイスはスーパーマンが5年の間、地球を離れている間に、結婚して、子どもができてしまった。このロイスの子どもの役をしている子がまた巧い。どうして海外の映画は子役が抜群なのだろう。

映画としての詰めが甘いだとか、脚本がどうの、という意見もあるだろうし、その言い分も大変よく分かる。しかしこれはスーパーマン映画である。細かいことを言うのは野暮だ。単純に楽しむのがいいと思う。

 

ところで、中1の頃も、「スーパーマンがもし本当にいたら・・・」と思ったが、今もふと同じことを思う。ただあの頃と違うのは「いたら・・・」の後の「・・・」の部分だ。

平和でない世の中を憂い、「ヒーロー」がいるだけで物事が単純には解決しないということを分かってしまっている中年の自分がそこにいる。世の中がそう単純でないことはどうやら学べているらしい。






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Last updated  August 20, 2006 07:55:13 PM
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