|
カテゴリ:研究
学会で昨日から京都に来ています。head&neck自身の発表は明日なので、本日は先ほど切り上げてホテルに帰って来ました。
一般の方々には、学会と言われてもピンと来ないかもしれませんが、全国規模で行われる学会に参加することで、自分がやっている医療がどのくらいのレベルなのか、最先端医療はどういうものなのかを認識することができますので、ある程度は参加しておかないと時代に取り残されてしまう面があります。 とはいえ、昨今の学会の多さには少し食傷気味です。head&neckが所属している全国学会だけで5つ、耳鼻科関連の全国学会は10を超えます。すべてに参加していては診療もおろそかになるし経済的にも厳しいので、自分の興味のあるものや、専門分野、規模の大きなものを選らんで参加することになります。かなり内容が重なっている学会もあり、個人的にはもう少し統廃合が必要と思っていますが、学会主催する大学同士の学閥争いなんてものがいまだにあるようで、なかなか上手くいかないようです。このあたりはマスコミネタになりそうな話がたくさんあり、どの世界にも「現場知らずのお偉いさん」というのは存在します。 それにしても、学会場での話題にも昨今の医療崩壊が感じられます。最先端医療も、手間のかかる医療もマンパワーのある施設でしか出来なくなり、単発の症例報告が目立ちます。訴訟の証拠になるような発表は手控える傾向にあるのは他の医療系ブログでも書かれているとおりです。一方で、医療機器展示のブースでは相変わらず高額な最先端機器が所狭しと並べられており、ディーラーさんがパリッとしたスーツを着て解説をしています。以前のエントリー診療材料でも書きましたが、医療費の多くがこういう医療機器メーカーや製薬会社に吸い取られていますから、かなり羽振りがよさそうに見えます。(もちろん真面目な方々もたくさん居られますが。) 以前はそんなことは思ったこともなく、純粋に医療機器の解説を聞いてパンフレットをもらったりしていました。ブログを書くようになって、ネットで色々調べ、知識もついてくると、物事の見方が少し変わってきたhead&neckなのでした。 ←学会場から参加中。・・よろしければポチっとお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|