|
カテゴリ:カテゴリ未分類
なでしこ反省しきり、逆転勝利にも笑顔なく
読売新聞ニュースによれば、29日に開幕した女子サッカーの国際親善大会・アルガルベ杯は、北欧の古豪ノルウェーから2―1の逆転勝利で、なでしこジャパンが、ロンドン五輪イヤーを滑り出した。 相手DFの間に身を割り込ませるようにしてクロスを押し込んだ永里優の同点ゴールや、積極的なシュートで幸運を呼び込んだ川澄の決勝点は、気迫がにじむプレーでもあった。 しかし、試合後の選手に笑顔はなかった。佐々木監督も「大会1試合目で勝ち点3を取っただけ。あとは収穫がない」と、あえて厳しく突き放した。 ポルトガル入りしてから、流動的にポジションを交換しながら、縦パスで相手守備を崩す攻撃パターンを練習で繰り返してきた。その意識は見られたが、選手間の呼吸を合わせ切れず、決定機に結びつく場面は少なかった。佐々木監督が求める、パスのスピードも足りなかった。 攻めあぐんだ末に無理なパスを入れて奪われ、カウンターからピンチを招く場面も目立った。近賀は「サイドに展開して、揺さぶってから縦を狙えばよかった」と反省。永里優も「攻撃のテンポにアクセントをつけないと」と、不満げだった。 ただ、浮かび上がった課題を素早く修正できるのも、このチームの持ち味。次戦から、試合内容を上向きにできるか。 ▼川澄イライラ解消弾/アルガルベ杯 ニッカンスポーツによれば、なでしこジャパンが2012年最初の試合を逆転で飾った。ロンドン五輪前哨戦となる国際大会アルガルベ杯が開幕し、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング3位で昨夏のW杯覇者日本は1次リーグでノルウェー(同12位)と対戦。 先制を許したが、前半終了間際にFW永里優季(24=ポツダム)のゴールで追いつくと、後半20分にFW川澄奈穂美(26=INAC神戸)の右足シュートが相手に当たって勝ち越し弾となり、白星発進した。次戦は3月2日にデンマークと戦う。 五輪イヤー幕開けとなる華々しい初戦とはならなかったが、最低限の結果は出した。昨夏のW杯ドイツ大会で見せたパスサッカーの進化を目指し、まだまだミスも多かった。本来の姿には程遠いが、エース川澄が逆転弾で救った。 1-1で迎えた後半20分、狭いスペースでボールを受けると、振り向きざまに右足を豪快に振り抜いた。約25メートルから放ったシュートは相手DFに当たってコースが変わり、GKをあざ笑うようにゴール右スミに吸い込まれた。 川澄 チームとしてシュートは少なかったので積極的に狙ったことで得点になってよかった。前を向けるのは自分のいいところ。ああいうシーンが増えていければいい。 佐々木監督は「90分の運動量もあるし、常に計算できるのは強み。これからはなでしこのキーになる選手」と高評価。MF沢も「先制されたけど2点を返せたのは大きい。ナホ(川澄)はみんなが信頼しています。スピードはすごい」とたたえた。 昨季なでしこリーグ得点王に輝いた川澄は自信も得ている。今オフは「こんなに動かなかったのは初めてだけど始動から案外動けていた。オンオフの切り替えがうまくできた」と、たっぷり休養。連覇を飾った元日の全日本女子選手権後約20日間、南アフリカ、韓国と2度の海外旅行に行き完全リフレッシュしたことが、さらなるパワーも生んだ。 たくましい川澄の存在がなでしこを支える。指揮官は「まだ冬から春にはなっていない」と油断はしないが、苦しい時こそ結果を出し続けるエースがもたらす「勝ち点3は収穫」と雪解けも感じている。金メダルを目指す夏のロンドン五輪へ、まずは好スタートを切った。 ◆アルガルベ杯大会方式 参加12カ国を3組に分け、1次リーグ1回戦総当たり。強豪が集まるA組、B組の同順位同士がそれぞれ順位決定戦を行い、優勝から8位までを決定。C組はグループリーグ成績で9~12位となる。 ◇ 反省点はいくつかはっきりしている。それは、バックス陣をいじらないことです。岩清水選手がセンターバックにいないと、どうもバックスが落ち着かない。たった一人、代役をいれただけで、がたがたになったバックス。 攻撃もパスサッカーを基本にしていかないと、リズムがとれない。欧米のチームの真似をすべきでない。縦パスの固執はなでしこを瓦解させるでしょう。ロンドン五輪でメダルどころか、FIFAランクを落とす結果になるでしょう。 主将の交代も含めて、新しいことを一辺にいくつもするべきではないのではないか。(-0-) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年03月01日 11時34分02秒
コメント(0) | コメントを書く |