2022/12/12(月)00:02
11/25-2:福井県:今庄(いまじょう)宿
■11月25日(金)-2
滋賀県・長浜市を後にして向かったのは、福井県南越前町の今庄(いまじょう)
ガイドさんの案内でさっそく町を見てまわる。
■今庄(いまじょう)は、北国街道の要衝として繁栄した宿場町。
古くから峠越えの道が集まる今庄宿は、多くの旅人が行きかう北陸の玄関口でした。
江戸時代に結城秀康によってまちなみが整備され、宿の中心地には本陣や問屋場など重要な施設が集められました。
その町割りや道幅は、ほぼ当時のままで、宿場町の風情を色濃く残しています。
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
■今庄(いまじょう)宿■
令和3年8月、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された今庄宿。
日野川と平行して走る北陸道沿いに開けた宿場町で、町並みは約1kmにわたる。
宿場の規模は、天和3年(1683年)に240戸、天保年間(1830年-1844年)に290戸余りで、旅篭屋55軒、茶屋15軒を数えたという。
現在ゆるいカーブを描いて走る道幅4m足らずの街道の両側には、古い町並が続く。
切妻、平入、瓦葺、本二階・中二階建の古い民家が建ち並び、
所々に格子のある紅殻塗りの町屋などがあって、存分に楽しませてくれる。
■昭和館■
駅から歩くと宿場町らしからぬ建物が見えます。
昭和6年、今庄の篤志家であった田中和吉氏が、私財を投じ建設した「昭和会館」という建物です。
昭和30年から49年までは今庄町の町役場として利用されました。
地上2階、地下1階の左右対称の建物で、中央にはポーチが置かれています。
宿場町に残る貴重な洋風建築物で、国の登録有形文化財になっています。
▲軒下の前の細い柱は、・・・。
町中に雪対策がされている。
▲冬になると板がはめられて、雪が家に入るのを防ぐように出来ている。▼
▲庭の植木には、雪つり。
▲道路の真ん中には、雪を溶かす水が出るようなしかけ。
▲JR今庄駅前。
濡れているのは、雪対策の試運転。
江戸時代の宿場町だった今庄宿は明治になり鉄道が開通すると、宿駅制が廃止され鉄道の時代へ移ります。
かつてほどのにぎわいを失いかけた今庄宿は、峠越えのための機関車を増結する鉄道基地へと変化。
峠越えの機関車増結のための時間で駅には弁当屋があったそうだ。
また、国鉄の職員も多く一家にひとりは国鉄職員がいると言われた。
写真のD51は、駅の近くに置いてあった。
この日、私たちが泊ったのは、「今庄の宿かねおり」。
「かねおり」とは、「矩折(かねおり)」から付けた名前。
■「矩折(かねおり)」■
街道を歩いていると、道路が突如曲がっている箇所に遭遇します。
こちらは「矩折(かねおり)」といって、道路をあえて直角に曲げて作り、遠くを見通せないようにした場所です。
北国街道に位置する今庄宿は、重要な宿場町として整備されると同時に、防御に配慮した街並みを整備しました。
これは初代福井藩主の命であるとされ、今庄宿には「矩折(かねおり)」は3か所設けられています。
そんな「かねおり」の風呂に来ていた女性が、
「この町に移住してきた」と言っていた。
もう一人の女性は、
「母は横浜生まれでしたが、関東大震災で、福井県・敦賀(つるが)に避難。
その後、戦争で今庄に避難してきて、私が生れた」とのこと。
兵庫県から来た女性、母親が避難してきた先が今庄だった女性。
そして、偶然、この町並みを見に来た私・・・。
決して交わることの無かった3人が不思議な縁で、今庄の風呂で出会って別れた。
●11/25(金)●10831歩
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