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カテゴリ:エッセイ
最近、「死」というものを考える。 いえ、死にたいわけじゃありません。 あと20年くらいは、生きていたいです。 「おくりびと」なんて映画がヒットしたが、亡くなったときのことを考えるのだ。 巷では、直葬というのを希望する人が増えているらしい。 葬儀をせずに、火葬場で親族だけで見送るというものだ。 費用も最低で10万くらい。 葬儀屋さんに頼んでも40万以下でできる。 でも本人がそれでいいと言っても、家人がそれを理解せず、トラブルになることもあるとい うことなのだが、ぜひわたしはそれを遺言にしようと思う。 葬儀は生きている人のためにある。 「死」に向き合って、愛しい人が亡くなったことを受け止める儀式、時間なのかもしれな い。 見栄もあるかもしれない。 世間体もあるだろう。 でもわたしは、名もなき、そこいらへんの普通の人なので、直葬でお願いしたい。 そして大好きな海に骨を撒いて、なんてことは言わない。 それはロマンチックすぎます。 魚の餌になるのがおちだ。 こまかく砕いて、ベランダのプランターに入れてもらい、大輪のヒマワリなんか咲かせられ たら最高だ。 もし植物人間になってしまったら、とっとと生命維持装置ははずしてください。 わたしは生かされている人間にはなりたくないのだ。 わたしの場合に限って言えばのことだけど。 自分の死に方は自分で決めたい。 こんなことを考えるのも、人生の三分の二がすぎようとしているからなのかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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