カテゴリ:◇ 読書を楽しむ
世の中には数多くの名言・格言などがありますが、ものすごく 生々しくて迫力のある名言録がありました。それが、これです。 大震災名言録 次の災害を乗り越えるための知恵 □ 本データ ・著者: 藤尾潔 ・出版社:光文社 ・サイズ:知恵の森文庫/296p ・発行年月:2001年 01月 ・本体価格:552円 (税込:580円) 阪神・淡路大震災の被災者たちの体験と言葉を集めた本です。 震災というこんなに大変で悲しい出来事なのに、読み進めていく うちに笑っちゃ悪いと思いながら、つい笑ってしまう本なのです。 田辺聖子さんが「ユーモア震災記」と表現したのが納得できます。 著者のクールで淡々とした雰囲気の文章が、よりいっそう笑わせて くれます。 東京からやってきたボランティアの人たちに、被災者がウケようと 思って笑い話をしているのに、真顔で返事をされて被災者は萎えて しまったという話を読んでビックリしました。 やたらとプライドだけが高い偽エリート東京人には、けっして真似 が出来ないことです。 関西人の懐の深さを感じさせてくれました。 このような状況の中で、ネタやオチをつけ周囲を笑わせることで 「生きてるぞ!」「大丈夫だ!」 と伝えることが、関西人の究極のプライドなのかもと思いました。 だから、こんな時はきちんとウケて笑ってあげたほうが本当は良い のかもしれません。 難しいですね。こういう時って。 マスコミから伝えられなかった当時の現場の状況も、詳しく載って いました。 実際に自分が同じような目にあった場合はどうしたら いいか…数多いお話しの中から、この本は少しでも逞しくなる手助け になるかもしれません。 「起こってしまったことは、どうしようもないんや。」 と、大震災体験者たちの中に、笑いをバネにして暗い絶望の中から 立ち上がって乗り越えた人たちがいたのも事実だったということが この本を読んで分かりました。 最後に素人とプロの物凄い差を感じたお話しを一部引用させて頂きます。 【国家公務員集団】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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