カテゴリ:短歌
7月6日『NHK短歌』 題「ボート」または自由 選者 栗木 京子 特選三首の中から、私が注目した歌にコメント。 矢のささる鴨助けんとボート出す平和な国に我ら住まいて世界には戦争その他もっと残酷なことがいっぱいあるわけで、鴨ごときで大騒ぎする日本人をやや皮肉った歌とも言える。だが一方で、やさしさが高じて極端な動物愛護に走るのもどうかと思う。増えすぎてから大量に殺すよりも、繁殖するまえに少しだけ殺すというあり方もあっていいはず。上記の鴨については、快楽によるものだから非難されるべきことではあるが。 ゴム製のボートを漕いでいるような優しさにじむ 母という字は空気が入る場所と二本の櫂、そして乗っている二人を「母」に見立てた。ゴムのやわらかさのほか、水面に浮かぶゆらゆらした感じも母のイメージと重なる。のんびりと語り合う二人の様子も、良好な母子関係を暗示するかも? では、自作。 漂流の一生なるか 夢のなか海図をながめ舵は握れず 《『NHK短歌』のホームページ》 人気blogランキング ↑この記事が面白かった方、またはこのブログを応援してくれる方は、是非こちらをクリックしてください。 「p(^o^) 和の空間」の Window Shopping |
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