加速学習日記

2008/12/01(月)09:54

賢い脳を育てる(5)

お勉強(546)

先週ある女の子が 「これ、一字一句間違えなく  きっちり覚えないといけないの。  これは、絶対に出るらしいから  これ以外の書き方だとダメみたいで。。。」 と、社会のプリントを見せてくれました。 中学1年生の定期テストの出題として 『源頼朝が目指した政治とは?』 という設問に200字で答えるものだったんです。 「これ、東大とか一橋大学とかの  論文形式の設問は、こんな感じだよ。  素敵なことを聞いてくる先生だね。  よく、こんな問題を出すね。。。」 と、社会の先生が作ってくれた 模範解答を見せてもらいました。 とっても難しく書かれていたので 「で、これ、どういう意味かわかる?」 と聞いてみると 「わかる。わかる。」と言うので ざっと、説明してみました。 「平氏は、娘を天皇の奥さんにすることで  天皇の叔父さん、外戚となることで    天皇から太政大臣とか官職をもらうことで  貴族のようになって、権力を奮っていたね。  でも、もともと平氏は  天皇や貴族のガードマンのような役目だったから  貴族や武士から、すごく反感を買ったの。  この反感をうまく利用したのが源氏で  武家の棟梁として、人心をまとめ  鎌倉という京都と距離感のあるところで  政治を行い、源頼朝をトップとする  新しい武家社会と創ることを目指したんだ。  だから、義経が官職をもらうことを  よしとしなかったんだね。」 と、お話すると、 ウンウンと頷いていました。 「この外戚となることで  権力者になることは、  大和政権時代や平安時代の常で  距離感を出すことで  ピラミッドをつくるのは  徳川幕府も同じだよね。」 と話すと、すごく納得していました。 前回の日記に関連して いろんなことを抽象化する能力 すなわち、身近なものを いつでもさらにひとつ上の概念で イメージすることは いろんなものを習得するのに便利です。 学習面でのやり方としては 『上達の論理(2)』 (6月18日) 『スピーチ法』 (7月5日) 『魔法の暗記術』(7月6日) というような方法です。 何かを白紙の状態から思いだすこと この力は、抽象化の能力を身につける上で とても大きなものですね。 何と一緒で、何と違うのか こういう抽象的な思考というか パターン思考を上手に教えたいな と思っているのですが 日常生活でいえば 「○○って、どういうこと?」 とか 「○○って、なんで?」 と聞いて、説明する習慣があると すごくいいなと思っています。 説明するとき、すぐに調べられるもの お家のリビングに国語の辞書があること これって、大事だなと思うのですが どう思いますか?

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