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カテゴリ:エッセイ
今日の夕方、人の大きな怒りをかってしまった。 店の前の駐車スペースのことで、隣の店の店長ともめた。 私はもともとこの男性が好きではない。 なんか軽い。 そして雇われ店長である。 私は自分でも偏見と思うのであるが、雇われママ、雇われ店長の人たちが嫌いだ。 前に私の店の上の階にあったクラブのママも雇われママで、女の子や自分の車を少ないスペ ースの駐車場に止めるので、いつももめていた。 飲酒運転は出来ないので車で来る人は少ないが、お酒の飲めない人が運転手となり、車で来 る場合も多い。 自分たちが車を停めていては、お客さまに迷惑がかかるではないか。 雇われ店長、雇われママは、給料が保証されており、そんな細かいことを気にする人がおら ず、私といつももめていた。 雇われ店長、雇われママは商売に対してぬるい(そうじゃない人もいるとは思うが)。 自分のお金を使い、店を開店させたなら、そんなぬるいことはしていられないはずだ。 今日は怒り狂う雇われ店長と対峙した。 いつもは口を半開きにして、ヤンキー上がりの、頭悪そうなヤツと思っていたが、どうして どうして口は達者で頭もくるくる回転する。 ものすごい勢いで怒鳴られながら、私はヤツを見直した。 「オレはこんにちはと言ったのに、どうして最初からケンカ腰の口調なんだ」と彼は怒り心 頭だ。 私はいつも出入り口に大きな車が停まっているので、出入りに苦労し、私も少し怒っていた ので、確かに怒り口調であった。これは反省すべき点である。 最初にあいさつはすべきだ。 なかなかスジの通ったことをまくし立てるので、「なかなかいいこと言うな」と感心した。 バイト女子八木ちゃんが、「警察に電話しようかと思いました」とびっくりするくらいの、 大声の彼であった。 他人に怒鳴られることはあまりなくなった、今日この頃。 怒っている人を見るのは、久しぶりだ。 逆にスカッとした。 不思議と私の中に彼への怒りは残っていない。 反省すべき点だけが、残った。 人はマッチのように点火する。 点火させてしまったのは、自分だ。 私には二つの面があり、私の一方はとても弱く、そしてもう一方はとても気が強い。 気も強くないと、商売やってられないということもあるが、反省の夜である。 仕事の帰り、一部始終を見ていた隣の店のナンバー2が私に寄ってきた。 何か言いたげ。 「彼はそんな悪い人じゃないんで」 「怒らせるような言い方してごめんねって言っといて。車をもっと奥に停めてほしいってこ とをいいたかったんだけど、最初の言い方が悪かったね」 私は自分の店の「金正日」なので、時どきこうして反省できて、よかったのかもしれない。 あんなに激しく、ものを申されることは、久しくなかったからな~~~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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