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テーマ:上高地讃歌(20)
カテゴリ:上高地讃歌
上高地(続編・1)「明神へ・・、」
明神周辺概念図 上高地とは・・? 「かみこうち」の名称は本来「神降地」、「神垣内」という漢字表記で、後に現在の「上高地」と表記するのが一般的となった。 「神降地」とは正に神が降臨した地で、穂高神社の祭神、穂高見命(ホタカミノミコト)が穂高岳に降臨し、この地(穂高神社奥宮と明神池:神域)で祀られていることに由来している。 穂高神社奥宮 尚、穂高神社の嶺神は北アルプス・穂高連峰の主峰「奥穂高」の山頂に祭られ、本宮(里宮)は穂高の山麓、安曇野市穂高に神社がある。 明神へのルート:ハイキングコース・・、 今年(2008年)のゴールデン連休の始め、上(妻)さんと上高地を訪れた。 バスターミナルから5分程歩くと上高地の中心でビジターセンターやホテル土産物店が並ぶ。 この中に例の構図である梓川の河童橋と穂高の美形が一望できる。 薄いエメラルドに近い色をした水面は意外と流れは急であるが、もちろん透き通って、しかも水温17~18度と冷たい。。 澄んだ青空の下、梓川を挟んで視界に入るは、あの岳沢上部に聳える穂高である・・!。 明神へのルート、ハイキングコースは通常2通りあり、徳沢から横尾、槍を目指す直行ルート(左岸)と岳沢から穂高を目指す通常・右岸ルートがある。 ハイキングのみであったら往路は右岸、帰路は左岸ルートがお勧めであろう・・、 河童橋を渡ると西糸屋や白樺荘があり、そこを右手方向に足を向ける、標識も岳沢方面とあるはず・・。 五月の連休の頃は里では新緑に覆われるであろうが、1500mの標高、山奥の上高地の樹木は未だ褐色の世界である。 そして穂高方面はまだ白に覆われている。 清流と「明神岳」 歩を進めるとすぐに、シダ等の茂る「岳沢湿原」が出てくる。 梓川の分流と岳沢の水量が豊富なところで、清流や湿原地帯が大きく広がり、実に雰囲気の良いところなのである。 見上げれば、穂高連峰がいよいよ迫って来る感じであり、そして、小生には懐かしい奥穂高からの下山に使う岳沢の入り口に達する。 しばらくの間は、細く長い歩道、所々雰囲気の良い木道を行くことになる。 明神池の下流と辺り、猿の群れも人間を特に恐れることも無く、我等を見送ってくれている。 明神への木道 上高地のお猿 河原の広い梓川の向こうには、急峻な「六百山」や「焼岳」が姿よく遠望できる。 大正4年(1915)、あの焼岳の噴火で泥流が梓川を堰き止め、その名も「大正池」を造りだし、上高地を一層景観豊かな土地柄に造り替えたのである。 因みに、焼岳は現在も飛騨山脈の中では最も活動の激しい活火山である。 北峰、南峰(主峰)の2峰があるが、現在登山可能なのは北峰だけで南峰へは立ち入り禁止となっている。北峰と南峰の間には火山湖がある。 1995年2月11日、焼岳火山群として焼岳に隣接する火山の1つから、長野県側トンネルの工事現場おいて火山性ガスを含む水蒸気爆発が発生、直後に泥流が噴出し、中部縦貫自動車道安房トンネルの工事に従事していた作業員ら4名が死亡している。 次回も「明神」について・・、 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.08.28 09:33:49
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