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oranjyuの鑑賞日記

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October 15, 2011
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テーマ:徒然日記(22847)
カテゴリ:徒然



妹が悲痛そうな声で電話をかけてきた

こういう声を出すときの要件はもう決まっている

「悪いけどお金貸してくれないかなぁ」

今にも消え入りそうにぼそぼそと話す

この間会った時の様子で

なんとなくそんな予感はしていたが

なんだか腹が立って思わず言ってしまった

「先月も貸してんのに返せんの?」

「うん、どうにか・・・」

そのあっさりとした返事にも無性に腹が立った

「あんたさ何か勘違いしてない?

あんたんちは立派な旦那さんがいてきちんとした収入があって

あんたは専業主婦やってられて

子供たちはバイトさせることもなく高校へ行かせられるんだよね?

うちはさ、親がこんなだから

子供たちがどんな苦労して高校行ったと思う?」

 

以前妹のところに厄介になった時に知った事実のひとつで

次男坊の高校は電車代の他にバス代が結構かかるのだ

その金額を聞いてびっくりした私は甥っ子に

「自転車代貸してあげるから自転車買って通学しなよ

それでそのバス代お小遣いにしたらいいんじゃない?」

「自転車だと1時間半から2時間かかるから無理」

「違うよ駅から学校までの話だよ

一回だけちょっと頑張ればいいんじゃない」

「ああ、そういう子結構いるよ」

と、他人事のような返事の甥っ子

「本当だよねぇ」

と、それを聞いていた妹のさらにのほほんとした返事

 

私はその時の様子を思い浮かべさらに言った

 

「長男は去年から授業料が無償になったけど

お姉ちゃんたちは春休みのうちからバイト始めて

授業料から諸経費、携帯代から保険料

お弁当代まで全部自分でどうにかしてたよ

それこそ高校生になってからは

下着の一枚も買ってあげたことがない

 

最近だよ!

お姉ちゃんたちが働き出して生活費を入れてくれるようになったから

最近ちょっと贅沢もできるようになったけど

基本的にうちは貧乏なの!!

そのうえ今は私が働けないでいるのに

どこからあんたに貸すお金を出せって言ってるの?」

口に出して声にして言ってみると

自分の親として人間としての情けなさに涙が出た

 

「次女は進学したいって言ってる長男のために

お昼代も節約してお金貯めてるけど

そのお金を貸せって頼めっていうの?

それとも来年は車検がもう通らないからって

一生懸命車代貯めてる妹に頼めっていうの?

なんにしても私に貸せるお金がないから無理

どうしてもって言うなら

自分で妹にでも子供たちにでも聞いてみな」

そう投げ捨てるように言ってみたけど

妹からの返事はない

 

「なんか言うことないの?」

しばらく待って私が言うと

「どうしても駄目かな・・・」

泣き声が返って来た

 

「あんたさぁ、毎月の収入や出費は決まってるんだよね?」

「うん」

「じゃぁ、給料日には今月は足りるとか足りないとか解るんだよね?」

「うん」

「じゃぁ、なんでこの間会ったときに言わないの?

あんたんとこの三男坊にお金使っちゃう前に

どうして言わなかったの?」

 

誕生日に遊びに来ていた甥っ子に

たまにだからと豪勢にお金を使ってしまったあとだった

 

「あんたがどう思ってるか知らないけれど

ちょっとばかり豪勢にお金使ったからって

うちにお金が有り余ってるんじゃないよ

その分かなり節約してるの解ってる?」

「うん」

「じゃぁ、どうして使っちゃう前に言わなかったのよ」

そう言ったとたんに力が抜け

それ以上何を言う気にもなれず

「とりあえずみんなと相談してから返事するよ」

そう言って電話を切った

 

電話を切ってから悶々としてしまい

考えれば考えるほどに情けなくて

書かずにはいられくなった

 

当時は自分もしてきたことだと

たいした疑問もなく子供たちに強要してしまったけれど

本当に子供たちには苦労をかけてしまったんだと

甥っ子たちと比べれば比べるほどに

自分の情けなさがこみあげてきてどうしようもなくなる

 

昔、自分が反抗期だった頃親に言ったことがある

「子供は親を選べないんだからね」

幸い私はまだ子供たちにその台詞を言われたことはないが

親を選べなかったうちの子たちは

いままでどんなに苦労してどんな思いをしてきたのだろう

いまさら思い悩んでも仕方ないのだけれど

それでも幸せだったと思ってくれる日は来るのだろうか

 

それでも幸せな日々を送れる将来が

一日も早く訪れてくれるのを願わずにはいられない

 

 






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最終更新日  October 16, 2011 05:41:56 AM
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