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いま、新聞で耳目を集めている出来事は、会社の買収・統合、TOBです。楽天がTBSに対して、役員を送り込むために、株主総会での発言権を勝ち取るために、株主から委任状を集め始めました。それに対抗して、TBSも委任状を集めはじめました。
百貨店の大丸は松坂屋と経営統合を発表するなど、あらゆる企業は買収や統合の大波にさらされています。こいずみくんたちがやった、規制緩和、金融の自由化の”おかげ”です。 特に最近は、新聞で「スティール・パートナーズ・ジャパン」、いわゆる「スティール」の名前を見ない日はないほど、その日本企業の買収の動きが激しいですね。 「スティール」ってなんでしょうね。 いま現在、天龍製鋸とアデランス、サッポロビール、ブルドッグソースにTOB(株式公開買い付け)をかけ、攻勢を強めています。天龍製鋸は4945円のTOBをかけられて、24日ストップ高の4800円の終値をつけています。まだ、145円の余裕があるので、今日も買いが殺到するでしょうね。社長以下役員は「こんな小さな会社で目立った業績もないのに、どうしてなのか」と、首をかしげています。 ブルドッグソースも一応、ソースの業界大手ではありますが、売り上げ高も大きいわけではないし、最近の消費者のソース離れで、年々売り上げも落ちている状態が続いています。そら、TOBを突然かけれて「まさか?」って思いますよね。でも、今は、個人投資家から注文が殺到している状況です。 各社とも防衛対策を急ぎとっていますが、株主たちは「いままで余りにも投資家を大切にしてこなかった」という不満もあり、なかなか防衛策は困難を極めています。 三協輸送機(大阪府)は公園の遊具や舞台装置を製造している会社ですが、ここも寝耳に水のTOBで、びっくりしているあまり有名ではない会社です。 ★スティール・パートナーズ アメリカに根拠地を置く有名なアクティビスト・ヘッジファンド。ウォレン・リヒテンシュタインによって1993年に発足。一躍有名になったのは、2003年12月の「ソトー」及び「ユシロ化学工業」に対する敵対的TOBで、その後、韓国のタバコメーカーの「KT&G]に対してM&Aを仕掛けた。 サッポロへの出資名義は「スティール・パートナーズ・ジャパン ストラテジックアンド(オフショア)エルビー」がなっていて、「タックスヘイヴン」として有名な「ケイマン諸島」に住所を置いている。この手法はかつての「リップルウッド」と同様で、その投資手法から「ハゲタカファンド」と言われ、「盗っ人(steal)パートナーズ」と評されている。 日本法人名は「スティール・パートナーズ・ジャパン株式会社」(SPJS Holdings LLC)2001年11月設立、東京都に本社、代表は西裕介氏(日興証券出身)。 このSPJは、小型株市場のゆがみに注目し、株主権を行使することで、利ざやを稼いできた。いま、SPJが大株主になっている会社を見れば、彼らの狙いは一目同然です。 ★SPJが大株主になっている会社一覧 金下建設、江崎グリコ、キッコーマン、ハウス食品、日清食品、小松精練、ワコール、石原薬品、みらかHD、日本特殊塗料、ユシロ化学、丸一鋼管、高田機工、ノーリツ、日阪製作所、ブラザー工業、中北製作所、新コスモス電機、フクダ電子、松風、モスフードサービス、中央倉庫、因幡電機産業、シチズン時計、日清紡。 いかがですか?みなさん。こんなに多くの会社が”ハゲタカ”のエサになろうとしています。もう、びっくりですよね~。これで、1社の仕事です。これ以外に、数十、数百の”ハゲタカファンド”が、日本で”暗躍”しています。村上ファンドなんて、これらのファンドに比べたら、かわいいものですね。 これらの、大株主になっている会社で、買ったときの株が下がっているのは、アデランスのみで、取得資金291.8億円、持ち株時価256.5億円。これ以外は1.5~2倍以上も値上がりして、大儲けしています。 この不愉快なアメリカの”ハゲタカファンド”。日本で稼げるだけ稼いで、さっとアメリカに帰るのでしょうね。まったくハラのたつ連中ですが、打つ手がありません。これが、”規制緩和””金融の自由化”の結果です。明後日はあべちゃんは、日本ダービーのある東京競馬場に行くつもりだとか。優勝馬に「総理大臣賞」を渡すためだって。これも、参院選で顔と名前を売るために、観客の多い東京競馬場に決めたそうだ。この日は大相撲でも千秋楽を迎え、優勝力士に総理大臣杯を渡す日でもあるそうですが、なにしろ、観客が競馬場より少ないので、代理ですますようですよ。 このハゲタカの一味をどうにかならないのでしょうか。国税庁のみなさんに、彼らから、がっぽり税金をとってもらいたいものです。(+-o-*) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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