黄昏雑記

2010/05/15(土)08:51

上から目線の社内報っぽく

自転車&アイテム(308)

社員各位  総務部制服推進委員会発信  予てより告知されていた我が社の公式作業着(ユニフォーム)案件が妄想工程から構想工程を経て現在は実現化工程へと進んいる。今回はデザインがほぼ完成したので各位に報告する。  デザインはかの"Oyaji Rider氏"に依頼した。この案件については"Oyaji Rider氏"からささやかなデザイン料を請求され、会社としては快く支払うことにしたが、その件については一切文句を言ってはならない。  今回デザインを依頼したのは半袖の上着である。前面がジッパーで全開できるもので、下地のカラーは黒。前身頃は左胸の小さなロゴのみが入ったシンプルなデザインということらしい。  袖と両脇には我が社がオフィシャルカラーとしている「黄色からオレンジへのグラデーション」が鮮やかに入っている。  これは遠くからでも社員の体勢を判別可能とし、また山中にて熊と間違えられ射殺される危険を回避する効果もあるとのことであるから「目がチカチカする」などと批判してはならない。ただ、黒はスズメバチのターゲットとなり易いため、蜂を見たら直ちに避難する事が肝要となる。日頃から素早い身のこなしを心がけるべし。  袖と裾、襟に赤いラインが入るが、これは全体のバランスをとったためで、実用的な意味は無いとのことだ。  背面は模式化した波と太陽をバックにロゴが大胆に配置されている。「あ、このずさんな太陽の絵はエクセルの図形にあったぞ」などという事は決して口にしてはならない。  また、これは"Oyaji Rider氏"のアイデアかどうかは判らないが、背中に大きなポケットが3つ並んで付いている。用途についても不明であるが、"Oyaji Rider氏"の手によるものであるとすれば何かしら重要な秘密が隠されていると期待して良かろう。  ちなみに前面にはポケット等は一切無い。胸にペンを挿す事すら出来ないが、背面のポケットに筆箱ごと突っ込めるというから問題は無いであろうとの総務からの見解が出ている。また背面のポケットには振替伝票の綴りを収納できるという事実も確認済みである。頑張れば入出金伝票の綴りもいけるかもしれない。経理は素直に喜びなさい。  ちなみに、左胸部と背面のロゴデザインは、かつて我社の創立時に"Oyaji Rider氏"がデザインしたオフィシャルロゴなのであるから「ダサくね?」などとバカにしてはならない。  さて、この作業着は我が社のオフィシャルユニフォームであるから、完成の暁には弊社社員には漏れなく支給されることになるが、支給にあたっては費用は全て会社持ちということであるから実に太っ腹なオーナー様には足を向けて寝てはならない。  しかしながら通常は業務内外を問わず着用の義務は全くないこととする。しかしこれは「こんなの着てちゃ仕事になんねぇ」というのが理由では決して無い事を忘れてはならない。  ただし縫製工程に入るに当たっては、作業をしやすいように通気性の高い伸縮性のある生地を採用する予定であるので、社員諸君はスポーツ等でも活用できるだろう。大いに活用することによりメタボ脱出の一助としてもらいたい。  さて次のステップの縫製の時期についてであるが、今のところまだ目処は立っていない。  以上  尾野慈興業株式会社総務部総務課庶務係社内報担当頒布許可済第100515号

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