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カテゴリ:小樽
大好きな柳ジョージが亡くなってしまった。 雨に泣いている フェンスの向こうのアメリカ プリズナー 若かった、いわゆる青春の時、この大好きな曲をくり返し聴いたのである。 何が好きって、柳ジョージのしゃがれた声。 清く正しく美しい歌声には心ひかれないけど、男のしゃがれた声が好きだ。 排他的で、日向より真夜中の繁華街が似合う、そんな声。 場末のバーのトイレに顔をつっこんで、ゲロ吐いてそうな、そんな男の声である。 若いころは日向のにおいがする人より、ドロ水を飲んで生きているような人にあこがれたり するものだ。 この年になったら、パッキーンと太陽を背負っているような人のほうがしあわせになれるっ てわかるんだけどね。 ご冥福をお祈りいたします。 今日は金曜日。 激忙しい夜であった。 しかし、みんなでまかないを食べていた23時少し前、突然の停電。 店の中は非常灯ひとつだけの灯りで、あとは厨房も真っ暗となった。 何ひとつできない。 バイトショータのスマホについているLEDの懐中電灯的な明かりで、後片付けをした。 電話も通じず、食器洗い機も作動せず、手探りでの作業。 幼かったころはよく停電した。 蝋燭の小さな灯りで何時間も過ごした記憶がある。 何十年ぶりかの停電である。 家に電話してみると、停電はしていないということで、店の近く一帯だけのようだ。 信号も止まっている。 電気はあって当たり前。 停電するなんてことは、考えたこともない。ここ何十年かは。 電気がなくては、今の世の中生きていくのがこんなに大変であるということを再確認した。 もう電気のない生活にはもどれないのである。 停電の夜に、電気のありがたさを思う。 バイトの人たちがみんな帰ったその瞬間、電気がついた。 とほほなわたし。 一人で、残った後片付け… もうどこへも行かないでねと、電気にお願いしたしだいである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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