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カテゴリ:船
最近テレビでよく海上保安庁のドキュメンタリーを放映している。
映画やドラマの海猿ではなく、リアルの方の海猿である。 その中で「ヨーイ テ!」という掛け声が何度か聞こえた。 実に懐かしいなぁ。と思った。学生時代の船や部活でもよく使っていた言葉だからだ。 「ヨーイ テ!」を漢字で書くと「用意 撃て!」である。 つまりもともとは軍隊で大砲や魚雷を撃つときの掛け声なのである。 なぜ、「ヨーイ テ!」になったかというと、「ヨーイ ウテ!」と言うと、ウで撃つヤツとテで撃つヤツが出てきてタイミングがズレるので「ヨーイ テ!」で統一したそうである。 いまだにその伝統が残っていて自衛隊や海上保安庁では武器を撃つときの掛け声として使われているのである。 漫画「沈黙の艦隊」でも魚雷を撃つときに「用意 撃て」の吹き出しの上に「て」とルビが振ってある。知らない人は「うて」の誤植だと思うに違いない。 また、武器関係以外でも、計測のタイミングを計るとき「計測10秒前・・・ヨーイ テ!」という使い方や、スポーツなどで「よーい どん!」の代わりに「ヨーイ テ!」が使われるのである。わたしがテレビで見たのはこれで海猿の訓練でプールを泳ぐときに「ヨーイ テ!」が使われていたのである。 わたしの学校は商船系だったが、こういう海軍の流れは汲んでいてやはり部活で走るときや船の計測時に使われていた。 船のZ試験(船をジグザクに走らせて性能を調べる)のときに計測係が「よーい て」、「よーい て」と力なくボソボソと声を出していたら、船長が突然キレ、 「ヨーイ テのテは撃て!のテなんじゃ。 大砲ぶっ放すように気合入れて声出さんかい!」 とか言い出し、横で見ていたわたしは笑いをこらえるのに必死だったのを思い出した。 一般商船に大砲はついていないが、戦艦大和の46センチ砲を「ヨーイ テ!」と一斉砲撃させていた人はさぞかし気持ち良かったに違いない。 そのぐらいの大砲ついてたらさすがに気合入った「ヨーイ テ!」が叫べますわな。うん。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.23 17:04:07
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