テーマ:教育について(25)
カテゴリ:学ぶ!教える!育む!
現代の科学技術の急速な発展は,それぞれの局面で重要な倫理的問題をひき起こしている.
例えば生物学においても、デオキシリボ核酸(DNA)の構造の発見は生物学のあり方を根本的に変えたといわれ、現代の生物学もまた、バイオテクノロジーという形で社会に衝撃を与えつつある. 現代社会はこのような問題の解決を模索しており,同時にまた倫理学への期待も大きいのかも知れないが,どうも倫理学は科学技術の発展について行けず,長い間沈黙しているように思える. すでにニーチェは,“最近の若者は「徳」(Tugend)という言葉を聞いただけでしらけてくる”,というようなことをいったそうであるが,倫理学の講義が学生の関心を集めないという現状は現在でも変わってはいない. いうなれば,倫理学は諸々の科学技術から乖離(カイリ)し孤立している感がある. 芋生紘志・若松國光・岩本俊孝・田村智淳・中林健一著 共立出版「生き物をどう見るか」より 【備考】 ニーチェ Friedrich Nietzsche(1844-1900) 今日の若者は「徳」という言葉を聞いて何を思うのでしょう? 倫理学離れを指摘していますが、 理科離れも問題視されています。 逆に人気のある学問は、【参考】によると 就職に有利ということで理工系の時代もありましたが、 不況時には公務員志向や、将来弁護士の数を 増やそうという国の方針が影響して法学系に流れたり、 将来へ直結する資格を求めて医学・薬学系へ 人気が集まったりしています。 人気のある分野は時代によって様々ですが、 各々の時代の発展分野や将来的な利益に直結する分野に 若者の人気は集中しているように思われます。 とはいってもそれはまったく当然のことですが、 豊かになるためには何がもっとも重要なことか? 社会の物事に対する価値観が若者の興味に現れている ともいえると思います。 【参考】 http://www.gyakubiki.net/oyako/c3_1.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[学ぶ!教える!育む!] カテゴリの最新記事
|
|