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カテゴリ:エッセイ
ウチのバイト男子たちは、みんないいヤツだ。 オバちゃんの私とも、ちゃんと話をしてくれる。 私には娘しかいないが、バイトは全員男子で、息子ってこんなカンジなのかな~ってことを 経験させてくれる。 大学生のヤックンとタカは、もう就職が決まったし、ユウくんは将来ギターを作る職人を目 指してて、一度卒業した学校に入りなおし(その資金は自分で貯めた。エライでしょ)、ショ ータは大学を卒業したら、デザイン関係の仕事につきたいみたい。 今日のバイトはショーゴとゲンキだ。 ショーゴは将来ギタリストを、ゲンキはダンサーを目指す、二人ともかっこいい17歳だ。 二人は有名になったら、服のデザインもして、売り出したいそうである。 「そん時には昔おたる家でバイトしてましたって、ちゃんと言ってよ」 そんなことも、笑って聞いてくれるやさしいバイト男子たちだ。 若いって夢があっていいな。 夢がみれるのは、若さの特権だ。 「これから、いっぱい挫折したり、悩んだりすることがあるだろうけど、秋葉原で人を殺す ような人間にだけはならないでよ。思いどおりに行かないことは、他人のせいじゃないから、 みんな自分の責任なんだから。挫折することなんて、みんな経験してんだから」 つい、説教くさいことを言ってしまうが、「俺たちはだいじょうぶ。そんなふうにならない からね」と、うるさがりもせず答えてくれる。 「いいな~、ママもこれからなんか目指そうかな?」 「ママも、なんかやれば」 「何がいいかな?」 「100万部売れる本を出す」 「いいね~印税1億円。やったぁ~」 調子にのったわたしは… 「これから女優めざすってのはどーよー?」 「今から???い、い、いいんじゃないっすかね」 笑いをこらえているようであるが、爆笑したっていいんだよ。 店の経営者である私に、最後まで気をつかう、バイト男子二人。 お疲れさん… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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