|
カテゴリ:小樽
遅ればせながら、ユッケの事件。 今回のユッケ事件では、小さな子どもさんまで亡くなって、本当に痛ましい限りである。 ニュースをみると、ユッケの値段は280円。 和牛のユッケが280円で出せるはずがない。 和牛と名のつく肉の値段は、ご存知の方も多いと思う。 トリミングして肉の芯を使って提供するユッケの原価は倍に跳ね上がるのである。 トリミングした部分の肉は焼き肉に回すとしてもだ。 最低でも1000円近くの売価でなくては、不自然だ。 それに野菜、卵の原価も入れ、280円という値段は最初からおかしい。280円にも原価 があるのだ。そこから利益を出すのだから、どこかに歪みが出てもおかしくない。 どこかの段階で、誰かが泣いていると思われる。 それは納入業者かもしれないし、生産者かもしれない。 肉の納入業者はネットで「歩留まりゼロ」と謳ってユッケ用の肉を販売していたらしいが、 歩留まり=ロスが出ないはずがない。 今まで大丈夫だったから、これからも大丈夫なんてことは絶対にありえないのである。 安く提供するために努力されている飲食店の経営者もいらっしゃるだろうけど、あまりにも 安く提供するということは、どこかで無理がかかるのである。 その無理をしてできた歪みが、最悪な結果になってしまったのではないだろうか。 あえて言うけど、長引く不況で安く楽しみたいという気持ちは誰しもある。でも正常な売価 というものをもう一度考えてみてはいかかがものであろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|