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カテゴリ:超硬派
新聞に掲載される学者の話は信じるなって、大学の教授が言っていた。
編集の段階で端折ってしまうからだ。 それでも、ちょっとないんじゃないかなあって思う記事があった。 京都新聞10月10日17版、社会2、28面である。 パキスタンの地震について、京都大学のラジブ・ショウ助教授の記事。 「よく誤解されるが、家屋に耐震策を施さないのは貧困が原因ではない。 建築費の7-8%のコストをかけるだけで「壊れても人は死なない」家は実現できる。」 うん? 僕は首を傾げた。 建築費の7-8%のコストがかけられないのが、貧困だろう。 ちょっと、この記事の書き方は酷いと思う。 曲解すると、貧乏でも死にたくないなら、7-8%位安いものじゃないかって言い方だ。 それができないのが、貧困じゃないのか、って僕は思う。 ちょっと、フォローするとこの記事はこの箇所までは石材の不足など冷静な分析をしている。 だから、この箇所に不満なのだ。 助教授か記者かどちらが原因なのかわからない。 でも、どちらにせよ、この記事を読んだら現場とか、生活が分かってない人達だと思う。 まず第一、コストが7-8%がかかったら、最終価格にどの位跳ね返ってくるのか、この人達は実感できているのだろうか。 偉く高邁なトコからモノ言っていると思う。 そもそも、そういう選択の余地がないことが貧困なのではないだろうか。 紙面の関係もあろう。 理想としては、そのコストを誰が、どのように負担させるかくらい踏み込んだ記事が欲しい。 それができなければ、せめてもうちょっと、考えた言葉が欲しかったと思う。 そりゃ、貧困がなくなれば、耐震性が弱い建築がなくなるわけではない。 それでも、貧困も原因の一つなのだろうから。 ※もっと、「なんだかなー」なら『目次・◎時事・ニュース』まで お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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