ジャジャーン!
こちらのタイトルを見て、お気づきになったかたは
いらっしゃいますか?
そうです、これは、
オレンジページnetで2007年4月~2009年6月まで連載していた
渡辺葉さんのエッセイブログ「ふだん着のニューヨーク」をもとに
書かれた本なのです。
前任者からバトンを受け、途中からブログの担当となった私。
ニューヨークのさまざまな風景を垣間見ることができ
毎回、原稿と写真が送られてくるのを心待ちにしていました。
出版された本のページをめくるたび、なつかしさがこみ上げてきます。
とくに思い出深かったレシピの章を読んで「作ってみよう!」と
夜な夜なキッチンへ。
こちらが「キャラメル風味のカトルカール」。
口に入れた瞬間キャラメルの風味がふんわり広がります。
あぁ、この味。この味。
掲載するにあたり、試作をしたのを思い出します。
もうひとつ、「レモン&カランツのサブレ」。
本当はカランツが入るのですが、今回は入れず。ごめんなさい。
それでも充分おいしい!
これ、サクサクっとした食感がたまらないのです。
バターの風味と、レモンのさわやかな味がくせになって、
もう1枚、もう1枚と手が止まりません。
そんなんで、すでに2回も作ってしまいました。
レシピは本に掲載されています☆
ほかに、ニューヨークにいながら異国を感じられるスポットをめぐる
「オリエント急行プロジェクト(略してオリキュー)」企画や
地元食材が並ぶファーマーズマーケット、
絶品☆チーズケーキのお店や、図書館、美術館など
葉さんおすすめのニューヨークスポットがずらり。
読んでいると
「ニューヨークへ行きたい! 暮らしたい!」という思いが膨らみます。
しかし、そんなお金もないので、
ニューヨークが舞台の映画
「ジュリー&ジュリア」と「ユー・ガット・メール」を観て
行った気分に浸ることに。
「ユー・ガット・メール」では
葉さんが住んでいる「アッパーウエストサイド」というエリアを
中心に物語が繰り広げられます。
ベーグル屋さんやカフェ、スーパー、公園、地下鉄、路面のフラワーショップ……
どちらの作品からも『ふだん着のニューヨーク』の世界が目に見えるようで
これまでとまた違った思いで作品を楽しみました。
いつの日か『ふだん着のニューヨーク』を片手に、
ニューヨークをゆっくり旅したい!
少しずつお金を貯めて、計画を立てようと思います♪
春夏秋冬。
ていねいな暮らしを通して
渡辺葉さんのニューヨークに対する特別な思いが伝わってくる一冊。
読めばきっと、現地へ足を運びたくなるはず。
等身大のニューヨークの魅力がギュッと詰まっています。
ぜひ、手にとってみてください
『ふだん着のニューヨーク』>>>
渡辺葉著、1400円/青春出版社