二ツ箭山
順調に進んでいる「富士登山」に向けた「練習登山」。今回は、職場の同僚と3人で、いわき市の「二ツ箭山(ふたつやさん)」へ登ることにしました。同行する2人は高校時代の同級生。同じく7月の富士登山を目指しています。一人はかなりの山愛好家で、富士山にも登った経験があるため、富士登山に関するノウハウをいろいろと教えてもらっています。もう一人は自分と同じく初挑戦。本番まであと1ヵ月に迫って来ましたので、お互い練習登山に励んでいるところです。朝6時に集合し、磐越道でいわき市「三和IC」を目指しました。「三和IC」からは県道66号~県道135号を通って登山口のあるいわき市小川地区を目指しましたが、まぁこの県道が酷かったですね。車1台がやっと通れる幅しかなく、道端の草木が伸び放題なので、ビシバシ車に当たって来ます。おそらく普段通る車など滅多に無いのか、狭いカーブですれ違った軽トラのおじさんが物珍しそうな顔でこちらを見ていました。ちょっと遠回りになるかもしれませんが、「いわき中央IC」で降りて、そこからR399を目指した方が良さそうです。「二ツ箭山」は標高710m。低山なので初心者向きかなと思われがちですが、県観光物産交流協会が発行するガイドブックでは、「上級者向け」として紹介されています。その理由が山頂付近にある「男体山」、「女体山」と呼ばれる二つの岩場。切り立った岩場が並んでおり、岩肌に設けられた鎖を伝って登ります。過去には滑落による死亡事故も発生しているそうです。全体的に登山道の枝分かれが多く、案内が不十分な所も見受けられるので、初心者だけで登る際には十分な注意が必要だと思われます。山頂付近からの眺めがこちら。太平洋方面を見ています。天気が良ければ、小名浜の「マリンタワー」や塩屋崎の灯台などが見られるのだとか。「女体山」へと登る鎖場。同僚がチャレンジしているところをパチリ。同僚曰く、「体が硬いのできつかったー」とか。女体山の上には立派なベンチなども備えられており、狭いながらも景色を眺めながら休憩できるスペースがあります。ここでしばらく休憩を取りましたが、風が爽やかでじつに気持ちが良かったです。季節は「梅雨真っ只中」ということを忘れさせてくれるようなひと時でした。ただし、間違えないように言っておきますが、ここが二ツ箭山の山頂ではありません。三角点がある山頂はここから東へ300mほど行った所にあるのですが、全く見通しが効かず、「えっ?ここが山頂?」と笑ってしまうような場所にあります。山頂の所でお昼ごはんにしたのですが、その時山頂を訪れた方はたった一人。その人も三角点にタッチしただけですぐに帰ってしまいました。かなり珍しい「山頂」なのではないでしょうか?山頂から下る途中、今通ってきた男体山、女体山を眺められるポイントがありました。こうして見ても、相当切り立った岩場であることがわかります。朝7時40分ごろ登り始め、登山道に戻ってきたのがお昼近く。山の滞在時間は4時間ちょっとでしたが、「かなり本格的な登山をした」という充実感がありました。普段あまり経験できない鎖場や、急勾配の道が連続しているのがその原因かもしれません。さて、今回で4回ほど練習登山を重ねたことになりますが、徐々に山歩きに慣れてきたなと感じています。仲間に遅れることもありませんでしたし、前回の磐梯山のように「膝を手で押さなければ登れない」なんてこともありませんでした(笑)。練習が身に着き始めたのかもしれませんね。あと何回か練習できれば、自信を持って富士山に向かうことができそうです。