petit petit cafe

連休中に古厩智之監督の「奈緒子」を観ました。


初っ端、意外な幕開けでびっくりしました。
予備知識なしだったので。
でもその重要な事柄から物語りは始まります。
そのときから時間が止まったままの奈緒子と雄介。


「ロボコン」みたいに田舎の風景が目にやさしい。


その中で何かを振り切るように走る雄介が、切ないです。
天才的なランナーゆえに生じるチームメートとの軋轢。
奈緒子とのぎくしゃくした関係。


急に鬼になった西浦監督の元、
歯を食いしばって練習していくうち、
信頼とは何かを学んでいく雄介や他のみんな。


まあ、そう書くと何か簡単な話みたいですが、
大して何も起こらない合宿の間のちょっとした成長譚ながら、
しみじみ感じるもののある映画でした。

特別に何かあるわけではない田舎の風景が、
あたたかく胸に沁みました。



そして「風が強く吹いている」をもう一度読み直したくなりました。





駅伝の名門であるライバル校のトップランナーが
綾野剛くんでした。
さすが元陸上部です。
とっても長距離の走り方がさまになっていました。
ストイックな雰囲気はそのままですが
印象があの狂戦士とは全く違いました。






［DVDソフト］ 奈緒子