2022/12/13(火)00:20
11/26-1:福井県:越前市武生:紫式部公園
11月26日(土)-1
江戸時代の町割りの残る、福井県・今庄(いまじょう)の宿を後に車で後にする。
道の脇には、実がたわわに残る柿の木があちこちに残っている。
「吊るし柿の里」だそうだ。
誰も採らないのかと気になる。
里古(ふ)りて柿の木持たぬ家もなし 芭蕉
(意味:古里伊賀は古い歴史を持っていてどこの家にも柿ノ木の無い家は無い。
それがいま枝もたわわに実っている。)
30分ほど車で走ると、「紫式部公園」のある越前市に着いた。
■「紫式部公園」(むらさきしきぶこうえん)は■
越前市武生の市街地にある市民公園/池泉回遊式庭園で、作庭は昭和を代表する庭園研究家・森蘊(おさむ)さん。
越前富士“日野山”を借景とした“全国で唯一の寝殿造庭園”が楽しめます。
(▲釣殿)
この庭園のビューポイントは池にせり出す形で配された寝殿造の釣殿からなんだろうなあと思うし、
そこからの眺めは朱色の橋の向こうに山の借景がのぞめるのですが、池を回遊していると大体の位置から三方に山並みの美しい借景が!
また公園内には金色の紫式部像もあり、こちらは文化勲章受章者の圓鍔勝三さんが制作したもの。
▲雪が多い地方なのだろう、木には雪つりがしてある。▼
▲遣水(やりみず)
寝殿造りの庭園などで、外から水を引き入れてつくった流れ。
▲中島に渡る2つの橋。
右:反橋(そりばし)・・・反っている。
左:平橋(ひらばし)・・・平たい橋。
▲反橋
朝9時前に着いたのに、多くの人が写真を撮っていた。
どこぞの公達(きんだち)も(* ´艸`)クスクス。
公達(きんだち)は、本来は諸王のことを指したが、
後代には臣籍にある諸王の子弟や、摂家・清華家などの子弟・子女に対する呼称として用いられた語である。
(▲覗き見する光源氏)
公園に隣接した場所に紫式部に関する資料を見ることができる『紫式部と国府資料館 紫ゆかりの館』が2021年にオープン。
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そもそもなんで福井に紫式部公園?という点について。
『源氏物語』の作者として有名な紫式部は生涯で一度だけ京都を離れて暮らしました。
それが現在の越前市にあたる武生の国府で、平安時代の中期(996年)に越前国司となった父・藤原為時と共にこの地に移り住み、青春時代のうちの約1年半を過ごしたそう。
都から越前へは大津から船で琵琶湖西岸沿いを進み、
塩津付近から陸路を「敦賀」へ向って越前国に入り、
木ノ芽峠を越えて国府(現在の越前市)へ入ったそうです。
平安時代の琵琶湖は湖上輸送ルートとして発達。
木材、燃料、食料などを都に運ぶ中継地点として栄えました。
紫式部たちは越前に向かうとき、すでに発達していた湖上ルートを利用したことが分かります。
紫式部が2024年の大河ドラマの主人公に決定したということで、『紫式部と国府資料館 紫ゆかりの館』も活気づいている。
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