天下の大会社?その3

 社長!そっそそんなにはしゃいで良いの???
 昔シンクタンク系システム会社に草鞋を脱いでいた頃、某国の破綻したらやばいなぁ。そんときはなぁというシステムの基本設計をやるはめになった。親会社の要請だからと言うことで短期レンタルならということで1日12時間労働が暫く続いた。
 おいおい俺は事業構想つくるんじゃなかったんかぁ?給料が安いから半分しか行けねぇよと言ったらそれで良いと言うんで行ったんだが。
 しんどい思いして作ったものも株価がチョッと回復したら忘れられてしまった。
そのプロジェクトは極秘であるってことだったんだが、納会の時に上機嫌だったのか社長が大声でみんなの前で言ってしまった。
 社長が余程親会社の社長に気に入られたのか良く分からないが、まぁ私が貢献したのは確かだったようだ。これは明らかにNDA違反であり、結局業界に知られてしまったらしい。あの会社を倒産させることは無いだろうからと親会社の株価が急回復した。
 
 もしかすると、それを見越して親会社の社長は人事をしたのかもしれないなぁ。チョッと前まで業界団体のトップで院政を強いていたから困ったもんだが。財務省管轄の業界というのは、上しか見ずマーケットを見ていないからいずれ欧米に全部食われるだろうな。
 もう時効だからSECが追えなくなったから書いちゃおうかな。同じ東大出てもBOJとMOFでは入ってこんなに性格が違うのかと思うんで面白い。

 それにしても元社長さんはいい時代に引退を迎えるよな。幸せに老いて何もしらず上機嫌な社長には何も言わないのが良いだろうな。真実を伝えるべきだったのかどうかが心残りだったが真実を伝えても理解できなかったろうな。

 いまや安心の象徴の東京三菱であるが、三菱グループの体質が自動車で露呈してきた、いずれ化けの皮がはがれるだろうな。その時国はどうなるかな。第二の敗戦になるのかな。


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