テーマ:俳句(532)
カテゴリ:俳句
正木ゆう子選の入選と佳作から、私の注目した句にコメント。 あらためて母の影なき障子かな生前は、障子に母の影を見ては安心していたのかもしれない。今や影のない障子を見ては、母の不在を実感し、さびしさを感じる。 実演のいと簡単に障子自分でやってみると、障子紙が曲がってみたりたるんでみたりして、なかなか上手くいかないものなのだが・・・。(^^; 白障子この句では、繰り返し何度も雀が去来するのが自然と想像される。 障子閉づ 人拒みたく人偲びたく独りになってゆっくりと偲びたい人がいるのだろう。障子には個人のプライバシーを守る機能はあまりないが、自分自身の主観的空間を作り出す機能がある。 外野席ばかり多くて障子貼りああでもない、こうでもないと周りでガヤガヤ言うんだよね、ま、へたな貼り方をしているからなんだろうけど。(爆) 吾子五人やぶれ障子の幸せよこりゃあ、相当はげしく破けていそうだなあ。(^^; 「幸せよ」なんてあからさまに表現してしまうのは一般には俳句として上手とは言えないのだろうが、この場合は、どんと出してしまって正解だったかも。むしろ、「幸せよ」と言っている本人がどんな幸せを思っているのかを読み手が想像することになる。困ったもんだなあという気持ちがたっぷり混じった幸せ。(笑) 障子穴一つ一つに子の育つイタズラして、親に叱られて、またイタズラして、親に叱られて、それでもまたイタズラして……。そうやって子は育つ。一回でぴたっとイタズラをやめたら、子は育っていないのかもしれない。。。 《『NHK俳句』のホームページ》 人気blogランキング ↑この記事が面白かった方、またはこのブログを応援してくれる方は、是非こちらをクリックしてください。 「p(^o^) 和の空間」の Window Shopping |
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