祇園祭の山鉾の値段はいくら?
京都新聞ニュースによれば、「動く美術館」は一体いくらなのか。公益法人改革に伴い、京の夏を彩る祇園祭の32の山鉾保存会が、山鉾そのものの評価を迫られている。しかし、豪華絢爛(けんらん)の懸装品や金具を付けた山鉾のような文化財を、どのような方法で金額に表すのか。今のところ指針はない。戸惑う保存会の声を聞いた。1926年、山鉾町で最も早く財団法人を設立した放下鉾保存会は、鉾を財産目録に記載していない。川北昭理事長(66)は「鉾や懸装品を一括評価するのか、1点ずつ評価するのかも分からない。糸が切れているが与謝蕪村の下絵を基にした下水引をどう評価するのか」と悩む。33年に財団法人となった保昌(ほうしょう)山保存会の出島昭男理事長(80)も「ご神体を金に換算できるのか」と話す。公益法人改革法では、京都市中心部にある32ある山鉾の保存会のうち、財団法人の23の保存会は、一般財団法人か公益財団法人への移行が求められる。その際「山鉾の値段」を財産目録に盛り込む必要があり、記載していない保存会は、新たに評価しなければらない。これに合わせ、祇園祭山鉾連合会(京都市中京区)は、今秋にも専門の評価委員会をつくり、すでに評価済みの山鉾を含めたすべての山鉾を評価する方向で調整中だ。昨年3月現在の山鉾町の財産目録によると▽長刀鉾と付属什器(じゅうき)備品3億円▽函谷(かんこ)鉾及び付属品一式2億5000万円、鉾関係器材他約1億1000万円▽月鉾と付属什器備品一切2億円▽黒主山及び付属什器約1億7163万円▽鶏鉾1億2044万円、祭具約6500万円-などとなっていた。多くが、昭和40年代に鑑定された「山鉾の値段」だ。これらの法人は、時価評価が可能でも、以前から財産目録に記載されている評価のままでもよい。それでも連合会は「現在の評価に合わせたい」と評価し直したい意向だ。専門委では、懸装品の復元新調の価格を基に現在の評価額を推定し、重要文化財や重文級の懸装品などは別途評価する。専門委には美術品の専門家を招き、各保存会と意見を交わして時価を出したいという。祇園祭船鉾保存会の長江治男理事長(75)は「悩みの種ですわ。神面改めで使う面を、どう評価するというのか」と打ち明ける。函谷鉾の御池吉三理事長(77)は「移行期間(5年)があるものの、再評価の際、懸装品を倉庫から出して見るだけでも相当な時間がかかる」とみている。山鉾を一斉評価する意味について、連合会は「時価評価の作業の中で、自分たちのさまざまな行為を検証できる。かかわる山鉾の文化的価値が数字で分かると、将来の保存会の担い手の励みにもなる」としている。いろいろ頭の痛い問題を抱える祇園祭ですが、祭りとしては、7月1日より始まっています。5日には稚児の神事もありました。祇園祭の山鉾巡行で先頭を進む長刀鉾(京都市下京区四条通烏丸東入ル)は5日、神事始めにあたる「吉符入りの儀」を行った。稚児の岡澤一規君(9)が巡行の際に鉾の上で舞う「太平の舞」を市民に披露した。 町会所には保存会の役員、囃子(はやし)方のメンバーらが集まり、神前で祭りの無事を祈願した。役員の前で岡澤君と禿(かむろ)の乾満希君(10)、植村龍登君(8)が「太平の舞」を舞ってみせ、OKをもらった後、四条通側の窓から市民の前へ姿を見せた。 岡澤君は鶴のクジャクの羽がついた「チョウトンボ」の冠を頂き、青海波に鶴模様のふじ紫色の振り袖に、若草色の紗(しゃ)のかみしも姿。時折、前に身を大きく乗り出しながらゆったりと舞い、天下太平と五穀豊じょうを願った。岡澤君は「緊張した。練習よりもうまくいかず60点。巡行は頑張ります」と話していた。もう、京都には、祇園祭の1週間前からは、どこのホテルも旅館もいっぱいでしょうね。もし、他府県から来られる方は大阪でホテルを予約した方がいいですね。安いし、大阪ー京都間は40分でいけますからね。JR、阪急、京阪、近鉄など私鉄も多く京都の中心部に乗り込んでいます。食事はレストランは期間中、予約が必要ですから、これは、早い目にされたらいかがかと思います。今年も浴衣を着て、四条通りや烏丸通りをぶらぶらしたいものです。♪コンコンチキチン コンチキチン♪ (*^0^*)