テーマ:俳句(532)
カテゴリ:俳句
正木ゆう子選の入選と佳作から、私の注目した句にコメント。 ぺらぺらの氷を胸でくちゃっと皺にして寄って来たのだろう。かわいいと思う。池などの風景全体にではなく鴨の胸に読者のイメージを集中させることで、一匹の鴨がクローズアップされている。 出初式その勢いの客来る観衆の方も熱気ムンムンで負けず劣らず盛り上がっていたんだろうね。(^^ゞ 薄氷を麦踏む人のやうに来る全部割ってしまおうと小股で歩いて来るところが、麦踏みに似ていたのかな? ことごとく薄氷割りて登校す水たまりを見つけてとにかく全部割っていきたいという気持ちは、たしかに私にもあった。(笑) この音が好きで薄氷踏みにけりものによって微妙に違うパリパリ感が楽しい。 薄氷やとにもかくにも入試まで孫の入試だろうか。軽く触れただけで壊れてしまいそうで、そっと見守っている感じなのだろう。ちょっとした疎隔感も表わしている。その危うさがいかにも薄氷らしい。 〔添削コーナー〕 薄氷ややさしき嘘をなによりも句の内容がいいのでピックアップ。添削者は、「や」が重なるのが表記のうえで気になるという。だが、「優しき」ではちょっと柔らかさがなくなる気がするし、また、私の個人的イメージでは「うすごおり」よりも「うすらい」のほうが微妙な疎隔感が感じられていいなあと思うのである。このような微妙なレベルになると添削も一長一短になって難しいなあと思う。 《『NHK俳句』のホームページ》 人気blogランキング ↑この記事が面白かった方、またはこのブログを応援してくれる方は、是非こちらをクリックしてください。 「p(^o^) 和の空間」の Window Shopping |
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