おじん０５２３のヒロ散歩

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  新磯地区の寺社史蹟巡りー4、臨済宗常福寺、相模の大凧センター

  相模原市南区の新磯(あらいそ)地区の寺社史蹟巡りを続ける。11月7日(木) 11:10カーナビの案内で進んできたが路地のつきあたりに。小径脇に寺号標石がありここを左折。臨済宗常福寺所在地：神奈川県相模原市南区新戸2516寺号標石には「臨済宗本鏡山常福禅寺」と。東参道常福寺は鎌倉建長寺の末寺で、山号を本鏡山という。当寺は、代々知識人として知られた菅原氏と縁が深く、文章博士などを務めた菅原長員が、その祖父菅原長貞の供養のため、正和五年(1316)に建長寺より本覚了堂を招き、開山された。その後、一時衰微したものを信濃の国出身の玉叟珍が中興したと伝えられている。江戸時代には寺子屋も開かれ、後には「新戸学校」も開かれるなど、当地の学問の中核地であった。現在でも講演会や各種講座・音楽会などが開催されている。境内は隅々まで手入れがされており、所々に植えられているモミジが京都や鎌倉の古寺のような良い雰囲気を醸し出している。紅葉の時期が最高では。本堂の扁額「常福寺」。本堂の扉が開いていたので内陣を見る。ご本尊の釈迦如来をズームアップ。内陣の右側、柱には「開山 大本山建長寺参拾五世管長 勅諡本覚禅師了堂素安大和尚」と。内陣の左側奥には「慈恩堂」。柱には「開基 中務省大内記 文章博士 従四位下 菅原長貞公」と。本堂の右側に寺務所。寺務所の前の庭先にも苔が植えられ庭園の雰囲気を醸し出していた。本堂前の境内もススキの穂が風にあおられユラユラと。境内は美しく枯山水、竹林、モミジ等で構成されている。中門は桧皮葺き屋根中門から本堂、寺務所を望む。中門の扁額「本鏡山」。中門の左側に歴史を感じさせる六地蔵。中には頭がないものも。右側のコーンはライトアップ用であろうか。中門の前に境内社。この左側に駐車場がある。モミジの下に常夜灯、石像が二体。モミジの紅葉時期はどのような光景に。天満宮社の左奥の石碑に「天満宮」と。石碑には字が刻まれていたが風化して判読できなかった。　　　　昭和五十九年秋彼岸と。中門と山門の間に広がる庭園の片隅に水子地蔵尊が立っていた。水子地蔵尊をズームアップ。西側にある山門。山門から西側に広がる田園地帯。西側下にある常福寺の駐車場。駐車場脇をＪＲ相模線が走っている。その相模線沿いに ”新磯桜並木” がある。相模線 第１下磯部ガードJR相模線を挟んだ向い側に有名な ”相模の大凧センター” がある。普通車が通れる幅か？相模の大凧センター所在地：神奈川県相模原市南区新戸2268-1 れんげの里あらいそ大凧センターはその大凧揚げの文化の保存・継承を目的とした施設で、実物の大凧の展示や大凧が空を舞う映像、日本各地や海外の凧の展示がされてます。また工作室では凧づくりの体験や陶芸・手工芸が可能であると。相模の大凧センターの壁面に飾られている ”大凧の絵” 。”新磯のざる菊” を見た後立ち寄ることに。新磯桜並木この並木は、磯部・八幡宮～新磯ふれあいセンター～JR相模線・相武台下駅の踏切までである(全長約１Kmにも及ぶソメイヨシノの並木)。常福寺への ”相模線第１下磯部ガード” を戻る。鎌倉時代の1316年に開山された禅寺で鎌倉建長寺の末寺である。左側にある駐車場へは右側から下ってくる。左上の木は「かながわの名木100選」に選ばれた「シパの木」。実際はクスノキ科のタブノキだが高きが20m、胸高周囲が4.7m、推定樹齢400年という名木として知られている。山門下には寺号標石。茅葺き屋根の山門。 山門の扁額「常福寺」。山門前に並ぶ六地蔵。こちらの六地蔵には赤い頭巾と前掛け。山門から中門までの庭園。これからの紅葉の時期はどのような光景になるのであろう。竹林も。中門前にある天満宮。天満宮の前に立つ石像。山門を振り返る。中門から広がる庭園は美しく秋の紅葉(ライトアップ)はさぞ綺麗なことと思われる。紅葉の見ごろは12月か。西側の駐車場への小径。11:30相模線のガードを通り抜けできないので駐車場の脇を通り抜け北上することに。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.11.19

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  新磯地区の寺社史蹟巡りー3、白乃大髪稲荷神社、新戸の掲示場跡、新戸日枝神社、小祠

  相模原市南区の新磯(あらいそ)地区の寺社史蹟巡りを続ける。11月7日(木) 10:45新戸交差点新戸隧道の西側から市道の新戸相武台道路を下り県道46号線(相模原茅ヶ崎線)の交差点へ。新戸交差点の角にも甘利氏のポスター。甘利氏も新しい選挙区になり懸命にアピールしているようでよく見かけた。相模原市消防団第2分団第1部新戸交差点から坂を下り鳩川の手前にある消防団第2分団。スマホの案内で「白乃大髪稲荷神社」に到着と。消防団第2分団の敷地内に道祖神があり、その横の階段を登ると社があると。階段下に風化した道祖神。白乃大髪稲荷神社所在地：神奈川県相模原市南区新戸2368-2道祖神横から階段を上り神社前へ。階段の手摺、鳥居、社は奇麗に塗装されていた。社の中は空っぽで何もなかったが、神社のまわりは放置されている感じはしなかった。神社前から階段を見下ろす。鳩川に架かる妙奠橋(みょうでんばし)から下流側を望む。妙奠橋から上流側を望む。鳩川は相模原市の大島団地付近に源を発し南東に流れる。JR相模線と平行し、海老名市河原口付近で相模川に合流する。全体的に川幅は狭い。相模原市磯部には平行する相模川への分水路があり、そのため磯部以南では流量が減り、座間市入谷付近では農業用水路のように川幅が細い。周辺小中学校の校庭下には貯水池が設けられている。一級河川で延長距離は16.1km。相模原市消防団第2分団第1部、妙奠橋を振り返る。新戸の掲示場跡 (しんどのけいじじょうあと)三差路にある掲示場跡で、明治の初め政府の法令や村役場の知らせなどを掲示した場所で、近世から近代の相模原の歴史を伝える史跡です。相模原市登録史跡　新戸の掲示場跡この場所は、明治初頭に政府の法令や役場の知らせ等を掲示した場所で、明治期の新戸村絵図や旧土地台帳に「掲示場」と記されています。地域では、昔の掲示板があった場所として「ゴハンギョウ」と呼ばれています。なお、掲示場の範囲は、道路上の四つの〇印(文化財愛護のシンボルマーク)内の9.91㎡です。　　登録年月日　平成18年4月1日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　相模原市教育委員会新戸日枝神社 (しんどひえじんじゃ)所在地：神奈川県相模原市南区新戸2459新戸日枝神社の創建年代等は不詳ながら、集落の中央に位置、白山姫神社と共に旧新戸村の鎮守社として祀られ、雹除けの「氷祭」が行われていたという。社殿は一段高いところに遷座。石鳥居の奥に社殿。社殿御祭神は大山咋命（おおやまくいのみこと）社殿の扁額は「日枝神社」と。内陣を覗き込む。掲示されている写真はかつての日枝神社であろうか。丸石を納めた小さな祠がまつられていると。社殿を左前から。社殿の左側に境内社。鉄製の鳥居に「第六天社」と。新しい石祠である。第六天社再建記念碑第六天社は祭神に面足命(オモダルノミコト)を奉じて広く全国各地に祀られ、主として災難厄除けの神として一般庶民信仰の対象となっております。新戸第六天社は、現在の座間キャンプ地内、新戸字第六天原(俗称　談議場)2827番地に鎮座し、古く江戸期から新戸村民の災難、厄除け、安産、習字の守護神として信仰を集めていました。又、夏の雨乞いや洪水から農家を守る神でその存在価値は高くありましたが、戦時中、昭和十三年に陸軍士官学校の校地拡張のため境内地、社殿は接収され、わずかにその御霊が日枝神社に還宮されたと伝えられていたが、その所在は定かでなく、戦後三十数年、かつての氏子や地域の人達は再建を発起しました。その信仰心に応えて、防衛庁は再建に対する補助を行いましたが再建場所に適地がなく、漸くにして日枝神社境内地に決定しましたので、多数の地区住民のご賛同、ご協力を得て再建を行うものであります。　　　平成二年八月　　　　　　　　　　　　　　新戸第六天社再建委員会境内地を見る。階段下に常夜灯が建っていたが奉納年代は、左側は「昭和五十四年度　日枝神社氏子総代」、右側は「昭和五十三年度　日枝神社氏子総代」とそれぞれ名前が刻まれていた。日枝神社(新戸)の前を流れる鳩川の上流側。昭和24年に改修された鳩川に架かる日枝神橋からの下流側。日枝神橋から鳩川の下流を望む。日枝神社(新戸)の駐車場がなかったのでこの先の道路脇に駐車。数百メートル下流に先ほど訪れた「新戸の掲示場跡」がある。日枝神社(新戸)を後にし、次の目的地「常福寺」へ向かう。神社前に広いスペースがあったがくるまはちゅうしｌ日枝神社(新戸)の西側の小径に小祠がありスマホの案内で訪れた。玉石の石垣の上に小祠があった。小祠所在地：神奈川県相模原市南区新戸2342-1民家の敷地内にあるようだ。中に入れないのでフェンスの外から撮影。足元に咲いていたホトトギス。稲荷社ここもGoogleマップに載っていた稲荷社で、先程の小祠から北上、右上の駐車場に見つける。ここの小径にも甘利氏のポスター。駐車場の隅にあった稲荷社。右側の稲荷社は壊れているのかそろそろ修復が必要では。お供え物もなく氏子さんの管理は？。稲荷社からさらに進むと、小径角に道祖神、石群。石群の一つに「道祖神」と刻まれていた。小祠所在地：神奈川県相模原市南区新戸2483-6常福寺近くの小径の民家の敷地内に小祠があった。ここもGoogleマップに載っていたが個人の敷地内に祀られているのであろうか。小祠の周りは玉砂利で整備されていた。小径に入り振り返る。11:10フェンス越しに小祠を見る。この辺りの民家の敷地内には小祠が多くあった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

  2024.11.18

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  新磯地区の寺社史蹟巡りー2、白山姫神社、陣屋稲荷、諏訪神社、地神塔、新戸の一里塚、庚申塔・馬頭観世音

  相模原市南区の新磯(あらいそ)地区の寺社史蹟巡りを続ける。11月7日(木) 10:25白山姫神社所在地：神奈川県相模原市南区新戸2075白山姫神社の創建年代等は不詳ながら、新戸村の鎮守として勧請したものと考えられ、当地にあった関東総奉行内藤清成の陣屋に祀られたか或いは陣屋廃絶後に祀られたのではないかといわれている。神社前には幟旗用のポールが立っていた。この白山姫神社には享保八年(1723)の棟札が残されています。つまり、この神社は陣屋廃絶後にその跡地に建てられたものか、あるいは陣屋があった頃からの小祠をこの時に再興したものと思われます。なお、当時は「白山大権現」と呼ばれていました。ちなみに、｢白山姫神社」とは石川県の白山信仰がもととなって祀られている神社です。神社の境内には本数こそ少ないものの、大きなケヤキやトチの木が立ち並び『風土記稿』に御神木として記録されているものもありますと。白山姫神社の祭神は伊佐那岐命、伊佐那美命、菊理比売命。社殿の扁額「白山姫神社」。覗き窓から内陣を覗き込むと3社あったがそれぞれ祭神であったのか。社殿の右側に鉄筋コンクリート製の建物があったが新戸自治会館の2階であったか。社殿前に装飾付の一対の木柱が金網に囲まれ残っている。金網に囲まれた右側の木柱。その木柱には説明書きあり、この木柱は【幟】であると書いてあります。正確にはのぼりを固定する台木ですが、昨今の金属製や石で出来たものではなく、木製の彫刻が施された見事な物はまさに保存する価値ありと言うところですと。木柱には木鼻のような彫刻。同木柱を右側に回り込み。左側の木柱。社殿前から石鳥居を振り返る。先ほど参拝した長松寺。長松寺の山門、イチョウの木が聳える。イチョウの木も老木になると銀杏の重みで折れるという事故が発生。白山姫神社に隣接する新戸自治会館。新戸自治会館(しんどじちかいかん)白山姫神社の裏手(東側)の小径へ入る。陣屋稲荷所在地：神奈川県相模原市南区新戸2050-5現在でも白山姫神社の裏手(東側)には「陣屋小路」と呼ばれる路地があり、｢陣屋稲荷」という小さな稲荷社が祀られている。周りは新興住宅地になっている。石柱には「陣屋小路」と。徳川時代に新戸村・磯部村などの相州五千石を所領していた内藤清成は、ここに｢内藤陣屋」と呼ばれる屋敷を構えていました。そのため、この路地を「陣屋小路」といいます。鉄製の鳥居には「正一位」と。奇麗に塗装された陣屋稲荷。相模原市登録史跡内藤清成陣屋跡このあたり一帯は天正18(1590)年の徳川家康江戸入り後に、領主となった内藤清成が陣屋を設けたとされる所で、広さは二反六畝余り(約2600㎡)あったと伝えられています。この陣屋は清成が常駐するためのものではなく、市域における清成の所領を支配するために設けられ、元禄末期に廃絶しました。　　登録年月日　平成17年4月1日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　相模原市教育委員会新興住宅地の間に保存されている。説明板は奥に立っていたが道路際のほうが良いのではと。陣屋小路沿いに素晴らしい門構えの旧家が建っていた。門に看板があり「清風會新戸地区」と。県道46号線(相模原茅ヶ崎線)へ出て北上、座間市から相模原市へ入る。次に訪れたのが「諏訪神社」で、この先を斜め右方向へ入る。諏訪神社の傍に車を止め県道へ戻る。市境の標識この先は「座間市」に。こちら側のマンホール蓋は相模原市。県道沿いに建つ道祖神。前にはワンカップが供えられ、道祖神の側面には「昭和九年十二月吉日再建　新戸山谷」と。諏訪神社所在地：神奈川県相模原市南区新戸3017長野県の諏訪大社より分霊を受け江戸末期に創建したと伝えられる。社号標石に「諏訪神社」。石鳥居社殿の前には新しい狛犬。右側の狛犬、阿形像左側の狛犬、吽形像社殿の扁額「諏訪神社」。社殿の前の石碑には、「相模原市新戸下坂上土地区画整理事業　　　　完成記念碑　　　　　　　相模原市長 飯盛静光書」と。境内の左側(西)に建つ「社務所集会所」。諏訪神社の裏側の民家の敷地内に小祠。鉄製の鳥居が建ち立派な祠であったが説明板がなく詳細は不明。諏訪神社の裏側から境内を見る。駐車場がなく道路脇に車を止め参拝した。新戸隧道市道の新戸相武台道路で、キャンプ座間と呼ばれる米陸軍の基地の下を横断する名物トンネル。この辺りに目的地の「地神塔」「新戸の一里塚」「庚申塔・馬頭観世音」があるので道路脇へ駐車して坂を下る。地神塔スマホの案内で右上から坂を下りここへ。ブロック塀の中にあり分かりずらかった。この後、正面の小径に入り「新戸の一里塚」へ向かった。ブロック塀が ”コの字型” になっておりその中にふたつの石碑があった。何も説明板がなくこの辺りの人も「？」では。右側の石碑には「地神塔」と。新戸の一里塚スマホの案内でたどり着くがここも石柱だけで分かりづらい。住宅の一角にあり、この場所だけが史跡になっている。元和三年(1617)徳川家康公の神霊(御尊櫃)を、駿府の久能山から日光の東照宮へ改葬⋅移送するために街道(御尊櫃御成道)が整備され、その折りに設けられた「新戸の一里塚」。現在は石碑のみ。次は麻溝台(ファミマ付近)だが消滅し、その次は木曽一里塚(町田市)がある。移送には徳川家臣団千人の武者大行列であったという。石柱の下には「相模原市登録史跡　新戸の一里塚　平成18年４月１日登録」と。石柱の側面に説明が刻まれていたが木が覆い茂り確認できなかった。裏面には「南　座間方面、北　府中方面」と。庚申塔・馬頭観世音所在地：神奈川県相模原市南区新戸2396-6”新戸の一里塚” の北側100メートルほどの場所にあった。ブロックで囲まれた敷地内に５つの石碑が並んでいた。まだ手前は空き地になっていたがそのうち建売住宅が建つのであろう。左側には「馬頭観世音」、２番目には「庚申塔」と確認できた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.11.17

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  新磯地区の寺社史蹟巡りー1、JR相模線相武台下駅、曹洞宗長松寺

  相模原市は神奈川県内では横浜市、川崎市についで第3位の人口規模を擁しており、2007年3月11日の2町の編入合併により人口は約72.3万人、全国の都市で第18位。また相模原市は、政令都市で緑区、中央区、南区の3区で構成されている。面積、人口密度は、それぞれ328.9k㎡と広く、2,200人/k㎡である。今回のブログタイトルはその南区にある『新磯(あらいそ)地区の寺社史蹟巡り』とした。新磯地区の概要新磯地区は、西側に相模川が流れ、東側は河岸段丘の斜面緑地に面しており、磯部・新戸周辺には水田地帯が広がるなど、緑の多い豊かな自然に恵まれています。地区内には「勝坂式土器」の名で全国的に知られる「勝坂遺跡」や国の登録文化財「中村家住宅」が存在しており、さらに、江戸時代から伝わる伝統行事である「相模の大凧まつり」には、県内外から多くの見学者が訪れています。一方、地区内には在日米陸軍キャンプ座間があり、ヘリコプター騒音などの基地を取り巻く諸問題の解決が大きな課題となっています。また、JR相模線の複線化やバス路線の延長といった交通不便の解消に向けた課題も抱えており、年々宅地開発が進む中で、これらへの対応も求められています。新磯地区では、豊かな自然と文化遺産を守るとともに、地域住民の福祉増進を図り、誰もが安全で安心して暮らせる地域社会の実現を目指して、新磯地区自治会連合会をはじめとする様々な市民団体が、これらの諸問題に取り組んでいますと。11月7日(木) 10:00JR相模線相武台下駅所在地：神奈川県相模原市南区新戸相模原市内には多くの駅があるが最も南に位置する駅で座間市と隣接している。駅前にはバス停がある。JR相模線の相武台下駅から下溝駅の両側に広がる寺社史蹟。ここまでは自宅から約20kmで愛車のリンちゃんで来れるのだが。駅前には新磯観光協会の幟旗が立っていた。掲示板にはいろんなイベントのポスターが貼られていた。下段左側から、・女子サッカー「ノジマステラ神奈川相模原」の試合スケジュール・勝坂遺跡 縄文まつり　令和6年11/16 (土)　午前10時 ～ 午後1時・サザン・おーるど・スターズ　　11月17日(日)　会場　新磯公民館、開演　13:30・相武台下駅前イルミネーション　2024年11月9日 (土) ～ 2024年1月31日 (金)　　　　　　　点灯時間　16:00～22:00まで。2024年1月31日は、2025年の間違いであろう。右側の道路標識には「相模川散策路　1.3km 」と。島式ホーム1面2線を有する地上駅で無人駅。ホームと駅舎は跨線橋で結んでいる。元々は駅開業当時に建設された木造駅舎が使用されていたが、老朽化に伴って2016年1月から駅舎建替工事が行われ、2016年7月に新駅舎が完成した。白山橋から相武台下駅を振り返る。上流からのこの水路は「相模川左岸用水路」。白山橋から下流側の「相模川左岸用水路」。右側のフェンス内が「相模川左岸用水路」で、この用水路の水は我が家近くまで延々と流れる。左側は排水路であろう下流側で鳩川へ流れ込んでいる。相武台駅前から目的地の「長松寺」へ向かい右前方に神社。この神社には後ほど参拝することに。曹洞宗 萬年山長松寺 (ちょうしょうじ)所在地：神奈川県相模原市南区新戸2079相武台下駅出入口から北東へ約250ｍのところにある曹洞宗のお寺である。左側に駐車場があった。寺号標石には「萬年山長松禅寺」と。長松寺 (ちょうしょうじ)この寺は山号を「万年山(まんねんざん)」といい、室町時代に足利氏満が曇芳(どうぼう)師を迎えて、臨済宗建長寺宝珠庵の末寺として開山したといわれています。その後、何度かの再建・中興が行われ、やがて代官平岡岡右衛門𠮷道と僧換室宗応(かんしつそうおう)によって曹洞宗に改宗され、津久井功雲寺の末寺として再び開基されました。慶安2年(1649)には寺領として十石の朱印を受けています。また、本堂に保存されている古文書は足利氏満の寄進状で、市内で最も古い文書として市の重要文化財に指定されています。　　　　　　　相模原市　相模原市観光協会長松寺文書　　　　相模原市長舘盛静光書　　　　　　相模原市指定需要文化財　　　　　　　　　　　　昭和五十年八月二十八日　指定指定文書は、応永三年(1396)に足利氏満が当寺を建長寺宝珠庵末寺として寺領を与えた寄進状である。氏満は曇芳和尚を請じて開山とし、当寺を建立したと伝えられる。一時その所在が不明であったが昭和三十九年市史編集のための史料調査で再発見された。なお、当文書は慶安二年(1649)の御朱印高拾石を加筆するため本文中「大」の字を削り「寄進」の字の下に「拾石」と加筆されている。しかし、市域に現存する文書としてはもっとも古く、氏満晩年のものとしてきわめて貴重なものである。　　　昭和五十三年一月二十四日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　相模原市教育委員会参道の奥に山門が見える。参道脇に秋バラが咲いていた。参道を進むと右側に六地蔵。六地蔵の右側に「おびんずるさん」。頭、膝、足を撫でる。七重塔と観音菩薩。山門を見上げる。銅板葺きの山門山門の扁額「萬年山」。山門からの本堂。石燈籠の右には古木のサルスベリ。新しい石燈籠。手水舎。境内にスイレンを植えた水鉢が多くあった。銅板葺きの本堂本尊は薬師如来。本堂左側の石碑には「○○牟〇佛」と。本堂の右側に書院・客殿山門を入ると右側奥に多くの石像が立っていた。地蔵像周りには多くの水子地蔵が奉納されていた。地蔵像の台座には、三州岡崎産地蔵像記昭和五十五歳次庚申十二月敬造立衆庶能化地蔵像壱躯専祈　　　　家門隆昌緒縁吉祥奉願主田中周作　　　　　当山廿三世代石像が白いので近年に奉納されたものであろう。山門の左側には「ぐちきき地蔵尊」。耳に手を当て愚痴を聞いていただける地蔵尊。ぐちきき地蔵尊発願文現在の吾が国を鑑みると　社会状況は混迷し閉寒感に包まれている　連日報道される殺人事件　家族間の不和争い　教育に関わる諸問題　国際的にも国家間の闘争による終結をみない争いや異常気象によって尊い命が奪われている　現下の諸情勢は未曽有の人心荒廃や地球規模の環境変化に起因し　この世に生を受けた人間の基本的人権及び自由が侵害されている状態である　見方を変えれば自己と他者を結ぶ絆が弱体化し　人の道としての日常倫理が地に落ちてしまった結果である人間　社会関係の絆を回復し　仏陀の求めた思いやりに満ちた関係を再構築するにはどうするかみ仏と自己の絆　また　先祖と自己の絆を深めることから始め　親子の絆　人間同志の絆を深め高め強くすることによって現代社会が抱える病状の治癒を目指したい人は誰でも幸いを求めている　しかしいかなる人もこれで満足した　これで良いと言い切れる人はいない茲に人の願いの成就を心に込め　ぐちきき地蔵尊を建立したお地蔵様に悩み苦しみ心に秘めた話を語って頂き　安楽の日々が過ごせるよう祈念して頂きたい　　　平成十九年十月吉日　　　　　　　　　　　　　　　　　萬年山長松禅寺二十四世　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　沙門祖宗雅覧焚香拝書　　　　　鐘楼の周りに個性的な羅漢像が並んでいた。鐘楼梵鐘には「當山廿三世義雄比丘」、｢元禄十年」と鋳込まれている。こちら側にも多くの個性的な羅漢像が並んでいた。右側には銀杏の実が集められていた。膝上にはブタ？羅漢像の台座には奉納者の名が「令和六年二月吉日　願主井澤○○」と。今年奉納された新しい羅漢像である。イチョウの木の下には多くの銀杏が落ちていた。イチョウの木を見上げる。多くの銀杏が実を付けていた。稲荷神社稲荷社の前には狛狐。社の扁額「○○○」。10:25長松寺の参拝を終え次に参拝する神社を望む。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.11.16

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  相模原市の新磯ざる菊 第16回花見会

  ​暑かった夏も過ぎ、短い秋も深まり ”ざる菊” の時期になり今年も相模原市の「新磯ざる菊」を見に訪れた。昨年も11月8日(水)に訪れている。併せて、かねてから行きたいと思っていた相模川左岸用水路の起点である「磯部取水門」、相模原市南区の「新磯(あらいそ)地区の寺社史蹟」を巡った。11月7日(木)先日の6日には静岡県側では初冠雪が確認できたが、山梨県側は曇っていたのでこの7日に初冠雪の発表となった。130年間の観測史上最も遅い観測になったと。因みに昨年は10月５日(木)。また富士山の初冠雪発表は、山頂からおよそ40キロ離れた甲府市の甲府地方気象台から職員が目視で積雪の状況を確認し、発表していると。ざる菊会場案内図JR下溝駅から歩いて約20分。県道46号線(相模原茅ヶ崎線)の”新磯小学校入口交差点”を右折。道路沿いには「ざる菊会場」の立札、衆議院選挙の甘利明候補のポスター。いつもこの場所には各氏のポスターが掲示されている。前回に続き小選挙区で敗れた。神奈川県第二十選挙区支部長 甘利明。臨時駐車場の ”勝坂子どもの広場” (無料)。新磯ざる菊 第16回花見会花見会のイベントは 令和6年11月4日(月)開催期間　令和6年11月1日 ～ 令和6年11月15日主　　催　新磯ざる菊愛好会後　　援　新磯観光協会　相模原市農業協同組合期間中は、　・会員による地元野菜の販売（午前中に売り切れる場合もあります）　・焼きいもの販売　・ざる菊の販売　・玉子の販売　　　　　　　を致します。11月4日のイベントでは、　・勝坂はやし保存会　・オカリナ　・相模の無鉄砲太鼓　の演奏があります。また新磯商盛会の出店もあります。　　　　　勝坂子どもの広場から会場までの道路脇には幟旗が立ち並ぶ。12:10新磯のざる菊所在地：神奈川県相模原市南区磯部4361-4花見会は平成21年(2009)に発足した「新磯ざる菊愛好会」(藤曲和美会長)が主催している。多くの寄付金が。テント内では愛好会の方々が地元野菜のねぎ150円/3本、大根、ショウガ、サトイモ等を販売。大きいサツマイモが、100円/個。焼き芋も1個100円と安かったので、3個購入。およそ 750坪の段丘に、紅や白、黄色など約10種類、1,300株が植えられている。新磯のざる菊相模原市南区の新磯地区は、雄大な相模川や段丘の樹木が多く残る自然豊かな地域であるとともに、史跡勝坂遺跡などの貴重な文化財や、日本一の相模の大凧や芝ざくらなどの地域行事が盛んな所です。地域の活性化を図ることを目的に、平成21年4月から相模原市農業協同組合の支援を受け「あしがらユートピア」からざる菊の苗を提供頂き、新磯地区の花の名所づくりを推進する活動を始めました。毎年1,200株を超える「ざる菊」を栽培しており、10月下旬から11月中旬まで「ざる菊花見会」を開催しております。　　　　令和2年3月　新磯ざる菊愛好会この看板は相模原市地域活性化事業交付金を活用し、新磯観光協会が設置しました。ゲートには「ざる菊会場　新磯ざる菊愛好会」と。傍には募金箱が置かれていた。ざる菊の開花まで① 4月中旬 新芽の掘り起こし② 仮植え③ 5月初旬 畑づくり（堆肥投入、マルチ張り）④ 5月下旬 本植え⑤ 管理　除草作業、散水、消毒⑥ 開花　黄色が10月中旬ごろから咲き始めます。会場の北側に掲示板。掲示板に各氏のメッセージ。祝新磯ざる菊お花見会のご開催、誠におめでとうございます。開催にあたり、藤曲会長はじめ関係者の皆様方のご尽力の賜物と心よりお慶び申し上げます。紅や白、黄色など色とりどりに咲き誇るざる菊の美しい景色を多くの方にご覧いただけるものと期待しています。このイベントを通じまして、なお一層の地域コミュニティの活性化と、皆様の交流の輪が大きく広がりますことを祈念致しますとともに、皆様方のご健勝、ご多幸をお祈り申し上げます。　　令和六年十一月四日　　　　前衆議院議員 甘利明　甘利さんも新しい選挙区域になったため地道な選挙活動が必要に。祝　新磯ざる菊第十六回花見会のご開催にあたり、心からお祝い申し上げます。今年も菊が満開に咲き誇りました。私達の相模原は緑に溢れた素晴らしい街です。地域の皆様が集い、楽しまれていらっしゃる姿は、心がとても温かくなります。本日ご参加皆様の笑顔が溢れる楽しい一日になりますこと、これからも地域と新磯ざる菊愛好家が更にご発展されますことを心からご祈念申し上げます。　令和六年十一月吉日　　　相模原市長 もとむら賢太郎　愛好会の方から今年は開花が一週間遅れていると。ざる菊は一本の苗からたくさんの菊の小花を付け、その形はざるを伏せたような形になり「ざる菊」と呼ばれている。当会場では赤、白、黄色、紫を主体としたざる菊が楽しめる。ここからは反時計回りに散策。赤のざる菊で字が描かれているようだが、今年は？。赤、黄色のざる菊が早く咲いているようだ。北東部分が一番高く、休憩用のテーブルがある。開花状況はやはり一週間早いか。ズームアップ。傾斜地の南東から見下ろす。ざる菊の紅や白、黄色など色とりどりが咲き誇るのだが。ざる菊の管理には手間がかかるようで茅ヶ崎では衰退している。毎回この横断幕が飾られている。祝 第23回全国花の町づくりコンクール奨励賞受賞　　ＪＡ相模原市は、新磯ざる菊愛好会の活動を応援しています　　ＪＡ相模原市東側から西方向を望む。西方向には ”特別養護老人ホームはなさか” 。北東に位置する展望台から見下ろす。テントには「新磯ざる菊愛好会」と。ここからは大山は見えるが富士山は見えたか？ズームアップ。赤いざる菊で漢字が二文字あるようだが高台がないので確認できない。ドローン撮影か。ざる菊会場は東側に向かって緩い傾斜になっている。段丘の上には在日米陸軍キャンプ座間があり、ヘリコプターの騒音がうるさい。南東方向を見上げる。見ごろは一週間後の15～16日頃であろうか。12:30約20分ほどの観賞で後にすることに。購入した焼き芋が熱かった。ざる菊会場の西側の道路から。焼き芋の窯の煙突から煙。この後「新磯地区の寺社史蹟巡り」に。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー​

  2024.11.15

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  続日本100名城若桜鬼ヶ城周辺ー6、若桜民工芸館、若桜橋、伊勢道の道標、深夜の高速道路

  若桜町の「国重要伝統的建造物群保存地区」の散策を続ける。9月22日(日) 17:55若桜民工芸館所在地：鳥取県八頭郡若桜町若桜２６８大正期の建物を復原改修し、若桜の伝統工芸の一つである土鈴の展示を行っています。　■ 開館時間／10:00～17:00（12～2月は16:00まで）　■ 休 館 日 ／12/29～1/4既に開館時間を過ぎ「閉館中」と。ネットには大正時代の旧家の造りと美しい庭園もぜひ併せてご覧くださいと。軒先を八東川から取水した用水が街道沿いを勢いよく流れ生活用水として利用されている。入館してすぐ左手の壁面にところせましと吊り下げられた約2,000点の土鈴は圧巻であると。（写真はネットから）。軒先には風車。これも若桜の伝統工芸の一つであろうか。残念ながら「国選定重要伝統的建造物群保存地区」としては電柱が景観を損ねている。海鼠壁、格子戸の古民家。明治のまち並みづくりでは、防火帯の役割や国道の建設を見込んでメインストリートを2間5歩(約4.5m)から4間(約7.2m)に広げ、その両側に2尺(約0.6m)の水路と4尺(約1.2m)のカリヤ(雁木)を一直線に配置したり、裏通りには住宅建築を規制して蔵が建ち並ぶ通りをつくった。小さな屋根部分は屋根舎と呼ばれ、囲炉裏の煙抜きなど換気や、暗くなりがちな古民家の奥でも採光することができる。このブロック塀も防火対策か？仮屋通りを南方向へ進む。街灯も点灯。民家の軒先に、2尺(約0.6m)の水路と4尺(約1.2m)のカリヤ(雁木)が残っている。若桜清流通り歴史や文化を伝える街道を「街道ルネサンス」として認定し、個性ある地域づくりや活性化につなげるものです。若桜宿の土蔵、水路及び仮屋等古い街並みが評価され認定されたものです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2007年度夢街道ルネサンス認定石柱のトップに、「夢街道ルネサンス　　～ 中国路　歩いて・感じて・伝えたい ～　　　平成19年度認定　『若桜清流通り』　　　　　　夢街道ルネサンス推進会議　　寄贈 (社) 中国建設弘済会」と。18:05道の駅若桜 桜ん坊車を駐車していた道の駅へ戻る。店先はピンク色にライトアップされていた。営業時間は18時までで店じまい中。若桜町の「国重要伝統的建造物群保存地区」の散策を終え、茅ヶ崎への帰路につくことに。途中、近くに「伊勢道の道標」があるので立ち寄ることに。若桜橋若桜宿の商店街と国道29号とを結ぶ昭和初期に着工された鉄筋コンクリートアーチ橋。橋の袂に説明板、認定プレート。一級河川の八東川に悠々とまたがる3連アーチの姿は、濃い緑の山々を背景により一層美しい。建設当時の設計図と現在の若桜橋を比べると、融雪水用のアルミパイプなどが加わっているものの構造体は全く変わっておらず、当時の技術を知るうえで大変貴重な文化遺産です。橋の袂に2枚のプレート。左に「土木學會選奨土木遺産」右に「登録有形文化財　第31-0112号　　　この建造物は貴重な国民的財産です　　　文化庁」。国登録有形文化財　土木学会選奨土木遺産昭和9年7月31日完成鉄筋コンクリートでつくられた長さ83.3m、道路幅5.5mのアーチ橋で、昭和20年までにつくられた橋で若桜橋のようなアーチが3つあるものは、鳥取県内では例がありません。工事費は昭和9年当時で約4万6千円(現在の金額で約1億5千万円程度)かかっています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成10年3月現在の価格ではこれ以上の発注額であろう (おそらく10億円以上ではなかろうか)。若桜橋は3連のヴォールトアーチが美しい国登録有形文化財である。親柱の上には照明塔があったが。道路幅が狭いので上流側に歩道橋が架けられている。若桜橋から戻り「伊勢道の道標」を探す。カーナビに載っていないためスマホの案内で探し若桜町役場の北側で社を見つける。暗くなりフラッシュ撮影。社の中には地蔵が一体。説明板がなく詳細は不明。新町公民館若桜町役場の東側ある公民館。伊勢道の道標スマホの案内で探しそれらしき石碑を見つける。ここにも説明板はなくこの一つが道標であったのか。江戸時代、若桜から氷ノ山方面を越える道は伊勢道と呼ばれ、庶民の伊勢参りに利用された。町内には伊勢道の道しるべとなる4基の道標が残され新町公民館前の道標もその一つであると。伊勢信仰の伊勢道は、ここから八東川を渡り浅井、そして番所へと通じていた。その他の道標は氷ノ山方面を進み、渕見地内(渕見神社前)、𣇃米地内2箇所にある。右側には自然石を使った常夜灯。それぞれ花が供えられていたが道標であろうか。以下二枚の写真はネットから、かつては一つ目は、若桜町新町の大師堂の横にあったと。少し分かりにくいが、「従是ひだ里ハいせみち、みぎハは里まみち」（是より左は伊勢道、右は播磨道）と刻んである。18:40 若桜町の散策を終え茅ヶ崎への家路につく。カーナビでセットすると鳥取自動車道を案内したが、国道29号のルートを選択。茅ヶ崎までの距離・所要時間は、600km、約7時間半と、高速道路は深夜割引を利用。このブログを作成していて若桜町は見るところが多く、やはり一泊すればよかったと反省。若桜橋から交通量の少ない国道29号を走り中国自動車道の山崎インタへ向けて走る。19:00新戸倉トンネル入口に、長さ 1730m、標高 731ｍ。国道29号の難所であった戸倉峠に建設されたバイパストンネルで，旧隧道より約60ｍ低いところを一気に短絡している。低くなったとはいえ標高731ｍと中国地方の旧一級国道の峠としては抜けて高く積雪量が多い。平成7年(1995)12月1日に竣工。20:20中国自動車道 加西サービスエリア所在地：兵庫県加西市畑町２２７２−２９かつて中国自動車道を利用したときはよく立ち寄ったサービスエリアである。このまま高速道路を利用するのでお土産を購入。車もガソリンを入れ満タンに。22:25新名神高速道路 土山サービスエリア所在地：滋賀県甲賀市土山町南土山１１２２−７４広島への帰路にも立ち寄ったが多くの車が駐車していた。23:35車中で約1時間ほど仮眠、セブンイレブンでコーヒーとホットドックを購入して出発。9月23日(月) 1:10新東名高速道路 NEOPASA浜松 (上り)所在地：静岡県浜松市浜名区大平３６地元浜松で有名な「石松ぎょうざ」をはじめ、5店の飲食店とカフェ、ベーカリーがあるほか、24時間営業の「ミニストップ」も営業中。コインランドリーやシャワーも併設している。仮眠中、いや熟睡中のドライバー。走行中は折りたたむのであろうか、防犯対策は。新しいタイプのキャンピングカーである。こちらは本格的なキャンピングカー。深夜のため営業しているのはここ一店のみであった。店先ではいいにおいが漂っていた。きつねうどんをオーダー、650円。関西風の薄味で美味しかった。1:30土産物店は営業中であった。この日は三連休の二日目の深夜でトラックの量が少ない感がしたが。2:40新東名高速道路 NEOPASA駿河湾沼津 (上り)所在地：静岡県沼津市根古屋998-27サービスエリアからは駿河湾が見下ろせ、いろんな飲食店もありビュースポットになっている。ここまで帰ってくると茅ヶ崎までは後約80キロで一安心である。この上のステージから駿河湾が見ろせる。やはり疲れたのか、店内には入らず車中で40分ほど仮眠した。3:20仮眠後、最後の運転に。圏央道の寒川南インタを出、自宅へは4時半に到着。若桜町からの帰路ルート（Googleマップより）。高速料金は、8,560円、走行距離は往復1,647キロであった。愛車のノートの燃費は約20km/ℓ。今回の費用＝高速料金＋ガソリン＝22,170＋14,800＝36,970＋諸費用。久しぶりに長距離運転をしたが、安全に運転でき自信を持てたドライブであった。今後「続日本100名城」の征服もありドライブ計画をしたいものです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　END 　ー

  2024.11.14

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  続日本100名城若桜鬼ヶ城周辺ー5、浄土宗西方寺、浄土真宗正栄寺、日蓮宗蓮教寺、休憩交流処かりや

  若桜町の「国重要伝統的建造物群保存地区」の散策を続ける。9月22日(日) 17:35西方寺の前を横切る石畳は仮屋通りの東側に並行する蔵通り。この界隈のマップ。蔵通りの北方向を望む。大火後の議決書で防火対策により人家を建てることが禁止され、それに伴い土蔵が連続する街並みが形成されている。蔵通りの南方向は緩い上り坂になっている。道幅は一間はあったか、車の通行は可能なのか。玄関先には溝。浄土宗 不遠山西方寺(さいほうじ)所在地：鳥取県八頭郡若桜町若桜３０６寺号標石には「西方寺」。西方寺不遠山西方寺（浄土宗）この寺は天文年中(1532～1554)には寿命院二尊寺と称し、釈迦、阿弥陀の二尊を安置して矢部山城守の祈念所となり、天台、真言、律、浄土を兼学していたという。開基は俊空幸善上人で、其の後寺は頽廃していたが、二世空伯李珍上人(朝鮮福州の人)が堂宇を再建し城主木下重堅の帰依によって祈願所として寺領を寄進、西山派不遠山西方寺と改称した。鬼ヶ城主木下重堅の五輪塔慶長五年(1600)関ヶ原の役に鬼ヶ城主木下重堅らは西軍に味方すべく出兵したが、途中、西軍大敗の報が届き、敗走する西軍に従い大阪天王寺に隠れたが、その後、自刃した。家来によって遺品、遺髪が西方寺に葬られ、｢宝勝院殿前備州大守有山道無」と諡をした。重堅の大五輪の左右に並ぶ七、八十基の小五輪は、天王寺で自刃した家来を含む多くの戦死者であろうか。西方寺本堂本堂の扁額「西方寺」。先ほど参拝した「浄土宗 寿覚院」と同じような鐘楼が建っていた。古い墓石が建っていた。蔵通り側に古い墓石が建ち並んでいた。本堂の横にあった「古海産横井之墓」、右に「○○家一族先祖五輪塔」と。古海産横井之墓説明板がなく詳細は不明である。因幡若桜城主 木下重堅の墓苔むした五輪塔の中心に重堅の大五輪。その左右に並ぶ七、八十基の小五輪は、天王寺で自刃した家来を含む多くの戦死者であろうか。木下重堅の墓墓石の前には子孫の方であろうか花が供えられていた。観光の町であるので説明板が欲しかった。境内にはイチョウの木が聳えるイチョウの木の下に社が建ち、中には二体の座像、二体の地蔵。石碑には「〇井升〇翁碑」とあったが説明板がなく不明。こちらの石碑には「染露庵懐之宗匠碑」と。本堂の左側に建つ書院永代供養塔左側には、水子地蔵尊。蔵通りから、右側の表札には「浄土宗西山禅林寺派　西方寺」と。県指定名勝西方寺庭園（指定年月日　平成28年4月26日）西方寺は浄土宗西山禅林寺派の寺院であり、若桜を代表する古刹である。明治7年(1874)および明治18年(1885)の二度にわたる若桜宿大火で類焼するが、明治33年(1900)に本堂を再建した後も整備がすすみ現在に至る。大火後、往時を偲んで明治20年(1887)に作成された「不遠山西方精舎表裏眺望真景之図」には、焼失以前の建物とともに庭が描かれる。現在の様子と比較すると、細部に若干の違いが認められるのみであり、ほぼ昔の姿を踏襲していることがわかる。庭園は変化に富んだ形状をした池を中心とする池庭であり、池の大きさは南北で30m以上、周囲には築山や灯篭があるほか、刈り込まれたサツキやツツジ、スギやヒノキといった針葉樹、高木のヤマモミジ、竹林や水生植物が植えられている。東側にそびえる山々(通称：西方寺山)が借景として取り入れられ、飛石や石橋を通って池の周りをめぐることができる。園内の石材は、主に八東川から産出する安山岩であるが、場所に応じて種類や色彩、形状の異なる石が巧みに使用され、趣向が凝らされている。庭園の構成と意匠は巧みであり、優れた芸術的・歴史的価値を有している。　　　平成30年3月　鳥取県教育委員会不遠山西方精舎表裏眺望真景之図（明治20年）西方寺庭園（写真はネットから）。西方寺から蔵通りを北へ進むと隣接して「正栄寺」。駐車場がありここまで車で来れるようだが仮通りからの路地は狭いが。西方寺に隣接して建っている弁柄色の屋根瓦が特徴的な本堂。浄土真宗 仏光山正栄寺 (しょうえいじ)所在地：鳥取県八頭郡若桜町若桜３０２寺号標石には「浄土真宗本願寺派 正榮寺」、左側には「親鸞聖人像」「鐘楼」が建っていた。正栄寺本堂白のサルスベリが奇麗に咲いていた。本堂の扁額「仏光山」。正栄寺仏光山正栄寺（浄土真宗）寺伝によると、開基は浄良法師と言われ、元播州佐用郡高野須城主赤松越中守正直の弟、赤松源次郎友純といい、大阪石山本願寺の顕如上人の直弟となって本願寺を守護して後、この地に来たりて赤松村千石岩下にあったと伝えられる毫照寺に住居し、真宗を広めたと言われる。慶長八年(1603)に仏光山正栄寺と改称し、一時、下町に移転し、その後、明治時代に再度類焼したが、復興。今日に至る。一天師の墓（1802～1879）正栄寺第十四世の住職である一天師は、幼少にして播州香山の宝林寺学寮で修業し、後に京都本願寺で学ぶなど学僧として徳の高い人であった。布教にも活躍し、｢一遠近ノ各宗ノ学徒、競イテ其ノ膝下ニ来タリ、ソノ学ヲ受ク」とそのさまを伝えている。明治元年(1868)朝廷から京都六条本願寺に対して、御所警護の命が下るや、御所猿ヶ辻御門警護にあたるなど勤皇僧として知られる。案内板がなく「一天師の墓」は確認できなかった。こちらも同じような鐘楼が建っていた。鐘楼の右側に、｢正栄寺合同墓」があり、｢南無阿弥陀佛」と。石碑があったが。親鸞聖人尊像。親鸞聖人尊像の台座に、奉納者の名。「親鸞聖人御誕生八百五十年　　　立教改宗　八百年記念　　本願寺第二十五代 専如上人伝灯奉告法要　　　　　平成二十七年(2015年)秋　　　　　　　　　寄付者　岡山市奉還町　　高野須ご夫妻」。日蓮宗 白毫山蓮教寺 (れんきようじ)所在地：鳥取県八頭郡若桜町若桜３００小さなお寺であるが、文明九年(1477)創建の歴史あるお寺で名僧を輩出している。こちらのお寺にも鐘楼が建っていた。蓮教寺白毫山 連教寺（日蓮宗）文明9年(1477)日蓮宗総本山久遠寺の僧「円教院日意」が、西国巡教の途中に当地に立ち寄り、鬼ヶ城主矢部氏の帰依によって、溝見村に大伽藍を建立したのがはじまりと伝えられている。この大伽藍も、天正年間(1575～1591)の兵乱のために焼失。その後に本堂と新たに妙見堂も建立したと。くだって明治7年(1874)と明治18年(1885)の若桜宿大火に再度類焼したが、それぞれ再建立して現在に至っている。この蓮教寺には名僧が輩出し、五世善学院日鏡、九世一如院日重は、それぞれ本山久遠寺の十四世・二十世法主としてその名声をうたわれた。かつてこの寺の井戸水は、名水として珍重されていた。左側は蔵通りでブロック塀際に地蔵が立っていた。赤ずきんに白い前掛けだが、お供えの花はなく。石碑には「清水玉英碑」と。右奥に蓮教寺本堂。左側に「妙見堂」。妙見堂の扁額「妙見大菩薩」。本堂と妙見堂は明治7年(1874)と明治18年(1885)の若桜宿大火で類焼したが再建立された。境内に建つお題目碑に「南無妙法蓮華経」と。蓮教寺の井戸水は名水として珍重されているとの事であったが、その井戸は確認できなかった。蔵通りを挟んだ蓮教寺の向かい側に、休憩交流処 かりや (旧木島家住宅主屋) 休憩交流処 かりや　◇ 休憩・会合等（無料）　◇ 食事処「ダイニングカフェ新」　◇ お手洗い休憩交流処 かりやの裏庭。ここまでの道が狭いが駐車場になっているのか。蔵通りから仮屋通りへ出て南方向を望む。休憩交流処 かりや (旧木島家住宅主屋)所在地：鳥取県八頭郡若桜町若桜２９８若桜の町並みは、かつて宿場町であった若桜宿が明治18年の大火によって街道沿いの大部分が失われた後、宿全体の復興計画として作成された「宿議決書」に沿って整備された。当家住宅はその復興計画の一環として、山林業を営んでいた木島七治郎によって明治20年頃に建てられた。街道の東側に建てられた主屋は切妻平入りの2階建ての町家で、正面に庇を出して隣家と連続した通路とする”カリヤ”を持つ。内部は南側を土間とし、床上は二列六室とする。土間寄りの中の部屋は土間と一連の吹き抜けとし、１階の北側と２階の北側に座敷をしつらえる。平成24年に復原・改修工事を終えて現在は休憩・交流処「かりや」として活用されている。カリヤの残る若桜の町並みを形成する町家として、貴重であると。■ 開館時間／10:00～17:00■ 休 館 日 ／月曜・第3日曜・不定休あり入口には「とんかつ 新」の看板。若桜町産吉川豚をじっくり揚げたとんかつは、あなたの持つとんかつの概念をひっくり返すこと間違いナシ。ぜひ一度ご賞味あれ！と。入口には、「登録有形文化財　第31-0191号　　　この建造物は貴重な国民的財産です　　　文化庁」。因みに、第31は都道府県番号で「鳥取県」。第31-0117～0125号が、若桜鉄道若桜駅関連となっている。仮屋通りを南へ向かうと、東側(左手)の路地に「正栄寺　参道」と。路地は狭いが車も入れるようだ17:55仮屋通りの北方向を振り返る。右前方に「正栄寺入口」の案内板。若桜町は豪雪地帯のため道路には融雪施設。明治の時代に入り大火に二度みまわれたことから、明治18年に現在の都市計画レベルのまち並みづくりが行われ、今でもそのまち並みが残っている。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.11.13

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  続日本100名城若桜鬼ヶ城周辺ー4、若桜駅、道の駅若桜、芭蕉翁の碑、寿覚院

  鉄道ファンに人気の若桜鉄道若桜駅の散策。9月22日(日) 16:55若桜駅プラットフォームの南側に看板。「この先有料エリア　入構料が必要です　TICKET　￥300」。構内へ入場の方は、駅の窓口で「入構券」をお買い求めのうえ、お入りください。駅構内の南側に各施設がある。蒸気機関車(SL)を運転するための設備がいくつか残っており、転車台の修復をきっかけに、かつて若桜線を走っていた蒸気機関車C12 167 を兵庫県多可町より譲り受けて保存活動を行っている。また、サクラも多く植えられており開花時も絶景。蒸気機関車(SL)と給水塔かつて若桜線を走っていた蒸気機関車C12 167 を兵庫県多可町より譲り受け保存活動。蒸気機関車の転車台と右に車庫。転車台の動力は人動であろうか。若桜郵便局所在地：鳥取県八頭郡若桜町若桜３４０−１後方の山は、若桜宿の南側にそびえる鶴尾山(452m)で、若桜鬼ヶ城跡がある｡若桜郵便局の前にユニークな「麒麟のポスト」であると。構内の南側から線路際へ下りる。サクラが植えられている。立札には「無断立入禁止」と。左側の給水塔は鉄製で日本国内に現存する3基の一つ(2021年時点)であると。このような転車台も少ないのでは。蒸気機関車と給水塔。蒸気機関車は塗装され修復されている。構内見学者には蒸気機関車にのり一部操作も可能であると。作動は空気駆動に改造されている。線路のメンテも十分に行われているようだ。駅構内の北方向。若桜駅は単式ホーム1面1線を有する地上駅である。側線も敷設され、夜間滞泊がある。木造の駅舎内には、若桜鉄道の本社が置かれていると。構内の南側の引き込み線に客車、展示用であろうか。左側の建物は「道の駅若桜 桜ん坊」。若桜郵便局の南側にウッドハウスが建っていた。看板に「ようこそ若桜へ　若桜町観光協会」と。若桜町観光協会は駅前に移転したのであろうか。歩道のタイルは若桜町の町の木「サクラ」。こちらのタイルは「鯉」であったが。歩道には二種類のタイルがはめ込まれていた。17:05若桜駅舎の手前に公衆トイレ、手前に駐車場がある。国重要伝統的建造物群保存地区の散策のため「道の駅若桜 桜ん坊」へ移動することに。道の駅への途中にあった石碑。石碑には「渡海新左衛門尉之墓」と。説明板がなく詳細は不明であるが幕末の武士であろうか。17:15道の駅若桜 桜ん坊所在地：鳥取県八頭郡若桜町若桜９８３−２国道29号沿いにある道の駅である。この施設は若桜町が保有し、若桜町観光開発事業団が指定管理者として運営している。ここへ駐車して歩いて散策することに。道の駅若桜の西側に広がる「国重要伝統的建造物群保存地区」を散策することに。車に折りたたみの自転車があれば楽なのだが。近くに、芭蕉の句碑、四つの寺がある。若桜町のポケモンマンホール蓋。道の駅からスマホの案内で進む。右側に「句碑」と「社」が建っていた。芭蕉句碑若桜澄円庵跡所在地：鳥取県八頭郡若桜町澄円庵の庭芭蕉翁の碑この澄円庵の庭に、翁塚といわれる自然石の句碑があり、高さは約95センチ。句碑には「百年の 気色越庭乃 落葉哉」文化九年申六月　日(1813)と刻んであるが、なぞってみないとわからないほど彫は浅い。これはかつて文化文政時代の文芸再興期に、芭蕉の流れをくむ蒼虬(～1842)が、全国行脚の途中当地に立ち寄り、芭蕉の俳諧を広めた時の記念の碑だといわれている。彼は後の文政九年(1827)にも本堂に句額を奉納している。蒼虬がこの若桜宿の地を訪れるということは既にこの頃、この地が地方の俳壇として広く知られていたことを物語るもので、その門人は桂三千麿、村江蔦丸などがいる。とりわけ桂三千麿は、俳号を東々園一庵といい、若桜地方の俳諧普及の第一人者ともいえる人であり、その後三千麿、蔦丸を地方の宗匠として俳友は年ごとに数を増し、その出色は円井升屋、中尾無中、桑田梅月などである。句碑には「百年の 気色越庭乃 落葉哉」。なぞってみないとわからないほど彫は浅いと。右側には五輪塔。若桜地蔵尊句碑の右側の社の中には三体の地蔵。若桜地蔵尊の向かい側の建物の中を覗く。多くの仏像、位牌が並べられていた。正面の建物の入口に「上町(かんまち)公民館」と。浄土宗 光明山壽覚院所在地：鳥取県八頭郡若桜町若桜６１次に訪れたのが四寺で一番南側にある「寿覚院」。四寺は蔵通りに面している。入口の橋は「浄土橋」と。山門右側には「十方恒沙仏　六通照知我」左側には「今乗二尊教　広開浄土門」と。寺号標石には「浄土宗 壽覚院」。光明山浄光寺 寿覚院寺伝によるとこの寺は、その昔、浅井村寺谷にあったと伝えられている。慶長9年(1604)、若桜鬼ヶ城主 山崎甲斐守家盛の妻の帰依によって、若桜宿古寺ノ元に寺院を移し、自ら開基となって寿覚院を創建したと言われている。後に天明年間(1781～1788)の大洪水によって寺院が流失したため、享和2年(1802)に現在地に建立した。それから約70年後の明治7年(1874)と明治18年の若桜宿大火で再度焼失したが、明治30年(1897)再建立したのが現在の本堂である。寿覚院の寺名には諸説あるが、家盛の祖母の法名である「寿覚院殿体安貞実大姉」によると言われている。寿覚院本堂再三の大火で焼失したが明治30年(1897)に再建立したのが現在の本堂である。本堂の扁額「光明山」。本堂の前にいろんな観音像が建っていた。本堂左側の墓地には古い笠付き墓石が並んでいた。鐘　楼石州瓦？の鐘楼屋根には鯱。境内の南側には新しい「永代供養墓」が建っていた。永代供養墓座には「今乗二尊教　広開浄土門」と。こちらも新しい観音像。寿覚院から仮屋通りにでる、道路脇に「浄土宗 壽覚院」の案内柱。次の目的地「西方寺」へ参拝するため仮屋通りを北側へ進む。右側のバス停は「銀行前」。17:35仮屋通りから東側の路地へ入る。路地の先に「西方寺」の本堂が見えた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.11.12

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  続日本100名城若桜鬼ヶ城周辺ー3、若桜町観光案内所、若桜鬼ヶ城、若桜駅

  若桜町は令和元年(2019)8月11日(日)に訪れて以来2度目である。続日本100名城の「No.168 若桜鬼ヶ城」で訪れたが、時間が遅くなりスタンプがもらえなかったので今回再度の訪問となった。その時のブログは「​出石城・有子山城​」👈 をクリック願います。9月22日(日) 16:25左側は国道29号で、目的地は右方向の本通りへ。入口には「重伝建の街並み 若桜宿」と。重伝建とは「重要伝統的建造物群保存地区」のこと。若桜鉄道の終着駅である若桜町は、かつては姫路と鳥取をつなぐ若桜街道(国道29号)の宿場として栄えた町である。17世紀初期に廃城となった鬼ヶ城の城下町を起源に持ち、江戸時代に宿場として整備された。姫路と鳥取を結ぶ街道と言えば「平福」や「大原宿」を経由する因幡街道があるが、若桜街道は脇往還の位置づけにあたり、こちらも因幡街道と呼ばれると。本通りを進むと右側に石仏があり道路脇へ車を止める。右側には説明の立札があったが説明文は残念ながら剥がれていた。中央の石には「南無阿弥陀佛　三界萬霊」と。左側の石仏。ズームアップ。頭の上からの針金にドーナツ(石製)らしきものが。なにを意味しているのか・・・。入ってきた ”本通り” を振り返る。入口付近に若桜鉄道の踏切があったか。この辺りは冬場は豪雪地帯で路面には融雪施設が施されている。本通りの南方向。この辺りから国道29号の戸倉峠へ向かって坂道になる。16:30若桜町観光案内所所在地：鳥取県八頭郡若桜町若桜３５６−１続日本100名城の「No.168 若桜鬼ヶ城」のスタンプが置かれている。但し、受付時間は9:30～17:15 休みは年末年始。他にも、二の丸内の作業小屋前にもあり、終日利用可。前回訪れた場所であるが、山頂にあるので夜一人で訪れるのは怖い。最初ここへ駐車したがバスターミナルとのことで案内所前へ移動。若桜町観光案内所の入口には、「若桜町観光協会」「若桜町営バスターミナル」の看板。二度目の訪問で続日本100名城のスタンプをゲット。続日本100名城の認定証は別の場所にあるとのことで「コピーを置いておくべきでは」と伝えると「他の方からも言われました」とのこと。要改善である。若桜鬼ヶ城正治二年(1200)に矢部暉種が築いた城館が前身といわれるが定かではない。天正三年(1575)、山中幸盛(鹿介)が尼子氏再興を図り入城、毛利氏と激戦をくり広げた。豊臣秀吉の中国侵攻後に秀吉の家臣木下重堅が、関ヶ原の戦い後には山崎家盛が入り、元和三年(1617)の山崎氏転封後、廃城となる。標高約452mの山頂に位置する主郭部と、北の尾根に築かれた曲輪群の古城部からなる。主郭部はすべて石垣で築かれ、本丸南東隅には天守台が設けられていた。古城部には、土塁や堀切など中世の城としての特色が色濃く残る。若桜鬼ヶ城の御城印。若桜鬼ヶ城跡　山頂平面図続日本100名城のスタンプが置かれている「二の丸内の作業小屋前」がある。観光案内所の方にまだ明るかったので山へ登りたいと伝えると、｢朝から雨であったので途中の林道が危険である」と言われ一人行動であるので諦め駅周辺の観光に。以下の写真(7枚)はネットから。国指定史跡　若桜鬼ヶ城跡本丸及び天守台ここは鶴尾山山頂(標高452m)で、若桜鬼ヶ城の本丸のあった場所で、本丸の南側には天守台が築かれています。どのような建物が築かれたかは不明ですが、試掘調査により、山崎氏の檜扇紋入りの軒平瓦や城瓦の胴部などが発掘されています。若桜は但馬(現在の兵庫県北部)方面と播磨(現在の兵庫県南部)方面に向かう街道の結節点に位置しています。写真のようにこの地点からは両国に向かう街道がはっきりと確認でき、敵を確認する際は非常に有効な場所であることが分かります。若桜鬼ヶ城が当地に築かれた大きな要因の一つといえます。　　平成27年8月　若桜町教育委員会天守台跡から南方向を見下ろす。街道は姫路と鳥取をつなぐ若桜街道(国道29号)で、南方向から八東川が流れる。左下で春米川が合流している。史跡 若桜鬼ヶ城跡若桜鬼ヶ城は、正治2年(1200)に駿河国矢部十郎暉種によって開城された。その後矢部氏16代の城主が続き、尼子、毛利、織田軍らの戦場となり、その後木下・山崎氏等の居城となった。山頂遺構は、木下・山崎両氏の時代に整備がされ、天守台を備えた本丸を中心として、北側に2段、南側と西側に各1段づつ総石垣の曲輪が築かれ、複雑な構造をしている。また、廃城時に人為的に石垣を崩した跡が残されており、破城の姿を留める貴重な遺構である。一国一城令により廃城となったが、現在も当時の石垣が残り、典型的な山城の形態をとどめており、平成20年3月に国史跡に指定された。城跡阯は秋の紅葉時期もビュースポットであろう。またサクラの木も多く植えられている。観光案内所の後方の山は、若桜宿の南側にそびえる鶴尾山(452m)｡若桜町は鳥取県の南東端に位置し、兵庫県や岡山県と接している。町域には山地が多く、観光業が主産業である。兵庫県との県境にある氷ノ山は夏は登山客、冬はスキー客が集まる。町全体が豪雪地帯となっている。人口は2,493人 (2024年10月1日推定)。レンタサイクルの貸し出しもあった。若桜鉄道　若桜駅若桜駅は、昭和5年に木材をはじめとする貨物や旅客輸送を目的として開通した旧鉄道省若桜線の終着駅。本屋は木造平屋建で令和2年(2020)にレトロな良さを活かしつつリニューアルされ、駅ナカ店舗『わかさカフェ』がオープンした。若桜町マンホール蓋氷ノ山、雪の結晶、八東川を泳ぐコイ、外周にサクラをデザインしている。駅舎の右側に駐車場(無料)があった。駅舎の入口に子供用のミニ SL。若桜鉄道　若桜駅若桜鉄道は、鳥取県八頭郡八頭町の郡家(こおげ)駅から、鳥取県八頭郡若桜町の若桜駅に至る。某テレビで地元出身で鉄道ファンの石破首相が維新の前原氏と乗車し運転していた。これも地方創生の一環であろう。上段に「登録有形文化財　第31-0117～0124号　　　　　　　この建造物は貴重な国民的財産です　　　文化庁」中段に「登録有形文化財　第31-0125号　　　　　　　この建造物は貴重な国民的財産です　　　文化庁」下段に（登録されている建造物）　　　若桜鉄道若桜駅本屋及びプラットフォーム　　　若桜鉄道若桜駅物置及び灯室　　　若桜鉄道若桜駅旧西転轍手箱番所　　　若桜鉄道若桜駅旧東転轍手箱番所　　　若桜鉄道若桜駅諸車庫　　　若桜鉄道若桜駅機関車転車台　　　若桜鉄道若桜駅給水塔　　　若桜鉄道若桜駅流雪溝　　　若桜鉄道若桜川橋梁駅舎入口に「若櫻驛」。駅舎内は木造で昭和の雰囲気が漂う。左側では2020年3月にオープンした「WAKASA CAFE」が営業。駅舎は令和2年(2020)に水戸岡鋭治氏デザインで内装を一新したと。WAKASA CAFEレトロ感あふれる佇まいで、木造駅舎の若駅駅ともピッタリの外観である。珈琲、サンドイッチ、ハンバーガーもリーズナブルな価格であったが。改札口。時刻表、路線図があった。鳥取方面列車本数は1日14往復で、半数程度の列車が郡家(こおげ)駅からJR西日本の因美線に直通し、鳥取駅まで運転されている。登録有形文化財の若桜駅プラットフォームの木組み。令和2年(2020)にレトロな良さを活かしつつリニューアルされた。昭和初期の木造駅舎そのままに内装を一新した若桜駅である。ここにも水戸岡鋭治氏のデザインがうかがえる。駅の周りにはサクラも多く植えられており四季を通じて鉄道ファンに人気の駅。駅舎の右側に駐車場があったのでこの後移動。観光案内所からレンタサイクルの貸し出しもあった。総裁選出馬の「石破しげる氏」。出陣の際は地元の「和多理神社」へ必勝祈願したと。若桜宿 散策マップレンタサイクルで巡るのも手であったが。駐車場脇に「若桜小唄」の歌碑若桜小唄は、昭和五年に地域の情緒を表すものとして誕生。斯界の権威、野口雨情が作詞。この年、宿願の国鉄若桜線が開通した。16:50駅舎の右側に駐車場がありここへ駐車。若桜町観光案内図観光を産業にしているだけに見るべきところが多くあったが。観光案内所でも宿泊場所を紹介されたのだが。国選定重要伝統的建造物群保存地区　若桜町若桜　　　　　　　　　　　　　　　　　　令和３年８月２日選定国選定重要伝統的建造物群保存地区　若桜町若桜　　　　　　　　　　　　　　　　　　令和３年８月２日選定国選定重要伝統的建造物群保存地区 若桜町若桜(以下「若桜地区」)は若桜町の中心街に位置し、若桜鬼ヶ城の城下町として発展しました。江戸初期に城が廃城された後は、物資・人の交易で発展し、城下町時代の町割・街道を維持しながら、宿場町となりました。明治期に３度の大火を経験しますが、当時の住民が中心となり、防火対策を盛り込んだ復興計画「八東郡若桜宿 宿会議決書」を決め、現在の街並みの基礎となりました。若桜地区は、本通り沿いを中心とした約9.5haの範囲で、本通り沿いには明治期から昭和30年代までの伝統的な町家が建ち、敷地背面側の蔵通り沿いには土蔵が建ち並び、その北側には4カ寺が並びます。若桜町内を流れる八東川から取水した用水は、本通りなどの街道沿い、敷地の背面部を流れていき、地域住民の生活用水として利用されています。若桜地区は、若桜鬼ヶ城の城下町を起源とし、明治期の大火を経て復興した山陰地方山間部の商家町として歴史的な風致をよく伝えることから、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　若桜町・若桜町教育委員会散策マップ① 西町の伝統的な街並み　　明治期の道路の改修によってつくられた道で、それに合わせて新しい自治会「西町」が誕生　　しました。また、｢山田町」も道路の改修で新たに誕生した自治会です。② 休憩交流処かりや　　明治中期の建物を復原改修し、飲食店・休憩所として活用されています。　　国登録有形文化財。■ 開館時間／10:00～17:00　　　　　　　　　　　■ 休 館 日 ／月曜・第3日曜・不定休あり③ 裏町通り (蔵通り)　　大火後の議決書で防火対策により人家を建てることが禁止され、それに伴い土蔵が連続す　　る街並みが形成されました。④ 上町 (かんまち) の本通り沿い　　中町・下町とともに若桜の街並みの中心となる地域で、一部伝統的建造物とカリヤが一体　　となって残されています。⑤ 旧若桜街道の街並み (農人町)　　西町沿いの本通りが成立するまでは、若桜街道として利用されていました。狭い道幅や　　伝統的建造物など江戸期の街道の雰囲気が今も残されています。⑥ 昭和おもちゃ館　　明治中期の建物を復原改修し、駄菓子の販売や昭和期の懐かしい玩具などを展示しています。　　　　■ 開館時間／10:30～12:00、13:00～17:30　　　　■ 休 館 日 ／火曜、12/31～1/2⑦ 若桜民工芸館　　大正期の建物を復原改修し、若桜の伝統工芸の一つである土鈴の展示を行っています。　　　　■ 開館時間／10:00～17:00（12～2月は16:00まで）　　　　■ 休 館 日 ／12/29～1/4⑧ 番場川　　町の背割のカワで、以前はおしめを洗うなど下水的な利用がされていたといいます。石積　　みの自然護岸が一部残されています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

  2024.11.11

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  続日本100名城若桜鬼ヶ城周辺ー2、鳥取自動車道、あわくら温泉駅、若桜町へ

  佐用JCT.から鳥取自動車道 (全線無料) に入り北上。9月22日(日) 15:20鳥取自動車道(鳥取道)は中国山地を抜けるためアップダウンが多く片側一車線。この高速道路は初めて走る道路である。佐用平福IC辺り鳥取道は中国山地を貫き鳥取県東部と中国自動車道を結ぶ高速道路であり、兵庫県の佐用郡佐用町と鳥取県の県庁所在地である鳥取市を結んでいる。全線が国道373号の路線にほぼ沿っており、山間部を通過するためトンネルが多い。道路標識には「大原：3km、西粟倉：11km、鳥取：53km 」。大原インタを出ると「宮本武蔵生家跡」がある。鳥取道は1981年(昭和56年)に志戸坂峠道路の部分が最初の供用を開始し、2009年(平成21年)3月14日には鳥取自動車道の部分で最初の区間が供用を開始した。2013年(平成25年)3月23日に全線開通した。道路標識には、「道の駅あわくらんど：5km、用瀬(もちがせ)：33km、道の駅かわはら：38km 」。カーナビはこの「西粟倉IC」下車と案内。後から考えるとなぜこのインタ下車を案内したのか。西粟倉IC出口まで900ｍ。西粟倉IC案内板には「道の駅 あわくらんど」と。あわくらんどの売店には特産物、岡山県山陰の銘菓をそろえており、ふるさと野菜市コーナーには、地元農家の新鮮野菜と岡山の白桃や鳥取の梨なども豊富に品揃えしていると。青空市所在地：岡山県英田郡西粟倉村影石国道373号を挟んで ”道の駅 あわくらんど” の前に ”青空市” （写真はネットから）。箱入りの梨を販売していたのか多くの方が店先に並んでいた。15:35智頭急行 あわくら温泉駅所在地：岡山県英田郡西粟倉村影石６１２−８気温が23℃と下がり肌寒くなり上着を着る。この道を入ると日帰り温泉の「あわくら温泉 黄金泉」がある。誰もいなかった ”あわくら温泉駅" 周り。駅は島式ホーム1面2線を持つ盛土高架駅で無人駅である。無人駅だが駅舎内は奇麗であった。あわくら温泉駅　時刻表智頭急行・智頭線は、JR山陽本線上郡からJR因美線智頭駅間。駅の東側に国道373号。駅舎はステンドガラスを使用したとても素敵な駅であると。駅舎の前ではたぬきが露天風呂に入ってお出迎え。智頭急行の鳥取方面。海鼠壁の蔵が建っていた。国道373号の南方向を振り返る。道路脇の案内板には「あわくら温泉 黄金泉」と。黄金泉は日帰り温泉でここから1.2km。手ぶらで行ってもタオルもレンタル出来ると。入浴料￥800+バスタオル￥100。吉野川に架かる智頭急行の橋脚。ここから再度、鳥取自動車道へ入る。雨が降り出す。小雨が降り出しピンボケに。道路標識は「道の駅　清流茶屋かわはら　12km 」。この先から鳥取市に。片側一車線のため車がつながる。出口の河原インタ：3km、鳥取南：7km、鳥取：18km 。鳥取自動車道の河原出口。カーナビの案内でここを出る。16:04カーナビ目的地までは後22kmで、到着予定は16時40分と。県道324号線(かわはら八頭フルーツライン)を東方向へ走る。雨が上がる。直進すると国道29号と合流。後300メートルで国道29号。国道29号との交差点。カーナビはここを右折と。この交差点が「かわはら八頭フルーツライン」の起点になっている。右前方は目的地の若桜町観光案内所への国道29号。国道29号交差点に観光案内板。　　　　  氷ノ山　　　　　⇒ 27km ⇐ 28km  浦富海岸⇐ 17km  鳥取砂丘　　　　  ふる里の森　　 　⇒ 21km　　　　  物産館みかど　 　⇒ 3km　　　　  道の駅 はっとう　⇒ 8km　　　　  道の駅 若桜　　　⇒ 15km姫路：104km、若桜：15km。国道29号は長い区間信号もなく交通量も多くない為、バイク乗りに大人気のツーリングロードであると。道路脇に総裁選に立候補の「石破しげる氏」のポスター。石破氏はここ八頭町の出身である。JA鳥取いなば 郡家(こおげ)柿選果場所在地：鳥取県八頭郡八頭町市谷１８総裁選出馬の「石破しげる氏」が出陣の際この先にある「和多理神社」へ必勝祈願したと。道の駅 はっとう所在地：鳥取県八頭郡八頭町徳丸６２５おいしいフルーツの産地、八頭町の八東にある「道の駅はっとう」内には「八東フルーツ総合センター」を併設しています。地元で生産されるみずみずしいフルーツを中心に、野菜や加工品、旬の特産品を販売しています。鳥取県名産の梨をはじめとして、八頭町の町の木である柿、他にもりんごやぶどうなど、四季折々のあまくて新鮮なフルーツが大集合しますと。時間に余裕がなかったのでスルーしたが。傍には運動公園、野球場、体育館もあり石破氏も地域貢献に。ふる里の森入口。確かに国道29号は長い区間信号もなく交通量も多くなかかった。この日はバイクも少なかった。西側を走る無料の鳥取自動車道があるからであろうか。道路脇には国道29号、482号の標識。若桜まで近くなってきたが天気は悪そうだ。16:25国道29号から右方向の ”本通り” へ。本通り入口には「若桜宿」と。福山東インタでは到着予定時間は17時ごろであったがスルーしたので予定より早く到着。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.11.10

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  続日本100名城若桜鬼ヶ城周辺ー1、福山東ICから山陽・岡山・中国自動車道

  ​山陽自動車道を走り鳥取県にある続日本100名城の「若桜鬼ヶ城」へ向かう。9月22日(日) 13:15山陽自動車道福山東インタ目的地「若桜町観光案内所」までのGoogleマップ (走行したルート)。所要距離、時間は265km、3時間38分。到着予定時間は17時ごろ、高速料金は4,000円と。若桜町観光案内所でのスタンプ受付時間が17時15分であるのでどうにか間に合う。この時間帯、高速道路の交通量は少なかった。19 鴨方インタ (かもがた)このインタを出て北上すると国道486号(山陽ふるさと街道)沿いの「旧山陽道 矢掛宿」へ。道路標識には「玉島：7㎞、倉敷：16㎞、坂出：60㎞、神戸：190㎞」と。13:30道口パーキングエリア所在地：岡山県倉敷市玉島道口２１０６−２岡山県に位置しているが広島県のお土産「もみじまんじゅう」、尾道ラーメンも販売。モテナス　道口（MICHIGUCHI)パーキングエリアの隅には桃太郎の愛らしいオブジェ。岡山県のお土産は「きびだんご」「桃・ブドウ」だが。到着予定時間もあり早々に出発した。左方向は四国方面への「瀬戸中央自動車道」。瀬戸大橋を渡り四国坂出への起点。カーナビは直進を案内していたが、岡山JCT から北上して中国自動車道のルートを選択。岡山JCT左側の「岡山道：総社、中国道：米子」へ入る。今回の帰省で高速道路を下りた岡山自動車道総社インタを過ぎ、右側の車窓にお城が見えた。日本100名城の「No.69 鬼ノ城(きのじょう)」の西門が見えていた。鬼ノ城は吉備平野を見下ろす標高397ｍの鬼城山に築かれた謎の古代山城である。日本100名城を征服している私は「2016/1/21(木)」に登城｡賀陽・高梁インタ岡山自動車道は、岡山市北区の岡山JCTを起点とし、岡山県真庭市の北房JCTへ至る、高速道路である。略称は岡山道。ここのインタから日本100名城の「No.68 備中松山城」へ。岡山自動車道の北部エリアは一部片側一車線である。車窓にはのどかな光景が広がっている。岡山自動車道の走行は久しぶりである。高梁サービスエリア岡山自動車道唯一のガソリンスタンドがある。中国自動車道の北房JCTまで 7km。交通量が少ないが、山陰と瀬戸内海を結ぶ重要路線である。車に乗り始めてから半世紀、日本の高速道路網も拡大したものである。北房JCT 500m。この先で中国自動車道と合流。右方向の「米子・大阪」方面へ。右側の中国自動車道と合流。都市部を走る山陽自動車道より山間部を走る中国自動車道の北房インタまでが早く完成した為、帰省時によく利用した中国自動車道である。中国自動車道は久しぶりに走ったので、懐かしい地名を思い出す。落合JCT左方向は米子自動車道で「米子・松江」へ。中国自動車道は山間部を走り、カーブが多いので大阪近郊の区間を除き制限速度は80km/h。津山にも日本100名城の「No.67 津山城」がある。大阪まで 157km｡かつてよく立ち寄った「勝央サービスエリア」へ立ち寄ることに。14:45勝央(しょうおう)サービスエリア所在地：岡山県勝田郡勝央町福吉４０９勝央サービスエリアは、中国自動車道で岡山県最後のサービスエリアで、中国山脈の南にあり、山と川の自然が豊かな地域です。勝央町は金太郎こと坂田金時の終焉の地と伝えられ、｢金時ゆかりの地」としても知られています。また近くに美作三湯のひとつ「湯郷温泉」があり、旅の疲れを癒してはいかがでしょうかと。地元産の果物を売るテントが数張り建っていた。店内に入り。梨の「新甘泉(しんかんせん)」。右側は一個￥1100、中央は￥700と高価。新甘泉とは、鳥取県でしか栽培されていないオリジナルブランド梨です。「筑水」と「おさ二十世紀」をかけ合わせて生まれた赤梨で、平成20年に誕生しました。誕生以来、全国的に高い人気を誇り、鳥取県を代表する特産品の一つとなっていますと。こちらには「ぶどう」。岡山県産のシャインマスカット「晴王」で一房「￥1600～￥4300」とこちらも高価。右側の「梨 なつひめ　￥1300/2個」。本日は「カムカムデー　果物全品 2割引！！」とあったが。入口右側に「勝央サービスエリア50周年のあゆみ」と。レストラン入口のメニューも「50周年記念メニュー」の貼り紙。フルーツ王国　岡山のぶどう祭り。テント内では、梨、米の販売。岡山県津山産　米　　新米初入荷しました。　　2㎏　￥1,500 → ￥1,200　　5㎏　￥3,300 → ￥2,640　 10㎏　￥6,300 → ￥5,040　　お米も「カムカムデー　2割引！！」。食事をしたかったが時間がないので店内でパン＆おにぎりを購入、早々に出発。勝央JCTは山陽自動車道とを結ぶ起点で新しく建設されている。美作岡山道路で無料区間になっている。岡山県から兵庫県へ入る。この辺りも交通量が少ない。カーナビの案内は「佐用JCTから鳥取自動車道」を案内。道路脇に「鳥取道直進」と。道路標識に「10-2 佐用JCT. 1.6km」と。佐用JCT.「鳥取道 (無料)　大原・鳥取」。鳥取自動車道に入る。15:15佐用本線料金所福山東インタからここまで2時間を要した。ここまでの高速料金は4,000円であった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー​

  2024.11.09

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  備後路を走るー18、教王山栄明寺から山陽自動車道福山東インタへ

  ​備後國總社小野神社から降り、麓にある「栄明寺」へ立ち寄る。9月22日(日) 12:05栄明寺の駐車場へ車を止める。小野神社の社号標石。急な階段を100段ほど登り神社境内へ。教王山栄明寺 (えいみょうじ)所在地：広島県府中市元町３４４当寺は平安時代の大同四年(809)弘法大師開基と伝わる。南北朝時代に善通寺誕生院の法印宥範上人によって再興され、かつては末寺36院を有していた。江戸時代の寛永十七年(1640)に現在地に移転した。山門の右側にある通用門 (棟門)。通用門を入ると庫裏がある。通用門には「教王山 真言宗 栄明寺」と。山門の西側の白壁の外に記念碑、社が建っていた。白壁もそろそろ補修時期に。教王山 栄明寺 (きょうおうざん えいみょうじ)宗　派　　真言宗本　尊　　薬師如来伽　藍　　本堂・大師堂・阿弥陀堂・観音堂由　緒　　弘法大師により八〇六年ごろの創建と伝えられています。　　　　　もとは現在よりも南の石州街道銀山路に面した大伽藍の大寺でした。　　　　　しかし、一五七五年の落雷により、本堂・鎮守堂・御影堂・仁王門など焼失しました。　　　　　末寺は三十ヶ寺、神仏習合の神社は、二十二社を奉祀していました。　　　　　江戸時代は、真言宗御室派の中本寺という備後の本山でした。明治時代の神仏分離を　　　　　経て、一九五二年に真言宗の単独寺院となりました。府中市指定文化財　　　御本尊薬師如来座像（室町時代の作）　　　釣鐘（一六九一年丹下実次の作）広島県重要文化財　　　金銅仏具・五種鈴などの密教仏具（室町時代の作）　　　阿弥陀如来座像（一三三四年運慶派の作）　　　　　　　　令和四年三月吉日　　元町わくわく塾前掛けをしていない六地蔵。六地蔵の左側に、一畑薬師堂（左）と大仙堂（右）。左側の堂には「一畑薬師」と。右側の堂には「大仙堂」。中を覗き込むが。六地蔵の先に「征清記念碑」。征清記念碑皇族である陸軍大将 小松宮彰仁親王による揮毫の記念碑である。戊辰戦争、佐賀の乱、西南戦争、日清戦争と皇族として数多の戦争に出征した稀有な人物。山門(棟門)は補修工事がされているのか。白壁が剥離しているようだ。山門横の木柱には「銅鐘　府中市重要文化財　元町史考会」と。山門を入ると正面に本堂。本尊は薬師如来。鐘楼銅鐘は府中市重要文化財である。手水舎の水鉢の龍。境内の白壁沿いに多くの石仏が並んでいた。墓地の入口には「南無○○音菩薩」像が建っていた。本堂の扁額「教王山」。本堂への参拝はバリアフリー化されていた。本堂の左側(西側)へ回り込む。西側には、観音堂、毘沙門堂、位牌堂が建っている。観音堂本堂の左に宝形造の観音堂が建っている。また、観音堂の前には賓頭盧尊者が祀られている。観音堂の前に賓頭盧尊者。社の中には「賓頭盧 (びんずる)尊」。毘沙門堂観音堂の左に宝形造の毘沙門堂。毘沙門堂の扁額。位牌堂毘沙門堂の左に宝形造の位牌堂が建つ。位牌堂前から手水舎、山門、鐘楼を見る。境内の西側に石仏と五輪塔婆。石の上に地蔵が２体。雨対策なのか鋼板製の傘が設けられていた。右側の石柱には「境内准四國霊場完成紀念碑」と。左側には「西國卅三番　明日霊場第壱番札所　由栄明寺 至 青目寺」と。境内の東側には宝蔵。蔵の右側には大きな自然石が置かれていたが。駐車場の脇に無造作に置かれていたのは道標、橋の親柱であったか。12:15府中市の目的地は全て終了、次の目的地は今回最後の「続日本100名城若狭鬼ヶ城」。カーナビで目的地を検索、山陽自動車道福山東インタからのルートを設定して出発。正面にJR福塩線府中駅。この交差点を左折して東へ走る。左側の建物は耐震補強された「広島県 府中警察署」。高校1年の時にお世話になった場所である。国道486号(山陽ふるさと街道)を東へ走り、一路目的地の ”鳥取県八頭郡若狭町” へ。鳥取県八頭郡は石破首相の出身地である。千田千塚グラウンド国道182号(鋼管道路)沿いに横断幕。横断幕には「野球部員大募集　千田少年野球クラブ」と。千田少年野球クラブはここを拠点に練習している軟式少年野球チームである。こちらの横断幕には、第106回全国高校野球選手権大会　　祝　甲子園出場おめでとう！！千田少年野球クラブ44期生　　高知県代表　明徳義塾高等学校千田少年野球クラブ45期生　　広島県代表　広陵高等学校千田少年野球クラブ46期生　　鳥取県代表　鳥取城北高等学校国道182号(鋼管道路)から山陽自動車道へ。13:15山陽自動車道福山東インタ。一路、続日本100名城の若狭鬼ヶ城へ向かう。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　​

  2024.11.08

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  備後路を走るー17、府中市の備後國總社小野神社と境内社

  ​今回府中市を訪れたのは、約1300年前に備後国(現在の広島県東部)を治める役所「国府」があったことを知り、備後國總社である小野神社を訪れた。府中市では近年の発掘調査で、国府があった当時の地割や道路、神社など、市内のいたるところに、当時の名残をとどめていると。また、近年は町おこしを兼ねて今年は7月20日(土)に、｢備後国府祭り」が開催されている。　9月22日(日) 11:10小野神社の駐車場に車を止め参拝。出発時間が遅れたので既に11時過ぎに。境内に入るとすぐ右側に「艮神社 (うしとらじんしゃ)」が建っている。小さな社だが立派な注連縄。小野神社の境内には多くの境内社があったが、全ての社に説明板があり分かりやすかった。駐車場から２番目の境内社「砂留荒神社 (すなどめこうじんしゃ)」。社の扁額「砂留荒神社」。各社に統一されたこの説明板があった。鳥居の右側に「金盛稲荷神社 (かなもりいなりじんしゃ)」。境内の下に神楽殿であろうか。金盛稲荷神社前から。右側に砂留荒神社が鎮座。金盛稲荷神社の扁額「正一位 金盛稲荷神社」。金盛稲荷神社境内の西側に社務所、小野神社。社務所。備後国総社は衰退して小野神社の境内社になっている。社務所に掲げられている看板には「備後國總社 小野神社社務所」と。気になるポスターが貼られていた。市制施工70周年記念第25回ふちゅう歴史フォーラム国府とは何か？　　ー　備後国府の実像を探る　ー　　國府在葦田郡　府中市の原点と言われる備後国府。　そもそも国府とは何でしょうか？　国府では何が行われていたのでしょうか？「古代備後国府の実像」［講　師］　東京大学名誉教授　佐藤　氏 氏2024.10.13 (日) 13:30 ～ 16:00　定員100名　入場無料宮司さんが出てこられ立ち話。国府の總神社であること。まだ当社は知名度が低く、戸手の「素盞嗚神社」のお手伝いに行っていると。町おこしでいろいろとイベントを行っている等々。一段高い奥に「總社神社」が鎮座。前に三つの社が建ち、右側から「総荒神社」「白髪稲荷神社」「天神社」。総荒神社 (そうこうじんしゃ)社の扁額「総荒神社」。総荒神社總社神社の右前に「白髪稲荷神社 (しらかみいなりじんしゃ)」。白髪稲荷神社左側に「天神社 (てんじんしゃ)」。天神社備後國 總社神社幟旗には「備後國 總社神社」と。社の扁額「備後國 總社神社」。備後国　総社神社　　　御祭神　国常立神 (くにのとこだちのかみ)　　　御利益　国土形成・国家安泰・家内安全奈良時代から平安時代にかけて、備後国の国庁が元町付近に置かれ、都から国司が派遣され、備後四十四郡を治めていました。任地に赴いた国司は、国内の有力な神社に参拝(国司神拝)することになっており、あわせて国内の視察(国司巡行)を行っていました。しかし、時代が進むにつれて国内を巡行することが減少し、平安時代中頃には、国内の有力な神社の神を国府近くの一ヶ所に集めて、参拝するようになりました。それを総社といいます。当時全国には六十余りの国があり、それぞれの国に総社が置かれるようになりました。　　※ 備後四十四郡　　　　　芦田郡 (国府在)・安那郡・深津郡・神石郡　　　　　奴可郡・沼隈郡・品治郡・甲奴郡・三上郡　　　　　恵蘇郡・御調郡・世羅郡・三谷郡・三好郡　　令和二年三月　元町わくわく塾　設置壁面に掛けられていた。「平成元年七月吉日　屋根葺替」の寄進者名。「奉納　平成七年九月吉日　神殿扉取替」の寄進者名。総社神社小野神社の拝殿、本殿。小野神社右側の脇障子。小野神社社殿は昭和九年十月の再建である。小野神社の前に右側の狛犬、阿形像。左側の狛犬、吽形像。拝殿にポスター「奉納神楽　吉田神楽団　10月12日(土)19時20分より」と。小野神社小野神社の左奥に「熊野神社 (くまのじんしゃ)」。工事中なのか立入禁止になっていた。社の扁額「熊野神社」。熊野神社熊野神社前から本殿を見上げる。小野神社の南側に「神楽殿」の屋根。宮司さんと一緒に降りる。急な階段の下は先程訪れた鳥居。手摺があっても高齢者には怖い階段である。神楽殿横の石碑に「小野神社遷座三百年祭寄附者芳名」。寄附金は、｢一金百万円也から一金五万円也　　平成元年十月吉日」と多くの名が。　神楽殿境内のポスターに「10月12日　吉田神楽団」による奉納神楽とあった。境内下の狭いスペースに建てられている。立派な石垣である。神楽殿から階段を上がり、正面に「小野神社」、右側に「総荒神社」、左側奥に「熊野神社」。總社神社をズームアップ木野宮神社遥拝所 (きのみやじんしゃようはいしょ)木野宮神社遥拝所宮司さんに見送られ小野神社を後にすることに。多くの境内社があった。12:00宮司さんといろいろと話をしたので約50分の滞在時間であった。上って来る時この案内板を見落とした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー​

  2024.11.07

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  備後路を走るー16、JR福塩線府中駅、備後國總社小野神社、安楽寺

  実家を後にし、この日の最初の目的地、広島県府中市にある「小野神社」へ。9月22日(日) 10:45国道486号(山陽ふるさと街道)を西方向へ向けて走る。実家を出た時から小雨が降り出す。府中市は、広島県の南東部に位置する市であり、福山都市圏を構成する市の一つ。「府中」は国府所在地を表す一般名詞で日本各地にあり、東京都には同一市名の府中市が、広島県内にも自動車メーカーのマツダの本社がある安芸郡府中町が存在する。広島県府中市は備後国の府中であり、他の府中と区別するために「備後府中」とも呼ばれることがある。また県内では一般的には「府中市」または「備後府中」と「府中町」または「安芸府中」で呼び分けられている。 人口は、35,242人で内男性17,015人、女性18,227人（令和6年10月1日現在）。西側は福山市新市町と隣接している。黄色丸は今回訪れたところである。国道486号のここ高木橋(東)交差点を右折。JR福塩線の鵜飼、高木駅の間にある「寺筋第1踏切」。この先の府中警察署(東)交差点を左折、府中駅へ向かう。府中駅(北)交差点を左折して駅前へ。JR福塩線府中駅所在地：広島県府中市府川町19当駅は広島県府中市の中心駅である。また福塩線の主要駅で、この駅を境に福山側は電化区間、三次側は非電化区間となる。この駅を利用する高等学校が二高あるのだが。1日の乗車人員は、771人/日（降車客含まず　2021年）。府中市の産業内陸工業都市であり、備後都市圏の一翼を担っている。地場産業としての家具づくりには江戸時代からの伝統があり「府中家具」として知られる。特に府中タンスは桐の高級家具とされている。また、｢府中味噌」の産地となっている。他は、リョービ、北川鉄工所、ヒロボーなどが当地を発祥とし当地に本社を置く企業も複数ある。また、青山商事、ハローズ、ジーべックの発祥地であるが、この3社は本社を府中市外に移している。びんご府中 観光マップ府中エリア、上下エリアとあるようだ。平成16年(2004)4月1日に甲双郡上下町を編入し、面積 195.75k㎡で人口密度は177人/k㎡。令和2年(2020)には上下町の ”翁座” が国の有形文化財に指定された。静かな駅構内である。母校はここ府中にあったが自転車通学であったのでこの駅舎は利用していない。府中駅の構内駅舎側に、1番線の切欠きホームと2番線の単式ホームの1面と、跨線橋で連絡する3・4番線の島式ホーム1面の2面4線の地上駅。自動販売機JRきっぷ運賃運賃は、福山：510円、尾道：860円、三原：990円。　　　　総社：1,340円 (倉敷経由)、倉敷：1,170円、岡山：1,520円。　　　　上下：510円、三次：1,170円。福山方面の電車の本数は、朝夕は1時間に2本、昼間は1本運行。上下・三次方面は1日5本の運行。我が妹も三次に嫁いでおり、ここで乗り換えすると。福山行きの電車。三次方面、ここからは非電化。三次までの距離は約60キロだが所要時間は約1時間46分も要する。行き先表示市街地活性化のために、駅の南側にも改札口を設けて南口広場を整備することが検討されているが、実現に至っていないと。南側の丘には県立府中東高等学校、TTCアリーナがある。この東側に跨線橋がある。右側は電車庫。ネット予約は「スマホでOK !」と。10:55駅前のロータリーに。府中市の木　さくら、府中市の花　あじさい。ふちゅうのイベント7月7日(日)　　　三郎の滝フェスティバル／三郎の滝7月7日(日)　　　オオムラサキを自然に帰す集い／オオムラサキの里7月13日(土)　  　河佐峡フェスティバル／河佐峡7月20日(土)　  　備後国府まつり／府中市街等　　　　　　　　 府中市の夏祭りは、かつて「ドレミファ祭り」とされたが、町おこしを兼ね                         て「備後国府祭り」と改称された。8月3日(土)　　 　諸田のベジタブルなコンサート／サン・ステージ羽高湖10月13日(日)　　羽高湖湖畔フェスティバル／サン・ステージ羽高湖10月19日(土)～11月4日(月祝)  上下かかしまつり／四季の里11月3日(日)　 　 備後府中食博(食で賑わう町おこし)／お祭り広場・府中お祭り通りなど11月10日(日) 　  三郎の滝紅葉まつり／三郎の滝11月24日(日) 　  府中市まちなかマラソン／お祭り広場周辺府中駅から目的地の「小野神社」へ。小野神社所在地：広島県府中市元町３１３社号標石「小野神社」。備後國總社・元町産土神　　小野神社一、祭　神　押姫神(おしひめのかみ)　　 第六代孝安天皇妃で、第七代孝霊天皇の御母　　　　　　吉備津武彦神　　　　　　　孝霊天皇の皇子吉備津彦命の御弟稚武彦命の御子一、由　緒　　　　社地はもと總社神社の社地であったが、今から二百九十余年前の貞享五年(1688)この　　　　地に奉祀しました。　　　　社殿は昭和九年十月の再建です。　　　　境内には備後国の總社神社が祀られています。　　昭和五十四年十月吉日　　　　　　　　　　　元町史考会　　　　　　　　　　　　　令和元年十月再建　　小野神社　　　階段下に鳥居が建つ。階段下に「百度石」。鳥居下から南方向を見下ろす。階段下から見上げる。急な階段の為、又上に駐車場がある案内板があったので上るのをやめる。11:05小野神社の鳥居から上ったが、駐車場への入口を間違え裏山の桜が丘地区へ。南方向に府中市街地が眼下に見えたので道路脇に駐車。府中市街地は盆地に広がっている。この盆地を一級河川の芦田川が流れている。TTCアリーナ（黄色丸内）所在地：広島県府中市土生町４１６−４1994年に府中市らしい木造主体で、全国的にもめずらしい大断面集成材によるシェル構造を採用して建設されました。愛称は「ウッドアリーナ」とし、国際競技可能な本格的施設、また、多種イベントホールとしても使用可能な多目的施設です。施設前の広場も”潤いと憩い”の場として身近にご利用いただける市民広場となっていますと。2017年10月1日より、ネーミングライツが導入され、愛称がＴＴＣアリーナとなっている。アリーナの左側は ”県立府中東高等学校”。この学校の前身は1961年に北川鉄工所が設立した学校法人北川学園で、私立広島県北川工業学校として元町に開校(機械科・土木科)した。1980年に広島県に運営を移管、広島県立府中東高等学校と改称、1982年に現在地に移転したと。かつてはこちら側(現在地)にあり試合で来たこともあるが記憶にない。カメラを右側の南西方向へ振る。山の麓に左から、「安楽寺」「リョ―ビスポーツスクエア」、右に母校「県立府中高等学校(黄色丸)」が見えた。安楽寺 (あんらくじ)所在地：広島県府中市目崎町２５８−２別名『さつき寺』と呼ばれ5月には3,000株のさつきが参道から境内まで咲き乱れる。当寺は府中市の西側の高台にあり、ここの境内から見る東に広がる府中市街地は絶景であると。安楽寺には残念ながらまだ参拝したことがない。現在は、桜が丘グラウンド(野球場)になっているが、かつてはこの上に北川工業学校がありグランドがあった。練習試合で高橋一三投手(元読売巨人軍)と対戦した思い出がある。府中市のマンホール蓋中央部円内に「オオムラサキ」と「三郎の滝」を描き、周りには旧府中市の花「さつき」をデザインしている。坂を下り別の場所から南側を見下ろす。かつては右上の丘陵地には住宅地はなかったが開発されたようだ。11:10小野神社の駐車場へ到着。先程の「桜が丘」を見上げる。こちら側の傾斜地にも新興住宅地が広がっていた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.11.06

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  備後路を走るー15、艮神社、大山社、薬師堂、八幡社、慶徳寺跡

  子供の頃よく野球をやっていた地元の「艮神社」を参拝。9月22日(日) 7:50艮神社 (うしとらじんじゃ)所在地：広島県福山市新市町戸手この地で育ったが、今までこの神社の由来等は聞いたことがない。この鳥居も古く、車がくぐるので接触防止用の門が設置されている。当神社はネットで調べてもヒットせず、福山城の鬼門封じとして崇敬されてきた同名の「艮神社」が有名。同社は平安時代に建立され、江戸時代には福山城の鬼門を守る役割を得て「艮神社」と改名され長く崇敬されてきた。明治以降は現在の御社名「艮神社」となり、北吉津町を始め38町、約5,000戸の氏神、又広く福山地方一円の鬼門守護神、厄除神として崇敬されておりますと。この神社もその一社であろうか。かつては樹齢数百年(幹回り約5ｍ)の松が何本も聳えていたが松くい虫で枯れたと。石碑には「地神」と。先ほど訪れた「信岡祐義頌徳碑」は、以前は住宅があったのでこのようには見えなかった。西側からの入口にも鳥居。鳥居の柱には「武運長久」「國威宣揚」と。柱の裏側には「昭和十三年一月」と、まさに戦争に向かって國威宣揚だ。境内の入口に、「ここは艮神社境内です。車の駐車は禁じます。　　　■ 無断駐車は、金5,000円申し受けます。上戸手宮総代」と。忠魂碑Googleマップに、｢第十七師團長陸軍中将 一戸兵衛 揮毫」と。 子供のころからあり境内の西側に建っている。忠魂碑の右側に石碑が建っている。石碑には、「従素盞嗚神社境内　　　忠魂碑移転　　　　基本金募集　記念　　　　　帝國在郷軍人會戸手村」と。裏面には「基本金寄附芳名標」と。寄附金は、金参百圓～金拾圓で、多くの芳名が刻まれていた。境内の北側の傾斜地に小さな社、石碑には「金刀比羅〇」と。大山社残念ながら説明板がなく詳細は不明。裏山への入口にふたつの墓石。左側の墓石には「平田政〇翁之碑」と。西側の坂道を上り振り返る。左側の社は「薬師堂」。薬師堂の扁額「薬師堂」と。社の中に石碑と木像があった。石碑の前には花が供えられていた。地蔵堂巡りの時ここでもお菓子(お接待)をもらった覚えが。二体の石像の後に塔婆があり「新四国○○」と。薬師堂を振り返る。傾斜地に二社が建っている。手前に「八幡社」、奥に「艮神社」。八幡社八幡社の屋根瓦は葺き替えられ補修されていたが、ここも由緒書きが欲しかった。扁額は「八幡社」と。新しい注連縄が奉納されていた。社の中の祭壇は施錠されていたが、榊が供えられていた。八幡社前から右側にある「艮神社」を望む。艮神社 (うしとらじんじゃ)屋根は銅板葺きで半世紀以上みているが手入れが良いのか奇麗に保存されている。扁額の「艮神社」。艮神社前の階段。この日は氏子の方が来て清掃中であった。弟に聞くと交代で清掃をやっていると。階段降り口の左側に阿吽像。後方は東側の戸手市街地。右側に吽形像。東側から振り返る。阿吽像の後方から南西方向を望む。芦田川の南側にある「あしな台団地」をズームアップ。艮神社下の拝殿を見下ろす。薬師堂から裏山への途中にある地蔵。ズームアップ。急坂であるので滑り防止。山の傾斜地にある艮神社。かつてはこの境内には樹齢数百年の松が聳えていたので鬱蒼としていた。時間はまだ朝8時過ぎ。拝殿も屋根瓦が葺き替えられ補修されていた。子供の頃「拝殿」と呼んでいた。多くの氏子の人が早朝からの清掃に参加しておられた。慶徳寺跡　　　　福山市新市町大字戸手（奈良時代末期）　『いにしへ大寺なりし由、このあたりの地名に呼べり。』　（西備名区）この地の小字を慶徳寺という。慶徳寺について文献上確認できるのは右の一文のみであるが、この付近より、一九一四年頃、両備軽便鉄道(現福塩線)の工事の際、土壇の一部が破壊され、大量の瓦が出土した。この土壇の規模は不明であるが塔跡と考えられ、表面に径60㎝の円形の柱座を造り出し、中央に浅い円形のほぞ穴を穿った塔心礎や蓮華文軒丸瓦・均正唐草文軒平瓦などが出土したことからこの地が慶徳寺であると考えられるようになった。蓮華文軒丸瓦は時代により相違があるが、奈良の飛鳥寺建立(588年)の頃より、延暦十三年(794年)平安宮造営の頃まで製作されたもので、古代山陽道に沿った神辺や府中とともにこの地方にも初期の氏寺があったものと考えられる。この寺院跡は未発掘のため、規模・様式等は不明である。　　二〇一八(平成三〇)年十二月　　　　　　　　　　　　　　　　　　　福山市教育委員会　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　上戸手宮総代「艮神社」に関するこのような説明板が欲しい。右側の建物は「物置」になっている。ここもかつてはお堂であったが。8:05散歩から帰り実家へ。現在のこの家は亡き父が建てた二軒目の家で、私が社会人になってから建てた。新築当時は池で鯉が泳いでいたが直ぐに庭園に。8:15裏庭が見える食堂で朝食。シジュウカラ、ヤマガラ等いろんな野鳥が飛来すると。弟夫婦と食事をしながら時を忘れ、いろんな話を2時間近くし帰路につくことに。次回はいつ帰れるか。                                                   　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.11.05

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  備後路を走るー14、実家周りの氏神、地蔵堂、信岡祐義頌徳碑

  この日は茅ヶ崎へ帰る日、朝食前に朝散歩。帰路には今回の最後の目的地「続百名城の若狭鬼ヶ城 (鳥取県)」へ立ち寄る。9月22日(日) 7:25実家の東側も十数年前から空き地になり更地に。広島県地方が大雨の時いつも土砂崩れを心配する裏山である。このような草むらのためイノシシも出てくると。こちらもかつては住宅があったが空き地に。石見銀山街道の東方向。かつては狭い道路であったが片側一車線に拡張。石見銀山街道から実家がある北側を望む。窪地をJR福塩線が走る。西方向の山の上にある電波塔をズームアップ。山頂には相方城跡がある。相方城跡は、標高191mの山頂を中心に、石垣を120m以上にわたって築いた近世初頭の山城である。角の部分には切石を用い、打込接で築いている。織豊期における毛利氏が山陽道筋の情報を集約し、対応するために1587～1591(天正15～19)年の惣国検地後にあって、慶長5年(1600)の関ヶ原の戦いの直前まで整備したとみられる貴重な遺跡である。子供の頃の福塩線は、一日一本福山から三次行きの蒸気機関車が午後３時頃走っていた。この橋の上で蒸気機関車の煙の中に入り石炭の臭いを！福山方面。石見銀山街道の府中方面。道路角に「新市クラッシックゴルフクラブ」の看板。ここを右折して山側へ進むと山間部にゴルフ場がある。南方向には芦田川が流れており、この道路の下を支流が流れている。左側の上に神社の社が建っている。神社所在地：広島県福山市新市町戸手１１５８Googleマップに載っている神社で地元の氏神であろう。Googleマップには「神社」と。前に回り込む。お供え物があったので地元の方が参拝されているのであろう。バス通りの上戸手中交差点。この角にバス停がありよく乗車したものだ。左側は府中方面で新しいバス道路。かつての旧道(バス道路)は右斜めへ入り、石見銀山街道と合流。この角地には歯医者さんがあったが空き地に。新道から入り石見銀山街道(旧古山陽道)との三叉路に社殿。上戸手の道標所在地：広島県福山市新市町戸手５７８−２福山と府中を結ぶ府中往還が分かれる三つ辻の一角 石柱に「右ふくやま・左上方」。左に、｢地蔵堂」右に、｢大師堂」であろうか。かつてはここを起点に山側の地蔵を巡り(何か所あったか？)お菓子をもらった記憶がある。懐かしい昭和の風習であったが、今は・・・。大師堂の中には二つの石像。石像には「一番　霊山寺」、右側には「南無大師遍照金剛」」と書かれた塔婆。左側に立つ「地蔵堂」。誰でも座り込んで休憩できる空間である。お堂には「地蔵堂」と。お堂の中段に地蔵が祀られていた。お堂の周りの壁面には多くの石仏群が奇麗に並べられていた。石柱は道標で「右　福山　昭和三年十一月」と。裏面には「御大典記念建之」。古い石碑の後方に説明板らしきものがあったが。左方向は旧石見銀山街道(旧古山陽道)の福山方面。かつてはこの三叉路に民家があったがここも空き地に。石碑には、「日蓮大〇法　　　南無妙法蓮華経　　　　　日隆大上人界」と。石見銀山街道から左へ入り、新市クラッシックゴルフクラブへの道。橋の袂にあった新しい社。昔もあったような気がするが。地蔵巡りの２番目であったか？。昔からある川で我が家の上を流れており通称「天井川」と言われていたが。ここはJR福塩線の上を流れている。東側の橋は先ほど歩いた、石見銀山街道。福塩線の橋上から北側。山の中腹には神社。私が育った我が家はこの先の左側にあった。この道は山間部に「新市クラッシックゴルフクラブ」が出来たので広くなっている。この角に我が家があり、この狭い道は上戸手駅辺りからの小学校への通学路であった。今は建て替えられ新しい家に。同場所から南方向を見る。住宅地の上を流れておりまさに天井川である。旧我が家近くにある地蔵。お地蔵さんが3体あったが、1体は覆い屋がない。浄財箱には南京錠。地蔵の前には「鏧(きん)」が置かれていた。折角なら説明板が欲しいが。関東では地蔵の前に「鏧」を見ることはないが、この辺りの風習であろうか。信岡祐義頌徳碑広場の中に玉垣に囲われた石碑。子供のころからあったが由来は知らず周りで遊んでいた。弟に由来を聞くと「農業用水に尽力した人」だと。頌徳碑には「村正信岡祐義碑」。ネットで調べると、戸手用水を造った人で、この大事業を私財を投じて取り組んだのが、戸手の庄屋・信岡祐義(通称・平六)である。「寛容をもつて衆を率いる」人として、生涯、村人から信頼が厚かったという。村人は、天保十年(1839)七回忌にあたって、なめら谷より運んだ石材で頌徳碑を建立した。明治三十七年に現在の場所に柵を巡らせ、昭和五十年には石塔大修復工事。そして、今もなお、村正信岡祐義の頌徳碑は「石塔さん」として地元の人に尊崇されていると。出来るなら後世に伝えるために説明板が欲しいものだが。関連記事は『​戸手用水​』👈 をクリック願います。左側の石柱には「故村正信岡平六祐義氏百回忌供養記念」と。右側の石柱には「故村正信岡平六祐義氏百六十回忌法会記念」と。玉垣にも多くの「信岡姓」、子孫の方々が奉納されているのであろうか。角に自宅があり子供のころ動き回った場所である。右側の大きな家も当時のままだが。7:50この碑が地元に貢献した人とは知らず。右側の空き地は子供が女の子だけで跡を継ぐ人もいなくなり空き地に。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

  2024.11.04

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  備後路を走るー13、JR福塩線上戸手駅の戸手・相方神輿舎

  吉備津神社から戻り、途中素盞嗚神社の神輿が保存されている上戸手駅へ立ち寄った。9月21日(土) 16:25神谷川(かやがわ)橋からかつてのバス路線、石見銀山街道を東方向へ走る。素盞嗚神社の駐車場。かつてはこの狭い道がバス路線であった。昔はガードはなかったが現在は立派な手摺が。右側は素盞嗚神社の「舊相方城門」。JR福塩線上戸手駅所在地：広島県福山市新市町戸手２６４−６福山駅管理の無人駅。2021年2月にコンクリート造の待合室が新設された。向かい側のビルは「株式会社自重堂(じちょうどう)本社」。同社は、ワークウェア、ユニフォーム、セーフティシューズ、医療・介護ウェア等を企画製造販売するアパレルメーカーである。東京証券取引所市場スタンダード市場上場。また、最近では、電動ファン付ウェア「空調服(TM)」も展開していると。電車の本数は、朝夕は1時間に2本、昼間は1本運行。かつては近くに女子高校があり女学生の乗降客が多かったが今は共学に。JRきっぷ運賃運賃は、福山：330円、尾道：770円、広島：2,310円。　　　　総社：1,340円 (倉敷経由)、倉敷：1,170円、岡山：1,340円。　　　　府中：190円、三次：1,340円。府中方面に向かって右側に単式ホーム1面1線を有する地上駅。棒線駅のため、福山方面行・府中方面行双方が同一ホームを共用する。手前右側が新しく建てられた「戸手・相方神輿舎」。前方線路沿いの杜は素盞嗚神社の境内。行き先表示上りの福山方面5年前は屋根があったが撤去されていた。戸手・相方神輿舎神輿舎は今年2024年1月28日に竣工と新しい。素盞嗚(すさのお)神社は、毎年７月第３日曜日の祇園祭で奉納される「喧嘩神輿」が有名だ。その御輿は３体(新市、中須：府中市、戸手・相方)あり、戸手・相方の神輿は、初代神輿が113年をへ歴史に幕を閉じたので展示することになったと。新市の神輿も同じように神輿舎を建設し展示している。御輿は３体あり、戸手・相方の神輿のみが頂部は鳳凰である。他社は桃であったか。飾りも付け塗装も新しくして展示。　　　贈戸手・相方神輿舎　　　　2024年1月28日竣工　　ライオンズクラブ国際協会 336－C地区　　　　1R. 3Z　福山新市ライオンズクラブ　　2023 ～ 2024年度 C.N60周年実行委員会記念事業部会祇園祭と素盞嗚神社について｢祇園祭」は、奈良時代から平安時代にかけて起きた疫病や干ばつ、天変地異を鎮めるための儀式です。八岐大蛇を退治した素盞嗚尊の力を借り、怨霊を鎮め、平穏な世を取り戻そうとしたのがはじまりといわれています。福山市新市町に所在する素盞嗚神社は、奈良時代初期に編纂された「備後風土記」の逸文に、｢江の隈の国津社」であると伝えられています。現在では、京都の祇園祭をはじめ、博多祇園山笠など日本全国に広がっている祇園祭。その祇園祭の発祥が、福山市新市町の素盞嗚神社となります。伝承によれば神輿にのった午頭天王の分霊が当地より明石を経由して広峰(兵庫県)・北白川東光寺(京都)・感神院(八坂神社)に伝わり、そこから全国へ広まったとされています。新市町の素盞嗚神社の祇園祭は喧嘩神輿が有名で、御神輿がぶつかる時に出る「ごん！」という鈍い音が響く勇壮な祭りとして大勢の参拝客で賑わってます。この御神輿は明治時代の1908年に京都の宮大工にお願いしてつくられたものです。宮大工が数ヶ月かけてつくった出来上がったばかりの神輿がぶつかり合い、あっという間に目の前で壊れていくのを見て、泣いて京都に帰ったという逸話もあるそうです。その御神輿は、毎年、祭りで壊れるたびに直して使っているので、どんどん重くなっていきました。ここへ飾ってある御神輿は500㎏を超えています。ところで、祇園祭の最中、京都や福岡では「きゅうり」を食べる風習はありません。というのも、輪切りにしたキュウリの切り口が、素盞嗚尊のご神紋である木瓜(ぼけ)の花に似ている所から、ご神紋を口に入れることは畏れ多くも憚れると恐れて食べないと言うことです。しかし、祇園発祥の地「新市」では「きゅうり」を食べます。その「きゅうり」に「たこ」を入れ、酢で和えたものが食卓に並びます。通称「祇園のうりだこ」といい、祇園祭には欠かせない一品となっています。また新市町の素盞嗚神社は蘇民将来「茅の輪」発祥の地でもあります。身に付けていた「茅の輪」はお守りであり、日本のお守り発祥の地としても言っても過言ではありません。蘇民将来は素盞嗚神社境内に石碑がありますので是非探してみてください。参照福山市HP・新市町観光協会HP・ウイキペディア　祇園祭素盞嗚神社　案内図線路側からの神輿舎。戸手高等学校 書道部喧嘩神輿だけに ”蕨手(わらびて)" が大きい。以下3枚の写真は、前回帰省した令和元年(2019)8月10日(土)の写真。簡易な待合室であった。ホームには屋根があった。16:30駅前北側の広場は以前のままであった。今日は朝から生まれ故郷の金丸、喜寿を祝う会、備後一宮吉備津神社と忙しく動き回った一日であった。念願の場所へ行けたがまだまだ訪れたいところが多々あるのだが。この日の歩行数は、約6,000歩であった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.11.03

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  備後路を走るー12、吉備津神社の境内社、胡神社、厳島神社、幸神社、二本木荒神社

  ​数十年ぶりに参拝した吉備津神社から、県道26号線(新市七曲西城線)沿いの境内社へ。境内は広く約１時間の参拝であった。9月21日(土) 16:00県道26号線(新市七曲西城線)沿いに鎮座する「胡神社 (えびすじんじゃ)」。　　　　　　　　　　　　神社の後方には昭和を漂わせる火の見櫓が建つ。胡神社 (えびすじんじゃ)ご祭神：事代主神ご神徳：商売繁昌社殿に胡の面。胡神社前から西側の参道の先には本殿の屋根が見える。県道を挟んで胡神社の東側にも駐車場がありここへ駐車。厳島神社社号標石には、「厳島神社　　祭神　多紀理毘売命　　　　　　　　　　市寸島比売命　　　　　　　　　　多岐都比売命」。側面には、「昭和四十年三月　　　網引小学校卒業生　　　網引地区在住同級生　有志一同」と。県道の東側にある ”御池”。石橋を渡り厳島神社へ。右側の丸石には「五穀神」左側の二つの石碑には「架橋有志者」と、多くの名が彫られていた。左側の石碑の左側面には「歳次巳亥五月調」と。厳島神社右側奥には「幸神社 (さちじんじゃ)」が鎮座している。厳島神社は囲われていた。右側の石柱には「御大典記念　厳島神社玉垣修復」と。朱色の囲いの隙間から社を覗き見る。御祭神：多紀理毘売命　　　　市寸島比売命　　　　多岐都比売命ご神徳：海上交通安全社の左側に石碑。簡易な手水鉢も。石碑には、「厳島神社　　　御祭神：多紀理毘売命　　　　　　　市寸島比売命　　　　　　　多岐都比売命　　　　　美人で名高い三姉妹、特に市寸島比売命を別名弁天様とも言う」。石碑の右奥には「水神」。幸神社 (さちじんじゃ)厳島神社の右側に鎮座している神社である。ご祭神：幸神ご神徳：道祖神、猿田彦大神、幸福主護の神。厳島神社の前に建つ鳥居。この鳥居は新しく柱には「平成二年十二月吉日建之」と。鳥居の扁額「厳島神社」。厳島神社から南側への石橋。橋の上から御池の島にある厳島神社を望む。石橋を渡り南側の袂から。同場所から ”胡神社” を望む。曇っていて水の透明度は分からなかったがネットの書き込みでは汚いと。池には鯉もいる。御池の東側へ廻る。かつてはもう少し大きい池であったが開発され埋められていると。三叉路に、大きな常夜灯が建っていた。常夜灯の後方には社殿。地上から4メートル近い高さである。石垣の台座の上に建つ常夜灯。二本木荒神社所在地：広島県福山市新市町宮内１８３荒神社は小字ごとに祀られていた神様。 吉備津神社の周りには非常に多くの荒神社が残っていると。石碑に「二本木荒神社」と。裏面には、古くから赤ちゃんの産土神として荒神社に参拝する習慣があり、ヘソの緒荒神と言われ親しまれてまいりました。毎年七・五・三の祝には子供の健やかな成長をお祈りし氏子の益々の繁栄と日々平穏をお守り下さる神様です。常夜灯は点灯されるのであろうか。この建物は拝殿か神楽殿か。二本木荒神社社殿の前には新しい狛犬が奉納されていた。右側の狛犬、阿形像。左側の狛犬、吽形像。社殿の中に荒神が祀られている。常夜灯の台座は倒壊したのであろうか。上段：平成二十年五月末 取〇完了下段：平成二十年七月末 完成二本木荒神社前から見る御池の厳島神社。西方向であるので夕焼けはどのような光景になるのか。スギの木が聳え絶景である。石橋をズームアップ。御池の西側の県道沿いに戻る。左に「魚つり禁止」の大きな看板があった。厳島神社の鳥居をズームアップ。県道26号線(新市七曲西城線)。案内板史跡一宮（桜山茲俊挙兵伝説地）桜山城跡桜山城跡を含む吉備津神社境内周辺は、『太平記』によると鎌倉時代末期の元弘元(1331)年に後醍醐天皇が倒幕を計画したが失敗し、笠置山に逃れて兵を募った時に、楠正成に呼応して桜山四郎入道茲俊も挙兵し、備後一宮に拠って一時は備後半国を従えました。しかし、同年九月には笠置山が落城し天皇が捕らえられ、一〇月には千早城も落城し楠正成も戦死したと伝えられたことから、桜山方の味方は離散したため茲俊は一族郎党二三人とともに、翌二年正月に吉備津神社に放火して自刃したと伝えられていることから、一九三四(昭和9)年三月一三日に史跡一宮(桜山茲俊挙兵伝説地)として、国の史跡に指定されています。桜山茲俊の挙兵の地とされる桜山城跡は、吉備津神社の南側の標高八一ｍの低丘陵頂部全体を空堀で区切って城郭としたもので、中央に長さ約五〇mの主郭を置き、その東・西・北三方の尾根上に一段下げて曲輪を配置しています。各曲輪の規模は大きくはないが、それぞれかなりの比高をもたせ、盛土と削平により壁面を切り立たせる堅固なもので、実戦的色彩が強い城郭です。また、これらの曲輪群の西側は尾根を空堀により分断しており、東・西ともその外側に若干の平坦地を続けたのち、さらにもう一重空堀を巡らせ守りを固くしています。また、西側に延びる尾根続きには、標高一五六ｍのところに鷲尾山城跡があります。この地は、吉備津神社と門前町を中核として、輪蔵の谷から御池を堀として、三方を山に囲まれ一方に開けた「城郭都市一宮」が考えられます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　新市商工会青年部　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　新市町教育委員会桜山城を中心に、南東方向に「素盞嗚神社」、南に「相方城」がある。16:15胡神社、吉備津神社を後にし実家へ戻ることに。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー                                                                                                           ​

  2024.11.02

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  備後路を走るー11、吉備津神社の境内社、稲荷神社、十二神社、多理比理神社、山雷神社、真名井神社、胡神社

  吉備津神社の南側エリアへ移動。 9月21日(土) 15:45多理比理神社の裏を通り抜けると、二つの社号標石が立っていた。右に「吉備津 稲荷神社　　祭神　宇迦能御魂神」左に「十二神社」。社号標石から坂を下り石鳥居。鳥居の柱には二人の奉納者の名が彫られていた。苔むした鳥居の扁額には「大名持神社」と。鳥居をくぐると両側に、多くの献燈、赤い幟旗、十二支の石像が並んでいた。左側にも同じように献燈、｢厄除け祈願」の幟旗。階段下にユニークな「桃太郎」の石像。十二神社この神社は吉備津彦命の御一族と大名持神(大国主命)をお祭してあります。古くより大願成就の神様として「がんをかけ」物事を解決するため、三日間、七日間、二十一日間と「願」をかけてお願いすると何事も解決への道が開けると言い伝えられ、多くの人々が｢願」をかけにお参りされます。人間一生の間には多くの悩み、病気、交通事故などがあり、ことに厄年は老若男女、運気が衰え諸々の災難の起り易い人生の節目に当たります。厄年には神様に厄祓いをお願いし、厄除けの絵馬を奉納して神助をお願いすればお守りを蒙りて運が開かれ気運隆盛になり人生を楽しく送られます。　　安らかに世渡りせよと人々の　厄 射祓ふ神ぞ尊とし階段の両側に立つ多くの幟旗には「開運十二神社　厄除け祈願」と。幟旗の立て方も一工夫。これだと風にあおられて倒れることもないのではと。左側は新しいステンレス製のタイプになっていた。階段途中の右側に吉備津 稲荷神社鳥居の右前には、「稲荷神社　　御祭神　宇迦能御魂神　　商売繁盛、家業繁栄の守り神」と刻まれた社号標石。手前の鳥居の扁額「吉備津　稲荷神社」。稲荷神社の前には対の狛狐。社殿前の鳥居の扁額「稲荷神社」。吉備津稲荷神社前からもう一つ階段を上る。十二神社の山門なのか。山門？の扁額「十二神社」。多くの幟旗が立つ参道を振り返る。十二神社 (じゅうにじんじゃ)御祭神　吉備津彦命のご親族十二柱　　　　大名持命 (おおなもちこみのみこと)（大国主命）古くから十二神として祀られ、神社に残る室町時代の絵図や江戸時代の絵図に描かれている。絵馬を奉納する習慣があり願望、厄除け、縁結びの神として信仰されている。壁面には多くの絵馬が吊り下げられていた。十二神社の周りには多くの幟旗が立っていた。十二神社の参拝を終え引き返すことに。階段を下り、ここ吉備津稲荷神社前から右側へ。吉備津稲荷神社を振り返る多理比理神社 (たりひりじんじゃ)ご祭神：多理比理神ご神徳：家内安全ここにも多くの絵馬が奉納されていた。扁額には「多理比理神社」。多理比理神社の由緒御祭神　息長帯姫神 (姉)　　　　息長日子王 (弟)古事記に記載してある右の神々を祀ると見るのが至当。延喜式神名帳に記載してある神社 (式内社) 二千八百六十一社の一つで、西暦七百年代には既にかなりの伝統を有していた備南随一の神社。　　　　　　平成四年二月多理比理神社を後にし階段を下りる。入口に立っていた社号標石には、「式内社　多理比理神社　　祭神　多理比理神」側面には、「昭和三十八年三月　　　網引新市小学校卒業生　　　網引地区在住同級生　　　有志一同」と。山雷神社 (やまいかづちじんじゃ)ご祭神：雷神、ご神徳：祈雨。二つの神社が並んでいた。社号標石には、「山雷神社　　祭神　雷神」側面には、「還暦記念　　　　　西暦二○○六年　　　平成十八年二月三日　節分祭」と。真名井神社 (まないじんじゃ)ご祭神：御井神、ご神徳：井泉の神（江戸期には神饌調理にこの水を用いた）。こちらの社号標石の奉納者は、「還暦記念　　　西暦二○○七年　　　平成十九年二月三日　節分祭」と。南側の境内社に参拝後、本殿前へ戻る。拝殿横から神楽殿を見下ろす。上随神門上随神門に飾られていたのは枯れ木であろうか。秋葉神社・四所神社の奥に立つ桃太郎像。説明板等がなく詳細は不明。桃太郎の足元には忠義の犬、知恵の猿、肩には勇気の雉。櫻山神社を見下ろす。正面に下随神門、右前方に駐車場の段原広場。 吉備津神社の参拝を終え、段原広場の駐車場から東側の御池そばの駐車場へ移動。16:00県道26号線(新市七曲西城線)沿いに鎮座する「胡神社 (えびすじんじゃ)」。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.11.01

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  備後路を走るー10、吉備津神社の境内社、祖神社・彰徳宮・白髭神社、天満宮、厩戸皇子神社、武内神社、疱瘡神社、十麻里二柱神社

  吉備津神社の参拝を続ける。9月21日(土) 15:30本殿前から北側の境内社エリアへ進む。サルスベリが奇麗に咲いていた。この後本殿の右側に並ぶ境内社を参拝。その後、本殿の左側(南)へ回る。右側の境内社の前にテントが張られていた。一番右側に、｢祖神社・彰徳宮・白髭神社」の社号標石。「還暦記念　平成十一年二月三日 節分祭」。祖神社・彰徳宮・白髭神社ご祭神：祖神社　神道家の御霊神　　　　彰徳宮　明治以降の戦没者の御霊　　　　白髭神社　猿田彦命（道案内、みちひらきの神）社殿には3社の扁額中央に「祖神社」。右側に「彰徳宮」。左側に「白髭神社」。吉備津天満宮、祖神社・彰徳宮・白髭神社吉備津天満宮社号標石の側面には「昭和二十九年三月　中央中学校第五回卒業生有志一同」と。扁額には「天満宮」。ご祭神：菅原道真公ご神徳：学問の神吉備津天満宮前の壁面には多くの絵馬がぶら下がっていた。さすが学問の神である。参拝者が多いのであろう、神前での礼拝作法「二拝ニ拍手一拝」が掲示されていた。絵馬に囲まれた御祭神の「菅原道真公」である。右側の壁面。絵馬には「初宮詣り」「七五三」「学業成就」といろいろあった。また絵馬には住所、名前が記載されており個人情報が見え見えである。ある神社では見えないようにしていたが。左側にも多くの絵馬。こちら側にも同じような絵馬、「初宮詣り」「七五三」「学業成就」。統一された社号標石が並んでいた。こちら側の社殿は小さい。厩戸皇子神社 (うまやどのおうじ)ご祭神：聖徳太子ご神徳：建築土木の神、職人の神、仕事安全厩戸皇子神社武内神社、疱瘡神社武内神社ご祭神：武内宿祢ご神徳：延命長寿、無病息災、武運長久疱瘡神社ご祭神：少彦名神ご神徳：皮膚病平癒疱瘡神社 (ほうそうじんじゃ)ご祭神　少彦名神 (すくなひこなのかみ)皮膚病・伝染病の神様として古くより信仰された神社です。今日では、特にアトピー・アレルギーの神として、崇拝され、多くの方々が参拝されます。一番奥の高台にあったのが「十麻里二柱神社」。社号標石「十麻里二柱神社　祭神　吉備津彦命　　　　　　　　　　　　　　　　御親族十二柱」。側面には、「還暦記念　西暦二○○二年　平成十四年二月三日 節分祭」。十麻里二柱神社 (とまりふたばしら)　祭神　吉備津彦命　　　御親族十二柱石州街道の宮内の地に吉備津彦の命と共に古くより旅人の安全をお守りするため御親族十二柱を祭神し、交通安全の神様として御鎮座されております。今日の車社会の渦巻く中で、とうとい命を大切に交通安全祈願をして、事故のない楽しい生活を送りましょう。階段を上ると「交通安全祈願」と書かれた赤い幟旗が多く立っていた。幟旗と共にここにも多くの絵馬が掛けられていた。扁額の「十麻里二柱神社」。左側から。山肌に石柱、「通〇十二柱権現　　　十麻里二柱神社境内整備　　　　　　当所 本坊　濱本○○」。十麻里二柱神社から本殿を見下ろす。本殿の北側から。本殿右側から。令和の大遷宮事業で修復された本殿。本殿の正面。吉備津神社裏山遺跡一九八五(昭和六十)年六月二十六日、大雨による土砂崩れで、多量の土師質土器や瓦などが焼けた壁土・炭・灰と共に出土しているのが発見された。発掘調査の結果、多量の土師質土器(杯・皿)や瓦の他に、中国宋代の陶磁器(青磁・白磁)や鉄釘、漆喰壁土など十二世紀(平安時代後期)のものが、炭・灰の中から出土した。つまり、以前ここには瓦葺き、漆喰壁の建物が火災にあい整理されて埋められたものが炭・灰の層であるといえる。建物の位置については不明であるが、鎌倉時代後期に描かれた「一遍上人絵伝」によれば、本殿の背後には多宝塔が描かれており、その前身的な建物の可能性が強く、出土した遺物はそれに伴うものとも想定できる。時宗の開祖「一遍上人」が当社に参詣し、聖人供養の為として秦皇破陣楽という舞楽を鑑賞している様子が社殿配置とともに描かれていると。本殿の南側から本殿裏を望む。南側にある「十二神社」への案内板。十二神社参道案内板に「厄除け、縁むすびの神　十二神社」と。多くの献燈が奉納されており、中には側面に「金剛の霜かがやける寒桜」と句が彫られていた。15:45参道を進むと「多理比理神社」の裏へ。                                                                            　                                ー　続く　ー

  2024.10.31

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  備後路を走るー9、吉備津神社の上随神門、神楽殿、拝殿、本殿、乳房神社

  吉備津神社の参拝を続ける。9月21日(土) 15:20秋葉神社・四所神社の横の階段から上随神門を見上げる上随神門から神楽殿を望む。上随神門の左側に建つ「寶物館」。左側は社務所。寶物館前から、中央に上随神門、左右に楽所が建つ。上随神門・楽所鳥居をくぐって2つ目の門で、本殿と下随神門、鳥居とを一直線上に並ぶ。左右には楽所が配置されており、神楽殿で舞楽が奉奏されたときの雅楽演奏場所、着替えの場所であったと考えられる。上随神門をくぐると右側に建つ「社務所」。社務所の下に自動車祓所があった。社務所櫻山神社、吉備津神社の御朱印はここでいただける。神楽殿の横に立っていた「境内案内図」。多くの境内社が鎮座している。神楽殿右側後方には拝殿。神楽殿の前に立つ木柱には、「高床の舞楽舞台に入母屋造妻入の屋根を架け吹き抜けとなった”舞殿”の形式である。　　　　広島県重要文化財　吉備津神社神楽殿」。神楽殿の左側に建つ「百度石」。かつては組内の方、家族が病になるとお百度を踏んだものだ。上随神門・楽所の南側から社務所を望む。石碑があったが未確認。神楽殿の南側にある神池。南側に建っていた鳥居。寒桜 (かんざくら)寒い冬に可憐な白い花を数枚咲かせる。拝殿を見上げる。小学生のころ遠足で来た時、11月に桜が咲いていると思ったものだ。石碑には「重要文化財記念行事」と。重文碑及記念碑　　壱基記念植樹　若松　　壱百本堂本印象風景画　　壱額御池石橋修理　　　参拾米　　　昭和四拾参年ノ明治百年ヲ寿キ献之　　　寄進　八拾万圓　　六拾七名奉賛会左側には、遠く東京から地元の人の名が彫られていた。拝殿慶安元年の本殿の造替と同時期に建てられたと考えられる。旧本殿の向拝柱を転用した太い角柱が三本存在している。福山市指定重要文化財。神楽殿のエリアから階段を上ると左側にあって石碑。拝殿から神楽殿を見下ろす。拝殿の上から屋根裏を見上げる。拝殿の横柱。令和の大遷宮で整備された本殿令和元年から始まり令和四年三月末に完了し、同年四月から五月にかけて、本殿遷座祭、奉祝奉幣祭、および奉祝行事を執り行ったと。現本殿は、慶安元(1648)年、初代福山藩主水野勝成公によって造替され現在に至るまで、修復を繰り返しながら守られてきました。今回の工事では、檜皮葺屋根葺替に加え、木部修理、彩色塗替、錺金具修理等、全面的に改修いたしましたと。拝殿から上ると右側に立つ狛犬、阿形像。狛犬の茶色の色は剥がれたのか。左側に立つ吽形像。頭もありましたが撮影がずれました。吽形像の腰部には「木村道左衛門・・・・・」と書かれていた。本殿前右側に奉献された「神馬像」であろうか。備後国一宮　吉備津神社御祭神　主祭神　大吉備津彦命　　　　相殿神　大日本根子彦太瓊命 (おおやまとねこひこふとにのみこと)（孝霊天皇）　　　　　　　　細比売命 (くわしひめのみこと)　　　　　　　　稚武吉備津彦命 (わかたけきびつひこのみこと)例　祭　十一月二十三日及びそれに近い日曜日を含む三～五日間創　建　大同元年 (806年)　　『一宮さん』の名で親しまれ、備後国一宮(古くから備後の国を代表するもっとも崇敬され　　た神社)として、現在も多くの方々がお参りされます。　　旧国幣小社、現在、別表神社御本殿（国指定重要文化財）　　現在の御本殿は慶安元年(1648年)、当時の福山城主であった水野勝成公により御造営され　　ました。　　入母屋造平入・檜皮葺で、桁行(横)七間(18.5ｍ)、梁間(縦)四間(9.7ｍ)あり、全国でもま　　れにみる大規模な社殿です。　　また、向拝三間で正面には干鳥破風・軒唐破風を持った江戸時代初期の建築でありながら、　　室町時代の風格と桃山彫刻を兼ね備えています。本殿の前にも一対の狛犬が立っていた。右側の狛犬、阿形像。台座には「慶應二年丙寅季秋」。石柱には「重要文化財」。側面には、御本社ハ今ヨリ壱千壱百六拾参年前大同元年ノ創建ナリ寛喜元弘ノ両度火災ニ遇イ明徳参年ニ参社殿ヲ再建セシヲ慶安元年今ヨリ参百弐拾年前福山城主水野勝成現在ノ社殿ニ改築ス昭和四拾年参月文部大臣ヨリ国ノ重要文化財ニ指定セラル左側の狛犬、吽形像。台座にはこちらも「慶應二年丙寅季秋」。本殿の扁額「○○山」。広い内陣を見上げる。中央に主祭神の ”大吉備津彦命” が祀られている。右側の相殿神に ”大日本根子彦太瓊命(孝霊天皇) ”と、"細比売命" が祀られている。内陣の左側には、"稚武吉備津彦命" が祀られている。祭壇には多くのお酒が奉納されていた。本殿の左側前から。六角燈籠（細い黒丸）右側が本殿前に設置された六角燈籠で高さ2.9mある。本殿の再興を祈念して福山藩主水野勝成公が慶安2年(1649)に奉納した対の燈籠である。本殿の左側に建っている「乳房神社」。ご祭神：乳房神ご神徳：安産、子育て、縁結び社号標石「乳房神社　祭神　乳房神」。側面には、「還暦記念　西暦二○○九年　平成二十一年二月三日 節分祭」。　　裏面に奉納者の名があったのであろうが未確認。枯れたイチョウの木に注連縄。社の前の石柱には「公孫樹乳房神」と、左側には多くの絵馬が供えられていた。15:30本殿前から拝殿を見下ろす。                                                                             　　　　　　　　　　　ー　続く　ー                                                                                                            

  2024.10.30

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  備後路を走るー8、吉備津神社の境内社、櫻山神社、大山祇神社、秋葉神社・四所神社

  小学生のとき、遠足で訪れた『備後一宮吉備津神社』の参拝を始める。子供の頃は『いっきゅうさん』と呼んでいたことを思い出す。また秋の遠足で訪れ、サーカスを楽しんだことも。9月21日(土) 15:05櫻山神社桜山茲俊公は、楠木正成公の挙兵に呼応して、元弘元年(1331)、この地において挙兵し、一時は備後半国をおさえ、備中や安芸にも進出するほどの勢いがありましたが、笠置山(京都府)が落城し楠木氏の赤坂城(大阪府)も陥落し、楠木正成公も戦死したとの風聞などで味方は離散し、翌年正月、吉備津神社に火を放ち、妻子及び一族若党23人とともに自害したと『太平記』巻3には記されています。その後、吉備津神社境内に小祠として祀られていましたが、明治13年に桜山城跡に櫻山神社が創建され、大正2年に旧神宮寺跡の現在地に移築されました。｢桜山慈俊挙兵伝説地」として、昭和9年(1934)、｢一宮」周辺が国の史跡に指定された。入口に建つ「社号標石と由緒碑」。社号標石「櫻山神社　　　　祭神　櫻山茲俊命他二十三柱」側面には、「還暦記念　西暦二○○八年　平成二十年二月三日　節分祭」と。　　裏面に奉納者の名があったのか未確認。この社号標石は型が決められているようで今後たびたび登場する。櫻山神社由緒　　祭神　櫻山茲俊命後醍醐天皇の御宇元弘の乱起るや天皇笠置に潜幸し給い、国歩艱難に際し回天の大業を援けんと、更に楠木正成公赤坂に義兵を挙げ西に櫻山茲俊公相呼応して、一宮城廓に義旗を翻し意氣衛天の勢を以て修羅の〇に転戦し忽ちにして近境を風〇するに至る偶笠置陥り正成戦死の誤報伝るや将兵の退陣するもの多く孤城落日の迫れるを悲憤憤慨したる公は自ら妻子を刺殺し一族郎党廿三名と共にあっぱれ自刃せらる時維れ元弘二年正月廿一日なり。鳴呼公は天資英遇にして軍略に長し純忠至誠功勲赫〇として千歳青史に輝き郷土民衆に景慕欣仰せられ永遠に祭神として鎮座せらる〇所以なりと云爾　　　　　宮司従五位　追林○○こちらの石柱には、「史蹟一宮　櫻山茲俊挙兵傳説地　　　　　　　昭和十八年十二月建設」と。後方から、桃太郎が見下ろしていた。忠魂碑の左側に長い石碑令和の大遷宮記念碑多くの奉賛者御芳名が刻まれていた。令和の大遷宮記念高額奉賛者は、一金　一千萬円也　　　ユー・テクノ㈱一金　三百萬円也　　　リミット㈱、リョウビ㈱、㈱北川鉄工所、㈱御池鐵工、吉元建設㈱一金　二百五十萬円也　㈱駅家工務店一金　二百萬円也　　　有木㈱、吉備津神社、カイハラ㈱、㈲ニシマキ産業/社長、同/取締役　　他多数忠魂碑元帥陸軍大将子爵 川村景明 揮毫による忠魂碑。左側の側面には多くの方の名が彫られていた。右側の側面には、「大正十四年九月建之　　　　帝國在郷軍人會網引村分會」と。忠魂碑から左側を見上げると桃太郎の石像が立っていた。櫻山神社の拝殿右側の狛犬、阿形像。左側の狛犬、吽形像。拝殿から幣殿、本殿へと。扁額の両側には奉納者の名が書かれていた。拝殿内の扁額「櫻山神社」。幣殿の右側に石碑。高垣熊太郎翁懐徳碑高垣翁は備後織物の先覚者として知られ、碑は故侯爵西郷従徳敬書による。左側の石碑には、「山本忠蔵翁記念碑　　大正十一年五月吉辰建設」と。傍に説明板がなかったので詳細は不明。東側から社殿を望む。境内の隅には、櫻山神社に対する奉賛金の金額を記した多くの石碑が立っていた。石柱の金額は、「一金五拾圓」「金百五拾圓　深安郡○○」「金貳百圓　宮内○○」「金壹百圓　双三郡」。瓦葺の本殿を見上げる。西側からの社殿。櫻山神社は吉備津神社の境内社だが広い敷地を有している。参道の右側に石碑が並んでいた。高さ４～５メートルの常夜灯。第50回吉備津神社奉納柔道大会記念碑吉備津神社柔道大会は昭和九年四月二十二日、第一回大会を神前奉納して以来、平成元年十一月二十六日をもって第50回を数えるに至った。その間、第二次世界大戦のもとでの柔道界への抑圧、敗戦直後の学校柔道の禁止等、多くの苦難を体感した。しかし、この大会を主催する備後柔道連盟は、戦前の激動と混乱の時代にあって一致協力して神前柔道の伝統を守り、戦後もいち早くその興隆を唱えて維持発展をはかり、今日の栄誉を築いてきた。この柔道大会は、地域の人々から親しまれ、育まれて毎年一回の大会には、当備後地区はもとより、遠く岡山県、愛媛県等からの参加者も交えて盛大に開催され「技と心」を鍛え、親睦を深め地域文化の発展に貢献している。又、この大会の中から多数の勝れた柔道人が育ち、柔道界の歴史に確かな足跡を残している。第五十回大会の開催に当り、備後一宮吉備津神社柔道大会の輝かしい今日を築いてきた先賢の御努力を讃え、御芳名を銘記するとともに、備後の柔道文化が薫り高く益々進歩発展することを願って、ここに記念碑を建立するものである。　　　平成元年十一月二十六日　　　　　　　　大会会長　　　　　　　　吉備津神社宮司　　追林昌弘　　　　　　　　備後柔道連盟会長　土肥　貢吉備津神社 奉納柔道大会　　2001年　大会記念碑本年第六十二回大会が二十一世紀最初の年である二○○一年に開催されるに当り本大会に有形無形の御努力を傾注してこられた方がたの御芳名を銘記するとともに、これからも大会が継続されることを願ってここに記念碑を建立するものである。　　　平成十三年十一月二十五日　　　　　　　　大会会長　吉備津神社宮司　　追林昌弘　　第70回吉備津神社奉納柔道大会記念碑本大会開催にあたり、地域の人々に支えられ他に希なる七十回もの長きに渡り、輝かしい歴史を築いて来られた方々の御努力を讃えると共に今後も、永年に渡って大会が継続され、ここ備後の地より優れた柔道人が育っていくことを願って、ここに記念碑を建立するものである。　　　平成二十一年十一月二十二日　　　　　　　　大会会長　吉備津神社宮司　　追林昌弘大山祇神社 (おおやまつみ)社号標石「大山祇神社　　祭神　大山祇神」。側面には、「昭和三十一年三月　　　網引小学校卒業生　　　網引地区在住同級生　　有志一同」と。右側の植え込みの木に名札がぶら下がっていた。オガタマの木招霊 (おがたま) の木・小賀玉とも表記★ 日本神話において天照大神の天岩戸の前で舞ったミコトが手にしていたとされる。★ 古くには榊などとともに神前に供える木として用いられました。★ 一円硬貨の図案にもなっていて20m以上に達するものもすくなくない。★ 宮崎県高千穂町などが町のシンボルとしています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　整え日：令和3年11月実施　ご祭神：大山祇神ご神徳：山を司る神、水源、水利の神扁額「大山祇神社」。社殿の壁に「鈴・注連縄 奉納」　平成十八年三月吉日　　羊申会　昭和三十一年三月　　　網引小学校卒業生　　　網引地区在住同級生　　有志一同因みに、昭和三十一年小学校卒業は3年先輩にあたるのだ。神馬舎 (しんばしゃ)大山祇神社の右側に建っていた。馬は神のお使いとされ、神社に絵馬奉納し願うという慣習は今でも残っている。いにしえに、木馬を奉納し神馬(しんめ)として大切にされてきた。20年ほど前に國學院大學の学生らの手によって修復されたと。何故、國學院大學の学生が行ったのか。参道下へ下り、東側にある下随神門を望む。階段下の右側に手水舎。玉石に「水神」と。階段下の左側にいろんな石碑が並んでいた。手水舎 龍○○寄附者芳名昭和二十九年十一月吉辰建之寄付金は金一万円 ～ 金一千円横長の石碑には「福山城主水野勝成公　現社殿改築後三百四十年記念献燈寄進者芳名」。右上の石碑には「手水舎　寄進者　有木株式会社、株式会社 伸栄」。階段の上に「上随神門」が見える。秋葉神社・四所神社階段途中の右側に鎮座している。大きな社号標石が建っていた。側面には「還暦記念　西暦二○○五年　平成十七年二月三日　節分祭」と。　秋葉神社ご祭神：火之迦具土神ご神徳：火防開運の神四所神社ご祭神：高野明神、丹生明神、気比明神、厳島明神ご神徳：高野山の守神15:20秋葉神社・四所神社の向かい側に大山祇神社が鎮座している。      　　　　                                                                                           ー　続く　ー

  2024.10.29

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  備後路を走るー7、JR福塩線新市駅経由、備後一宮吉備津神社へ

  素盞嗚神社での『喜寿を祝う会』は、後の行動を考えノンアルコールを飲んで我慢、会終了後一旦実家へ戻り再度出かけ、今回の目的地のひとつ「備後一宮吉備神社」へ向かった。9月21日(土) 14:45県道26号線(石見銀山街道)で、この日の朝も走った道である。中国銀行は、岡山市北区丸の内1丁目15番20号に本店を置く日本の銀行である。この交差点が福山市と府中市の境界になる。この交差点を左折して「新市駅」へ立ち寄ることに。JR福塩線新市駅所在地：広島県福山市新市町新市かつては賑わっていた駅だが車社会になり現在は衰退しており無人駅に。NHK広島局の小野文惠アナウンサーはかつてこの駅から福山市の高校へ通ったと。”新市駅” は旧芦品郡新市町の中心駅である。敷地の一部は広島県府中市中須町に跨っている 。切符の販売は、自動販売機 (岡山地区ICOCA導入と同時期の新機種、但しICOCA装填ホルダーは省略) が設置されている。新市駅は福山駅管理の無人駅になっている。駅構内は相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な地上駅。駅舎は上り(福山方面)ホーム側にあり、両ホームは府中側にある跨線橋で連絡している。福塩線は、広島県福山市の福山駅から広島県三次市の塩町駅に至る西日本旅客鉄道の鉄道路線で路線距離(営業キロ)は78.0kmである。福山から府中駅までは電化されており、府中から北の塩町駅までは非電化である。府中駅行きの電車。かつての福塩線沿線には高校が多く通学者が多く利用していたが。JRきっぷ運賃運賃は、福山：330円、尾道：770円、広島：2,310円。　　　　総社：1,340円 (倉敷経由)、岡山：1,340円。電車の本数は、朝夕は1時間に2本、昼間は1本運行。駅付きのトイレ。駅前に立っていた観光案内。歴史・文化・活気のある町　新市町産業・観光案内　　　　　　　　　　　① 厚山(こうやま)宝篋印塔　　　　 　　  ② 金名(かんな)の郷頭(ごうとう)③ 備後一宮 吉備津神社　　　　　　　　  ④ 相方(さがた)城跡⑤ 素盞嗚神社(ぎおん祭)　　　　　　　　⑥ 素盞嗚神社(茅の輪神事) ⑦ 大瀧の名水(大瀧神社)　　　　　　　　⑧ 尾市古墳⑨ 藤尾の滝新市町の主な産業は繊維産業です。備後がすり　日本３大がすりのひとつです。備後一宮 吉備津神社大同元(806)年、備中国一宮 吉備津神社より分祠され、この地に創建されたと伝えられています。祭神は、吉備津彦命をお祀りし、一宮(いっきゅう)さんと呼ばれ親しまれています。江戸時代の初め、慶安元(1648)年には福山藩主水野勝成によって大規模に造営が行われ本殿は国の重要文化財に指定されています。境内は、国の史跡「一宮(桜山茲俊挙兵伝説地)」に指定されています。子供の頃、素盞嗚神社の事を「天王さん」、吉備津神社の事を「いっきゅうさん」と呼んでいたことを思い出す。左側は府中市に位置し、左角はかつては新市のバスターミナルであった。ここから「金丸行」のバスが発着していてよく利用した。当時は賑わっていたが。紙の城再びNHKで全国放送された ”ティシュアート” の店前を。新市駅から北上、県道26号線(新市七曲西城線)沿いに「備後一宮 吉備津神社　一宮さんへ」の看板。駐車場は今朝確認していたのでこの先を左折。吉備津神社 石鳥居所在地：広島県福山市新市町宮内石鳥居は、明神型鳥居で吉備津神社参道入口に建てられている。亀腹はない。石質は良く、風化は進んでいない。左右の柱には、建立の銘文が彫られており、慶安元年(1648)に造られたものである。鳥居の高さ 5.8m(中央部)、笠木の長さ 6.25m、笠木幅 7.55m、柱直径 54cmである。　かつてのバス路線はここを横切っていたが、現在は道が狭いので東側に変わっている。鳥居の扁額は、銅製で「吉備津一宮」と。 備後国一宮 吉備津神社　　由　緒当社は吉備開拓の恩恵神　吉備国の総祖神大吉備津彦命を奉斎し、霊験灼(あらた)かにして光り輝き　国家安寧　五穀豊穣　交通安全　延命長寿　開運招福の守護神として、備後国一宮・一宮(いっきゅう)さんと親しまれ広くそのご神威を仰がれている。　　例　祭　　市立大祭（十一月二十三日及それに近い日曜日を含む三～五日間）。　備後一宮 吉備津神社境内マップ神楽殿・拝殿・本殿周りの境内社社号標石「國幣小杜吉備津神社」。下随神門参道の両側に大きな常夜灯、石柱が建っていた。駐車場はこの参道を進み随神門を潜って左側にある。下随神門前から振り返る。木柱には「福山市重要文化財　吉備津神社下随神門」と。こちらの面には、「三間一戸　八脚門　入母屋造　本瓦葺　建築様式では十八世紀中頃の再建と考えられる。　　　二○○三年九月二九日　指定　　福山市教育委員会」。　下随神門石柱の右側には「奉修理」、左側には「獣〇成」と刻まれていた。随神門の右側の随神像。少々塗装がはがれていたがそろそろ修復時期。左側の随神像。下随神門から振り返る境内の駐車場はこの先を左折。参道の両側には多くの常夜灯が建ち並んでいた。段原広場 (駐車場) 入口。広場に大公孫樹が聳えていた。段原広場広い駐車場に車を止め東側を振り返る。小学生のとき秋の例祭に遠足で来て、この広場で木下サーカスを見た。ネットで見ると、この段原広場の事を境内駐車場と勘違いしている人も多くいますが、決して吉備津神社の境内駐車場ではありません。 鎌倉時代の1100年代の頃から、この場所から秋には収穫物を持ち寄り物々交換を行うための市が立った場所とされ、神市と呼ばれる場所でした。神市は神様の市という意味ですと。イチョウの木の下には「大公孫樹」と彫られた石柱が立っていた。樹齢600年ともいわれる境内最大の御神木である。石碑には、「御鎮座千百九拾年　御本殿再建参百五拾年　　　一宮会館竣功記念碑　　　　　　　　　　吉備津神社　宮司　追林昌弘　　　　　　　　　　　　　　　平成九年九月拾参日」。備後一宮 吉備津神社　　令和の大遷宮備後一宮 吉備津神社　　令和の大遷宮令和元年から始まりました「備後一宮吉備津神社　令和の大遷宮事業」は、本殿保存整備事業が、令和四年三月末をもって完了し、同年四月から五月にかけて、本殿遷座祭、奉祝奉幣祭、および奉祝行事を執り行い、残る事業を進めているところです。現本殿は、慶安元(1648)年、初代福山藩主水野勝成公によって造替され、現在に至るまで、修復を繰り返しながら守られてきました。今回の工事では、檜皮葺屋根葺替に加え、木部修理、彩色塗替、錺金具修理等、全面的に改修いたしました。この度の「令和の大遷宮奉賛会」に対し、ご支援、ご奉賛、ご協力賜りました氏子崇敬者の皆様方、備後一円の企業の皆様方、工事関係者の皆様方に心よりお礼申し上げます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　令和の大遷宮奉賛会　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　会長　藤原　平　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　備後一宮吉備津神社　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　宮司　追林貴之令和の大遷宮完成写真15:05吉備津神社本殿への石階段。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー                                                                                                           

  2024.10.28

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  今日は衆議院選挙、フィエスタ翔 2024 ＆ 萩園ひまわり鑑賞会

  今日27日(日)は「第50回衆議院議員総選挙」、野党は「裏金解散」と自民党を追求。さて国民の審判はどうなるのか、政権交代に？。大リーグのワールドシリーズ放送で投票率が下がるのではと。今夜8時からの開票速報が楽しみである。現在『広島帰省関連』をアップしておりますが、気分転換に地元の情報を！。10月20日(日)茅ヶ崎萩園のひまわり畑。昨日19日(土)は季節外れの夏日、この日は例年の気温になり寒く､重ね着をして出かけた。タウンニュースで、『フィエスタ翔 2024』『萩園のひまわり』を知りいつものように昼食後愛車のリンちゃんで出かけた。重ね着をしたが少々寒かった。13:35県道44号線(伊勢原藤沢線)の西久保橋上から。西の空は曇り空で富士は見えていなかった。天候不順でここしばらく秋晴れの日がないのでは。春先に河津桜を楽しんだ小出川。後方には平塚の湘南平、その奥には薄く箱根の山並み。県道44号線(伊勢原藤沢線)を西に走り寒川町へ。この先の田畑南交差点を左折。田畑南交差点を左折、萩園通りを走ると直ぐ茅ヶ崎市に。萩園通りから東側を流れる小出川までは「生産緑地」になっているのか畑が多い。その数ヶ所に「花とともにくらす会　ひまわりクラブ」の手によってひまわりが植えられている。2年前は11月6日であったが今年は10月20日に切り花を販売すると。コキアはまだ青々としていた。コキアは昨年の種が飛び自然に成長したと。以前はまだ多くのひまわりが植えられていたが。会員不足か！ひまわりは何故か西を向いて咲いていない。13:45小出川の河津桜会場掲示板に、｢ひまわり鑑賞会」日　時／10月20日(日) 10:00 ～ 14:00会　場／小出川沿いひまわり畑（萩園橋上流）　　　　切り花　5本　200円「花とともにくらす会　ひまわりクラブ　会員募集中！」と。春先に河津桜が咲く小出川の上流側。この昼顔に似た白い花は？直径が10センチはあったか。スマホアプリの「ハナノナ」を使用しなかった。まだ14時前であったが既に切り花販売は終わったのか。かつては、コキア、ざる菊が植えられていたが。ここのひまわり畑のひまわりも背丈が1メートル以下と小振り。最近のニュースで「茅ヶ崎まで来たサルが民家の庭先でひまわりの種を食べていた」と。今まで、ひまわりの種を食するのは中国人と思っていたが、米国の大リーグベンチでも。かつてはコスモスもこの辺りの畑一面に植えられていたが。天高く伸びたコスモスズームアップかつてはコスモス畑を散策したが近場になく。”へちま” が植えられていたが後の利用は。長さは50センチはあったか。小出川のひまわり畑を後にし次の目的地「第一カッターきいろ公園」へ。小出川に架かる「浜園橋橋りょう整備工事現場」の西側。まだ工事は終了していなかった。浜園橋の上流側から浜園橋を見る。上は新湘南バイパスの高架橋。浜園橋の旧橋上から上流側の新橋を見る。旧橋の東側から大山を望む。西側の橋の袂に工事看板新しい道路を作っています工 事 名 称：浜園橋橋りょう整備工事 (取付道路工) その2工 事 期 間：令和7年2月3日まで　　時間帯 9:00 ～ 17:00請負代金額：￥42,900,000施  工  者  ：浅岡建設株式会社完成は来年2月3日と、この程度の工事に1年を要するとは工期が長いのではと思うが。いずれにせよ通れるのは3月末になるのか。14:20思わずにっこり『フィエスタ翔 2024』日　時：10.20 (日) 11:00 ～ 15:00会　場：第一カッターきいろ公園（茅ヶ崎中央公園）催し物：模擬店・ワークショップ・ステージいろいろ主　催：社会福祉法人翔の会後　援：茅ヶ崎市　茅ヶ崎市社会福祉協議会　　　：寒川町　　寒川町社会福祉協議会社会福祉法人翔の会は、茅ヶ崎市・寒川町にお住まいの障害のある方、高齢の方、お子さんたちが、地域のなかで豊かに暮らしていただけるよう総合的なサービスを提供している。この『フィエスタ』は毎年一回開催している。｢fiesta」はスペイン語由来の英語の単語で、祭りや祝祭を指す。特に、宗教的な祝日や地域の祭りなど、人々が集まり、音楽やダンス、食事を楽しむイベントを指すことが多い。第一カッターきいろ公園（茅ヶ崎中央公園）幟旗には「フィエスタ翔」と。会場にはテントが20張り以上建てられていた。会場のごあんない左上の「バザー」では、翔の会後援会による衣類が販売されていた。飲料水等も販売されており、焼きそばは100円と激安だったが店じまいであった。一番奥のステージではちょうど「フラサークル　オキカ」の演技が終了であった。会場を振り返る。フィエスタ翔　社会福祉法人 翔の会14:30 ～ 15:00湘南ウクレレ俱楽部の演奏演目台には「湘南ウクレレ俱楽部」と。前日は夏日であったのでメンバーの皆さんは半そで。メンバーの代表のBJますもと氏。ウクレレとハーモニカを演奏。メンバーの方は中高年の方が多かった。椅子席も用意され多くの方が聴き入っていた。テントNO.5で「チキンランチョンミート焼き」を購入。アイスキャンディ型に焼いてあり100円/本であったが、店じまいで50円/本とのことで2本購入。フィエスタ翔の会場から市役所前広場へ移動。第一カッターきいろ公園から見て市役所前広場にも人出があったので立ち寄った。広場では子供達による「子供マルシェ」が開催されたと。ミサンガを作るコーナーも。キッチンカーも5台程出店していたか。この日は日曜日であったが1階の玄関が開いていた。市役所1階ふれあいコーナーでは「不在者投票」の受付が行われていた。神奈川県15区選挙区立候補者野党は今回の選挙を「裏金解散」と、さて有権者の国民はどちらへ投票するのか。27日(日)の開票が楽しみである。15:00県道45号線 (茅ヶ崎中央通り) から西側の市役所前広場を望む。金三(雄三さんが金の像だから)さんの下では子供たちがギターに触り。現在の我が家のブドウ。今年は豊作で100房ほど収穫した。夏場の高温で収穫時期が早かったが。この冬にはお礼肥えを行い、剪定も。山芋も成長したが太くなっているか、昨年は水不足で長くなったが細かった。次郎柿は今年も豊作に。すでに一部収穫し知り合いへ。甘くなると鳥が食べるので負けじと管理。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　END

  2024.10.27

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  備後路を走るー6、素盞嗚神社の社務所で懇親会

  お祓いも無事終了して社務所内の宴会場へ。9月21日(土) 11:25後日送られてきた記念写真。まず記念写真を撮影することに。宮司さんも入っての記念写真。皆さん遠慮して後ろへ後ろへと。配置も決まり社務所の方にシャッターを押していただいた。テーブルの上には配布資料、仕出し弁当が置かれていた。最初に世話人からの挨拶前回の5年前(2019)は、参加者34名(うち男性18名、女性16名)で出席率は約30％であった。今回の参加者も35名(うち男性22名、女性13名)で出席率は前回と同じ約30％。物故者も16名から17名になったと。”喜寿を祝う会" の配布資料。世話人は8名であった。「式次第」記念撮影後、鴨居に貼り付けられた。世話人の方が書かれたのであろう達筆だ。椅子席でないのでこのような座椅子に。彼は世話人の一人だが「週に三回透析をしている」と。地元で人気の店の、仕出し弁当であると。豪華なメニューであった。懇親会中はノンアルコールであったので食が進まずテイクアウトした。地元以外から来た遠方の三名が近況報告をした。よって私も、「このような席を開いていただき、5年ぶりに帰るきっかけになった。いろいろと計画準備をしていただき感謝します」と。出席率は前回、今回と約30％で参加する人はほぼ決まっているようだ。仕出し弁当をテイクアウトする人が多かった。最後に女性の世話人から挨拶。記念品の説明。最後に校歌を斉唱した。参加者全員に配られた記念品。世話人の女性軍が手作りで作成したと。栞には「気は長く 心は丸く 腹立てず 口つつしめば 命ながかれ」と。小学校の校章を入れた ”ランチョンマット" が二枚入っていた。裏面のデザイン。”ランチョンマット" と ”爪楊枝” 。袋には「ありがとう」と、心配りがうれしい。裏面のデザイン。パソコン、プリンターの埃対策で使うか。14:10参加者全員とは話はできなかったが約3時間の懇親会を終え、二次会の約束をして社務所を後にした。会を作っていただいた幹事一同にありがとうございました。素盞嗚神社の拝殿、本殿。相方城から移築した城門 (北門)戦国時代に当社の南西にそびえる城山(標高199m)一帯に築かれていた山城相方城から、城門2棟と櫓が移築されたとされる。そのうち櫓は1970年代の火災で焼失したが、城門は境内の北側を通る奈良時代の旧山陽道に面して現存する。現存する戦国期の山城の城門としては最古級とされる。平成の大修理では、この城門にも補修が施された。門の外は北側を通る奈良時代の旧山陽道(石見銀山街道)。門の外側に「舊相方城門」。境内の北側を通る奈良時代の旧山陽道(石見銀山街道)の府中方向。かつてはこの辺りには民家があったが駐車場になっていた。旧山陽道(石見銀山街道)の福山方向。かつては福山、府中を結ぶバス路線であった。入口には「健康づくり ふる里探訪めぐり」の道案内。玉垣には、大正六年四月と刻まれていた。城門 (北門) から東へ進み「城門 中門」。左側の白い壁は「神輿倉」。中門の屋根は銅板葺きに改修されたようだ。狛犬の座には「昭和二年〇月建立」。玉垣には「大正六年四月」と。門の外側に「舊相方城門」と。右側の狛犬は、尻あがりで縁起の良い狛犬である。左側の狛犬は、立ちあがり縁起の良い狛犬である。中門から境内に入り、神楽殿、拝殿、本殿を望む。相方城城門当神社境内には、相方城の城門二棟と櫓一棟が伝えられている。櫓は、1970年代に火災により焼失した。城門二棟のうち、比較的保存状況の良い、東側の門について解説する。城門に関する史料がないので、建築年代の確定はできないが、建築様式と部材の風化状態から十六世紀末から十七世紀初と推定される。城門の形式は、三間一戸の切妻造の薬医門で、装飾の少ない簡素な意匠になる。鏡柱本柱は、城門に定型の五平柱であり、柱上に冠木を渡す。後方の控柱は角柱とし、二股の貫で本柱と繋ぐ。この城門は、高麗門が普及する以前の薬医門であることから、現存する関ヶ原の戦い(1600年)以前の城門は、当地の二門と島根県益田市にあるのみで、貴重である。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　新市町教育委員会　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　新市商工会青年部境内の北側に石積みの基礎があったが何が建っていたのか。奥には「城門 (北門)」。新しい神輿倉。神輿倉を覗く。壁面には往年の写真が貼られていた。喧嘩神輿のため関東で見る神輿とは趣が違う。飾り付けが少ない。神楽殿の前には今夜のライブの為に席が設けられていた。境内の南隅に建つ石碑。福山市指定保護樹林一（指定番号）　　四号一（指定年月日）　二○○八年 (平成二十年) 三月一日一（所　有　者）　（住所）福山市新市町大字戸手一番地一　　　　　　　　　（氏名）素盞嗚神社一（主要な樹種）　クスノキ、イチョウ、ムクノキ、スギ　等　（面　　　積）　五九三六 平方メートル征清紀念碑陸軍歩兵大佐 武田秀山 篆額の石碑。碑の基礎は新しくなっていたので説明板が欲しかった。征清紀念碑明治十七年六月・・・・・・残念ながら風化して読み取れなかった。征清紀念碑の奥にある「皇太子殿下 御隆誕奉祝記念」。残念ながら昭和、平成天皇の確認はしなかった。14:20随神門。テイクアウトの料理があったので一旦実家へ帰ることに。                                                                           　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.10.26

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  備後路を走るー5、喜寿を祝う会で素盞嗚神社へ

  今回の帰省の主目的である「喜寿を祝う会」で素盞嗚神社へ車で出かけた。拝殿でのお祓いの後、社務所で懇親会があるとのことであったが、会の後行きたいところがあったので懇親会は我慢をしてノンアルコールにすることに。9月21日(土) 10:25素盞嗚神社 (すさのおじんじゃ)所在地：広島県福山市新市町戸手１−１素盞嗚神社は、牛頭天王・スサノオを祭神とする祇園信仰の神社。当神社は、子供の頃祇園祭で賑わった神社(地元では天王さんと)で久しぶりに参拝した。鳥居の左側には新しい石碑が建っていた。社号標石には「縣社」「式内社」。右側の道路は、石見銀山街道でかつてはバス路線であった。また中学校への通学路であった。境内配置図車を右側(東側)の駐車場へ止める。JR福塩線の上戸手駅から数分に位置している。式内社・備後一宮　　素盞嗚神社　　　　　茅の輪くぐり発祥の地御祭神　　本殿　　　　素盞嗚尊　　　　　　　　奇稲田姫命　　　　　　　　八王子　　天満宮　　　菅原道真公　　蘇民神社　　蘇民将来　　疱瘡神社　　比比羅木其花麻豆美神疫隈の里（江ノ隈の里）　　この附近は江熊の里とよばれたところ、古くは江隈とも記された。　　江は入江であり、隈はかたすみとも読める。江ノ隈の読みから、穴の海の入江であったこ　　とが伺われる。奈良時代には古山陽道がこのあたりを通り、海陸交通の要所となり、人の　　往来につれて市(江熊市)が栄えたところでもある。茅の輪神事　　備後の國の風土記に曰く、疫隈の國社。　　昔、北海に坐します式塔神・・・・・南海に出でまししに日暮れぬ、その所に将来二人あ　　りき、兄の蘇民将来、甚く貧しく、弟の巨旦将来、富て屋倉一百あしき・・・・・即ち、　　詔りたまひしく「吾は速須佐雄の神なり、後の世に疫気あらば、汝、蘇民将来の子孫と云　　ひて、茅の輪を以ちて腰に着けたる人は免れなむ」と詔りたまひき(備後風土記逸文)より。　　蘇民将来「茅の輪」伝承発祥の地として、文献上、最古の記録を残すほか「疫隈の國社」　　として延喜式神名帳にみえる古い歴史をもっている。　　現在も無病息災・厄除けを願って、この伝承に由来する「茅の輪くぐり」の神事を行なっ　　ている。素戔嗚尊は武塔天神あるいは祇園牛頭天王とも称され、出雲神話の祖である。　　本社は、備後三祇園社の一社で七月の祇園祭は備後地方の夏祭りとして有名であり、祭り　　終了日の深夜、吉備津神社の宮司彌宜が当神社に参詣し「無言の神事」が行なわれている。　　明治初期までの神仏習合の一時期「早苗山天龍院天王寺祇園社」と呼ばれた事もあり、早　　苗の松の伝承を残した。我々同窓生が ”還暦の時奉納した石碑" である。私の名前も彫られており、後世に残した碑のひとつであるのだ。上段に「還暦を祝う」とかの文字が欲しかった。裏側はスペースが狭く確認できなかった。碑には賛同者59名の名が刻まれている。同級生は二クラスで100名ぐらいだったか。大鳥居石造りで、江戸時代中期元禄時代の建立。柱には建立した別当僧の名が刻まれている。鳥居の手前左側には「祇園祭の由来」碑。側面には「戸手小学校三十九年卒業生 戸手地区有志」と。鳥居の扁額「素盞嗚神社」祇園祭の由来当神社の例大祭「祇園祭」が、いつ頃始まったものかを示す古文書は残念ながら現存せず、その始まりの時期は定かではありません。奈良時代の初頭より我が国では疫病の流行や大地震により数多くの人々が亡くなり「死」に対して強烈な畏怖心をいだくようになりました。当時、疫病の流行や自然災害は、この世に恨みを持って亡くなった人たちの崇りによるものと考えられました。そこで、いつ襲い来るか計り知れぬ災害から逃れ、疫病に罹らぬようにするため、死者の怨霊を鎮めなだめる儀式「御霊会(ごりょうえ)」が行われるようになりました。これが後に「祇園信仰＝祇園祭」へとつながっていきます。「祇園信仰」とは、お釈迦様が修業された「祇園精舎」を護る「牛頭天皇」と高天原を追われてのち出雲国で「やまたのおろち」を退治された「素盞嗚尊(すさのうのみこと)」を共に祀る信仰です。つまり外国(とつくに)の誠に恐ろしく力の強い仏様「牛頭天王」と我が国最強の荒ぶる神様「素盞嗚尊」を一体化し、より強力な神格にして祇園社の主祭神「祇園神」としたのです。この神の絶大なる霊威を以てすれば、いかなる怨霊の崇りをも鎮め、平穏な世を取り戻すことが出来ると考えられたのでした。各地に伝わる様々な伝承や資料からすると祇園信仰発祥の地はここ福山市新市町戸手に鎮座される「疫隈國社(えのくまのくにつやしろ）」現在の素盞嗚神社であると考えられます。疫隈國社より播磨国明石浦(兵庫県)ー播磨国廣峯神社(姫路)ー北白川東光寺(京都)に至り、祇園感神院(八坂神社)へと伝播していったことは明らかです。二本の石柱には「武運長久」「八紘一宇」と。随神門の右前に建つ狛犬、阿形像。左側に建つ狛犬、吽形像。随神門随神門には随身像はなかった。随身像は神社の神様と神社の聖域を守るために安置されている。随神門を潜ると長い参道。参道の両側には奉納された何組もの常夜灯が建っていた。祇園祭の時は両側に多くの屋台が建っていた。子供の頃、祇園祭の時この左側のエリアでサーカスが催行されていた。神楽殿祇園祭にはここに3基の神輿が納められる。平成10年(1998)には石見神楽団がここで当社の御祭神である素盞嗚尊縁の「をろち」などを奉納した。この日は神楽殿の周りで何か準備をされていた。神楽殿に貼られていたポスター。あいのまち　お月見コンサート　in　天王さん   　ひろしま文化振興財団支援事業　　2024.9.21 sat.　入場無料　NIGHT  PM 5:00　START　　素盞嗚神社境内この日の夜開催されるようだった。神楽殿前から手水舎を振り返る。境内は落ち葉もなく奇麗に清掃されていた。手水舎越しに広い境内を見る。境内の北側に新しい神輿倉が建っていた。その左側には相方城から移築された城門 (中門)。今年は７月12日(金) ～ 14日(日)に開催された祇園祭。衹園祭の発祥の地 素盞嗚神社京都の衹園祭をはじめ博多衹園山笠など日本全国で行われている衹園祭の、発祥の地とされるのがここ素盞嗚神社。「けんか神輿」は、平安時代より無病息災を願って行なわれるこの衹園祭の最終日の夜に開催されます！福山市が全国に誇る地域の伝統的な祭りの継承と、地域活性化及び観光客誘致を図るため、有料観覧席を今年も設置します！！。有料観覧席は「一人席 3,000円」。祭りの初日には三基の神輿が境内に並ぶ。かつては前年度の喧嘩で神輿が壊れているので神楽殿で祭りの前までに修理をしていたが。中央の ”戸手・相方地区の神輿” のみが頭部に鳳凰をつけている。当神社での​「祇園祭けんか神輿」👈をクリック願います。けんか神輿は、無病息災を願って平安時代から行われる祇園祭のメインイベント。祇園祭の最終日の夜に、新市地区、中須地区、戸手・相方地区の３地区を巡った神輿が素盞嗚神社の境内でぶつかり合う。喧嘩前は頭部に鳳凰を付けて入場。テレビで放映されたと。神輿をぶつけ合い、押されて下がったり、倒れると負けに。拝殿当社の社伝によれば天武天皇の治世であった7世紀ごろ(679年)に創建したとされる。その後、遣唐使であった吉備真備が唐から帰国した後の天平6年(734)に、備後から素盞嗚命を播磨の広峯神社に勧請したとされる。拝殿前の狛犬、右側の阿形像。左側の狛犬、吽形像。拝殿内は椅子席。この後ここでお祓いを受けた。拝殿左側に建つ建物。右奥に蘇民神社と疱瘡神社。蘇民神社と疱瘡神社一説では、備後國風土記･逸文の舞台「疫隈國社」とは、素盞嗚神社の本殿のことではなく、摂社であるここが「疫隈國社」であるとされる。なお当社の敷地は、武塔神(素盞嗚尊)に滅ぼされた弟将来(巨旦将来)の屋敷跡といわれる。祇園祭の日には神輿の喧嘩奉納がされる広場。周りはロープが張られる。奥に相方城から移築された城門 (中門)と新しい神輿倉。天満宮境内の北西、広場に面して瓦葺き入母屋造りの仏式の建物。元々は当社の「本地堂」で、神仏習合時期の別当寺・早苗山天竜院天王寺の本堂であった。天満宮の前に建つ石柱には、右に「戸手天満宮」左に「福山市重要文化財　素盞嗚神社本地堂」と。側面には、「明治の神仏分離令の際、須弥壇等を撤去し神座を造り天満宮とした。一八世紀初期　の三間堂の寺院建築がよく残っている貴重な建物」と。天満宮天満宮の扁額「天満宮」。本地堂現在の天満宮は、もともと戸手祇園社(早苗山天龍院天王寺)の本地堂として建立されており、現在の社殿は延享三年(1746)に福山藩寺社奉行に対して本地堂の再建を申し出て延享五年(1748)に再建されたものです。その後、明治の神仏分離令により取壊されるところを、天満宮に変更して現在まで伝えてきました。再建時からの改修の痕跡は、明治初期になされた若干の改変のみで当時の様子がほぼ完全に保存されています。平成十年(1998)に、建物老朽化のために屋根の全面葺き替えと、若干の修復を行い再建時の姿に復元されました。現存する本地堂は、全国的にも二十例しかなく広島県内でも二例のみ確認されています。特に、全国の祇園社で本地堂が現存するのは当社のみで、本来の祇園信仰の祭祀形態をとどめています。　　　　　　　　平成十八年十月　建立天満宮の右側にはいろんな石碑が建っていた。奥には、相方城から移築された城門 (北門)。西備織物同業組合記念碑碑文には、明治36年設立から33年間、織物産業の発展に寄与し、組合解散を機に記念碑として建てたとあります。新市町は、今でも備後絣発祥の地、繊維産業の町として、伝統がうけつがれている。天満宮の左側の壁面に大きなパネル。「素盞嗚神社祇園祭　　　この地で繋がる千年の歴史　無病息災への祈り　熱い魂をぶつけ合う　　　　　一騎当千　けんか神輿決戦　　県立府中高等学校書道部」と。素盞嗚神社社務所参拝を終え ”喜寿を祝う会” の会場へ。入口には「備後國一の宮　素盞嗚神社　社務所」。玄関ホールに飾られていた「神輿三体」。懇親会会場。参加費一万円を払い席へ。今回の参加者は35名であると。前回の5年前(2019)は参加者34名(うち男性18名、女性16名)で出席率は約30％であった。今回の参加者は35名(うち男性22名、女性13名)で出席率は約30％。お祓いの時間になり拝殿へ。本殿は、入母屋造檜皮葺。備後福山藩の初代藩主水野勝成の再建と伝わる。屋根は視線方向の棟の中央で一段高く別棟が直交している。千木は正面･左・右・奥の4つ、鰹木は正面と奥の千木の根元にひとつずつ、直交する棟に五つ。建物の平面は大社造りと同じくほぼ正方形である。拝殿は入母屋造瓦葺。拝殿に上がり椅子席に座る。拝殿の壁面にはいろんな額が飾られていた。明治三十四年に奉納された彫り物。幹事二人が前の席に着席。宮司から参加者全員の名が読み上げられた。宮司さんは弟の嫁さんから英語の先生であったと。11:20約20分ほどのお祓いで祈祷も無事に終わる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー。

  2024.10.25

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  茅ヶ崎市のイベント、第1回キッチンカーNo.1グランプリ in ちがさき

  さて『第1回キッチンカーNo.1グランプリ in ちがさき』はどこのキッチンカーが受賞するか。投票も14時で締め切り。10月13日(日) 14:00Eゾーン：SITA／台湾まぜそばを販売。         　　　　　小包　￥600、台湾まぜそば　￥1,000で販売していたがそばは「sold out」。Eゾーン：札幌ピリカ／小さなたい焼きを販売。キッチンカーの前には長い列。         　　　　　十勝あんこ、チョコレート、カスタード、生地だけプレーンが全て入っての販売。12ひき　￥590、18ひき　￥880、25ひき　￥1,200、35ひき　￥1,68050ひき　￥2,400　とリーズナブルな価格である。Eゾーン：ぶどう亭／レインボーわたあめを販売。　　　　　　　　　  かき氷　400円、ジャンボステイック 2色　600円。　ステージ前の広場に ”ふわふわ遊具「キングふわふわ」” が設置されていた。物販エリア相模湾で獲れた伊勢海老であろうか販売されていた。「茅ヶ崎産の伊勢海老　　特大　１尾　8,000、15,000円（税込）」。伊勢海老の寿命は18～20歳だと。この重量を訪ねると1.6キロだろうと。8,000円/1.6kg＝5,000円/kg と高価。係の人が子供たちに「触ってもいいよ」と。こちらの伊勢海老は「中形」。「茅ヶ崎産の伊勢海老　（中）１尾　3,000、4,000円（税込）」。こちらの伊勢海老は一匹売れたと。他にも鯵も販売されていたが。Bゾーン：Dandy Kitchen／スペインのチュロスを販売｡Bゾーン：TOMOのTON／厚切り炙りチャーシュー丼を販売。こちらのキッチンカーの前にも長い列。キッチンカーからは煙が上がりいい匂いがしていた。Bゾーン：焼鳥トサカ／焼き鳥、ビール、各種飲み物を販売していた。　　　　　　　　　　  いつもイベントには参加しているキッチンカーである。　　JR北茅ヶ崎駅の東側に人気の ”中華のんち” とともに店舗がある。キッチンカー内では店長が煙にまかれて焼き鳥に奮闘。火は炭火であったか。Bゾーン焼鳥トサカの前には値段も手ごろなため長い列。ビールと焼鳥で一杯やりたいが。Bゾーン：幟には「ケバブ」。 ”ふわふわ遊具「キングふわふわ」” の前には家族連れが並んでいた。”キングふわふわ” の中では子供たちが飛び跳ねていた。公園の東側へ。立っていると暑かった。ステージでは生演奏が始まっていた。13時から「ちがさきプロレス」の特別試合があったようだ。演奏は「ともいきかかり ゆーとりんズ with HARUKA」。ステージ前では手を上げて踊る人も。グループは、神奈川県立茅ケ崎支援学校の在校生、卒業生、教員の音楽好きで集まったメンバーで結成された4人組バンドユニット。右側のピンクの女性が気になったが。4人組バンドユニット。かながわ憲章に基づく「ともに生きる社会」と、それに関連する「普段から顔のみえる関係での防災地域」を「ど根性ひまわりをシンボル」にし、音楽とともにライブで伝えていると。右側が先生なのか進行を進めておられたようだ。ステージ前には座り込んで聴く人も多かった。ステージ裏の滝。秋には紅葉。ステージ裏から。Bゾーン：一里塚／えび天サンドを販売。　　　　　　　　  えび天サンド　580円、鶏串天(5本入り)　700円、さつま揚棒　800円。　Bゾーン：TAIYAKISAN／創作たい焼きを販売。　　　　　　　　　　　    創作の一品だけに一匹　300円と高価。演奏も終わり事務局から「アンコール」を要求していた。10:50から一部、14:00から二部の2回演奏したと。カメラを右に振り、Bゾーンのキッチンカー。Aゾーン：来(きた)コーヒー／ホットサンドも販売。　　　　　　　　　　　　　  各種コーヒーを300 ～ 350円で販売。Aゾーン：高久パン／弦斎(げんさい)カレーパンを販売。　　　　　　　　　  横断幕には「最高金賞受賞」と。　　　　  揚げたて弦斎カレーパン　カレーパングランプリ 2018〈東日本揚げカレーパン部門〉木陰下には多くの人が購入したものを並べ休憩。この日は陽射しが強かったので、ビール、かき氷の売れ行きが良かったのではと！。今年はいつまでも夏日が・・・。近年の日本は春、秋の期間が短くなったのではと。14:30中央は投票所があった「茅ヶ崎商工会議所」テント。この時間15時からの結果発表で集計が行われていたのであろう。Dゾーン：ごっさむ／からあげ（チリマヨ）を販売。　　　　　　　　　  ご飯付き　900円、単品　700円。右側には：Kitchen293／カルツォー（包み焼きピッツア）を販売。Ｅゾーン：blue wood cafe／漁港飯を販売。　　　　　　　　　　　　  　 漁港飯　1,000円、生しらす　500円、池魚ユッケ　600円。中央は、Ｅゾーン：Mie23／たこやきを販売｡アロハシャツを着たリュック姿の佐藤市長が登場。この後の表彰式に参加されるのか。市長は先程は某中学校での地域運動会で、来賓の挨拶をしておられたが。いろんなイベントに参加されており御多忙だ。”ふわふわ遊具「キングふわふわ」” の前にはまだ多くの家族連れが列。犬を連れての皆さんいろんなものを購入して帰宅。キッチンカー前に並んで購入するのも嫌で私も引き上げることに。14:45いったん引き上げたが何かを買おうと思い再度戻り、空いているキッチンカーで購入。唐揚げ(500円)一個をオーダーしたがおつりが予想外に多く二個目を購入。店員さんから「半額です」とのことで、他と合わせ四個1,000円で購入夕食のおかずに。15:00結果はネットから、推定来場者は13,000人だったと。ステージで結果発表🏆 総合グランプリ　　　　　茅ヶ崎ビール（2部門で2位入賞）　  演出部門　　　　　　　　1位 最優秀賞「焼鳥トサカ」、2位 優秀賞「茅ヶ崎ビール」、　　　3位 優秀賞「Dandy kitchen」    グルメ部門（投票）　　　1位 最優秀賞「Homieキッチン」、　　　2位 優秀賞（同票）「なんどき牧場」、「茅ヶ崎ビール」、　 茅ヶ崎飲食店組合長賞　　　「高久パン」佐藤市長を交え受賞者が記念写真。中央が、総合グランプリの「茅ヶ崎ビール」、その右が演出部門1位最優秀賞「焼鳥トサカ」。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　END 

  2024.10.24

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  茅ヶ崎市のイベント、市役所前広場と中央公園にキッチンカー74台が集合

  ​10月6日(日) 14:45この日は多少秋らしくなったので愛車のリンちゃんで市役所前広場を訪れた。茅ヶ崎FMが茅ヶ崎市のイベントを時々紹介している、この日も「広場で何かやっている」と。既にGoogleマップにのっている「加山雄三銅像」。周りは既に秋なのか黄葉を始めていた。市役所前広場にテントが立ち並んでいた。茅ヶ崎市民文化会館へのふれあい通路上から市役所前広場を見下ろす。広場の樹々は黄葉を始めていた。広場の南側から。茅ヶ崎市役所分庁舎の壁面に、「祝 茅ヶ崎市　ホノルル市・郡　　  姉妹都市友好協定締結10周年」と。東横INN茅ヶ崎市役所テントの下では古いレコード盤、カセットテープ等が100円以下で販売されていた。飲食コーナーもあり「茅ヶ崎ラーメン　500円」と安かったが。昼食をとってきたのであきらめる。若い人も買っていくと。時間は15:15古いレコードを安く購入してもレコードプレーヤーがないので。キッチンカーが数台出ていた。後方のビルは「湘南ふれあいの園」。将来の介護の付いたマンションのような住環境を整えている老人ホーム。バス、トイレ、キッチン、ランドリースペースをお部屋に備え、今までと変わらない暮らしを続けて下さい。医療法人が運営の母体となっているため、｢茅ヶ崎中央病院」が建物の1～5階に併設されていますと。家賃は月約22万円と高価。珍しく県道45号線 (茅ヶ崎中央通り) を行進するデモ隊。幟には、自民・公明党を除く野党の名が書かれていた。行進の前後には警察が交通整理。何を抗議しているのか高齢者が多かったが。デモ隊の後方には車の長い渋滞が発生していた。歩道橋には横断幕。「～姉妹都市友好協定締結 10周年～　　　CHIGASAKI × HONOLULU SISTER 10th ANNIVERSARY」右側の横断幕には「10月26日(土) 10:00～16:30　ハワイイベント開催」と。この10周年に関連して茅ヶ崎市ではツアーを計画している。第二弾！旅行期間：2025年3月8日（土曜日）～ 13日（木曜日）4泊6日旅行代金：285,000円（大人ひとりあたり）市民ツアーの魅力は姉妹都市ならではの体験ができること。ワイキキ最大のカラカウア通りを茅ヶ崎市の代表としてパレードしたり、映画のロケ地・クアロア牧場では姉妹都市締結1周年の時の記念植樹を見学します。共通の文化や風土を持ち、さまざまな交流をしてきたホノルルとの絆を感じてみませんか。　　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この日はタウンニュースで下記イベントを知り出かけた。第1回キッチンカーNo.1グランプリ in ちがさき　　日　時：2024年10月13日(日)　午前10時 ～ 午後3時　　場　所：茅ヶ崎中央公園（第一カッターきいろ公園）74台のキッチンカーが東は川崎、西は箱根と県内から集結し、栄えある初代チャンピオンを決する。キッチンカーで対象商品を購入すると投票券が貰える。投票券は、お気に入りの店舗投票箱に名前と電話番号を記入して入れるだけ。美味しさだけでなく、演出やおもてなしも判断基準となる。購入店以外への投票も加と。キッチンカーNo.1を決めるのはあなた！！第1回キッチンカーNo.1グランプリ in ちがさき公園内配置図投票所が公園の中央に。Aゾーン ～ Fゾーン各店舗のゾーンを紹介。10月13日(日) 13:40中央公園（第一カッターきいろ公園）多くの方が自転車で訪れていた。県道45号線 (茅ヶ崎中央通り) の茅ヶ崎駅方向。公園入口にも自転車が並ぶ。この日は10月も中旬であったが日差しが強かったので皆さん木陰に入り食事。広場には多くのキッチンカーが営業。茅ヶ崎市観光協会の「案内所」。会長自ら場内の店舗配置図を配られていた。時間は13:46、物販エリア（地元野菜等を販売）。西側の県道45号線 (茅ヶ崎中央通り) 沿いに並ぶキッチンカー（F ゾーン）。黄色のキッチンカー前には長い列。F ゾーン：手前の幟旗には「やみつき　豚丼」。各種食べ物は900円と。F ゾーン：もふずぱえりあ／パエリヤセットを販売。F ゾーン：Hi！DINER／マッケンチーズ、ベーコンバーガーを販売。　　　　　　　　　　　バーガーも1,200 ～ 1,700円と高価。F ゾーン：炭火やきとりなかみせ／焼き鳥(130円)、焼き鳥丼(800円)を販売。　　　　　　　　　　　　　　　　　生ビール 500円で焼き鳥と合わせて飲みたいが。　　　　　　　　　　　　　　Dゾーン：幟には「ホルモン焼き」「かき氷」。ここは長い列になっていた。Cゾーン：HOMIE キッチンメキシコ家庭料理のチミチャンガを販売していた。楽器を持ちカウンターに座る骨人形。チミチャンガは1,000円であったか、多くの方が並んでいたので人気度は？。物販エリアCゾーン：Enkei Food&Wheelz／No1ステーキ＆チキンセット　　　　　　　　　　　　　　　　セットを 1,200 ～ 1,600円で販売していた。Cゾーン：肉巻き家／肉巻きおにぎりを販売。　　　　　　　　　  おにぎり　１コ 500円、２コ 900円。食べてみたいメニューである。どこかで見かけたら食したいものだ。Cゾーン：茅ヶ崎ビール／地元ビールを販売。　　　　　　　　　　　  ラムネ　300円、瓶ビール　600円、　　　　　　　　　　　  スモークレッグチキン　600円。Cゾーン：Loco Kitchen／ハワイのコナビール(800円)を販売。　　　　　　　　　　　　 もち粉チキン　単品　￥650、ライス付き　￥850。Cゾーン：TSUNAMI／Wチーズバーガーを販売。　　　　　　　　　　  フレンチフライ　400円、チーズバーガー　1,000円。Cゾーン：あら家 Toyo's Kitchen／自家製ポテサラ　ホットサンドを販売。　　　　　　　　　　　　　　　　  アイスコーヒー　￥400、ホットサンド　￥950。右側のテントは「投票所」で、係員が「投票の締切は後５分です」と。隣のキッチンカーも並んでいた。幟旗には「湘南ゴールド　ソーダ」「かき氷」。14:00Aゾーン：なんどき牧場／湘南名物 茅ヶ崎メンチを販売。    　　　　　　　　　　 メンチカツを食べたいと思っているが今だ食していない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー​

  2024.10.23

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  備後路を走るー4、金丸の品治別神社、光秀寺、下安井地区へ

  金丸地区には他にも多くの寺社史跡があるので、時間があれば訪れたいものだが。品治別神社 (ほんじわけじんじゃ) の参拝を続ける。9月21日(土) 8:55品治別神社の神楽殿。神楽殿の中に飾られていた彫り物。神楽殿越しに本殿を望む。この舞台で神楽を奉納するのであろうか。神楽殿前から東側にある随神門を見下ろす。反対側から参拝したのでここに御由緒。品治別神社一、所在地・・・福山市新市町大字常一八八一番地一、御祭神・・・品牟佗和気命 (ホムダワキノミコト)　　　　別名・・本牟智和気命 (ホムチワキノミコト)一、御本殿・・・入母屋流造・十坪一、鳥　居・・・名神鳥居一、造　営・・・始め建立は不明なるも現在殿は元禄十五年三月吉日　　　　　　　　改修　平成二十二年十月吉日一、御神体・・・木造座像　平安朝若しくはそれ以前《御由緒》品治佗和気命は垂仁天皇と沙本毘賣命の間に出生された皇子である沙本毘賣命の兄である沙本毘古王が、沙本毘賣命に垂仁天皇を暗殺する様命じて懐剣を渡す。沙本毘賣命は、三度暗殺を志すも遂に暗殺する事が出来ず、その事の由を遂に垂仁天皇に伝える。天皇は沙本毘古王の叛逆に立腹され、沙本毘古王を撃退する為〇を出〇。沙本毘古王は稲城(稲藁を積んで矢を防ぐ)を作り防戦する。沙本毘賣命も天皇殺害を志した自責の念で遂に兄沙本毘古王の元へ帰る。其の時沙本毘賣命はすでに垂仁天皇の皇子を懐妊されて居られた。そして、沙本毘古王の所で出産された。垂仁天皇は沙本毘賣命と皇子だけは是非助け出す様軍に命じられるも遂に稲城に火が放たれた。沙本毘賣命は皇子だけは天皇の軍に渡して自らは火の中に入り焼け死んで終はれる。この皇子が品牟佗和気命である (ホムツワケ)。火の中より生れるの意。古事記に「火の中より生れませば其の御名は本牟智和気御子と付けまつるべき」と記されて居る。然し本牟智和気命は十才を過ぎても言葉が出ず唖であった。垂仁天皇大変心配されて居られたが或る日、池のほとりで鵠の鳴声を聞かれて皇子が初めて「あー」と声を発せられた。其の後或る夜、天皇、夢に神霊が現れ、｢我が宮を天皇の御殿の様に立派にするならば必ず皇子の言葉が出る様になる」との神扼に接しその占相にその神は出雲の神であると云う事になる。垂仁天皇これによりて皇子を出雲に参拝せしめる事になり此の時品遅部(ほんじべ)を定められた。品遅部は皇子の為に設けられた御名代の事。其の後品治部皇子と共に出雲に参拝奉斎を終り帰る途中此の浅原の地に来り仮宮を建て仕へ奉り大御餅を献る、皇子其の時初めて「是の河下に青葉の山なせるは、山と見えて山に非ず、若し出雲の岩くまのその宮に坐す葦原色許男(大国主の別名)の神を以ちていつく祝が大庭か」と初めて声を出されたとか。又一説には備後路出雲路の道の開発を、此の地に居てなされたとか伝えられる。社殿の周囲は宮脇石器遺跡として数多くの縄文時代の矢じり、弥生時代の土器等が出土している。観音菩薩堂社の中に観音菩薩が祀られていた。観音菩薩をズームアップ。随神門門には像はなかった。道路沿いに建つ鳥居。鳥居の扁額「品治別神社」。品治別神社前を走る県道399号線(金丸府中線)で府中方面。品治別神社に聳える巨木は？。参道に建つ石柱に文字が刻まれていたが。右側の坂道を上り駐車場へ戻る。光秀寺への裏道。地肌が出た土塀。光秀寺のイチョウの木を見上げる。境内に入り左側のサルスベリも大木であった。鐘楼堂。境内には銀杏が多く落ちていた。光秀寺の本堂。駐車場を出て、バス道路沿いの光秀寺の参道入口。常金丸からの帰途、新しい県道26号線(新市七曲西城線)沿いに車を止める。カイハラ株式会社 本社所在地：広島県福山市新市町常１４５０こんな田舎にも世界的に有名なデニム製造会社がある。畑ではイチジクを栽培していたが収穫は既に終了していた。県道26号線(新市七曲西城線)の宮内上交差点。帰路は直進して神谷川沿いを走ることに。この道は子供の頃自転車でよく走った道である。当免橋西側。神谷川の東側に祖母の実家がありよく行ったので立ち寄ってみたが。当免橋を渡り東側へ来たがこの辺りではなかった。当免橋の東側の袂に石碑があったが確認できなかった。神谷川に架かる当免橋。当免橋から東側の堤を400メートル程下り昭和を感じさせる橋。河川敷には木が生え底上げ状態に。目的地はこの辺りと。橋の親柱に「藤之森橋」と。下流側の親柱には「神谷川」と、新しく替えられたようだ。藤之森橋を渡り、県道398号線沿いに目的の店があった。昔は屋根瓦の大きな家であったがコンビニになっていた。神谷川を再度渡り西側の堤を南下。昔は砂利道であったが車社会になり広くなって常金丸からのメイン道路になっていた。前方の山には「大佐山展望台」がある。更に下り前方に「神谷川橋」。大型トラックも走っている交通量の多い道である。山の中腹の住宅地は芦田川の南側にある「あしな台団地」。神谷川橋の西側のコンビニからの相方城跡。相方城跡は、標高191mの山頂を中心に、石垣を120m以上にわたって築いた近世初頭の山城である。角の部分には切石を用い、打込接で築いている。織豊期における毛利氏が山陽道筋の情報を集約し、対応するために1587～1591(天正15～19)年の惣国検地後にあって、1600(慶長5)年の関ケ原の戦いの直前まで整備したとみられる貴重な遺跡である。相方城跡は黄色丸内で現在はテレビ塔が建っている。この後11時から「喜寿を祝う会」が行われる「備後國一の宮 素盞嗚神社」。9:20JR福塩線の上戸手駅東側の踏切。この道は ”石見銀山街道” でかつてはバス路線でもあった。上り福山行きの電車。現在のバス路線は南側に新道が出来たため路線が変わっている。十数年ぶりに生まれ故郷を訪れたが、幼い頃のことを思い出したドライブであった。また、Googleマップで見ると多くの寺社史跡があったが、時間の関係で行けず残念であった。また機会があれば訪れたいものだが。このブログを作成していて望郷の念に・・・・・。                                                                        　                           　　 ー　続く　ー

  2024.10.22

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  備後路を走るー3、金丸の浄土真宗光秀寺、品治別神社、宮脇石器時代遺跡

  早朝に生まれ故郷の金丸を散策。9月21日(土) 8:45イノチオ精興園株式会社所在地：広島県福山市新市町金丸後方の山は天神山で、神谷川東岸に聳える標高387.5mの山頂には天神山城築かれていた。先ほど訪れた金丸天神社はかつてこの天神山山頂に鎮座していた。山頂は広く削平され、｢広島県中世城館遺跡総合調査報告書」によれば、その規模は東西150m、南北100mというものであるが、現在は荒れ果てている。東側に降りた尾根に堀切が一条あり、それに面して一段の削平地がある。城としての遺構はそれほど明瞭ではない。天神山の南西麓の集落には南北朝時代の康暦2年(1380)の銘が残る「厚山宝篋印塔」があり、県指定重要文化財に指定されていると。残念ながら時間の関係上訪れなかった。後方はその天神山。建物には「精興園」と。イノチオ精興園は日本で一番の菊専門の育種会社として他には無い品種を開発し、苗を育てて販売している会社です。 菊を創り続けて一世紀となり、全国で栽培されている60％以上の品種が私たちの育成した品種ですと。また、金丸には他にも同業の山手秀芳園がありキク育種事業を2024年10月1日付でイノチオ精興園へ譲渡したと。光秀寺 (こうしゅうじ)所在地：広島県福山市新市町金丸８１１精興園前にある駐車場で車を止め散策するが、今にも雨が降りそうな状態であった。旧道のバス道へ下りる。道が狭いので道路沿いの川は蓋で塞がれていたが強度は。石柱には「日本一木三体　毘沙門天」と。駐車場脇にあった石碑には榊を飾りお供えものがあった。また、ハギの花が咲いていた。光秀寺の山門立札には「光秀寺 第一駐車場」と。山門前からバス道を見下ろす。参道の両側には形を整えられた松が植えられており、右側の土塀も趣があった。光秀寺の山門。山門を入ると正面に本堂。光秀寺は浄土真宗本願寺派のお寺である。本堂の扁額「安静院 光秀寺」。イチョウの巨木の下に豪壮な鐘楼堂が建っていた。寺務所、トイレもあり、サルスベリも奇麗に咲いていた。ピンクのサルスベリ。鬼瓦とサルスベリをズームアップ。鐘楼堂の横には大きな三基の石碑があり右から「新庫裏建替工事寄附者御芳名」「本殿・山門改修工事寄附者御芳名」「会館新築寄附者御芳名」。境内の南側の入口からお寺の白壁と、古い土塀。この間を抜けると駐車場へ。猫ちゃんがいたが泣くだけで近寄ってくれなかった。猫が嫌いな人はわかるのだと。光秀寺から南側へ出る。こちら側の竹林沿いの土塀も趣がある。草むらに彼岸花が咲いていた。光秀寺側から入り、｢品治別神社」境内へ入る。この建物は「神楽殿」。パラパラと小雨が降ってきた。品治別神社 (ほんじわけじんじゃ)所在地：広島県福山市新市町常１８８１旧社格は無格社で、創立年代不詳であるが、垂仁天皇の時代、品都和気命のために品遅部を定められた縁故により奉斎された神社と伝える。御神体の神像は平安朝またはそれ以前と考えられる古いものである。神楽殿横から一段高い本殿を見上げる。本殿前の右側の狛犬、阿形像左側の狛犬、吽形像。本殿のご祭神は「品牟佗和気命」。本殿の右側から、裏に「宮脇石器時代遺跡」がある。広島県史跡　　　宮脇石器時代遺跡　　　　　　　　　　昭和二三年九月一七日指定宮脇遺跡は一九四六年(昭和21年)に発掘調査が行われ、縄文時代早期(約1万～6千年前)の押型文土器や多くの石器が発見され、その中に旧石器と考えられる石器が出土したことで注目されました。調査が行われたのは、群馬県の岩宿遺跡で旧石器文化の存在が確認される以前であったため、それ以前に旧石器文化の存在を提唱したことで、考古学史的に重要な遺跡です。旧石器時代の可能性がある資料については、さらに検討が必要ですが、福山市内で最も古い遺跡のひとつとして重要です。　　　二〇一三年(平成二五年)三月　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　福山市教育委員会本殿前の右側に建っていた境内社。扁額には「総荒神社」と石祠が並べられていた。木の幹には「イチイ科　カヤノキ」と。本殿の裏側に廻り。本殿の左側に建つ境内社。社の扁額には「下組荒神社」と。奉納されていた恵比須様の彫り物であろうか。一段低いところにある神楽殿を見下ろす。玉垣の倒壊防止の養生がされていた。陸軍大将福島安正書 忠魂碑忠魂碑は大正6年10月30日 建立 帝国在郷軍人会常金丸村分会発起。日露戦争：9柱、第二次大戦戦没者：200柱、同犠牲者：15柱、満州開拓団：88柱の御英霊を祀っています。碑の裏側に日露戦争戦病死者として9柱の御英霊のお名前が刻んであります。左横には「第二次大戦々没者芳名碑」が建っている。第二次大戦々没者芳名碑碑には、戦没者200柱と犠牲者15柱のお名前が、正面と側面に刻まれています。犠牲者には女性が多く、動員学徒の方々と思われます。裏面には満州開拓団犠牲者芳名として、88柱の方々のお名前が刻んであります。お名前には親子と思われるものも多く、彼らの無念を思うと、終戦間際に条約を一方的に破棄し、突如満州に攻め込み蹂躙したソ連(現ロシア)に対し、激しい怒りを感じますと。国際法を破るのはソ連(現ロシア)のお国柄であろうか。中国なら「反ソ連教育」が行われるのであろうが。忠魂碑と本殿との間に建っていた「白玉子神社」。社殿の中段に祀られていた。扁額には「白玉子神社」。石碑には、「昭和五十七壬戌歳八月吉日祭祀　　明治十八乙酉歳三月祭祀建立せらるも昭和五十七壬戌歳四月破損の為氏子　　再建祭祀する」と。石碑には「大歳神社」であろうか。8:55神楽殿、本殿、右側の石碑には「○○○」と。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

  2024.10.21

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  備後路を走るー2、我が生誕地、荒神社、金丸天神社、満州分村常金丸開拓団追憶之碑

  自分が生まれた故郷がGoogleマップで見ると更地になっていたので、確認のため十数年ぶりに訪れた。9月21日(土) 8:15かつてはこの狭い道をボンネットトラックが走っていたのを思い出す。田んぼも石垣を積み上げた棚田である。目的地の敷地へ到着、更地になっていた。ここに平屋の家があった。夜寝ていると横を流れる小川の水音が気になった。亡き父が戦地中国から帰国後、亡き母と結婚、この地にしばらく住み私が誕生したと。よって私のルーツはここに。屋敷の下に畑があり祖母が野菜等を作っていた。また棚田では子供の頃よく祖母の田植え、稲刈りを手伝ったものだ。先ほど来た南東方向のバス道を見下ろす。跡継ぎの従弟が私の実家近くに出ているので長い間不在の状態であった。バス道が見える方向をズームアップ。車を止めている辺りに、かつては炭焼きの窯があった。また甘柿の木もあった。南西方向の山には母の実家の墓地がありよくお参りした。田んぼの中の畦道を上ったが、きらいな蛇が出ることもあり嫌な思い出の道である。墓地があった方向をズームアップするが、大きな家が建てられていた。ちょうどおられた隣の方と話をし「ここの墓地は他の場所へ移された」と。また「歳をとると坂が多く墓参りするのも大変です」と。亡き伯父の俳句を想いだす「目を閉じて故郷の畔に佇ちつくす」。伯父も次男坊で故郷を離れ大阪に居を構えられた、その影響で私も田舎を後にした。今年大磯の「六所神社」を参拝したときこの神社の事をお思い出し今回訪れた。母の実家後から数百メートル坂道を上りここへ。右側に「お堂」があった。荒神社（こうじんしゃ）所在地：広島県福山市新市町金丸１４０９−２子供のころ秋祭りだったか、神楽を見た神社である。だがその頃のこの神社の記憶はない。Googleマップで見ると福山市のこの辺りには「荒神社」が多くみられる。境内には木が一本聳えていた。根元には石燈籠。荒神社荒神信仰は、西日本、特に瀬戸内海沿岸地方で盛んだったようである。各県の荒神社の数を挙げると、岡山(200社)、広島(140社)、島根(120社)、兵庫(110社)、愛媛(65社)、香川(35社)、鳥取(30社)、徳島(30社)、山口(27社)のように中国、四国等の瀬戸内海を中心とした地域が上位を占めている。他の県は全て10社以下である。県内に荒神社が一つもない県も多いと。社殿の扁額「荒神社」。社号標石には「荒神社」。側面には「皇太子殿下御成婚記念」と。右奥の坂を上ると溜池がありこの辺りの棚田を潤していたが。石碑には「護穀神」と。木の根元には、石燈籠、左側には五輪塔らしきものがあったが説明板はなかった。荒神社の向かい側にはかつては神楽殿があり、その舞台で神楽が行われていた。当時 (小学校低学年ころ) はテレビもなくこの神楽を楽しみにしていた。大磯の六所神社の説明板から、神話「八岐大蛇(やまたのおろち)」を神楽で見たことを思い出し今回訪れるきっかけになった。　その六所神社の説明板には、「高天原より出雲国(現在の島根県)に降り立った素戔嗚尊様は夫婦神足名椎命(あしなづちのみ　こと)と手名椎命(てなづちのみこと)とその娘の櫛稲田姫命様に出会いました。彼らは泣いて　おり、理由を聞けば八岐大蛇という怪物に娘が食べられてしまうと途方に暮れておりました。　八岐大蛇とは、頭が八つ、目は赤く、身体にはコケやスギが生え、その大きさは八つの谷と　山に渡る巨大な怪物です。そこで素戔嗚尊様は娘を助けるべく作戦を立てました。　八岐大蛇が来る頃に合わせ、お酒を造り、八つの樽に酒を満たしました。そこに現れた八岐　大蛇は、お酒の匂いに誘われ、お酒をたくさん飲んだ挙句、酔って眠ってしまいました。　それを見計らい退治に向かう素戔嗚尊様に、櫛稲田姫命様は少しでもお力になりたいと自ら　の御姿を「湯津爪櫛(ゆつつまくし)」という「櫛」(櫛魂) に変えられました。それを素戔嗚　尊様は髪に挿し、櫛稲田姫命様の櫛魂(くしみたま)(強い御力)と共に退治に向かわれました。　大きな力を得た素戔嗚尊様は、八岐大蛇を無事に退治することが出来ました。すると、八岐　大蛇の尾から立派な太刀が出てきます。それが天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)、別名草　薙剣(くさなぎのつるぎ)ともいわれ、天皇陛下の三種の神器の一つとなります。　無事に八岐大蛇を退治した素戔嗚尊様は、出雲に宮殿を建て、櫛稲田姫命様と結婚されまし　た。これが、神話では最初の結婚となります。　その時に素戔嗚尊様は「八雲たつ 出雲八重垣　妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を」とい　う歌を詠まれ、妻である櫛稲田姫命様をとても大事にされました。またこの歌が和歌の起源　とされています」と。入口に「花屋集会所」と。道を挟んで「お堂」があった。このような建物は関東ではないのでは。お堂町の出入り口には、病気にかからないようにまじないのお札が柱にくくりつけられています。そこを出るとお堂があります。お堂は町の人たちが協力して建てたもので、中には地蔵菩薩が据えられていて、皆がお祈りにきますと（ネットから）。お堂の中には8基の地蔵菩薩が据えられていた。名が刻まれていたのか未確認。お堂に貼られていた「月見山観音寺・花屋集会所掃除当番表　2024年度以降」。掃除は、毎月各組輪番に行う（但し、総合祭りは、祭り当番組「宮庄屋」が行う。）2024年4月 ～ 2027年3月まで記載されていた。8:30懐かしい荒神社を後にすることに。次の目的地は「満州分村常金丸開拓団追憶之碑」の確認。荒神社からバス道へ下りる。8:35金丸天神社所在地：広島県福山市新市町金丸６６３社号標石「金丸天神社」。バス道の旧道脇に車を止め参拝。今回の目的は「満州分村常金丸開拓団追憶之碑」の確認であった。母方の祖母が戦時中満州に行っていたので興味があり訪れた。鳥居の左側にその石碑があった。鳥居の扁額「元〇宮」は、｢天満宮」か。金丸天神社殿創始は不明である。元は天神山に祀られていたが、貞享四年(1687)に現在地に遷座した。嘉永四年(1851)庄屋馬屋原氏の発起により現在の社殿が再建されたとある。その本殿であるが三間社入母屋造りで千鳥破風が付く。向拝は軒唐破風で、屋根は銅板葺きだが素晴らしい本殿。組物、彫物とも凝ったものが施されていた。本殿正面に掲げられた「天満宮」の額は、祭神である菅原道真の子孫、従二位前中納言菅原為定卿が安政五年(1858)に奉納した。昭和六十二年には遷座三百年を記念し、往古より祀られていた菅原道真公の御神仏を復元することとし、新市町出身の彫刻家、陶山定人(すやまさだと)氏に依頼し氏子中より奉献されたとある｡時間がなく高所にあったので階段下で引き返した（写真はネットから）。鳥居の左側へ回り込む。満州分村常金丸開拓団追憶之碑満州分村常金丸開拓団追憶之碑我が国は昭和七年中国東北地区に関東軍として、満州帝国を擁立し、爾来満蒙開拓を重要国策とし、大東亜戦争末期に至るも猶全国から多数の満州移民を企画推進、常金丸村に於ても斯る戦図拡大非常体制下にあって、国及び県の強い○○を受け昭和十八年秋、村内各層の意を賞し満州への分村計画を樹立、村議会は分村予算を補正してこれを議決、直ちに満州分村常金丸開拓団を編成、村議内田正雄を団長に充て、農事・警備・経理の幹部指導員を任命、基幹先遣隊員十六名を採用、渡満訓錬を修えしの昭和十九年正月先遣隊は村社天満宮の分祠を背負い分村旗を翻して酷寒の北満に渡る。この時広島県は第十三次広島県綜合開拓団として常金丸、比婆、西城、佐伯、高田の五個団先遣隊を県庁に於て、壮行激励して送出した。入植現地は満州中央部の吉林省徳恵県岔路口、松花江村一帯の既耕地が収用確保されており、民家を接収して団本部基地とし、先遣隊は住宅建設団用地の配分区割、馬匹の調達、営農資材搬入等入植條件の整備を図り、本隊員、家族を陸続と招致、学校も開き共同耕作による作付の終る頃、兵役のある団員は悉く招集され老幼婦女子で守り守備する、昭和二十年八月突如ソ連軍の侵攻を受け、夢想だにせざりし日本降伏の報に暴徒化した群衆の報復行動は凄まじく、団長は分散していた全員を急遽本部へ終結させ、自衛手段を執るも連日の襲撃に抗し難く窮地に陥り、本部に放火全員自決の寸前、軍部の鎮圧により三名の銃殺犠牲を供して漸く冷静化したが、動乱中被服・食糧を掠奪され孤立し無残にも飢餓に喘ぎ、酷寒に凍え栄養失調、伝染病に倒れる者苦難の逃避行に力尽き果て草むす屍となった、九十八名の殉難者を残し敗残者の如く昭和二十一年秋母村を頼って引揚げたのである。五族協和、王道楽土の日満一体化政策は正鵠を得ず。反って現地民衆を抑圧、侵犯した事実は全く遺憾至極と深く自戒し、併せて国策に殉じた同朋の望郷の念切々たりしを想う時、痛恨哀惜の情絶ち難く、更なる日中友好と永遠なる恒久平和を希求して、満州分村滅亡五十周年に当〇、生存元団員相議り松花江常金丸開拓団殉難の得〇を詳述し、背部に参加者名を刻して追憶の碑とす。　　平成七年八月十五日　　　　　　　生存元開拓団員一同撰録　　　　　用地提供　山手正則　　　　　〇苑施工　小寺一史　境内への道は鳥居をくぐると左側に階段があった。このブログを作成しながら車で行けるので参拝すればよかったと後悔したが。福山市立常金丸小学校 常金丸放課後児童クラブ所在地：広島県福山市新市町大字金丸６８４かつては「新市町立常金丸小学校」であった。校門には「福山市立 常金丸小学校」と。左側の門柱には校章と村のシンボル菊。放課後児童クラブの目的は、保護者が就労などで昼間家庭にいない児童に、授業の終了後に施設を利用して遊び及び生活の場を提供し、その健全育成を図ることを目的としている。対象児童は市内の小学校に在学又は市内に住所を有する児童。8:40後方の山の中腹に先ほどの「金丸天神社」が鎮座しており石段が見える。校舎をズームアップ。「ありがとう　常金丸」の横断幕、子どもの絵も。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.10.20

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  備後路を走るー1、早朝に生まれ故郷の金丸 (かねまる) へ

  この日は今回の目的のひとつ「喜寿を祝う会」が11時からであったので朝食後、母の実家である福山市金丸へ車で訪れた。またここは私の生誕地である。9月21日(土) 7:50この日は昨日と違って朝から曇り空であった。走ってきた道は ”石見銀山街道” で前方は神谷川(かやがわ)橋。この道(県道26号線：石見銀山街道)は新市町の市街地でかつては賑わっていた繫華街である。また高校への通学路で自転車で毎日走った道でもある。まだ土曜日の8時前でもあるので人出は見当たらなかった。道路標識には、今回の目的地のひとつ「備後一の宮吉備津神社 ⇒ 1.5km」と「菊の里金丸 ⇒ 5.5km」。ここを右折して県道26号線(新市七曲西城線)を「金丸」方面へ北上。道路の向こう側は府中市になる。左折するとＪＲ福塩線の新市駅へ。歴史・文化・活気のある町　新市町産業・観光案内　　　　　　　　　　　① 厚山(こうやま)宝篋印塔　　　　 　　  ② 金名(かんな)の郷頭(ごうとう)③ 備後一宮 吉備津神社　　　　  　 　　  ④ 相方(さがた)城跡⑤ 素盞嗚神社(ぎおん祭)　　　　　　　　⑥ 素盞嗚神社(茅の輪神事) ⑦ 大瀧の名水(大瀧神社)　　　　　　　　⑧ 尾市古墳⑨ 藤尾の滝新市町の主な産業は繊維産業です。備後がすり　日本３大がすりのひとつです。紙の城所在地：広島県福山市新市町新市６２８−４県道26号線(新市七曲西城線)沿いにある ”ティシュアート” でNHKで全国放送された。店先に置かれている ”ティシュアート” である。県道26号線(新市七曲西城線)を北上。道路脇の看板に「備後一宮 吉備津神社　一宮さんへ」と。今回のメインの「喜寿を祝う会」の後参拝することにしているのでスルー。　道は広くなっていた。十数年ぶりに走る道である。宮内上交差点右側からの道は、子供の頃母の実家へ行くために自転車できた道である。直進は新しい県道26号線(新市七曲西城線)。バス道はこの先を右折して橋を渡り神谷川に沿って北上。バス道はこの橋を渡りすぐ左折して神谷川に沿って北上。左は神谷川(かやがわ)。上流側の工場は、世界的に有名なデニム製造会社である ”カイハラ株式会社 本社” がある。金比羅神社所在地：広島県福山市新市町常１２８５−６バス通り沿いに建っている神社で、子供の頃自転車でよくとおったが記憶にない。バス路線は「中国バス」が運行している。三叉路の道の中に建っている金比羅神社。常夜灯も兼ねているのであろうか。説明板がなく詳細は不明。常夜灯の前に社があり「金刀比羅神社」の札があった。台座に文字が刻まれていたが。川の反対側には「カイハラ株式会社 本社」。世界的に有名なデニム製造会社で、卒業した会社がある機械を売り込んだことを思い出す。バス路線の旧道を北上。神谷川を渡り常金丸交差点。バス路線は県道26号線(新市七曲西城線)を横切り直進して坂を上る。新しい県道26号線(新市七曲西城線)。常金丸交差点から旧道のバス路線を上る。狭いバス路線で県道399号線(金丸府中線)。昔は急な坂と思っていたが。県道399号線(金丸府中線)はこの三叉路を左折だが、目的地は右折。この辺りの住宅地は西側の山側にあり、窪地に田んぼが拡がりその中に新道が建設された。バス路線は昔の旧道を走っている。山手秀芳園の菊畑昔から品種改良をしており観光案内板では「金丸の菊が有名」と。この辺りの道は昔のままで狭い。右側からの新道と合流、前方の斜面に生まれ故郷が見えてきた。自転車でここまでくると「ホッ」とした時であった。ズームアップするが野焼き？の煙が上っていた。神谷川の河川敷に「金丸の川を清潔に！」と。この辺りは福山市の最北西部にあたる。バイパスとして建設された新しい県道26号線(新市七曲西城線)でこの橋は新しく架けられた。旧道のバス路線。この場所は広いスペースがあり車のすれ違いに利用されていたことを思い出す。その隅に石仏が立っていた。ズームアップするが、関東の道祖神であろうか。道祖神は特に長野県・静岡県・山梨県・富山県・新潟県等の中部日本で多く祀られ、関西以西の地域には比較的少ないと。旧道・新道を振り返る。神谷川の上流側を望む。かつてはこの場所は深みがあり夏の絶好の飛び込みの場所であった。この狭い旧道をバスは走っている。昔乗ったバスは福山発「高蓋行、油木行、東城行」であった。今だ住宅は道路際まで建っている。家の裏は神谷川が流れており最近のゲリラ豪雨の光景を思い出すのだが。8:15この先のバス停が降車した場所である。この先からは住宅も少なく山間を「高蓋、油木、東城」へと至る。新道はこの先で合流しているようだ。Googleマップで調べるとここまでの距離は実家から約10キロであった。中国バスのバス停「金丸」。橋の親柱には「番治屋橋」と、どう読んだか「ばんじゃばし？」。このバス停から坂を上り祖母の家に行ったものである。ポスターには、「川井 荒神社式年祭 奉納神楽 神代神楽　油木神楽保存会　　　　　とき　十月十二日(土) 午後五時より　　　　　　　　　　　　　　　　　　川井白髭神社氏子中」と。昔から神社で舞う神楽が有名である。”川井白髭神社” はここより北側数百メートルにあったのだが。所在地：広島県福山市新市町金丸境内には神楽を舞う拝殿がある（写真はネットから）。                                                                                                  　　　 ー　続く　ー

  2024.10.19

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  早雲の里 井原市ー4、井原市芳井地区、5年ぶりの故郷へ

  漫才コンビ千鳥のノブさん(かねおくん)の実家を後にし、我が実家へハンドルを握る。朝から気温も35～38度になり暑かった。9月20日(金) 14:55芳井町吉井西吉井の火の見櫓所在地：岡山県井原市芳井町吉井２５７５ここも事前にGoogleマップで調べていた「火の見櫓」であった。夏空とのコラボだが昭和を感じさせる懐かしい景観である。火の見櫓の下には大きな常夜灯。かつてはこのような火の見櫓が多くあったのだが。Googleマップでこの道は旧福山道と、常夜灯はある距離間で建っていた。旧福山道は、初代福山藩主・水野勝成氏ゆかりの道でもあり、この道がかつて通じていた井原市芳井町吉井の西吉井地区には、水野氏が放浪の際に、腰を掛け戦術を練ったとされる腰掛岩など、ゆかりの地が点在している。昔のはしごには安全篭がない。後方には先ほどの火の見櫓。石祠は吉井四国八十カ所のひとつであろうか。ミラーには愛車のノート。石祠の右側の石碑には「牛供養」と。ここの辻にも常夜灯。道路脇にお堂が建っていた。関東ではこのような建物は見ない。そのお堂には「八十番 国分寺」と。国道313号(ロマンチック街道)。道路脇に石祠、神社があり車を止める。芳井支所前交差点前方の建物は市町村合併以前は芳井町役場として町民から親しまれていた建物であると。この先からは県道９号線(芳井油木線)になり、直進すると広島県神石郡神石高原町油木に至る。右側の石仏には「第二十一番 ○○○」とあった。吉井四国八十カ所のひとつであろう。いろんな石仏が集められていた。道路脇の斜面に小さな社殿が建っていた。芳井支所前交差点の角に鎮座する神社。入口の石柱には「嘉永二歳(1849)・・・・・」と。金毘羅大権現所在地：岡山県井原市芳井町吉井由緒等の説明板がなかったので詳細は不明。石鳥居の扁額「金毘羅大権現」。石鳥居は歴史を感じさせるが社殿は比較的新しかった。社殿前にも小さな社。芳井地区でよく見かけた常夜灯が建っていた。芳井支所前交差点から国道313号(ロマンチック街道)を井原駅方面へ南下。国道に沿って流れる小田川の堤にアート。「もみじの里　天神峡　芳井町　　川をきれいに！！　　　　芳井商工会青年部会創立15周年記念事業　1988年10月8日」と。もみじの紅葉と鮎。上流側にも同じデザインのアート。小田川は、広島県神石高原町上・光信地区周辺に源を発し、吉備高原を南東方向に流れる。神石高原町南部から福山市北部の山野地区にかけて、石灰岩の地質の吉備高原を侵食しながら渓谷を形成し、山野峡（猿鳴峡）を抜けて岡山県井原市に入り、天神峡を抜けて井原市街で東方面に流れを転じた後、笠岡市北端の北川地区や小田群矢掛町を経て、高梁川へ流れる。河川延長は72.9kmで、広島県側 32.7km、岡山県側 40.2km である。引く続き国道313号(ロマンチック街道)を南下。右側は「井原市立芳井中学校」のフェンス。山肌は石灰岩を切り出した後であろうか。Googleマップで見ると下の敷地には「岡山井原太陽光発電所」があった。道路脇には「メイプルタウン　芳井町」の看板。15:20国道486、313号の薬師交差点。この交差点を右折して福山方面へ、カーナビの到着時間は16時と。国道を南下中、このようなトラックが連なって走っていたが積んでいたのは石灰岩。井原市奥地の芳井地域や美星町地域をはじめとする市内北部は、標高400〜500メートルの石灰岩質のカルスト台地の上に集落が広がっている。この後、国道486号(山陽ふるさと街道)を走り一路実家へ向けて走る。福山市内の寺社へも行きたかったのだが、長時間の運転で疲れ帰ることに。16:00予定の16時に実家へ到着。今回も無事故・無違反で無事到着、走行距離は約750キロであった。広島でもこの日は暑かったと。車での帰郷は体力的に心配したが問題もなく帰れた。16:25しばし休憩後5年ぶりにお彼岸の墓参りに｡南側の池越えの道は「石見銀山街道」。かつて手前のこの道は狭かったが住宅が立ち広くなっている。南側を流れる芦田川越えの山は削られ住宅地になっている。手前の池は田んぼ用のため池で秋には水が抜かれ、ハス、鯉がとられていた。墓地への山道。墓地は山の谷間にありここまで車で来れる。会員各位へのお知らせ一、墓地の造成、移転、占有権、名義の変更等は必ず管理委員会へ届け出て下さい。一、《管理費》令和四年 ～ 六年の三ケ年分　　　　● 上戸手地区内会員 ・・・ 参千円　　　　● 上戸手地区外会員 ・・・ 四千円　　会費を管理委員会へお納め下さい。　　　　　令和四年五月墓地の管理費は田舎だけに安い。茅ヶ崎で既に購入しているが年間約１万円と高い。父母のもとに分骨してほしいものだが。墓地を見上げる。墓地はお彼岸で奇麗に清掃してくれていた。前回お参りしていなかったので墓参りは10年ぶりであったか。墓地から降りかつて通った小学校を訪れた。門柱には「福山市立戸手小学校」。かつては新市町立だったが、平成15年(2003)2月3日に芦品郡新市町は福山市に編入され福山市立になり「芦品郡 (あしなぐん)」はなくなったと。校庭の南側に新しい校舎が建っていた。右側は体育館。前回5年前に帰郷したときはこちら側に校舎があったが、山の土砂崩れによる被害を避けるために南側に再建したと。校門前から西側を望む。この道は70年前に通学した道である。福山市のマンホール蓋亀甲模様、中央に市章とSを組み合わせたシンプルなデザインである。17:15弟が栽培している山畑へ。左右(東西)が山に覆われている山畑である。畑には栗の木が聳えている。また畑はイノシシが出るので柵で囲っていると。後日、弟から栗が送られてきた。この日は暑い中、早朝から歩き回り歩行数は15，000歩であった。夜は弟夫婦とビールを飲みながら談笑、布団に入ってからは爆睡状態に。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.10.18

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  早雲の里 井原市ー3、神代地蔵菩薩坐像、新九郎薬師堂、かねおくんの芳井地区

  次の目的地「新九郎薬師堂」をセット。9月20日(金) 13:50北条早雲が幼い頃、勉学に励んだと伝わる法泉寺を後にした。近くにバス停「法泉寺」があった。バス停の傍の道路脇に法泉寺にあった石祠と同じようなものがあった。石祠の傍の木柱には、「第二番 極楽寺 阿弥陀如来」「平成十三年　西江原史跡顕彰会」と。石祠の右側には「四國第二番」左側に「阿波極楽寺」と刻まれていた。第二番の石祠のすぐ南側にも、同じような石祠があった。木柱には「第四番 大日寺 大日如来」と。石祠の右側には「四國第四番」左側に「阿波大日寺」と刻まれていた。この辺りの道路脇には四国八十八ヶ所霊場を祀っているようだ。この後、法泉寺から高越城址の東側の麓へ回り込む。神代地蔵菩薩坐像所在地：岡山県井原市神代町１８９９新九郎薬師堂への途中にあった石碑群で、地神や八十八ヶ所霊場に関する碑が建っている。石碑には「奉唱光明眞言供養塔　天下泰平　施主十方信者中 願主西山定次郎」と。右側の石碑には「奉勧請八十八ヶ所本尊塔」と。中央の石碑は「弘法大師像」であろうか。いろんな石碑が立っていたが説明板がなく残念。高越城址の東側麓を進むと案内板があり「新九郎薬師堂 ⇒」。左側の幟の横に立つ石柱には「高越城址　西三百米」。登り口右側に石柱。石柱には、「陸軍歩兵一等卒勲八等佐藤愛次郎墓」と。石柱の横にはブロック塀に囲まれた石仏。眼下には神代町地区の稲刈り前の田園風景が拡がっていた。更に進むと目的地近くへ到着、道路脇の広い場所に駐車。スマホで目的地はこの上にあると。上にある車は中古車であった。案内板には「新九郎薬師　この先100m」と。赤い破れた幟旗には「北条早雲」。石仏は八十八ヶ所霊場のひとつであろうか。車を道路脇に止め坂を上る。新九郎薬師堂所在地：岡山県井原市神代町１８０９北条早雲が祀ったと伝えられる薬師如来像が安置されたお堂である。新九郎薬師（井原市神代町西側）像高95.3cm。伊勢新九郎盛時 (後の北条早雲) が、故郷へ一時戻った際に祀ったという伝承が残る木像薬師如来立像。頭部は螺髪にして、肉髻 (にくけい) を表す。面相部は彫眼として、半眼慈悲相に作る。左手首を前方に曲げて薬壺 (やっこ) を乗せる。下半身は両足をそろえて蓮台上に立つ。構造は、両耳中央を取る線で幹部材を割り放ち、内刳りを施した後、矧ぎ付ける一木割矧ぎ造りと思われる。体側材を左右に寄せて成形する。袖口から別材の手首先を差し込む。後世の修理の際に裾部が切り詰められるなどして、像容が変じているが、肉髻や裾の文様から平安時代後期の制作と考えられる。背面に「祈願主新九郎」と朱書きがあるが、江戸時代の修理後の表記と考えられる。修理された時代に、早雲が安置した立像という伝承が伝わっていたことがわかる。早雲が祀った「木像薬師如来立像」。坂を上ってくると広場には二つの建物があった。広場は整備され石製のベンチが置かれていた。右側の社殿に「薬師如来本殿　本尊奉納　文明二年　伊勢新九郎」と。簡易な屋根の下にペアの石仏。これも八十八ヶ所霊場のひとつであろうか。境内は地元の氏子さんによる清掃が行われているようだ。新九郎薬師堂から坂を下る。のどかな空間であったがまだ暑かった。新九郎薬師堂から下り立つ。人と出会うこともなかった。新九郎薬師堂から市道を下りこちらの道路脇にも石碑、石燈籠があった。これも八十八ヶ所霊場のひとつであろうか。この小径の奥に「新九郎薬師堂」があった。石碑には「○○○○」とあり下には説明文が刻まれていたが判読できなかった。ここにも説明板がなかった。特徴のある石燈籠をズームアップ。14:20看板には「水土里ネット神代土地改良区」、「⇐ 未国川 ほたるの里」｡この後、高越城址廻りを後にし、井原市内へ向かった。国道486号(山陽ふるさと街道)を西へ走り、井原駅前を過ぎ薬師交差点を右折して北上。井原市域を大きく分けると、平成の大合併以前の市町域を基に井原・芳井・美里の3つの地域に分けられ、更に井原地域（旧井原市）は、井原・木之子・高屋の3つの地域に分かれ、芳井地域と美星地域を合わせて、5つの地域で構成された市となっている。井原地域（旧井原市）および芳井地域の住民は、隣接する福山との結びつきが深い一方で、美星地域の住民はどちらかといえば倉敷志向であり、一体感の醸成が課題となっていると。車のナンバーは「倉敷ナンバー」である。14:40薬師交差点から国道313号(ロマンチック街道)を北上、案内板には「雪舟ゆかりの里」と。雪舟 (せっしゅう、応永27年(1420)～永正3年(1506) 8月8日 諸説あり)、日本の室町時代に活躍した水墨画家・禅僧(画僧)で、近くに「雪舟ゆかりの重玄寺」「墓」がある。目的地はここを左折して山側へ入る。案内板人口が減少している中、売物件の看板があったが購入者はいるのかと。14:45早川のカヤ所在地：岡山県井原市芳井町吉井石垣の棚田がある農道を走り一番奥のこの地へ到着した。漫才コンビ千鳥のノブさん(かねおくん)の実家にある天然記念物の大きなカヤの木である。ノブさんがＮＨＫの番組 ”ファミリーヒストリー” に出演し、この巨木がテレビで紹介された。突き当りに車を止め振り返る。カヤの木を見上げる。カヤの木の下には２社。社の説明板はなかった。井原市指定重要文化財　　早川のカヤ目通り　　4.35m　　　根　元　　5.21m樹　高　　　20m　　　樹　齢　　450年県下　　　第5位指定年月日　　平成17年3月16日　　　　　　　　　　　　　　　　井原市教育委員会カヤの木の種子。種子は食用となり、焙煎後の芳香から「和製アーモンド」と呼ばれることもあると。カヤの木は樹齢450年になり一部朽ちていた。テレビで放送されて以来私のような人が多く訪れると。左側が漫才コンビ千鳥のノブさんの実家で立派な庭先であった。14:50ここでこの日の目的地を終え実家へ行くことに。カーナビを実家近くの「上戸手駅」にセット、到着予定は約1時間後で26キロと。                    　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.10.17

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  早雲の里 井原市ー2、早雲の里荏原駅の北側、早雲ゆかりの法泉寺

  高越城址から平地へ下り、早雲の里荏原駅の北側に駅の待合室があるので立ち寄った。9月20日(金) 13:10早雲の里荏原駅の北側ロータリー。昼を過ぎたが食堂等の施設は駅前にはなかった。線路上には南北連絡通路の跨線橋が設置されている。南側と同様に多くの「北条五代を大河ドラマに！」の幟旗が立っていた。戦国の魁北条早雲は、永享四年(1432)備中国高越城主伊勢新左衛門盛定の子として生まれ新九郎と名乗った、備中伊勢氏は室町幕府の政所執事を世襲した名族京都伊勢氏の分流である。新九郎は青年期を荏原庄で過し武芸と学問を菩提寺法泉寺古澗(こかん)仁泉に学び、三十三歳で京に上り伊勢貞道の養子となり足利義視に仕え応仁の乱で伊勢に下る。その後妹の嫁ぎ先、駿河の守護今川家の内紛を収めた功によって駿河興国寺城主となった。そののち堀越御所に足利茶々丸を攻めまたたく間に伊豆一国を平定、さらに版図を相模に拡げ小田原城、新井城を攻めて関東制覇の礎を築いた。このように武勇と情勢判断に優れた早雲は領国経営にも卓越した手腕を発揮し領民から名君と慕われ戦国大名の魁となったのである。裏面には、早雲公畧年譜永享　四年　　備中高越城に生まれる寛正　五年　　足利義視の近侍となる応仁　二年　　駿河に下る文明　二年　　法泉寺の改修造営長享　一年　　興国寺城主となる明応　二年　　堀越御所を攻める明応　四年　　小田原城攻略永正十三年　　新井城攻略永正十六年　　韮山城で没す　井原鉄道早雲の里荏原駅開業一周年を記念し、法泉寺所蔵の早雲公画像を模して石像を刻み　モニュメントとして建之　　　平成十二年一月　　　　　寄贈井原石材　　　　　森兼一樹法泉寺所蔵の早雲公画像を模して造られたモニュメント。石像の廻りには北条五代の幟旗が立っていた。早雲の里 荏原ウォーキングコースの紹介、「早雲満喫コース」「早雲お手ごろコース」。ホームから清音駅方面。東側に井原鉄道の車両基地がある。井原行きの列車が入線。乗降客は十名ほどであったか。駅北側に建つ、早雲の里交流センター入口に「早雲の里　荏原駅待合所」の看板。裏側に広い駐車場がある。待合所は室内で、入口にはいろんなポスターが貼られていた。時間の関係で待合所内はスルーした。早雲の里交流センターは早々に引き上げ次の目的地「法泉寺」へ向かう。井原鉄道の北側には旧中世山陽道があり、道路脇にあった石柱。説明板がなかったので詳細は不明。旧中世山陽道の東側を望む。両山寺の東にある五叉路で、道路脇に石柱が立っていた。左側の石柱には「牛供養碑　昭和十九年二月十日」とあった。カーナビの案内で法泉寺へ。途中「法泉寺」の案内板が数ヶ所あった。ここを大きく鋭角に折り返えす。案内板には「北条早雲ゆかりの寺 法泉寺」、石柱には「曹洞宗 長谷山 法泉寺」と。曹洞宗 法泉寺所在地：岡山県井原市西江原町4841道路から鋭角に右折して、右側の白壁の中の駐車場へ。元は真言宗の寺院でしたが、永享2年(1430)高越山城主伊勢新左衛門盛定が古澗仁泉を招き、曹洞宗の寺院として創建し、伊勢氏の菩提寺となりました。また、子の伊勢新九郎盛時は、後北条氏をたてたのちの北条早雲で、古澗仁泉より武芸と学問を教えられたと伝えられています。このため早雲寄進の摺り袈裟や早雲筆の禁制など貴重な資料が伝えられています。寺院は山門、二の門、三の門ともに石垣が高く城郭の構えをなしています。井原市指定の重要文化財、 ｢摺り袈裟」は伊豆の修善寺に納められ広く信仰されていたものを早雲がもらい受け、法泉寺に寄進したと伝えられています。長い白壁の右側に駐車場があり停めて参拝。史跡　法泉寺　　　　長谷　先納　教文一、高越城主父子の墓　　　　父　伊勢新左エ門行長　　平盛定　　　　子　伊勢新九郎氏茂　　　平盛時（のちの北条早雲）二、初代住職　　古澗(こかん)仁泉和尚　　　　丹波国（現京都府）玉雲寺住職で太容梵清和尚の徒であり、早雲の学問の師三、寺　宝　　　〇 摺袈裟の版木　　　〇 法泉寺文書（附　伊勢盛時禁制札）　　　〇 北条早雲の武者姿画像　　　〇 木造阿弥陀踏下像　　　〇 開山　木造古澗仁泉和尚像四、木村重宗の墓（木村豊前守源朝臣重宗）　　　　木村長門守重成の従兄弟であって、元和元年大坂夏の陣(1615年)に敗れた、豊臣方の　　　　残党である。「母方の姓」で、奥平の一字の奥と、木村姓の村を取り、奥村姓を名乗　　　　り、当寺に居す。当時八世 竹岩清嫩(ちくがんせいとん)和尚と、眤懇の間であった。　　　　剃髪して久斉と改め、等岳庵に居住す。　　　　寛永八年(1631)五月十二日死亡。五、榊原藤五郎の墓（一つ橋家の代官）　　　　稲木川の改修工事を行い行跡を残す。その後故あって二人の子供を道連れとして切腹　　　　する。（天保十年十二月二十七日）（1839年）没す。六、得脱稲荷大明神　　妙脱稲荷大明神　　　　　　　　　　　境内に祀る　　　　　　　　　　　　　　令和六年　四月吉日　　　西江原史跡顕彰会山門脇に2本の石柱。左に「不許葷酒入山門」、右に「顕彰　曹洞宗大本山總持寺元輪番地」と。山門を入ると左側に十二支地蔵が並んでいた。ここにも『「北条五代」を大河ドラマに！　荏原地区まちづくり協議会』の横断幕、幟旗。大往生に　なぜ十二支地蔵か大往生祈願になぜ動物とお地蔵様なのですか？という質問をよく受けます。「象は死期を悟ると、人しれず ”ある場所へ行って死ぬ” というのですが。今まで誰ひとり象の墓場を発見したという話は聞きません」。「カラスの死骸はなぜ見当たらないのか」「私たちは、人間と、人間が関係したペットや家畜以外の動物については、その死骸を見ることはめったにありません。もちろん人間の手にかかって殺された動物は別です。野生動物が病気になって苦しんでいる姿も見たことがありません。どうやら寿命が尽きたとき見事に大往生をし、自然に消えていくらしい。お地蔵様は大地の象徴、大地は一切の命の源であり、命の帰るところです。自らの干支に象徴される動物に祈り、大地の仏(地蔵)に祈り、野生の生き方を慕い、野生動物のように天寿を全うして大往生をしたいものです。【お地蔵様の信仰と功徳】1、地蔵菩薩を供養すれば一切の罪が消えて百福を招いて往生できる。2、堅牢地神の守護を受けて地蔵菩薩を供養すれば土地が豊かになり家が永く安らかになるなど　  の利益を受ける。3、苦しみで死んだ人を地蔵としてまつる事による苦しみを再び受けないとする信仰、また、虐　  待された人々に変わってその苦を受ける。4、閻魔王の本地仏ともなり、地獄の苦しみにあたる亡者を極楽へ救ってくださる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　法泉寺山門、二の門の間にある池。ハスが植えられているのであろうか、池の面は塞がっていた。十二支地蔵が並んでいた。石祠の傍の木柱には「第一番 霊山寺 釈迦如来」。また石祠の両側には「四國第一番　阿波霊山寺」と。四国八十八ヶ所霊場を祀っているようでその一番。台座には十二支地蔵尊と。干支が地蔵に寄り添っているのであろうか。。池の隅に境内社、石像が立っていた。説明板がなく詳細は不明である。石積みの上に石像。新しい山門を振り返る。二の門二の門を入ると城郭を思わせる白壁。参道を進むと左側に石碑が立っていた。ズームアップすると「茶筅塚」と。石垣の下には「水子地蔵」、小さな石仏が多く並んでいた。階段の上には廻廊門の三の門。三の門から本堂を見る。右側の幟旗には、『「北条五代」を題材としたNHK大河ドラマを誘致するために「署名」の　　　　　ご協力をお願いします。　　　　　　　北条五代観光推進協議会』。本堂後方の山の中腹に「法泉寺稲荷神社」。龍の蛇口に手水鉢。三の門を入ると左側に鐘楼。鐘楼の屋根瓦をズームアップ。本堂の右側に寺務所。本堂（写真はネットから）。本堂の前に建つ石碑。北條早雲公と法泉寺北條早雲こと伊勢新九郎盛時は、永享四年(1432)、備中国高越山城主伊勢盛定の子としてこの地に生まれた。備中伊勢氏は、室町幕府の政所執事を世襲した名族京都伊勢氏からの分かれで、新九郎ものち京都伊勢氏の一族伊勢貞道の養子に迎えられている。応仁の乱のとき、新九郎は足利義視の近士となり、義視が伊勢に下向したときそれに従い、ついで義視から離れて駿河守護今川義忠に仕えている。のち、一時、室町幕府の申次衆になって中央政界で活躍したが、今川家の内紛を収めた功によって、義忠のあとをついだ今川氏親の重臣として駿河国興国寺城主となった。興国寺城は伊豆半島の喉元に位置しており、伊豆の情報が新九郎のもとに集まってきた。ちょうどそのころ伊豆では、堀越公方足利政知が死に、あとをついだ足利茶々丸の政治に不満をもつ武士がふえ騒然としはじめていた。このとき新九郎は、氏親から兵を借り明応二年(1493)、一気に堀越御所を攻め、またたく間に伊豆一国の平定に成功する。典型的な下克上で、新九郎が戦国大名第一号とよばれるのもそのためである。さらに版図を相模にまで拡げ、一代で伊豆、相模二国の戦国大名となり、北條五代の基礎を作った。永正十六年(1519)、伊豆韮山で八十八歳の大往生をとげている。新九郎は臨済宗に帰依し、京都の建仁寺大徳寺で修業したこともあり、出家したとき早雲庵宗瑞と号した。法泉寺は、高越山城主伊勢氏が開基となって建立された伊勢氏の菩提寺で、若き日の早雲がそこで学問を修めたという伝承もあり、このため同寺境内は早雲の事蹟を綴る碑が建てられた次第である。顕彰碑「北條早雲公と法泉寺」北條早雲こと伊勢新九郎盛時が、備中国高越山城主伊勢盛定の子として、この地(井原市東江原町、神代町地区)に生まれたことは、岡山大学教授・故藤井駿先生、故立木望隆先生、静岡大学教授文学博士・小和田哲男先生ら歴史学者の研究によって今や定説となっています。法泉寺は高越山城主伊勢氏が開基となって創建された伊勢氏の菩提寺で、幼いころの早雲が住職・古澗仁泉和尚に漢籍、経典を学んだといわれ、後に小田原城主となってから伊豆修善寺所蔵の摺袈裟の版木を寄進しており、寺宝として伝えられています。このゆかりの地に、井原市の御援助と法泉寺護持会の御協力をいただき、小和田哲男先生の撰による碑文を顕彰碑に刻し、末永く後世に伝えるものであります。　　平成九年五月吉日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　西江原史跡顕彰会本堂の左奥に建つ堂宇。この奥に墓地があり早雲父子の墓があった。早雲と父の墓法泉寺の境内にある2基の室町時代の五輪塔は、父盛定と早雲の墓であると伝えられている。左側が早雲公の墓。鐘楼を振り返る。本堂前に立つ幟旗。山の中腹に「法泉寺稲荷神社」があったが。暑かったのでスルーすることに。法泉寺稲荷神社をズームアップ。13:45三の門から二の門を見下ろす。秋の紅葉シーズンにも良い空間であった。                                                                      　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.10.16

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  早雲の里 井原市ー1、早雲の里荏原駅南側、高越(たかこし)城址

  ​国道486号(山陽ふるさと街道)沿いの「道の駅 山陽道やかげ宿」を後にし西へ走る。車の温度計は38度になり暑かった。9月20日(金) 12:05国道486号(山陽ふるさと街道)を走り小田郡矢掛町から井原市へ入る。井原市は岡山県の西南部に位置し、西は広島県に接する。中心市街は高梁川支流の小田川の流域の平野部に広がる。市の南は笠岡市に、北は標高200～400メートルの丘陵地帯で吉備高原へと続く。地形的には井原市街地を除いては、ほとんどが山々に囲まれた農山村である。また「中国地方の子守唄」発祥の地として知られる。井原市の総人口は1980年の51,669人を最高に推移しており、2040年の人口予測数の32,376人と比較すると19,293人の差があり、今後この地域の総人口は減少する傾向にあると。2023年3月末で37,800人、ここでもご多分に漏れず人口減少化が進んでいるのだ。このランドマークは井原市のイメージシンボルとして鏡獅子をモチーフに製作したものです。｢鏡獅子」は、歌舞伎界の名優、六代目尾上菊五郎の豪華絢爛たる舞台姿を二十年の歳月をついやして、完成した田中翁の一世一代をかけた代表作です。平櫛田中翁は、井原市に生まれ、文化勲章受章者であり井原市の名誉市民でもあります。日本近代彫刻界の巨匠として明治、大正、昭和の三代にわたって、木彫一筋に精魂を傾け、百八歳にいたるまで数々の名作を世に出しました。これらの作品は井原市立田中美術館に展示してあります。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　井原市12:10早雲の里荏原駅（南側）所在地：岡山県井原市東江原町駅は単式1面、島式1面の2面3線のホームを持ち、列車交換が可能な地上駅。1・2番のりばが島式ホーム、3番のりばが単式ホームである。無人駅であり、跨線橋を使って直接ホームに入る形になっている。また、北側駅前ロータリーには「早雲の里交流センター」があり、待合所としての機能を果たしている。ちょうど、JR福塩線に乗り入れる福山行きの列車が入線。多くの幟旗には「戦国の名将 北条早雲生誕の地」「北条五代を大河ドラマに！」と。我が神奈川県の小田原城でもこのような幟が立ち「北条五代を大河ドラマ」誘致の署名運動が行われている。ホームの横断幕には、「戦国の名将　北条早雲生誕の地荏原​(えばら)​へようこそ！」。西側からの跨線橋。キバナコスモスが奇麗に咲いていた。列車は時間調整したのかしばらく待ち定刻の 12:13 に出発。列車は一両編成で運行。沿線の随所に設けられたサイクリングロードをあちこち走り抜けたい!という本格ライディング派に、井原線での移動がオススメ。井原線へ自転車を積込むのに便利なサイクルスタンドや輪行袋の無料レンタルサービスがご利用いただけますと（ただし事前予約が必要）。現在は井原鉄道だが、かつての井原笠岡軽便鉄道の最盛期には、笠岡駅と井原駅を結ぶ本線、途中北川駅と矢掛駅を結ぶ矢掛線、井原駅と広島県の神辺駅を結ぶ神辺線の３路線があり、内陸部への交通機関であったが、1971(昭和46)年に全線が廃線したと。駅構内の清音方向に本社・車両基地があり、井原鉄道唯一の夜間滞泊の設定駅となっている。早雲の里 荏原 (えばら) ホームの行き先表示板。　　⇐ いばら　早雲の里荏原　おだ ⇒井原市のマンホール蓋市の草花パンジーを中央に描きその周りに「井原市　子守唄の里」の文字と、市の木クロマツ、市の花サクラを描いている。 ｢げすい　Ｈ－１」の文字があります。 井原市は、中国地方の子守唄の発祥地である。早雲の里荏原駅で次の目的地を「高越城址」にセットして山側へ上る。道路脇に小さいが「高越城址」の案内板が立っていた。井原ゴルフ俱楽部　入口 ⇒井原ゴルフ俱楽部所在地：岡山県井原市野上町４３８−６坂を下り ”井原ゴルフ俱楽部コース” の下をくぐる。12:35高越城址の駐車場所在地：岡山県井原市神代町１７４４高越城は、備中国荏原莊(岡山県井原市)にある日本の城。戦国時代には備中伊勢氏の城で北条早雲こと伊勢盛時の出生地である。また旧山陽道を見下ろす標高172メートルの高越山山頂に築かれた山城で、山頂の主郭を中心に5つ程度の郭を配置し、南側の尾根にも出丸を備え、主郭背部には堀切を設けて防御設備として利用した階郭式の縄張りとなっている。また、この地は旧山陽道と南側の笠岡の港が合流する要地であった。駐車場にはトイレ施設もあったが、この日は訪れている人は私一人であった。反対側にはサッカー等ができる「多目的広場」があった。井原市指定史蹟　高越城址北条早雲の出自である備中伊勢氏の居城。山陽道や小田川を眼下に臨む交通の要衝の地に築かれる井原市域を代表する山城。城は40m四方を主郭および付帯施設とし、北東、北西、南西、南東に伸びる尾根筋にそれぞれ郭を配しています。主郭北側に配された郭から尾根筋を下ると堀切があり、堀切道になっていました。北条早雲 ゆかりの地 荏原周辺案内図① 法泉寺（早雲ゆかりの寺）　　永亨2年(1430)高越山城主、伊勢新左衛門盛定(早雲の父)が備中伊勢氏の菩提寺として、　　古澗(こかん)仁泉和尚を招いて曹洞宗の寺院として開山。その嫡嗣 伊勢新九郎盛時(北条早　　雲・1432年生れ)も改修・造営(1470～1471)を行い祖先の菩提を弔っています。② 高越城址（1281年 北条時宗の命により築城）　　標高172.6mの高越山に蒙古襲来に備えて築かれた山城で、室町時代に伊勢氏の城となりま　　した。南に旧山陽道と小田川を望み、山頂からは360度の展望が開けます。｢北条早雲生誕　　之地」と巨大な石碑も建っています。③ 新九郎薬師　　室町時代の作と伝えられる薬師如来立像で、1471年に早雲が祀ったと伝えられており、背　　中には「祈願主新九郎」と書かれています。④ 大岩刻早雲供養碑・道了尊石仏　　伊勢氏の家臣だった平井氏(早雲と血縁関係あり)が、先祖供養として早雲200年忌に彫った　　供養碑。大岩には「普早雲寺殿天岳端公大居士墳」と記されています。⑤ 荏原国重の女刀工　大月源　　享保18年(1733)、後月郡東江原村字平井で古くから刀工として名声が高かった荏原国重の　　家である、大月伝十郎の娘として生まれました。荏原国重の中でも女国重と呼ばれ、刀工　　の技術を身に付けた女傑です。⑥ 伊勢又五郎高平の守り本尊　摩利支天　　伊勢氏の最期の当主である伊勢又五郎高平(島根県安来市にある月山富田城の戦いで打死。　　行年 16歳)。の守り本尊であったと言われています。※ 古澗和尚の「澗」の門の中は「月」が正解ですが、変換できないので敢えて「澗」を使用。高越遺跡この遺跡は、高越城址の北側丘陵にある標高150メートルの丘陵上に位置します。この場所に高越城址整備事業が計画されたため、工事予定区域内に所在する高越遺跡の発掘調査を実施しました。調査の結果、弥生時代後期から終末期（今から約1700～1800年前）にかけてつくられた竪穴住居16軒以上及び貯蔵穴80基以上が確認され、集落跡であることが明らかになりました。竪穴住居の内、2軒は、焼失住居でこの時期の住居の構造を考える上で貴重な資料となりました。また、南東斜面に出土した住居は、この集落最大のもので、直径10メートル以上を測り、県内でも大型の住居とされ、この集落の首長が居住していたと考えられます。・・・・・以降略高越遺跡遺構配置図駐車場は赤線駐車場の隅に、俳人立木望隆先生句碑。　「夏草の 中に起すや 古石仏　　杜天」。句碑の裏面には、立木望隆先生略歴　　　大正二年小田原市にて出生　　　平成七年小田原市にて逝去八十四歳郷土文化歴史研究家として活躍された函雪庵俳句教室を主宰　　俳号「杜天」著作に「北条早雲素姓考」「概説北条幻庵」「早雲余聞備中訪問記」他多数、郷土史「芦間の道」を主宰長期出版四十号に及ぶ平成六年五月井原市長より長期に亘る北条早雲研究に対し感謝状の贈呈表の句は昭和四十五年顕彰会句会の出句　　　平成十二年春高越城址顕彰会高越城址は駐車場から約三百メートルの距離。この先の冠木門から上り坂。登り口に冠門立札には「堀切」と。舗装された坂を上るが傾斜がきつかった。前方にようやく四の郭が見えてきた。右側には小さなトイレ。　急な坂を上り「四の郭」。幟旗には「北条早雲生誕の地」と。四の郭一の郭の南西に配置されている。郭（曲輪）とは斜面を削平した平坦地で、防御施設の一つ。建物が建てられたりした。更に上に四阿がある一の郭。幟旗には『「北条五代」を　大河ドラマに！　北条五代観光推進協議会』と。一の郭（早雲ひろば）井原で生まれた戦国時代の英雄、伊勢新九郎(後の北条早雲)が青年期を過ごした場所が、早雲を偲ぶ歴史公園として整備されている。一の郭に建つ四阿。一の郭に立つ石碑には、左に「北条早雲生誕之碑」。右に、宇垣一成陸軍大臣書の「忠魂碑」。四阿の後方から。四阿に貼り紙、｢北条五代」を題材としたNHK大河ドラマを早期誘致するために署名のご協力お願いします。署名用紙はボックスの中に入れております。井原市指定史跡　高越城阯　公園総合案内高越城と北条早雲高越城は鎌倉時代末、蒙古襲来に備えて幕府が宇都宮貞綱に命じて作らせたと伝わっています。戦国時代には、京都伊勢氏の一族の備中伊勢氏が荏原庄を治め、この高越城を居城にしていました。伊勢新九郎盛時(後の北条早雲)は、この備中伊勢氏出身で、永亨4年(1432)父伊勢盛定の子としてこの地に生まれました。新九郎は、青年時代までこの城で過ごし、西江原の法泉寺で学んだといわれています。その後、京都に上り幕府に仕え、応仁の乱の後、妹(一説には姉)の嫁ぎ先の駿河国(現在の静岡県)の守護今川家に身を寄せました。新九郎は、この今川家の家督争いを治め、駿河国の興国寺城の城主となりました。その後、伊豆国(現在の伊豆半島)、相模国(現在の神奈川県)を治め、北条5代100年にわたる関東支配の基礎をつくり、戦国大名の魁となりました。現在も高越城は、山陽道、小田川を眼下に、本丸を含めて5段の郭で構成されており、当時の状況をよくとどめています。北条早雲公像（法泉寺 所蔵）戦国大名の先駆けと言われる北条早雲。関東5州を制した小田原の後北条氏の初代である。最近の研究では岡山県井原市の荏原が出生地であるという説が有力になっている。早雲の出生地である「高越城」では、この説に基づいて毎年「北条早雲まつり」が行われていると。一の郭からの眺望の案内板が立っていた。南方向の旧山陽道、小田川を眼下に見下ろす。山を越えると笠岡市になる。ズームアップ。手前から、井原鉄道井原線、国道486号(山陽ふるさと街道)が横切る。橋は小田川に架かる薬師橋で、左方向に流れ高梁川と合流。南西方向を見下ろす。四阿から西方向を臨む。西方向米持城址・井原市街地一の郭を後にし下りることに。この幟旗は毎日出し入れしているのか。管理者はこの下の四の郭まで車で来れる。四の郭を見下ろす。四の郭。管理者はここまで車で来られるのであろう。高越城址から下る。冠木門13:05アップダウンが厳しかった。右上が駐車場。NHK大河ドラマ「北条五代」の誘致が早期に実現することを祈る。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー​

  2024.10.15

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  吉備路を走るー8、国分寺の五重塔、清音駅、井原線沿線、道の駅 山陽道やかげ宿

  気温も37度と上昇、暑くなり水分補給をしながら散策を続ける。9月20日(金) 10:40備中国分寺の南門跡前に広場があり、説明板、石碑が立っていた。れんげまつり30回目(2015年)を記念してこの説明板と石碑が設置されたと。石碑には字が刻まれていたが。吉備路れんげまつり創始物語　　熱い気概を持つ若者たちがいたのどかな田園風景の中に荘厳な五重塔がそびえ立つこの地を、より一層素晴らしいものにし、次の世代に残したい。横田博志(三須、神楽師、1958～2006)を中心とする有志青年グループが秋に播いたれんげの種は翌年みごとに花開き、あたり一帯を可憐な浅紅色の絨毯で敷詰めた。時に昭和六十一年四月二十九日、第一回吉備路れんげまつりが開催されたのである。本日、三十回目の開催を記念して、創始グループに感謝の意を表し、末永く市民に愛されるまつりとなることを祈り、この創始の地に称える。　　　平成二十七年四月二十九日　　　　　　　　　　　　　　　　吉備路れんげまつり実行委員会ネットから ”れんげまつり” 時の写真。まつり時には五重塔の初層も解放されると。ひまわりと赤米(あかごめ)が植えられていた。田んぼアートでも植えられている赤米。国分寺の南側には田園が広がっており、春にはレンゲや菜の花、夏にはひまわり、秋にはコスモスが咲く備中国分寺一帯は撮影スポットになっている。この後、大阪から来られたご夫妻の車に乗せて頂き、駐車している「備中国分寺県営北駐車場」へ移動した。10:45備中国分寺跡周辺の散策を約50分したが残暑が厳しく、また深夜運転で疲れた。この後、広島への帰路についた。次の目的地は井原鉄道の井原線の起点である「清音駅」をカーナビにセット。国道429号の路肩 (西側) に車を止め撮影。備中国分寺跡は一年を通じて訪れることができるが、特に春と秋がおすすめであると。春にはサクラやウメ、レンゲが咲き誇り、色とりどりの花々が訪れる人々を楽しませてくれ、秋には、稲穂が黄金色に輝き、美しい田園風景を楽しむことができると。田園風景の中に建つ五重塔。境内に聳える高さ約34ｍのこの五重塔は吉備路を代表する景観として有名。ここは西側だが東側から見る夕焼けに染まる五重塔もSNS映えである｡時間があればまだ見るべきところが多くあったのだが、数分の撮影でこの光景を見納めとし備中国分寺跡を後にした。県道270号線(清音真金線)を西へ走る。県道沿いには加藤勝信氏のポスターが多くみられた、今回の総裁選では敗れたが。吉備路で移動したルート（Googleマップより）。備中高松駅 ⇒ 高松城址 ⇒ 高松稲荷 ⇒ 吉備津神社 ⇒ 備中国分寺 ⇒ 清音駅高梁川に架かる、国道486号の新川辺橋。清音駅に立ち寄った後この橋を渡り井原市へ向かう。ここ ”川辺橋東交差点“ を左折。帰路の国道486号(山陽ふるさと街道)の途中に「矢掛本陣　14Km」がある。11:05JR伯備線 清音(きよね)駅所在地：岡山県総社市清音上中島左側に「名探偵 ふるさとを巡・金田一耕助の小径」のパネル。乗降客が少なく駅前にはタクシーは待機していなかったが出迎えの自家用車が数台。乗降客が少ないので無人駅になっている。JRきっぷ運賃倉敷駅：200、岡山駅：420、福山：860、上戸手：1340備中高梁：510、新見：990伯備線 標準時刻下り線は山陰本線の米子駅へ。時刻表には米子行きは早朝の5:51のみ。かつては特急電車があったのでは。上り線の岡山行が入線。総社行き普通列車。下り線の総社・米子方面。上り線の倉敷・岡山方面。左前方が井原鉄道のホーム。清音駅は地上駅で、配線上は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の合計2面3線であるが、島式1面の北側をJR線の1・2番線ホーム、南側を井原鉄道線の井原1・2番線ホームに分け、JR中間改札・井原鉄道駅舎で仕切ることにより2面5線という使い方となっている。北側の跨線橋は島式ホーム1面2線をつなぎJR線の1・2番線ホームになっている。このホームは総社方面のJR線3番ホーム。JR線に隣接して南側に「井原鉄道　清音駅」。清音駅構内ご案内清音駅発車時刻表　　　井原線運賃表電車の本数は1時間に１，2本となっている。運賃も井原駅840円、終点の神辺駅まで1030円。清音駅は、推理小説家の横溝正史が創造した名探偵・金田一耕助が初登場した『本陣殺人事件』の舞台をはじめ、横溝正史疎開先などを巡る、岡山県倉敷市真備町のウォーキングコースである。『本陣殺人事件』で金田一耕助が初登場の際に降り立った清音駅を始点として、横溝正史が疎開していた真備町岡田地区にかけて、横溝と金田一にまつわる地所を散策する道程となっている。名探偵・金田一耕助に見送られて清音駅を後にした。高梁川を渡り国道486号(山陽ふるさと街道)を西へ走る。高架は井原鉄道線。この辺りは倉敷市真備町。5年前もこの道を走り帰郷した。井原鉄道線の高架橋にアート。国道486号(山陽ふるさと街道)は、旧中世山陽道に沿って走っている。井原鉄道㈱は、岡山県井原市に本社を置き、岡山県と広島県で旧日本鉄道建設公団建設線であった鉄道路線井原線を運営している第三セクター鉄道会社。非電化路線で41.7Km。高架下にはいろんなアートが描かれていた。これも鉄道収入源であろうか。歴史深い旧山陽道と、自然あふれる一級河川小田川に囲まれたエリアを走る井原鉄道井原線。旧山陽道は西宮から赤間関[あかまがせき]（山口県下関市)まで、全長約550㎞の長距離街道で、その間に46の宿場町と、間(あい)の宿5宿があったとされる。また、山陽道は古くは西国街道とも呼ばれていた。井原鉄道井原線はすべて高架化され、平成11年(1999)1月11日に完成した。国道486号(山陽ふるさと街道)の宮田橋北交差点。この辺りは倉敷市真備町尾崎９６６−１。高架橋の左側を小田川が流れている。道路標識「道の駅 山陽道やかげ宿　3km」。道路は空いており順調に走る。歴史ある旧山陽道で沿線には多くの史跡があるのだが。宿場町 矢掛（旧山陽道＝西国街道）5年前(2019/8/9)に立ち寄った矢掛宿である。興味のある方はその時のブログ​「備中高松城」​👈をクリック願います。看板には「矢掛本陣、矢掛脇本陣、やかげ美術館」。国道486号(山陽ふるさと街道)から北側に入り「旧山陽道 矢掛一里塚跡」。史蹟　旧山陽道 一里塚跡一里塚とは一里ごとの目印として道路の両脇に土を盛って、木を植えた所をいいます。一里塚を造り始めたのは織田信長で、その後、豊臣秀吉・徳川家康が全国に広めました。江戸時代の一里塚は、三十六町を一里とし、街道の両側に榎・松等を植えさせました。これは旅人の里程の目安となり木陰は休憩所となりました。現在、矢掛町内には３ケ所の一里塚跡が確認できます。東は東三成の真備町境にあり、道路の拡張工事とともに松の木が伐採されました。中央の一里塚は旧矢掛宿内の東町の一里塚で、南北とも黒松で、北側の松は明治十六年頃に積雪で倒れ、南側は昭和十六年に省営バス路線工事のため伐採されました。西は浅海の毎戸の西端にありました。　　　平成十六年　　　　　　やかげ歴史の道復元事業　旧山陽道の九州側で古民家が建っているが電線はモール化されていなかった。国道486号(山陽ふるさと街道)沿いにあり5年前に完成した新しい道の駅である。駐車場は狭いが他の場所も利用できると。道の駅 山陽道やかげ宿所在地：岡山県小田郡矢掛町矢掛１９８８−１０旧山陽道の宿場町・矢掛町の国道486号線沿いに建つ道の駅です。駅舎のデザインは井原鉄道の「夢やすらぎ号」のほか、九州新幹線「つばめ」や豪華寝台列車「ななつ星in九州」などのデザインを手がけた岡山出身の工業デザイナー・水戸岡鋭治氏が監修。隣接する商店街を物販・飲食コーナーと位置づけ、あえて施設内には飲食や物産販売の店舗を置かないめずらしいスタイルです。1階には矢掛町内の観光と物産の紹介コーナー、2階にはボールプールや絵本があるキッズルームと貸し出しも行うミニギャラリー、建物を一周する広々としたデッキがありますと。道の駅「山陽道やかげ宿」　　開業時間　9:00 ～ 17:00　　交通情報室・トイレなどは24時間ご利用いただけますホールへ入ると、矢掛宿のゆるキャラ「やかっぴー」が迎えてくれた。矢掛町の公式マスコットとして2014年4月に誕生したと、よって今年は10才に。ホールは商店街の物販・飲食コーナーと位置づけているのでいろんな品物が展示されていた。休憩所の右側には駕籠も展示。工業デザイナー・水戸岡鋭治氏の監修だけに置かれている椅子等も高級感が漂っていた。会議をしてもよいような空間である。道の駅から裏側へ出ると「おいでんせぇ　やかげへ　本陣通り ⇒ 」。11:50道の駅前の駐車場。右側は国道486号(山陽ふるさと街道)。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.10.14

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  吉備路を走るー7、日照山国分寺、備中国分寺跡、吉備路のシンボル五重塔

  今回の旅の目的地の一つ「国分寺、備中国分寺跡」の散策を始める。気温も37度近くになり暑くなった。備中国分寺は、奈良時代に聖武天皇が天平13年(741)に仏教の力を借りて天災や飢饉から人々、そして国を守ること(鎮護国家)を目的に建てられた国分寺の一つ。その当時の境内は、東西160ｍ、南北178ｍと推定されますが、江戸時代に再興された現在の備中国分寺があるため、 南門・中門以外の建物の位置は明らかではありません。しかし、創建当時の礎石が多く残されており、 当時を偲ぶことができますと｡9月20日(金) 10:20国分寺山門所在地：岡山県総社市上林１０４６備中国分寺の入口で真言宗御室派の寺院。山号は日照山。屋根は本瓦葺で門に続く白壁と一体で趣がある。山門右前に建つ寺号標石「當國順禮 二十八番 日照山國分寺」。台座には「善男善女」、側面には「倉敷観龍寺」の文字。左側には「不許葷酒肉入門内」側面には「享保十一丙午年」と。西暦1726年で徳川吉宗時代の建立。山門の扁額「日照山」。山門を入ると正面に「勅使門」左に「客殿の門」、後方の建物は客殿。本堂は右側にある。いずれも江戸時代に建立された。山門を入ると左側に鐘楼、地蔵様が立っていた。傍の立札に「礎石」とあり、礎石はお地蔵様の台に利用されているようだ。鐘楼小さな立札に「客殿（江戸時代）」とあり江戸時代に建立されている。鐘楼の奥に二つの石碑が並んでいた。小さな立札には「礎石　創建時の建物礎石（奈良時代）」。奈良時代創建時の礎石の上に五重塔に寄付した人を刻んだ石碑が建てられているようだ。手前の石碑には「五重大塔修繕○○者姓名表」。金十五円也　上林　守安榮三郎金十円宛　　総社　小川〇市　　・・・・・こちらの板碑には「五重大塔・・・・・」。奉納金は、金百八十円　　・・・・・　　年代が違うようで奉納金の金額も10倍に。こちらの板碑には「四銖之因證四徳之果」と。○○伽藍は聖武天皇〇勅願を奉し行基大菩薩創草造榮の工を薫し天平十一年竣成の○○奉し結構〇〇たり・・・・・以降風化して読み取れず。山門を振り返る。備中国分寺の南を望む。南側を県道270号線(清音真金線)が横切る。境内の右側(東側)に建つ本堂。小さな立札に「本堂（江戸時代）」と。本堂の前右側に建つ「大師堂」。江戸時代に建てられた大師堂。国分寺八十八箇所.28大師堂の左側に立つ石仏で、文政九年(1826)建立の仏様(左側)と石仏｡五重大塔入佛供養石本堂真向かいの宝篋印塔と二本の石柱。右には、｢敬造立五重大塔入佛供養石」左には、｢奉？薬師如来長日護摩ニ萬日供養」と刻まれている。正面に本堂、右側に大師堂。石柱の裏面には梵字と「明和○○年三月十二日　導師證戒上人敬白」と。境内の南東隅に江戸時代建立の「経蔵」。右側には境内社。経蔵の前に「お知らせ」当山　県指定重要文化財の経蔵の外部にひび割れ・剥落を生じたため、財団法人福武教育文化振興財団(ベネッセ)の助成を受け、平成20年3月3日～3月28日で外壁・軒の漆喰塗装工事を行いました。ご協力ありがとうございました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　国分寺代表役員　飯間 妙恵本堂前から西側を望む。吉備路のシンボル的存在の五重塔。勅使門勅使門は勅使参向のときに勅使の通行に使われる門です。通常は閉門しており、特別な行事の場合のみ開門されます。ちなみに勅使とは、勅旨を伝えるために天皇が派遣(差遣)する使者のこと。ほかにも院使、上皇使、中宮使、皇太后宮使、上皇后の使者は上皇后宮使、女院使などがあり、勅旨を発行する人によって呼び名がかわる。客殿の入口唐破風の立派な建物である。小さな立札に「客殿（江戸時代）」と書かれているだけで説明はない。客殿の入口には「國分寺」。備中国分寺五重塔（国指定重要文化財）国指定重要文化財　備中国分寺五重塔● 所　在　地　岡山県総社市上林● 指定年月日　昭和55(1980)年12月18日　備中国分寺五重塔は、江戸時代後期の文政4 (1821)年に建設が始まり、弘化元 (1844)年頃に完成したと考えられます。岡山県内に現存する唯一の五重塔で、国の重要文化財に指定されています。備中国分寺のその他の建物では、庫裡、裏書院、経蔵が県の重要文化財に指定されています。現在の塔の位置は、奈良時代に建立された備中国分寺の西側築地土塀の中ほどにあたります。塔の総高は約34.3メートルで、三層までは欅材、四・五層は松材が主体の木造本瓦葺きで、青銅製の相輪が立てられています。心柱は床下の礎石から塔の中心を貫いて相輪に達しています。塔身部が高くて相輪が短い特徴があります。初層の中央には、大日如来を表す心柱を中心に、東に阿閦如来、西に阿弥陀如来、南に宝生如来、北に不空成就如来の五智如来像が安置されています。初層外部の装飾としては、蟇股に施された十二支の禽獣彫刻、尾棰の上の龍の彫刻などがあります。五層には、塔の建設に力を尽くした證旭(しょうきょく)和尚の木像が安置されています。備中国分寺五重塔では、平成2(1990)年から大規模な修理事業が行われ、平成6(1994)年に修理事業は完了しました。　　　　平成27年10月　　　　　　　　　岡山県教育委員会五重塔 断面図塔の中心に心柱があり頭部の相輪へ。高さは相輪を入れて約34.3m。写真は「五重塔初層内部 (正面)」。天保地蔵菩薩坐像Googleマップに載っていた菩薩坐像。五重塔を見上げる。小さな立札には「五重塔　国指定（江戸時代）」と。五重塔下から東側の境内を見下ろす。西側へ回り込む。初層外部の装飾として、蟇股に施された十二支の禽獣彫刻が確認できた（黄色丸内）。反対側にも十二支の内の六支がある。西側の吉備路を望む。向かい側から五重塔を見る光景はビュースポットになっている。五重塔から南側へ移動。多くの子供たちが遠足であろうか訪れていた。国分寺に関する課外授業であろうか。専属カメラマンがいて記念写真。日照山国分寺の白壁。後方に鐘楼、山門が見える。手前には説明板が立っていた。備中国分寺 井戸跡井戸枠は？木をくり抜いて作られており、平面形は約130×60センチメートルの楕円形をなしていました。井戸枠の外面には板を打ちこんで長方形につくった外枠が設けられており、また流し溝の痕跡も残っていました。井戸の上には、四本の柱に支えられた覆屋が設けられていました。これは、柱を建てた痕跡や柱の残欠からわかったものです。備中国分寺 築地土塀（ついじどべい）創建当時の備中国分寺では、寺域の周囲に幅1.2～1.3メートルの築地土塀が築かれていました。築地土塀のめぐる範囲は、東西約160メートル、南北約180メートルで、南辺中央に南門が建てられていました。国分寺山門への参道脇に立つ説明板。記念写真を待つ小学生が左側の木陰で待機、先生も熱中症対策。備中国分寺 南門跡備中国分寺の正門にあたるこの門跡には、三個の礎石が現存しています。そのほかの礎石は抜き取られていますが、礎石の下部に詰めていた根石が残っており、門の規模は間口五間、奥行二間であったことがわかります。門の両脇には寺域の南限を画する築地土塀が東西方向へまっすぐ取りついていました。説明板の脇に礎石があった。国指定史跡　備中国分寺跡● 所　在　地　岡山県総社市上林● 指定年月日　昭和43(1968)年2月15日　天平13(741)年、聖武天皇は仏教の力で戦乱や疫病などの災いから国を守るという鎮護国家の考えにもとづき、国分寺と国分尼寺の建立を全国に命じました。これが「国分寺建立の詔」です。備中国では、この場所に国分寺、約500m東に国分尼寺が建てられました。備中国分寺跡では、昭和46(1971)年の発掘調査によって、南門跡、中門跡、築地土塀跡、建物跡、井戸跡が確認されました。南門跡、中門跡には一部礎石が残存しています。寺院を構成する建物は伽藍と呼び、当時の金堂、講堂、塔は、現在の国分寺境内の場所にあったと考えられますが、詳細は不明です。周囲にめぐらされた築地土塀の跡から、寺域は東西約160m、南北約178mにおよぶことがわかりました。出土した瓦から、備中国分寺の創建は8世紀中ごろと考えられます。中世には衰退し、その後江戸時代中期に日照山国分寺として再興されました。現存する伽藍はすべて江戸時代に建てられたもので、五重塔が国指定重要文化財、庫裏・裏書院・経蔵は県指定重要文化財になっています。　　　　平成27年10月　　　　　　　　　岡山県教育委員会備中国分寺の推定寺域10:40国分寺山門への参道脇で、小学生であったか奇麗に整列して記念写真。右奥の木陰では次の組が待機していた。ここからの写真はいろんな方がアップしている絶景である。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.10.13

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  吉備路を走るー6、国分寺・備中国分寺跡、こうもり塚古墳、松井の井戸

  ​備中国分寺跡は吉備津神社から県道270号線(清音真金線)を西へ約7キロ走る。9月20日(金) 9:40県道270号線(清音真金線)を西へ走り、右前方に五重塔が見えてきた。総社市で有名なのは聖武天皇の発願によって全国に建立された国分寺の一つ「備中国分寺」。境内には江戸時代中期に再建された五重塔が聳え、吉備路の代表的な景観になっている。更に県道を進み道路脇に総裁選に立候補された「加藤勝信氏」のポスター。この地の出身なのだと思いながら運転。道路は空いており走りやすかったがスピード違反に注意！。CAFE COCONANA所在地：岡山県総社市宿1319茅葺屋根が魅力的な古民家カフェです。畑や田んぼに囲まれたゆっくりと時間が流れる場所で、美味しい食事やスイーツを楽しめます。サンシェード付きのテラス席は愛犬の同伴OK。自由に走り回れるドッグランも併設され、お散歩のついでに気軽に立ち寄れますと。北側に「備中国分寺の五重塔」が見える。この先の国分寺西交差点を右折して国道429号へ。道路標識には「備中国分寺 ⇒ 1.3Km」と。赤いレンガの煙突には、ここは備中だが「備前焼窯元」と。9:55備中国分寺県営北駐車場所在地：岡山県総社市上林１１１２国分寺の北側にある駐車場(無料)で、公衆電話と公衆トイレもある。気温が高くなり日陰を探し木の下に駐車した。国分寺・備中国分寺跡。草が奇麗に刈り取られていた。総社市のマンホール蓋中央部に「総社市の市章」を差し替えて入れただけの、あまり面白味のないもの。見てすぐ判るように「市章」は平仮名の「そ」をデザイン化したものである。駐車場入り口に、information「総社吉備路文化館」吉備路風土記の丘のガイダンスや各種の作品展示を行っています。■ 開催中の催物「スズキタカヒロ　アート展」　　　令和6年７月20日(土)～9月1日(日)　　　　入館無料開館時間　　午前9時から午後5時まで　　　　　　　　※ 入館は午後4時30分まで　　　　　　　　※ 月曜日は休館アクセス　　現在地から案内看板にしたがって徒歩で約7分案内の石柱「← 備中国分寺」。ここから南方向へ歩くと備中国分寺へ。まず左方向へ進み「こうもり塚古墳」へ行くことに。吉備路風土記の丘マップ◆ 風土記の丘県営北駐車場から主な遺跡等への距離　　　国分寺・備中国分寺跡　・・・・・・・・・ 約0.1km　　　こうもり塚古墳　・・・・・・・・・・・・ 約0.3km　　　備中国分尼寺跡　・・・・・・・・・・・・ 約0.6km　　　江崎古墳　・・・・・・・・・・・・・・・ 約0.7km　　　作山古墳　・・・・・・・・・・・・・・・ 約1.5km　　　角力取山古墳　・・・・・・・・・・・・・ 約2.0km　　　造山古墳　・・・・・・・・・・・・・・・ 約3.0km　　　総社市埋蔵文化財学習の館　・・・・・・・ 約5.0km　　　鬼城山（鬼ノ城）　・・・・・・・・・・・ 約9.5kmレンタサイクルもあるので時間に余裕があれば廻りたいエリアである。考古学に興味のある方は訪れたいのではと。案内板には所要距離が記されていた。歩いてきた田んぼ(草が伸びていたが)を振り返る。暑かった。春先には桃の花も咲くと。突き当りには案内板。目的地は右方向の「こうもり塚　80ｍ」。こうもり塚古墳所在地：岡山県総社市上林こうもり塚古墳は、6世紀に築造された全長約100mの前方後円墳で、奈良の石舞台古墳と同規模の巨大な横穴式石室を間近で見学することができるのが大きな特徴であると。国指定史跡 こうもり塚古墳所　在　地　岡山県総社市上林指定年月日　昭和43(1968)年2月15日こうもり塚古墳は、全長約100ｍ、後円部径55～60ｍ、同高8ｍ、前方部の長さ約60ｍの前方後円墳です。これまで葺石や埴輪は見つかっていません。後円部には南南西に開口する全長19.4ｍを測る岡山県内最大の横穴式石室があります。石室は玄室と通路にあたる羨道からなり、玄室長7.7ｍ、幅3.6ｍ、高さ3.6ｍ、羨道の長さは11.7ｍあります。玄室内には、浪型石（岡山県井原市産出の貝殻石灰岩）製のくり抜き式の家形石棺が置かれています。この石棺以外にも陶棺（焼き物の棺）や、木棺に使用した鉄釘が見つかったことから、複数の埋葬があったことがわかりました。また、石室内からは金銅装単鳳環頭大刀の柄頭や鉄鏃、馬具、耳環・玉類などの装飾品、須恵器など多様な副葬品が出土しています。石室や石棺の形態、出土した須恵器の特徴から、こうもり塚古墳が築かれたのは6世紀後半と考えられます。6世紀における吉備地域最大の前方後円墳であること、巨大な石室、豊かな副葬品からこうもり塚古墳の被葬者は、この時期の吉備地域で最も有力な豪族だったと推測されます。　　　　平成27年9月　　　　　岡山県教育委員会新しい説明版も設置されていた。日本遺産｢桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま　～古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語～こうもり塚古墳古墳時代後期（6世紀後半）に築造された前方後円墳です。天井や壁面に巨石を用いた広い石室を持ち、箭田大塚古墳（倉敷市）や牟佐大塚古墳（岡山市）と並び、吉備の三大石室古墳に数えられています。須恵器などと共に、馬具や刀剣など多様な副葬品が発見されています。この地に大きな勢力を持つ有力者がいたことで、対立する大和朝廷が派遣した吉備津彦命が、鬼神（温羅とも呼ばれる）を退治する伝説が生まれたと考えられています。古墳の廻りにはベンチも置かれ公園化されていた。石柱には「史跡 こうもり塚古墳　　昭和四十七年三月十日建設」と。古墳は開放されており階段を下り石室の中へ入る。扉の中に石棺があった。石棺をズームアップ。石棺の前から。管理人は不在で自由に入れたが。次に向かったのが「松井の井戸」。道路標識が立っていた。国分寺八十八箇所.16上林(かんばやし)エリアには八十八カ所というミニ霊場が設けられている。四国の八十八ヶ所霊場を模したもので、岡山県内にはこのようなミニ霊場がたくさんある。直進すると池の先に「備中国分尼寺跡　350m」があったのだがここで引き返す。池の堤を北方向へ進み井戸枠を見つける。案内板にのっていたので来たが何の変哲もない井戸だが、ちょっとしたいわれがあると。松井の井戸所在地：岡山県総社市上林１２８６説明板には【松　井】「むすびあぐる松井の水は底済み　うつるは君が千代のかげかも　　　　　　　　藤原茂明　常盤なる松井の水をむすぶ手の　雫ごとにぞ千代は見えける　　　　　　　　　藤原資実　この和歌は久寿2年の後白河天皇及び建久9年の上御門天皇の即位に当って行なわれた大嘗会　のときに詠まれたもので、｢松井」とはここの井戸であると伝えられています。長良の「菊の　下水」、上林の「臼井」とともに総社市内の三名水といわれています。」と。新しい井戸枠。かつて、吉備国の国分寺と国分尼寺の間にこの井戸があり、若い男女の僧侶が井戸汲みと称して逢引きをしていたらしく、｢松井」は「井戸で待つ」が転じたとされているとか。松井の井戸から引き返し「国分寺・備中国分寺跡」へ。暑かったがこの木の下は風が爽やかであった。石柱には「← 備中国分寺　150m、→ こうもり塚古墳　340m、備中国分尼寺跡　620m」。反対側の竹林の中には「備中国分寺歴代住職墓所」があった。広い墓地には傘付き墓石が並んでいた。どの墓石も傘付きの立派なものであった。国分寺の塀際に、陸海軍少年飛行兵鎮魂之碑墓石には「若鷲鎮魂之碑」。碑の下段には17～30才の8人の名が刻まれていた。また、元内閣総理大臣 橋本龍太郎 書」と。若鷲鎮魂之碑  由来この碑は 裏面に記載のとおり 太平洋戦争 に於いて 壮烈大空に散華した 総社圏域出身の 陸海軍少年飛行兵 鎮魂の碑である国分寺の塀際を周り山門へ。備中国分寺跡の南側備中国分寺 中門跡現存する礎石は一個だけですが、礎石を抜き取った穴と礎石の下に詰めていた根石が残っており、南門と同じく間口五間、奥行二間の門であったことがわかります。しかし、礎石の間隔が南門とくらべてやや広く、建物もやや大きかったと思われます。10:20国分寺山門国分寺の入口で真言宗御室派の寺院。陽射しが強く女性も日傘をさして参拝。                                                                                                    　　　ー　続く　ー

  2024.10.12

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  吉備路を走るー5、吉備津神社・北随神門・本殿・拝殿、神変堂

  ​​表門(北側)から吉備津神社へ参拝することに。9月20日(金) 9:00第1駐車場の近くにある入口。社号標石の側面には「大正三年一月四日」と刻まれていた。吉備津神社ここ吉備地方には、大和朝廷が派遣した吉備津彦命が人々を苦しめた鬼神(温羅とも呼ばれる) を退治した伝説が残り、昔話「桃太郎」の原型になったとされています。吉備津神社に命が祀られ、境内には温羅との戦いの際に矢を置いたと伝えられる矢置岩や温羅の首が埋められたとされる御竈殿があり、伝説ゆかりの場所です。国宝に指定されている現在の本殿、拝殿は1425年に落成した建物で、特に本殿は｢比翼入母屋造」たは「吉備津造」と呼ばれる独特の屋根形式となっています。ほかに398ｍもの長さを誇る廻廊など貴重な文化財も残っています。現在も、釜の音で吉凶を占う鳴釜神事や、6人の射手が空に矢を放つ矢立の神事(毎年1月3日)が行われています。社号標石「官幣中社 吉備津神社」。手水舎看板には「自動車のお祓い所　入口」と。手水鉢には「寄進　天文二年〇　大橋　向畑　十一月日」と。吉備津神社案内記紀によれば、崇神朝 四道将軍の随一として、この地方の賊徒を平定して平和と秩序を築き、今日の吉備文化の基礎を創られた大吉備津彦大神(五十狭芹彦命)を祀る山陽道屈指の大社。仁徳期創建で「延喜式」では名神大社。また最高位を与えられた一品吉備津宮とも称される。古来、吉備国(備前・備中・備後・美作)開拓の大祖神として崇敬され、殖産興業・交通安全の守護神、延命長寿の霊験あらたかな神として朝野の信仰があつい。吾国唯一の様式にして日本建築の傑作「吉備津造」(比翼入母屋造)の勇壮な社殿、鳴釜の神事、桃太郎伝説にモデルなどで著名。　　　国　宝　　本殿・拝殿　　　重　文　　御篭殿・南北随神門・木彫狛犬　　　県重文　　廻廊矢置岩吉備津彦と温羅(うら)の伝説に基づく矢立の神事が現在でも行われている。苔むした矢置岩は竹柵で囲われていた。参道の階段は工事中であった。参道入口には左右に新旧の石柱が立っている。北随神門（重要文化財）室町時代中期に再建され、新しく補修塗装が終わったのであろう。立札には、「文化財愛護　重要文化財　吉備津神社 北随神門　火気厳禁　HITACHI」と。北随神門横の石垣も歴史を感じる。北随神門の左側から。北随神門から階段を上る。両側は工事中でテントで覆われていた。階段を上り ”北随神門” を見下ろす。階段がきついので高齢者には辛いのでは。拝　殿奉納された提灯がぶら下がっていた。木組みも古い。拝殿の扁額「吉備津宮」。内陣をズームアップ。賽銭箱にお賽銭を投じ「家族の健康、旅の安全」を祈願。案内板には「廻廊・御竈殿」。当社　御案内御祭神　　大吉備津彦大神　外八柱の神御由緒『古事記』・『日本書紀』によれば、御祭神・大吉備津彦命は第七代孝霊天皇の皇子と生れ、第十代崇神天皇の御代、四道将軍の随一として吉備国に下られ、当時、当地方にて蛮行を重ね大和朝廷に対抗していた温羅(百済の王子とも伝えられる)一族を平定し、平和と秩序を築き、この地に宮を営まれて吉備国の人々のために殖産を教え仁政を行い、二八一才という長寿を以てこの地に薨去せられ吉備の中山の山嶺に葬られました。社伝によると第十六代仁徳天皇が、吉備族より上がった采女・黒媛を慕って吉備国に行幸された時に、これの歓待にあたった吉備族より吉備津彦命の業績を聴かれ、その徳を偲んで吉備国の祖神として崇め奉斎されたと伝えられます。のち、延喜式の定まるや明神大社に列し、やがて天慶三年(940)には最高の一品の神階を贈られ「一品吉備津大明神」、また「三備(備前・備中・備後)の一宮」と称せられ、都を遠く離れた僻地に在りながら朝野の尊素朱のほか篤く、平安末期の『梁塵秘抄』をみてもその御神威の程を窺がうことが出来ます。中世以降、江戸時代中期まで他社の例にもれず当社もまた神仏習合の永い歴史を過ごしてきましたが、明治の神仏分離を待たず、江戸時代中期には分離し、現在に至っております。産業の守護神として、長寿の守り神として、その御神徳を慕う人々は今も昔も変ることなく吉備国の祖神として尊崇のマコトを捧げ続けております。また、吉備国の人々に歴史とロマンを伝えてきた吉備津彦命の温羅退治の伝説神話が中世以降全国的に知れ渡っている「桃太郎」のルーツとしても親しまれています。（備前国一宮　岡山市北区一宮　　　　吉備津彦神社）（備中国一宮　岡山市北区吉備津　　　吉備津神社）（備後国一宮　広島県福山市新市町　　吉備津神社）　　👈 我が田舎にある神社である。境内の文化財と摂末社本殿・拝殿（国宝）室町時代応永三十二年(1425年)の再建で建築様式は「比翼入母屋造」。全国でも当社だけの様式ですので「吉備津造」とも称されております。本宮社（内宮・新宮・合祀）当社の長い廻廊の南端に鎮座し、吉備津彦命の父母神をお祀りしており安産・育児の神様として信仰されております。岩山宮本殿の背後にある吉備の中山の山腹に位置し、吉備国の地主神をお祀りしております。御竈殿（重要文化財）慶長十七年(1612年)安原知種が願主となり再建。神秘的な鳴釜神事は古来より全国に知られています。一童社学問・芸能の神様をお祀りしてあり、江戸時代の国学者も厚く信仰したと伝えられ、近年では進学を目指す人々のお参りが絶えません。宇賀神社当社の神池の中央の島に鎮座し、吉備国最古の稲荷神をお祀りしております。えびす宮廻廊の途中に位置して、商売繁盛・家業繫栄の神様として岡山県下に有名です。特に正月九日・十日・十一日のえびす祭には縁起物を求めるたくさんのお参りの人々で賑わいます。廻　廊（県指定重要文化財）天正七年(1579年)の再建で、全長三六〇mにも及び、自然の地形そのままに一直線に建てられております。南・北随神門（重要文化財）北随神門は北の参道に位置し室町中期の再建。南随神門は廻廊の途中にあり延文二年(1357年)の再建で当社諸殿宇中最古の建造物。共に吉備津彦命に従い吉備国の平定に活躍した神々をお祀りしております。神馬が奉納されていた。天正七年(1579年)再建の廻廊で全長360メートル。廻廊を見下ろす。廻廊の途中に南随神門が建っている。南随神門（重要文化財）廻廊の途中に位置し、延文二年(1357年)の再建で、当社諸殿宇中最古の建造物である。御祭神に従い吉備国の平定に活躍した神々が祀られている（写真はネットから）。本殿・拝殿（国宝）室町時代応永三十二年(1425年)の再建。授与所の前から撮影。比翼入母屋造の吉備津神社本殿は迫力満点である。全国唯一の様式から「吉備津造」とも称されている。祈祷受付所本殿、右奥に授与所。御神木のイチョウ。境内にそびえるイチョウの木の樹齢は約600年。そのイチョウの木に、「風月燈籠について　　当社の宝物に源三位頼政の奉納した風月燈籠があります。デザインに風月を　　配して頗る雅趣に富み、古来風流を好む人々の重〇の的となりました。　　それを原型のとおり鋳造したものです。　　　　　社務所」。御祈祷殿入口に架かる「御祈祷殿」。イチョウの木が聳える。これから晩秋は落ち葉が舞い掃除も大変であろう。その前には銀杏の収穫も。本殿前の境内から降りる。広場は車の清祓所。奥の建物は参集殿。駐車場へ下りる。岡山市のマンホール蓋桃太郎、猿、犬、雉をデザイン。下部に「おかやま」「おすい 軽」の文字。 昭和61年に始まった電柱の地中化に伴う道路の美装化の一環として設置が始まり、桃太郎の頭の方向に向かって下水は流れている。9:15まだ見るべきところが多くあったが約45分の参拝で吉備津神社を後にした。次の目的地「備中国分寺」をカーナビにセット。神変堂所在地：岡山県岡山市北区吉備津１４１６備中国分寺へ向かう途中、道路脇に常夜灯が建っていた。Googleマップで場所を確認。役行者が備中国一宮「吉備津宮」へ参籠し、結願の夜「光格天皇」より「神変大菩薩」の諡号を賜った・・・という話からか、｢神変堂」には「役行者」が祀られていると。お堂の扁額「神変堂」。お堂の右側に建っていた地蔵。向かい側には岡山市消防団 吉備津分団機庫。9:25海鼠壁の旧家も多く建っていた。また、この辺りには臨済宗の開祖、栄西禅師誕生の地があったのだが。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー​​

  2024.10.11

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  吉備路を走るー4、宇賀神社、普賢院、試天満宮、吉備津神社

  吉備津神社参拝の前に廻りの寺社へ。9月20日(金) 8:40宇賀神社所在地：岡山県岡山市北区吉備津934朱の反橋(神橋)を渡り池の中の小島へ。池には多くの鯉が泳いでいた。橋の袂に石柱があったが・・・。鳥居の右に立て札があり、「商売の神　宇賀神社　吉備国最古の稲荷神」と書かれていた。石鳥居の扁額の場所には「文化○○年　四月吉日」と。右側の狛犬、阿形像左側の狛犬、吽形像と手水鉢。宇賀神社商売の神様で、傍に枝垂れ桜が植えられていると。古木の松の木もあった。句碑には「八重桜 散らぬ男を 迎えけり」と。普賢院鐘楼、普賢院歓喜天堂、試天満宮。奥には犬養木堂の銅像が立っている。宇賀神社が鎮座する小島から普賢院の裏へ回る。袴腰鐘楼、十三重塔。鐘楼の奥に、普賢院歓喜天堂。普賢院歓喜天堂の軒天。30センチのマスに家紋？が描かれている。扁額は「大聖歓喜天」であろうか。池側の玉垣に「学業成就　試(こころみ)天満宮」の案内板。試天満宮こじんまりした試天満宮である。普賢院 (ふけんいん)所在地：岡山県岡山市北区吉備津1494宗派：真言宗、本尊：普賢延命菩薩仁王門は工事中であった。創建年は不明だが、奈良時代の天平勝宝年間(749～757)に奈良の僧・行基により金剛寺として建立されたと伝わる。江戸初期の寛永年間(1624～1644)、曼荼羅寺住持・舜誉が、少し南にあった金剛寺を曼荼羅寺と合併して現在地に移転した。この時に寺号を普賢院にしたと思われる。露盤宝珠を乗せた宝形造本瓦葺の本堂。境内の塀際に３基の五輪卒塔婆。古い石仏も並んでいた。本堂脇から戻る。石橋の袂に石仏が立っていた。宇賀神社横から吉備津神社の鳥居を見る。県道389号線(吉備津松島線)を挟んだ向かい側に、石柱が三本。右側の柱は「犬養毅敬題の社号柱」で「官幣中社吉備津神社　大正十年十月　犬養毅敬題」と。吉備津神社 御竃殿（国指定重要文化財）への入口。鳥居をくぐると左側に手水舎。鳥居には、「荻野左近九世孫 荻野彌五郎知矩 建　　文政六年（1823年）癸未三月吉日」と。手水舎。吉備津神社廻廊吉備津神社内にある県指定重要文化財（建造物）の回廊。本殿から南随神門を経て、御供殿・御竈殿等に至る回廊で、棟札によると、戦国時代の天正年間（1573～1591）の建立された。総延長398ｍ、屋根は切妻造、本瓦葺、軒は一軒疎垂木、天井は化粧屋根裏で、簡素な構造となっている。御竈殿の入口。鳴釜神事という特殊神事が行われる御竈殿。突き当りを左へ進むと南随神門へ。水車があった。ハギの花が咲いていた。これから満開になるハギ。入口に「岡山市　吉備津弓道場」の看板がかかっていた。石碑には「春櫻秋楓啼鳥来　文人曳杖細谷涯　鎮座四道将軍神　武勲赫々輝中外」と。吉備津弓道場前から廻廊を見る。池越しに普賢院を望む。サクラの開花時期には池の中島に植えられた枝垂れ桜が咲き誇ると。廻廊の南側に吉備津弓道場が建つ。吉備津神社下の玉垣。中国自然歩道案内図（吉備の中山を訪ねるみち）中国自然歩道とは中国自然歩道とは、中国5県を一周し、それぞれの地方に残された美しい自然のなかを歩いて、豊かな自然に親しみ、また、郷土の歴史や文化にふれて、私たちのふるさとを見直すための長距離自然歩道です｡岡山県では、自然歩道を5つのルートに大別し、さらに各ルートを1日で楽しめるよう、合計43のコースに区分しています。主な見どころ● 吉備津彦神社● 中山茶臼山古墳（御陵）● 吉備津神社● 岡山県古代吉備文化財センター吉備の国　新発見の旅　　　ー　古代吉備国・桃太郎伝説を訪ねて　ー9:00第1駐車場へ戻る。吉備津神社第10代崇神天皇の御代は、四道将軍として吉備国に派遣された吉備津彦命を祭神とし、古来吉備地方の総氏神として崇敬されている。現在の本殿及び拝殿は、応永32年(1425年)にに完成、本殿は、比翼入母屋造または吉備津造とよばれる。独創的様式の大建築で、拝殿と共に国宝に指定されている。また、延文2年(1357年)再建の南随神門と天文12年(1543年)再建の北随神門は、共に国の重要文化財、鳴釜神事の行われる御竈殿は慶長17年(1612年)の建築で岡山県重要文化財に指定されている。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　岡山県・岡山市                                                                            　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.10.10

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  吉備路を走るー3、最上稲荷、吉備津神社、犬養木堂銅像、藤井高尚頌徳碑、殉国烈士碑

  次の目的地は、日本三大稲荷の一つとして知られる「最上稲荷」を目指した。商売繁盛、芸能上達の神様として知られ、繁華街などにも祀られているのが「お稲荷さん」と通称される稲荷神 (いなりのかみ、いなりしん)。日本三大稲荷とされるのが、伏見稲荷大社(京都市)、笠間稲荷神社 (茨城県笠間市)、そして豊川稲荷 (愛知県豊川市) ですが、祐徳稲荷神社 (佐賀県鹿島市)、最上稲荷 (岡山市) などもその候補である。最上稲荷 (妙教寺) のＨＰでは、「伏見・豊川と並ぶ日本三大稲荷」と記載し、伏見稲荷大社、豊川稲荷 (妙厳寺)、最上稲荷 (妙教寺) が三大稲荷としている。9月20日(金) 8:05最上稲荷大鳥居から県道241号線(長野高松線)を北上。道路脇に社があり立ち止まる。地元の地蔵堂であろうか、Googleマップにも記載されていない。赤い前垂れには「大願成就　令和六年八月」と記されていた。最上稲荷池の下詰所所在地：岡山県岡山市北区高松稲荷４１３−１駐車場がたくさんあったがこの日はガラガラであった。最上稲荷にはかつて亡き伯父が良く参拝していたので立ち寄ったのだが。岡山市周辺観光案内この辺りの「足守街並み保存地区」には多くの寺社史蹟がある。今回行けなかったところが多くあるのでまた機会があれば立ち寄りたいものですが。参道入口に鉄製のこれは？。石碑には「最上位稲荷山」と。駐車場に入るがこの先は進入禁止に、１台のマイクロバスで訪れた人が参拝。龍王山の懐に抱かれた最上稲荷は広大な敷地を有しているが、大きく三段に分かれている。 本殿の建つ正面中央の台地は祈祷ゾーン、旧本殿の建つ右奥の上段部分は文化財ゾーン、根本大堂の建つ右下の下段部分は供養ゾーンと称されていると。最上稲荷は、正式名称を「最上稲荷山妙教寺」という日蓮宗寺院ですが、明治の神仏分離令の際、特別に「神仏習合」の祭祀形態が許された、仏教の流れを汲む貴重な稲荷として知られています。お寺でありながら鳥居をそなえ、神宮形式をあわせ持つ本殿 (霊光殿) があるなど神仏習合時代の形態を数多く残していますと。南側に建つ石鳥居。毎月例大祭があり、多くの人が参拝するのであろう。最上稲荷 鳥居本殿、根本大堂へは他のルートで上れたようだがここで引き返した。深夜の運転で疲れ、頭の回転が鈍かった。鳥居の扁額「最上稲荷山」。最上稲荷池中国地方はこのような溜池が多い。最上稲荷池にはホテイアオイが繁殖。繁殖したホテイアオイの上にはシラサギであろうか。次の目的地を「吉備津神社」にして、最上稲荷の駐車場から戻り吉備線の踏切。プレートには「備中高松駅構内　10Ｋ842Ｍ　稲荷参道踏切」と。　カーナビの案内で国道180号を東へ走り ”吉備津神社前交差点” を右折。右側の道路脇に車を止め松並木を撮影（南側の神社方向）。吉備津の松並木吉備中山の北西に位置する吉備津神社参道の両側に生育する県下最大の松並木(約500ｍ)である。北側の国道180号側。この松並木の先を左折するとJR吉備線の吉備津駅へ。8:30吉備津神社の駐車場へ到着。ここから北方向に ”吉備津の松並木” を歩いてJR吉備津駅まで約1キロか。吉備津神社所在地：岡山県岡山市北区吉備津９３１吉備津神社の第1駐車場に駐車(無料)して参拝。まだ時間は早かったが気温が上がる。本来は吉備国の総鎮守であったが、吉備国の三国への分割により備中国の一宮とされ、分霊が備前国・備後国の一宮（備前：吉備津彦神社、備後：吉備津神社）となったとされる。この事から備中の吉備津神社は「吉備総鎮守」「三備一宮」を名乗る。社号標石に「官幣中社 吉備津神社」と。官幣中社(かんぺいちゅうしゃ)とは明治4年5月14日(1871年7月1日)に太政官布告｢官社以下定額・神官職制等規則」により制定された社格制度における社格である。昭和時点で23社の官幣中社が存在していたと。ここも参拝者が多いので駐車場も「第1駐車場、第2駐車場 観光バス」と。右側は県道389号線(吉備津松島線)。吉備津神社　境内図手水舎、右側には休憩所があった。手水舎の右側は県道389号線(吉備津松島線)。第2駐車場脇に立っていた銅像、石碑。犬養木堂 (毅) 像銅像の台座には「犬飼毅」と。ズームアップ。犬養木堂先生　銅像の説明犬養毅(木堂と号す)は安政二年(1855)に備中国賀陽郡庭瀬村(現在、岡山市川入)に犬養源左衛門の二子として生る。明治八年(21才)上京し慶応義塾に学ぶ。明治十年(23才)西南戦争の起るや従軍記者となったがその後、文筆と雄弁とをもって政治運動に入り、明治二十三年(36才)衆議院議員となる。明治三十一年(44才)文部大臣に任ぜらる。その後、立憲国民党革新俱楽部等を組織し「憲政の神」と称せらる。大正十三年(70才)逓信大臣、昭和四年(75才)政友会総裁となり昭和六年総理大臣となる。しかるに翌昭和七年(1932)いわゆる五・一五事件勃発し過激派のために官邸にて暗殺さる。享年78才。正二位・旭日桐花大綬章を追贈せらる。毅の生家(此処より南方へ約三キロに現存)は代々庭瀬藩の大庄屋、その遠祖犬養健命は大吉備津彦命の随神なり、よって氏神吉備津神社のため尽瘁するところ多し、毅の没するや郷党の人々その高風を慕い、昭和九年この地に銅像を建つ。作者は朝倉文夫、雄姿堂々として天下を睥睨するの概あり。犬養木堂記念館と生家 (国指定重要文化財)記念館は､ここから車で約10分の所にあり、犬養の遺品や写真、手紙、書などゆかりの資料を展示しています。◆ 開館時間　　9時～17時（入館は16時30分まで）◆ 休館日　　　毎週火曜日、祝日の翌日（土・日を除く）、年末年始◆ 問合せ先　　086（292）1820◆ 入館料　　　入館無料　石碑には「藤井高尚大人頌徳碑」と。藤井高尚大人の頌徳碑贈正五位藤井高尚先生は江戸時代後期の偉大な国学者である。明和元年(1763)吉備津宮の代々の社家頭の家に生れ、のち本居宣長に入門、その高弟となった。中国を初め京坂、四国に多くの門人を作り松屋社と称した。王朝文学を専攻し、古今集新釈、伊勢物語新釈、松の落葉、松屋文集など三十巻以上の著書をつくった。天保十二年(1841)七十七才をもって卒した。大人歿後百年に当り昭和十五年七月、有志この碑を建ててその徳を頌した。こちらも駐車場の脇に建てられていた「岡山県関係法務死殉国烈士慰霊顕彰之碑」。碑　誌ますらおの尊き生命　積み重ねつみかさね護り来りし美しき祖国に　吾等は今奇蹟の平和と自由を享受している憶うに歴史は正確を期すべきである　然るに戦後の世相は混沌として現在既に正確なるもの乏しく　今にして改めずんばその経緯を過ち伝へられん　人類の歴史は平和を旗印に揚げ乍ら　惨烈な戦争に依って治乱興亡を繰返し留るところを知らない　過ぐる大東亜戦争処理に際し　連合国は勝者専断の裁判を行い　吾等を謂われなき罪に陥れ　極寒肌を裂く牢獄に　炎暑灼熱の獄舎に監禁　心身破潰の極限において猶　血族への愛惜を秘し祖国の再興と永久平和を叫びつつ従容として死の断罪を受け　竟に父祖の国土を踏まざりし赤誠憂国の士の境地を憶うとき　平和の生贄としての価値が忘却される事を憂いて詠嘆己まず茲に改めて戦禍の再来を避け祖国の興隆と萬邦の平和を希い同憂の悲願を結集して　岡山県関係殉国烈士の遺徳を偲び　碑を奉建して将来史実の探究と公正なる評価に委ねんとするものである　　　昭和五十九年十二月十四日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　岡山県憲友会岡山県関係法務死殉国烈士慰霊顕彰之碑石碑の裏面には松平永芳（故人 靖国神社の第六代宮司）の書いた殉国烈士之碑という文字が刻まれている。戦勝国によって裁かれ刑死した人達を慰霊する目的で碑が造られたのだった。東屋の左側にあった説明板。岡山歴史散歩　ー高松の歴史めぐりー　　　　門前町宮内右側に句碑があったが説明板がなくGoogleマップ(芭蕉の句碑)でこの存在を知った。吉備津神社境内古図門前町宮内宮内とは江戸時代の備中国賀陽郡宮内村のことです。備中国一宮の吉備津神社の門前町が起源です。吉備津神社は、古くから吉備津宮として知られ、平安時代には名神大社に列せられ、天慶3年（940）には神階としては最高位の一品となりました。地方の神社としては破格の厚遇といえます。諸国に一宮の制ができたときには、備前・備中・備後の「三国の一宮」と称されるようになりました。現在は官幣中社です。本殿と拝殿は応永32年（1425）に再建され国宝に指定されています。鳴釜神事として有名な御釜殿と南北の随神門は重要文化財に指定されています。江戸時代になると、宮内村は門前町として栄え、山陽道でも屈指の遊興街を形成しました。井原西鶴の著した『好色一代男』にも備中宮内として出てきます。岡山県指定重要無形民俗文化財の宮内踊りは、当時の門前町の賑わいを伝えています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　岡山市松尾芭蕉十哲の1人である向井去来の句碑。　『秋風や 鬼とりひしぐ 吉備の山　　去来』。池には涼しさを感じさせる噴水。8:40右に朱色の「宇賀神社」、奥に「普賢院」。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.10.09

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  吉備路を走るー2、妙玄寺、清水宗治公自刃の地、星友寺、妙見大菩薩、清涼閣、高松城址、舟橋

  御埼神社の西側約700メートルにある「備中高松城址公園 駐車場」へ移動。9月20日(金) 7:35高松城址公園所在地：岡山県岡山市北区高松高松城跡の南側にある駐車場へ車を止める。続百名城のスタンプ置き場は北側にある。ここ備中高松城は、令和元年(2019)8月9日(金)に訪れており今回はスルーした。その時のブログは「​Ｎo.171 備中高松城​」👈 をクリック願います。案内板には、清水宗治公自刃の地 (供養塔)　⇒高松山妙玄寺　　　　　　 　  ⇒駐車場の東側にお寺が数寺あり参拝することに。入り口の石柱に「史跡　清水宗治公自刃之地」と。左側にお寺が並んでいた。高松山妙玄寺 (みょうげんじ)所在地：岡山県岡山市北区高松６９１そのまま進むと、妙玄寺の山門。この中にも駐車場があった。左側の門柱には「花房家 菩提所　清水宗治公自刃之地」と刻まれていた。門柱の右側には「高松山 妙玄寺」と。ごうやぶ遺跡羽柴秀吉の高松城水攻めにより、1582年6月4日に切腹した高松城の城主清水宗治を追って、宗治の家臣らが互に刺し違えて殉死した所といわれています。写真の右側にその場所がある。向かい側の山には羽柴秀吉の本陣があった。清水宗治公自刃の地慶長5年(1600)、高松知行所の領主花房職之により花房家の菩提寺として建立された妙玄寺は、備中高松城水攻めの名残り残す寺院です。天正10年(1582)、備中高松城の戦いで水攻めにあった高松城主清水宗治公は、主君・毛利氏への忠義と城下の兵と家族五千の助命の為に潔く切腹し、敵将・羽柴(豊臣)秀吉が「宗治は武士の鑑である」と絶賛したといわれています。妙玄寺は宗治公が自刃した場所と伝わり、歴代住職により供養がなされ、昭和38年(1963)には境内に供養塔が建立されました。今まで映画、テレビ等でよく見たシーンである。駐車場の隅に「顕彰乃記」。左側の新しい石柱には「顕彰」と、「丸亀市大羽田英光・美佐江夫妻は当寺の再建に篤い信仰心と強い熱意に依り、物心両面で本堂　客殿再建に貢献、此処に夫妻の功績に対し「高松山妙玄寺」中興開基として顕彰す。　　　　　　　　令和二年睦月建之　高松山妙玄寺」と記されていた。顕彰乃記天正十年六月四日　　浮世をば　今こそ渡れ武士乃名を　高松の苔に残してと辞世を詠じて自刃せられたる高松城主清水長右衛門宗治公の至誠を後世に傳え懇親平等○○〇〇の見地より両〇陣没者の霊を併せ〇らはんが為め瀬野妙光大法尼は十方有縁の士を結集して昭和三十八年五月八日此の地に大供養を建立し開眼供養を営む茲に大法尼の遺徳をたゝえ後孫及び同志○○〇顕彰碑を建立しその業績を誌して碑文となす　　昭和五十二年十一月吉日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　當山第十〇代慈玄院日〇　識西側に建つ「日蓮宗 星友寺」。境内の北側に本堂が建つ。現在の本堂及び客殿は、2018年6⽉に再建され、同年10⽉に落慶法要が⾏われた。⽇本の風⼟に適した⽊材を使⽤し、古式に則った重厚さと近代的な機能性を有した建物。本堂には、三宝尊と最上尊、清水宗治公ご位牌、花房家ご位牌がお祀りされ、また、境内には、備中⾼松城主・清⽔宗治公の遺徳を偲ぶ供養塔が建⽴されている。備中高松城主・清水宗治公の遺徳を偲ぶ供養塔が建立され、歴史愛好家を始め多くの観光客が訪れていると。また月例で「宗治祭」がとり行われている。また毎年6月第一日曜日には、高松城本丸跡にて往時を偲ぶ「宗治祭」が盛大に執行される。石柱には「清水宗治公自刃之阯」。高松山 妙玄寺 本堂本堂及び左側の客殿は、平成30年(2018)6⽉に再建され、同年10⽉に落慶法要が⾏われた。当寺は備中高松城領主・花房家の菩提寺にて、清水宗治公を祀るも廟所及び堂宇の護持管理は妙教寺住職に託す。妙教寺二十三世日宜聖人は妙玄寺の互解を憂いて資材を供給。庫裡を建立し補修修繕を重ね維持を図るも、永年の雨露風雪により堂塔伽藍は劣化毀損。この度妙教寺・関係各位・各方面の支援を仰ぎ再建に着手。平成三十年本堂・客殿・庫裡を落慶。　　　　　　　　　　　　　　　　第二十世　日学　記妙教寺とは最上稲荷 (最上稲荷山妙教寺) のことで、妙玄寺は現在「最上稲荷高松城支院」と称し、杉本泰潤住職は最上稲荷の院代を務めている。本堂の裏側に古い墓石が並んでいた。妙玄寺を後にする。日蓮宗 星友寺 (せいゆう)所在地：岡山県岡山市北区高松６８９右側の寺号標石には「日蓮宗 星友寺」。寺の名前の、星友とは宇喜多直家の戒名から取ったもので、創建は、1624年頃だと。後の領主・花房職之公は熱心な日蓮宗信者だったことから、領内の寺院を日蓮宗に改宗するとともに、戦により荒廃した最上稲荷山妙教寺の再興に尽力したと。本堂前に回向柱。本堂の扁額「恵雲山」。本堂の右側に建つ境内社。本堂前から山門を見る。山門の屋根に鯱。左側の鯱。大きさは50センチはあったか。妙見大菩薩星友寺の西に隣接する ”妙見大菩薩" 。石碑には「南無妙法蓮華経　忍力講」と。扁額「妙見大菩薩」境内社が2社。清涼閣所在地：岡山県岡山市北区高松６８４説明板等がなく詳細は不明であるが入口に墓石が集められていた。建屋に「清涼閣」と。集められた古い墓石。無縁仏であろうか。お題目碑には「南無妙法蓮華経」と。高松城址公園中国自然歩道案内図（足守の街並みと備中高松城跡を訪ねるみち）右側の写真は、● 近水郷　　　● 最上稲荷　　　● 備中高松城跡中国自然歩道とは中国自然歩道とは、中国5県を一周し、それぞれの地方に残された美しい自然のなかを歩いて、豊かな自然に親しみ、また、郷土の歴史や文化にふれて、私たちのふるさとを見直すための長距離自然歩道です。岡山県では、自然歩道を5つのルートに大別し、さらに各ルートを1日で楽しめるよう、合計43のコースに区分しています。5つのルートは、① 中国山地横断ルート　　　② 吉備高原横断ルート　　③ 渓谷ルート④ 吉備路ルート　　　　　　⑤ 瀬戸内ルート国指定史跡　高松城跡　附水攻築堤跡　　　　　昭和4年12月17日指定　　　　　　　　　　　　　　　高松城とは・・・高松城は、備前国に通じる平野の中心しかも松山往来(板倉宿から備中松山城へ至る)沿いの要衝の地にあり、天正10(1582)年の中国役の主戦場となった城跡として有名である。城は沼沢地に臨む平城(沼城)で、石垣を築かず土壇だけで築成された「土城」である。城の周辺には、東沼、沼田などの地名に象徴されるように、沼沢が天然の外堀をなしていたのが窺われる。縄張りは、方形(一辺約50ｍ)の土壇(本丸)を中核にして、堀を隔てて同規模の二の丸が南に並び、さらに三の丸と家中屋敷とが、コの字状に背後を囲む単純な形態である。本丸跡は江戸時代初期にも陣屋として活用されていた。中国役とは・・・全国統一を目指した織田信長は西進を図り毛利方と対峙した。毛利方は備中境に境目七城(高松城・宮地山城・冠山城・加茂城・白幡城・庭瀬城・松島城)を築き備えた。織田軍の先鋒羽柴秀吉は、天正10年に三万の軍勢をもって同国南東部に侵攻し、境目の城を次々と攻略した。最後に攻めあぐねていた高松城の周囲に約2.6kmの堤防を短期間(12日間)で築き、折からの梅雨を利用して足守川の水を引き入れ水攻めを敢行した。籠城1ヶ月余を経て城兵が飢餓に陥ったころ、本能寺の変が起きた。秀吉は毛利との講和を急ぎ、高松城主清水宗治の切腹と開城を条件に休戦を成立させ、ついに高松城を落城させた。本丸跡には明治末年に移転改葬された宗治の首塚があり、北西の家中屋敷跡の一画に宗治の遺骸を埋葬した胴塚も残されている。築堤跡は蛙ヶ鼻に現在も一部残存している。　　　　平成8年3月　　　　　　岡山市教育委員会高松城址の北方向公園の中央にある7000平方メートルもの広大な堀には、毎年7月中旬になると蓮「宗治蓮」が約4000平方メートルにわたって咲く姿が見られる。史跡 舟橋所在地：岡山県岡山市北区高松３８０−６車で走っていて説明板を見て駐車。史跡舟橋高松城は平城で三方を堀で囲まれていたが、この南手口には具足の武士がようやくすれちがう程の細い道があったが、開戦直前に八反堀を掘り外壕とした。そこへ舟を並べて舟橋(長さ約六十四米)となし、城内より進攻の際はこれを利用し又、退く時は舟を撤去出来る仕組で城の西北の押出式の橋と共に大きく防備の役を果たしていた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　高松城址保興会橋の親柱に「史跡 ふなはし」と。前方の杜は高松城址。次の目的地は、日本三大稲荷の一つとして知られる「最上稲荷」を目指した。前方に県道241号線(長野高松線)に建つ巨大な ”最上稲荷大鳥居" 。8:00大鳥居の下に駐車スペースがあったので駐車して撮影。ここから最上稲荷まで約2キロ。鳥居の扁額「紅柄 (ベンガラ)」。石柱も巨大で「最上稲荷総本山・・・」と。裏面には「昭和四十七年十二月吉日　　　　　　　　功徳主　東京都　三井物産株式会社　　　　　　　　　　　横浜市　三福不動産株式会社先ほど訪れた「妙玄寺」の案内板。一　最上稲荷の大鳥居について　　　　一、世界連邦　恒久平和　のために　　　　一、人命尊重　交通安全　のために　　　　一、開運招福　光輪拡大　のために　　という三大誓願のもとに建立された大鳥居は、参道口に位置する最上稲荷のシンボルです。　　鉄骨・鉄筋コンクリート製で、高さ二十七・五メートル、柱の直径四・六メートル、柱間　　十九メートル、総重量二千八百トンという規模を誇ります。　　最上稲荷開山一千二百年記念事業の一つとして建立が計画され、昭和四十七年(1972)十二      月二十三日に落慶式が執行されました。建立当時は日本一の高さを誇り「日本一の招福門・　　日本一の清浄門」と称えられました。　　・・・後略・・・二　大鳥居の扁額について　　古来より邪気を払い場を浄める働きがあるとされ、鳥居など寺社の建造物に塗布されてき　　たベンガラは、赤銅のような濃茶色に赤みを帯びた風合いに情緒が感じられます。　　　　平成の改修でベンガラ色に塗装された大鳥居の額束に、新たに扁額が取り付けられました。　　高梁市成羽町のベンガラ豪農商・西江家に残る江戸期ベンガラを使用した塗料で彩られた　　この額が、十八代当主の西江晃治氏よりご奉納いただきました。　　岡山県の貴重な文化資産の一つであるベンガラ。金字で描かれた「紅柄(ベンガラ)」の扁額　　には、文化資産として敬愛する当山の思いが込められています。　　　　　　　　　平成二十六年九月吉日　　　　　　最上稲荷総本山ベンガラと西江邸　　　ベンガラとは、柿右衛門赤と呼ばれた有田の伊万里焼や九谷焼の赤絵付け顔料、漆塗り顔料、　　全国各地の寺社建造物やベンガラ格子を始めとする建築塗料などに用いられていた赤色顔料　　で、高梁市成羽町は一大産地として名高い。西江家は、本山鉱山を開抗し、・・・後略                                                                            　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.10.08

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  吉備路を走るー1、最上稲荷大鳥居、高松城水攻め史跡公園・蛙ヶ鼻築堤跡、御崎神社

  前回5年前の令和元年8月9日(金)に訪れた時見落とした、備中高松城廻りを散策することに。9月20日(金) 7:00JR吉備線を走るディーゼルカー。この辺りの稲刈りもこれからか、出来は例年並みか。伯備線の総社駅方面への下り車両。近隣の史跡への案内高松城水攻築堤跡 (蛙が鼻築堤跡)　　←　0.2km最上稲荷　　　　　　　　　　　　 　←　2.8km高松城址　　　　　　　　　　　　 　←　1.1km造山古墳　　　　　　　　　　　　　 ↓　？  km高松一宮西川（農業用水路）この用水路の名前は高松一宮西川といいます。この水は、一級河川高梁川から高梁川合同堰(総社市井尻野地内)で取水した水が流れて来ます。この堰で取水された水は県下でも有数のかんがい規模と古い歴史を持つ、湛井十二ヶ郷用水の松ノ木分水(総社市窪木地内)で、階田用水に分水されます。そして、階田用水を流れた水は、砂川・桜川・血吸川・足守川をサイフォンという作用を利用した工法で横断し、当地へ流れて来ています。更にこの水は、岡山市北部吉備津地区周辺の田んぼを潤し、農産物の生産に重要な役割を果たしながら流れていきます。この付近は、豊臣秀吉が天正10年(1582)に行った、中国の役(高松城水攻め)で、足守川からこの付近まで築堤を行い、人造湖を造りだし高松城を孤島とし、兵糧攻めをしたことは、歴史的にもよく知られています。農業用水路は、本来農業に必要な水を送るためのもですが、生き物の生息の場、雨水や生活排水受け皿、防火用水などの多面的な機能を持ちながら、長い歴史と共に地域の財産として受け継がれています。この水の中には農業用水の貯水を目的に昭和30年に建設された岡山県新見市にある小阪部川ダムから放流された水も含まれています。下の「用水系統図」は残念ながら見ずらかった。田園風景の中に、最上稲荷大鳥居がひときわ大きく見えていた。高松一宮西川（農業用水路）農業用水路に映える最上稲荷大鳥居。高松城水攻め史跡公園所在地：岡山県岡山市北区立田備中高松城から南東へ約1km歩いた『蛙が鼻(かわずがはな)』には、秀吉が築いた堤防の一部が現存していて『高松城水攻め史跡公園・蛙が鼻築堤跡』として整備されている。 高松城水攻め史跡公園道路脇に車を止めたが左側に数台分の駐車場とトイレが併設されていた。高松城水攻め史跡公園は、天正10年(1582)中国の役で、羽柴(後に豊臣)秀吉が備中高松城の水攻めの際築いたと伝わる築堤史跡、蛙が鼻築堤跡(昭和4年12月17日国指定史跡)に隣接して整備した公園（面積約4,000㎡）である。備中高松城周辺　歴史解説板■中国の役　　中国の役は、天正10年(1582)の中国地方の大大名となっていた毛利氏と、天下人を目指す　　織田氏との軍事対決で、備中国の南東部(現岡山市西部)において本格的な会戦が展開されま　　した。織田軍は、羽柴(後に豊臣)秀吉を大将とする2万の備前国の戦国大名宇喜多家の1万　　　　を合わせた兵力で、毛利氏が領国東端のこの地一帯に整備していた境目7城の攻略を行いま　　した。　　7城の内4城は攻略されましたが、中核をなした高松城は攻撃によく耐え、小早川隆景を大　　将とする毛利軍も南の日差山一帯に布陣して、なかなか勝負がつきませんでした。折りし　　もこの会戦に出馬途中の織田信長が本能寺の変で急死したため、羽柴秀吉は、高松城主清　　水　　宗治の切腹開場と毛利氏の高梁川以西への撤退を条件として休戦を成立させ、この　　会戦は終わりました。■備中高松城水攻め　　天正10年(1582)の中国の役では、毛利氏の東部の防衛線であった宮路山城・冠山城・高松　　城・鴨庄城・日幡城・庭瀬城・松島城の境目7城の内、織田軍の大将羽柴秀吉の攻撃で宮路　　山城・冠山城・鴨庄城・日幡城の4城が落城しました。こうした戦況で、防衛線の中核をな　　した高松城は、沼地に築かれた城地の特性を活かして籠城に徹し、善戦していました。　　攻めあぐねた秀吉は、城地の要害をなしている沼地を逆手に取って、城を遠巻きにして堤防　　を築き、折りからの梅雨を利用して水攻めにしました。城は人造湖に浮かぶ狐島となり、　　城主清水宗治と将兵五千名はへ兵糧攻めでの飢えと、城地の大半が水没する防ぎようのない　　苦戦に追い込まれました。■周辺の関連遺跡　　蛙ヶ鼻築堤跡の北側背後の丘陵上には黒田、その尾根続きの石井山山頂には秀吉の本陣、高　　松城に向く石井山の尾根先端には堀尾、蜂須賀等、秀吉や有力武将の陣地跡が残っています。　　東側に少し離れた鼓山の山頂には、3段構えで馬場を伴う羽柴秀長(秀吉の弟)の陣地跡が良　　好に残っています。また、高松城跡の北側の丘陵一帯には、宇喜多・浅野・生駒・加藤等の　　各武将の陣地跡、さらに稲荷境内の前面には秀吉の始めの本陣跡が残存しています。一方、　　１km程南西側に離れて足守川を隔てた日差山一帯には、山頂の小早川隆景本陣跡を始めと　　して、高松城側に向かう各尾根先には、来島・杉原・細川・小田・井上・木原・吉川等の毛　　利軍各武将の陣地跡が残っており、蛙ヶ鼻に対峙する天神山では毛利軍の陣地跡が発掘され　　ています。　　　　平成15年4月　　　　　　　岡山市　　　　　　　　　　　　　　　　　岡山市教育委員会　　　水攻めの働き凸の白色：羽柴勢、凸の黒色：毛利勢、茶色線：築堤跡、水色：水没区域。現在の備中高松駅辺りから北側が水没している。水攻め築堤跡の調査水攻め築堤跡の調査平成10年(1998)の4月から5月にかけて、水攻め築堤の遺構状況を確認するため、発掘調査が行われました。その結果、築堤の大半はすでに削り取られていたものの、現在の水田の下約1mのところで、基底部が確認された。堤防の盛り土は、周辺の丘陵部から運び込んだとみられる花崗岩風化土が主で、その土層からは、陶器片や五輪塔の断片、骨片などが出土しました。盛り土の最下層では、杭列などとともに、「土俵(つちだわら)」の痕跡が確認され、築堤の基底部の様相が明らかになりました。また、さらにその下は、深い粘土層が堆積しており、築堤以前には一帯が湿地であったと判断されました。　　　　平成15年4月　　　　　　　岡山市　　　　　　　　　　　　　　　　　岡山市教育委員会　　　　　　築堤当時の堤の上は幅10mほどあったそうだが、現在は3mほどだと。蛙が鼻築堤の南側を吉備線が走る。ここの背後(北方向)に秀吉公本陣跡(石井山)がある。転がっている石は築堤の石であろうか。高松城水攻め史跡公園の南側に立つ説明板。高松城水攻め史跡公園高松城跡は天正10年(1582)中国の役の主戦場となった城跡で、羽柴(後に豊臣)秀吉による水攻めで有名であり、水攻め築堤跡（昭和4年12月17日国指定史跡）は、高松の地の歴史を語り、当時の様子を知ることのできる貴重な文化財です。このような史跡との一体的な利用を図ることで、貴重な歴史遺産を保存・活用し、後世に継承していくための郷土の学習の場として公園（面積約4,000㎡）を整備しました。また、発掘された杭列(くいれつ)や土俵(つちだわら)の痕跡等の基礎地業(じぎょう)の状態を、公園内に複製により展示しています。水攻め築堤秀吉は高松城の攻略を、軍師黒田官兵衛の策を採用して水攻めにし、城地の南東約700ｍの山根(蛙ケ鼻)から、西北西約1,500ｍの足守川上流まで約3㎞の堤防を、わずか12日間で築いたと伝えられている。堤防の内側は約200haの人造湖となり、外側には部隊を布陣させ、城を逆封鎖してしまいました。江戸時代の地誌類では、基底部幅24ｍ、高さ8ｍ、上幅12ｍの大堰堤と記録されています。近年の一部発掘調査によって基底部幅約22～24ｍ(12～13間)ということが確認され、築堤に際して土留めなどに使われたと思われる木杭や、土俵、むしろ等が確認されました。　　　　平成15年4月　　　　　　　岡山市　　　　　　　　　　　　　　　　　岡山市教育委員会永禄8年(1565) ～ 天正10年(1582)6月8日頃までの年表近隣の史跡への案内県道241号線(長野高松線)に建つ最上稲荷大鳥居。御崎神社（おんざき）所在地：岡山県岡山市北区立田９１１駐車場がなく鳥居前の狭いスペースに止め参拝することに。鳥居の扁額「御埼宮」。鳥居の横に「地神様」と刻まれた石碑。御崎神社旧立田村の村社で、祭神は「吉備武彦命(きびたけひこ)」です。創建は弘治年間(1555～1558)。御崎神社のある旧立田村は、低湿地の中に葦が自生し、ツルが多く飛来していたため「多鶴田」が「立田」の起源になったという説があります。旧立田村は江戸時代、庭瀬藩に属し、板倉氏の所領でした。天正十年(1582)高松の役のとき、この御崎神社は、秀吉配下の掘尾茂助の陣となりました。そのため神社の梵鐘が陣鐘として使用され、乱打されたために壊されたと伝わります。その六月四日巳の刻(午前十時)、水に浸かった御崎山の西麓に、高松城主清水宗治公らを乗せた小舟が近づき、毛利勢・羽柴勢が見守る中で、宗治公ら四人が自刃しました。宗治公の首級は、秀吉本陣となった寺宝院境内に葬られました。その後、寺宝院は辻地区に、首級は高松城本丸跡に移されています。御崎神社　配置図御崎神社辺り鳥居をくぐり階段を上る。参道は山の尾根にあり、鐘楼、随神門が見えた。天正十年(1582)の高松の役のとき、この御崎神社は、秀吉配下の掘尾茂助の陣となった。そのため神社の梵鐘が陣鐘として使用され、乱打されたために壊されたと伝わっている。この梵鐘には「昭和五十一年五月　奉寄進　氏子中」の鋳出しがあった。更に清掃された参道を進むと随神門が建っていた。左側に「手水鉢」があった。手振れで申し訳ありません右側の像。左側の像。参道、境内は氏子さんたちにより奇麗に清掃されていた。拝殿古い石碑には、「奉寄進○○○石垣寄附建名」と。金額も、一金三圓八拾銭社殿を左側から。拝殿と本殿をつなぐ幣殿。本殿の裏側から。本殿、幣殿、拝殿と下る。奥への道があったがここで引き返すことに。拝殿前から随神門を見下ろす。まだ気温は低かったがこれから気温が上がると。7:30裏山には秀吉の本陣跡、清水宗治公の首塚跡があったのだがスルー。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.10.07

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  広島へ帰省、深夜の高速道路を走り一路岡山の備中高松駅へ

  ​​​​​小学校の同窓会「喜寿を祝う会」で5年ぶりに田舎へ愛車のノートで帰郷した。長旅で体力的に心配であったが、行きたいところが多々あったので車を利用した。今回の目的地は、　① 小学校の同窓会主催の「喜寿を祝う会」に出席。　② 岡山の総社市を散策：国分寺、吉備津神社、備中高松城 他。　③ 井原市を散策：北条早雲の城へ登城、カネオくんの実家「カヤの木」。　④ 生まれ故郷の寺社史跡巡り。　⑤ 続百名城の若狭鬼ヶ城（鳥取県）。9月19日(木) 22:00夜間走るので、昼過ぎから寝たが熟睡はできなかった。高速道路の深夜料金割引を利用するため22時に自宅を出発した。出発時に目的地を岡山県の「吉備スマート」にカーナビをセットし寒川南インタから圏央道へ。カーナビは所要時間、キロ数は7時23分、616キロで、到着予定は５時頃と。22:55新東名高速道路 駿河湾沼津SA(下り)自宅から約100キロ走ったので立ち寄り休憩。高速道路は深夜料金割引を利用しての配送大型トラックが多かった。深夜で土産物店等は閉店。沼津市内の夜景を見下ろす。喫煙エリアの「FREE SMOKING SPACE」と。広いサービスエリアだが喫煙者にとっては厳しい環境だ！。電気自動車用の充電エリア。9月20日(金) 0:15新東名高速道路 浜松SA(下り)所在地：静岡県浜松市浜名区都田町７８２２−７新東名の下り線を利用する時は極力寄りたいS.Aで、朝日の出る時間帯の景色は綺麗だと。新東名高速道路は片側3車線になり走りやすかった。夜間で店舗棟全景の写真が撮れなかったが「音楽と楽器の街・浜松」をイメージさせる、ピアノをモチーフとしたデザインを採用していると。右側の壁面は鍵盤のデザイン。モニュメント「颯遥 (HAYATE HARUKA)」颯　遥 (HAYATE HARUKA)　　シリーズ「風の童子」さわやかな風とともに夢を奏でる「颯」、力強く大地の魂を刻む「遥」、大空にはばたく２体の護り童子。凛とした遠州の空気が育む音の世界。和やかな調べを風にのせ、行き帰りの旅人の光り輝く未来と安全を願っています。東名リニューアル工事の案内。まだ睡魔もなく15分ほどの休憩で出発。2:10新名神高速道路 土山SA所在地：滋賀県甲賀市土山町南土山１１２２−７４上下線が集約されたサービスエリアになっているので広い。コンビニがあり、セブンイレブンでコーヒーをオーダーし飲みながら休憩。反対側にも上りの車両が多く駐車していた。大型トラックも止めるところがなく普通車エリアに止めていた。トラックの運転手はエンジンをかけ車内で仮眠中であった。新名神高速道路も片側3車線工事を進めており走りやすい。工事区間は亀山西JCTから大津JCTの延長約41km。かつては関ケ原、彦根を走るルートで帰郷していたが、新名神ができ距離も短くなった。3:10名神高速道路の高槻JCTから新名神高速道路に入り山側へ。かつては吹田JCTから中国自動車道を走った。3:25新名神高速道路 茨木千提寺 (せんだいじ) PA所在地：大阪府茨木市千提寺トラック運転手向けのＰＡで、普通車の駐車スペースよりトラックの方が多い。初めて走ったルートで、ここからの大阪の夜景を楽しみにしたが樹々で隠れ見えなかった。茨木千提寺PA 案内図新しいPAであるので最新の設備がある。施設としてはトイレ・休憩空間・自販機のみで飲食店が無く、無人感が何となくいい雰囲気のＰＡで周りも緑に囲まれていている。また清潔感があり、なんとなくホテルのロビー感がする。休憩、自動販売機スペース。また館内にはストレッチが出来る器具もある。トイレも新しいタイプの便器。ここで手を洗うのか。トラック運転手向けのＰＡなのかトイレには洗髪ができる設備がある。屋外には「健康快道」。健康快道3:35カーナビは「吉備スマートまで 150km、到着予定 5:38」と。10分ほどの休憩で ”茨木千提寺PA” を後にした。ガソリン残量も減ったが、走行可能は212キロで吉備スマートまでは大丈夫であった。4:45山陽自動車道 龍野西SA(下り)目的地への到着時間が早いのでサービスエリアへ立ち寄る。ここでも仮眠中のトラックが多かった。本来は駐車禁止のエリアにも。5:25国立病院機構 岡山医療センター5:30山陽自動車道 吉備SA(下り)所在地：岡山県岡山市北区今岡４７６予定どうり6時前に到着した。かつて子供達が小さいときはよく立ち寄り岡山名物の「きびだんご」を購入したものだ。早朝でお土産販売のテントは閉鎖。岡山名産の「ぶどうの巨峰」「白桃」を売っているのであろう。名称である「吉備」は、所在地が吉備国の中枢地帯である吉備路に近いことに由来する。西の空には満月を過ぎた月。吉備スマートの利用時間は「6:00～22:00｣｡このためまだ閉鎖されていた。吉備スマートIC改築工事の概要山陽自動車道 吉備スマートIC　大型車対応化・24時間化吉備スマートICは、山陽自動車道の吉備サービスエリアを活用して設置した、ETC専用のインターチェンジです。現在供用している吉備スマートICは、利用時間・利用可能車種に制限がかかっていますが、今後、国により整備が進められている一般国道180号総社・一宮バイパスと接続することで利用時間、利用可能車種の制限を解除するものです。　　　　【現　在】　　　　　　　　　　　　　　　　【改築後】〇利用時間　午前6時から午後10時まで　　　〇利用時間　24時間運用可能〇利用車種(ETC車載器設置車)　　　　　　　〇利用車種(ETC車載器設置車)　　　　　普通車(車長＝6.0ｍ以下)　　　　　　　　　利用車制限解除　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　車長12ｍ越えの車両を含む全車種　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　※ セミトレーラーまでガソリンも残り少なくなり走行可能距離も28キロになっていたのでここで補給することに。高速道路はどこも高く、ここでも1リットル193円と高価であったため10リットル補給した。スタンドで補給後、店員さんから「スマート出口は逆走になるので直進してください」と。仕方がなく店員さんに目的地へのルートを聞くと「岡山総社インタを出るように」と。思うに、ガソリンスタンドはどこのサービスエリアでも何故か出口方向にあるのではと。この数百メートルの配置でここ ”スマート出口” へ来れないのだ。「何故、何故」と。岡山JCTから岡山自動車道(中国横断自動車道)の「総社・米子」方面へ。岡山総社料金所5年前の令和元年(2019)8月9日(金)に降りて以来の通過。高速料金は寒川南インタから、630キロ、9,610円であった。インタを出て、左折して国道180号線の岡山方面へ進む。いろんな名所の案内板があり、右折すると日本100名城の「No.69 鬼ノ城」もある。インタでくるくると回ったので方向感が・・・。現在地：赤色丸＝総社インタ本来は右側の吉備スマート（黄色丸）を出たかったのだが。この後、吉備路を走る。（Googleマップより）。6:45JR吉備線備中 高松駅所在地：岡山県岡山市北区高松１３６吉備線(きびせん)は、岡山県岡山市北区の岡山駅から岡山県総社市の総社駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(地方交通線)である。愛称は桃太郎線(ももたろうせん)で、路線距離は20.4km、10駅である。近くに備中高松城があり、また最上稲荷の最寄り駅でもある。岡山駅から約20分の駅で無人駅である。ちょうど通学通勤時間帯で多くの人が車で送迎されていた。懐かしい駅構内の跨線橋。開業は明治37年(1904)11月15日。駅の南側を国道180号が走っており渋滞していた。郵便ポスト横の石柱には「文部省指定史蹟 水攻高松城阯道」と。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー​​​​​

  2024.10.06

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  伊勢原市の寺社史跡巡りー8、七人塚、上粕屋神社

  智光寺から戻り、次に向かったのは「上粕屋神社」。 9月16日(月) 14:05カーナビの案内でバス道を右折。前方に石柱を見つける。七人塚所在地：神奈川県伊勢原市上粕屋１３４９−６道灌暗殺の際に共に討たれた家臣七人の墓、または討たれた家臣団を七つの塚に分けて埋葬したとも云われているようです。元々上粕屋神社の社域にあった他の六基の塚は開発により消滅し、この一基のみが残されたという。大きな石柱に「七人塚」と。墓石が並んでいたが説明板がないので詳細は不明。七人塚江戸城の築城で有名な太田道灌が、主君上杉定正に「道灌　謀反心あり」と疑われ、定正の糟屋館に招かれ、刺客によって暗殺されました。そのとき上杉方の攻撃を一手に引き受けて討ち死した道灌の家臣7名の墓で「七人塚」と伝えられています。この塚は、上粕屋神社の境内の杉林の中に7つ並んでいましたが、明治の末に開墾するとき一つ残された伴頭のものといわれ、今でも七人塚と呼ばれています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　神奈川県左側の石碑には「道祖神」と刻まれていた。右奥の像は破損して補強されていた。三差路に「上粕屋神社の参道入口」。七人塚の傍に駐車場（右前方）があったのでそこへ駐車して参拝。上粕屋神社所在地：神奈川県伊勢原市上粕屋１３３４新しい社号標石には「上粕屋神社」と。参道の両側には古木が聳えており、木柱には「指定保存樹木 いちょう　伊勢原市」と。左側には史跡への道案内板。ケヤキ　　推定樹齢600余年。参道の両側には樹齢数百年の古木が聳えていた。参道の奥に鳥居。カヤ　　推定樹齢200余年。カヤ　　推定樹齢200余年。境内の木々にはネームプレートがあった。先端が枯れた、推定樹齢600余年のケヤキ。ネームプレートに「ケヤキ　推定樹齢600余年」。参道から一般道を横切り鳥居へ。上粕屋神社由緒本神社の勧請年月日は詳らかでないが、大同・弘仁の頃近江の国の日吉神を当所に移し勧請したと伝へる。又、風土記によれば、天平年中に僧良弁の勧請なりと言う。元禄四年辛未社殿を再建し、山王権現と称した。徳川幕府朱印高壱石五斗であった。明治二年六月 日枝神社と改称し、当時の例大祭は三月二日で、競馬神事神楽を奉納、六月二十二日と十二月二日には年の市を執行した。明治六年葵酉七月、字、和田内鎮座の熊野神社(朱印高弐石)と、字、石倉上鎮座の白山社を合祀し、上粕屋神社と改称した。更に、昭和三十九年四月、字、峰岸鎮座御嶽神社を、昭和四十一年十月字、秋山鎮座の五霊神社を合祀して現在に至っている。例大祭　　　四月三日御祭神　　　大山咋神・大穴牟遲命・若山咋命合祀御祭神　伊弉諾命・速玉男命・事解男命・伊弉冊命・菊理姫命・泉道守命・天穂日命・　　　　　　大己貴命・少彦名命・事代主命・三穂津姫命・日本武尊　　平成二十七年五月吉日右側の狛犬、阿形像。左側の狛犬、吽形像。石碑には「鳥居再建記念碑　　　　　　　　昭和四十六年六月十五日」と。花にもネームプレートがあった。数段上がり社殿前の境内へ。左右の鳥居には防護柵があった。石碑には「宮遷　伊勢神宮参拝記念」と。いつ頃の年代か確認できなかったがかつてはこのような石碑も奉納したのだ。石燈籠は倒壊防止用の柵で保護されていた。奥に手水舎、鐘楼。手水舎鐘　楼鐘　楼当初の梵鐘は、1840年(天保11年)銘があったが戦時中の供出によって失われ、現在の梵鐘は1966年(昭和41年)に鋳造されたものであると。御神木朽ちたのか大きな空洞があった。参道を振り返る。石燈籠は倒壊防止対策が施されている。例大祭は4月3日で比々多神社の神主の祝詞により、家内安全と豊作祈願を行う。境内及び参道には屋台が立ち並び、周辺民家の玄関には「御神灯」と書かれた行灯がかかる。夜には、相模里神楽垣澤社中により神楽が上演される。本殿は、向拝軒唐破風付きの柿葺き三間社流造、桁行は3.47メートル。18世紀中期頃の建築と推測されている。向拝軒唐破風付きの柿葺き三間社流造の拝殿。拝殿前から境内の古木を見る。境内には伊勢原市指定の保存樹木、イチョウ、ケヤキ、カヤが聳える。社殿の左前から。左側から、拝殿は瓦葺きで本殿はトタン葺き。拝殿の右側には「向拝新築記念碑　　　　　　　　　　昭和五十二年十二月建之　　上粕屋氏子中」と刻まれた石碑。境内の隅には破損した古い社号標石が置かれていた。境内社の「八坂神社」。八坂神社の扁額には、「台久保・山王原の鎮守、祭神・素盞鳴尊、稲田姫の二神　天満宮を合祀する　　　　　　　　　　　　例祭 7月14日」と。無造作に置かれていたが八坂神社の右前には ”石灯籠型庚申塔” 。御神木のケヤキ。境内の西側に立つこの建物は神楽殿？七人塚に隣接して建つ「山王原公民館」。七人塚左は道祖神だが、墓石の配置図が欲しい。塔婆が立っており定期的に参拝されているようだ。この後、上粕屋神社参拝時に携帯に挟んでいた「au プリペイドカード 他」を落としたことが解り、途中まであったので予想される場所を思い出し引き返して再度参拝した。しかし無く、あきらめて帰宅した。夜、知らない女性から電話があり「洞昌院の駐車場で名刺を拾った」と、「カードはなかった」かと尋ねるが「無かった」と。カードの紛失届を考えたが数日後「au」から「紛失届があった」との郵便が届き、伊勢原警察署へ電話をして「使用しないので破棄してください」と伝え一件落着した。この日散策した場所をGoogleマップから（黄色丸）。このエリアには他にも見落とした史跡があるので再度訪れたい。15:40帰路も、新東名高速道路を利用伊勢原大山インタから帰る。高速入口。新東名高速道路は現在新秦野インタまでが完成している。新秦野から御殿場間の工事が遅れ全線開通予定は2027年の予定と、後3年がんばらないと。伊勢原大山料金所この日は祝日であったがシルバーウイークで割引対象外であった。現在の新東名高速道路の上り線は名古屋方面へは行けない。17時前には自宅へ到着した。この日の歩行数は、8,900歩であった。伊勢原市は今後訪れたいところが多くあるので愛車のリンちゃんで訪れたいものです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＥＮＤ

  2024.10.05

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  伊勢原市の寺社史跡巡りー7、曹洞宗洞昌院、臨済宗智光寺、道祖神

  曹洞宗洞昌院の参拝を続ける。9月16日(月) 13:30曹洞宗蟠龍山洞昌院（とうしょういん）所在地：神奈川県伊勢原市上粕屋１１６０洞昌院は、太田道灌が、関東管領上杉憲実の弟道悦和尚の為に建てたお寺と伝えられている 。太田左衛門大夫持資入道道灌（法名洞昌院心圓道灌、文明18年卒）を開基として、崇旭（長禄二年卒）が開山となり、創建したという。天正19年寺領3石の御朱印状を受領、近隣に多くの末寺を擁する中本寺格の寺院だったという。境内には添木をした枝垂れ桜が聳え ”六地蔵” が並んでいた。六地蔵の名称が書かれていた。枝垂れ桜の下に「延命地蔵尊」。反対側には石祠。右側に本堂、左側に法要控室が建つ。観世音菩薩の台座には「恒久平和」と。鎮魂のうた　ねがい無垢清浄の光りもて慧日諸々の闇を破る　　もう戦さはすまいと誓った日から　　はや三十の春秋をめぐる　　異邦の山野にわだつみのうたかたに　　雲流るゝ空のはてにはたまた〇火の焼土に　　消えゆきしおんみらのみ名を　　ふるさとの川の小石にしるし　　このみほとけのもとにおさめまつりて　　ひた祈る　　永遠なるやすらぎのなかにいませと慈眼もて みそなわせなむ 観世音ぼさつ　　木の根が張る。正面に本堂。右側には回向柱。石碑には「本堂改築記念　昭和三十九年」。本　堂本尊は、阿弥陀如来立像。本堂の向拝柱の木鼻。本堂の扁額「洞昌禅院」。右側の木鼻。左側の木鼻。本堂内を望む。祭壇をズームアップ。本堂前から東側の参道を見下ろす。法要控室。掃除小僧の石像。墓地入口に「水子供羪」。古い五輪塔も。曹洞宗洞昌院の参拝を終え駐車場へ戻る。駐車場脇にあった観光案内板、「いせはら　文化財さんぽ」。大山エリア　：①阿夫利神社下社、②大山、③阿夫利神社薪能、④大山こま制作技術比々多エリア：①比々多神社、②能満寺、③勝興寺、④登尾山古墳出土の銅鋺日向エリア　：①宝城坊、②石雲寺、③浄発願寺、④日陰道とアジサイ曹洞宗洞昌院を後にする。次に向かったのは ”臨済宗智光寺” であったがその廻りの道祖神へ。地蔵菩薩坐像（道標）住宅開発中であったがこの辺りの道路は昔のままで、大切に保存されているようだ。いつまでも残して欲しい史跡である。風化が進んだ「地蔵菩薩坐像」である。地蔵菩薩坐像（道標）この地蔵菩薩坐像の台座は道標になっています。正面は「左　津久井　日向道」右面は「南　十日市場　かなひ道」左面は「東　あつぎ　をぎ乃道」裏面は「慶応□□□十二月再建　上粕屋村」と彫られています。※ 「十日市場」は秦野です。「かなひ」は金目観音です。ここは多くの旅人が行き交う街道の三差路であった事が解ります。　　令和三年十一月　　　設置者　アド・おおやまみち地蔵菩薩坐像から戻り左手に目的地の ”臨済宗智光寺” 。ここの三差路にも道祖神があった。文字道祖神Googleマップではこの奥にあったが住宅開発で移設されたようだ。道祖神の裏面には氏子の名が刻まれていた。臨済宗福聚山智光寺所在地：神奈川県伊勢原市上粕屋１０３０ネットで調べるが寺の詳細は不明である。道路が狭かったがここから境内へ入れたようだ。寺号標石「臨済宗福聚山建長寺派 智光寺」。六地蔵が並んでいた。観音菩薩か。古い墓石が並んでいた。本堂お寺の境内に畑があったが食べごろを過ぎたオクラ。三界萬霊等廻りは無縁仏であろうか墓石が並べられていた。14:00上粕屋の道祖神帰路に道路脇に道祖神を見つける。新旧の双代道祖神が並んでおり世代交代か。左側の道祖神には「平成三年奉納」と。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.10.04

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  伊勢原市の寺社史跡巡りー6、太田道灌公之墓 (胴墓)、洞昌院堂宇、太田道灌公霊廟

  次に訪れたのは「太田道灌公之墓」がある「洞昌院（とうしょういん）」。9月16日(月) 13:10太田道灌はこの辺りにあった粕屋館で非業の死を遂げた。洞昌院の境内北側に胴塚と呼ばれる宝篋印塔の墓と自害石と呼ばれる平らな石と、さらに北側に殉死した家来を葬った七人の塚がある。バス停は「台久保」。道路沿いに洞昌院の広い駐車場があり観光案内板が立っていた。観光めぐり　　　　太田道灌公の墓付近をたずねて市内下粕谷にある大慈寺には「道灌の首塚」、道灌ゆかりの文化財が多数所蔵されている。太田道灌公之墓所在地：神奈川県伊勢原市上粕屋道灌は洞昌院の裏山で荼毘に付され、洞昌院に胴、下糟屋の大慈寺に首が葬られたのだという。洞昌院（太田道灌の墓）蟠龍山洞昌院は、太田道灌が開いたと伝わる曹洞宗のお寺です。太田道灌は江戸城築城などで知られる室町時代に活躍した武将で、文武両道の鑑とされています。洞昌院には、太田道灌の墓（市指定文化財）があり、15～16世紀のものと推定される宝篋印塔がまつられています。文明18年（1486）の太田道灌の最期には様々な伝承がありますが、敵に囲まれた道灌が洞昌院まで逃げ延びたが、門が締まっており中には入れず、ついに力尽きて刃に倒れたとも言われています。以後、洞昌院には山門に扉をつけてはならないと語り継がれています。石柱には「太田道灌公之墓」、右下には「史跡 太田道灌墓」と。墓地名に入ると新しい ”十三重塔”。句碑が立っていたが、読めず、さて？。枯れた巨木の根と、多くの赤い前垂れをした石仏があった。太田道灌と山吹の花文武両道にすぐれ、人々から兵法の師範と称された道灌は、若年の頃は武略のみを心がけ、文の道はかえりみなかったと伝えられる。しかし、父の道眞資清は当時和歌の名手として、又、連歌の達者として知られ、馬上に打物取っては並ぶものなき勇者でもあった。狩りに出た道灌が雨にあい、雨具を借りに立ち寄った賤が家の乙女の差し出した山吹の花の意味が分からず、自ら深く愧じて学問に志した説話は余りにも有名である。関東に生まれ、関東に育った武将の中で、都の文人にも劣らなかった文化人であり、又、江戸の築城に当たっては都市計画の先覚者でもあった道灌の非業の死をいたんで、花が咲いても実とならぬ山吹の花をえらんで、道灌への思慕の情を托したものであろうか。　　　みやび男の子の　　　　　　道灌さまは　　　　花も実もある　あづま武士土地の人が歌った、道灌追慕の唄である。　　　　　洞昌院　二十七代当主　足達久雄　　伊勢原中央ロータリークラブ創立十周年記念植樹　　　　　昭和六十三年五月三十日太田道灌公之墓 (胴墓)墓の前に枯れた巨木の根が2本残っている。こちらでは道灌公の戒名は洞昌院殿心円道灌大居士である。かつては墓石は屋根で覆われていたようだ。花が供えられ、お酒のパックも。枯れた巨木の樹齢も数百年であろうか。道灌公の歌碑   いそがずばぬれざらましを旅人の後より晴るる野路のむら雨道灌公の墓の左手前に石碑、句碑。字が刻まれていたが「太田道灌○○」。句碑に心敬僧都の、   雲もなほさだめある世のしぐれ哉　　心敬心敬僧都は宗祇の師匠である。句碑建立の由来京都十住心院の心敬僧都応永十三年紀州に生れ、東福寺の正徹に和歌を学び当代第一流の連歌師であった。応仁元年の春関東に下向したが間もなく起った応仁の大乱のため、再び京の地を踏むことなく関東を流浪し相模大山の麓に幽居し、文明七年四月十二日没した。享年七十歳。心敬の文脈はその弟子宗祇を経て芭蕉にうけつがれる。生前交遊深かった太田道灌公の墓域にその業績をしのび五百回忌を記念して句碑を建立した。揮毫は川戸飛鴻氏にお願いし、大津清氏の心からなる協力を得た。　　昭和四十八年四月吉辰　　　　　　　洞昌院現住　大逸謹誌　　　　　　　　　　石匠　大津石材店石碑は判読できなかったが。室町時代、文明18年7月26日、主君扇谷上杉定正の糟屋にあった館に招かれた太田道灌は、定正の手の者により殺されてしまった。享年55歳。道灌の最期については、いろいろな伝承があるようだが、子孫に伝わったものとして、館の風呂場で刺客に襲われ、「当方滅亡」と叫んで亡くなったとされる話が一番有名であると。遺体は洞昌院の裏手で荼毘に付されたという。墓には宝篋印塔が建てられているが、年代的にも道灌の亡くなった時期と矛盾しないようだと。道灌の力により戦乱が鎮まっていた関東では、その死後程なくして扇谷上杉氏と山内上杉氏との間で戦闘が始まり（長享の乱）、やがて北条早雲により両上杉氏とも滅亡に追い込まれることになったと。墓地の東側にも墓石が並んでいたが説明板がなく詳細は不明。台座には「一番　城所〇　源右衛門 内」と。歌碑たまきはるいのち　看取るは君か吾か　二千三年の　屠蘇酌みかはす　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　長塚まき子新しい ”十三重塔” だが説明板がなく不明。洞昌院側からの入口には「太田道灌公霊地」と。太田道灌　太田道灌（1432～1486）は幼名を鶴千代といい、成人してからは資長または持資といった。また仏門に帰依してからは、道灌と号した。道灌が生まれた頃、父資清は相模の粕屋に本拠をおいていたので、道灌は現在の伊勢原市内で生まれたものと思われる。幼い頃から非常に利発で、神童といわれていた。当時の日本は戦国時代で、各地の武将の間に戦が絶えなかった。道灌は二十五歳の時（1457）武蔵野の原に、海に臨んで城と町とを築いた。後に、この城は江戸城といい、徳川幕府三百年の居城となった。明治以後、町は東京とよばれ、城は皇居となった。これにより道灌は、いまでも東京の基礎を築いた人として、その名が高い。道灌は築城軍略の大家であるばかりでなく、詩歌を好み、風流を愛する文武兼備の人であった。上洛の折、時の天皇の勅問に和歌をもって答えた逸話や、山吹の説話など有名な話も多い。晩年、道灌は京都の足利幕府と関東の公方とが、互に協力して政治を行わなければ、平和は望めないと考え、力を尽くした。しかし、主君の上杉定正は、己の権力の増大のみを求めていたため、道灌は怒りにふれ、志半にして粕屋の上杉館で謀殺された。時に五十四歳であった。道灌の墓のあるここ洞昌院は、道灌が関東管領上杉憲実の弟道悦和尚のため建てた寺と、伝えられている。現在伊勢原市では、毎年十月の第一土・日曜日に観光道灌祭を行って、道灌の遺業を偲んでいる。　　　昭和五十七年十一月三日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　伊勢原ライオンズクラブ洞昌院の墓地の入口。左側の石柱に「寂光窟諸精霊」と。古い墓石が立っていた。気になる名の「麻生」。墓石碑には三名の名が刻まれていたが、奥様の名は名字が異なっていた。洞昌院堂宇堂宇の扁額「吉祥〇殿」。覗き窓から中を望む。ズームアップ。堂宇の外の石柱には「不動尊」と刻まれていたが仮置き？。左が「大正八年製作の石像」であろうか。仮置きであろうか横たわっていた板碑には、三杉山善應院不動尊此の不動尊は壱千有余年前役（えん）の行者の作にて鉈切り不動として名ありしが曰くありて、大正八年石像に引移し今日に至る。元来霊験新らたかにして幾度か災難起らんとする寸前を大事に至らずにすみ、これ一重に不動尊の御加護と有難く敬い後世に伝えるもの也　　　九十一才　　　大木作次郎建店開運弁財天社の前に井戸があったが。社の扁額には「元宮 開運弁財天」。太田道灌公霊廟この像は霊廟に関連するのか。梅の木の下に石柱があり「太田道灌公霊廟」と。扁額「三徳殿」。境内に聳える枝垂れ桜。13:30洞昌院山門西側の駐車場から入ってきたが東側からが本来の参道であったようだ。こちら側にも駐車場があった。山門の左側にも大きな切り株があった。観音巡礼塔（道標）年月を経て一部風化して剝がれている。観音巡礼塔（道標）この観音巡礼塔は道標にもなっています。もとは池端字高根の辻にありましたが、道路などの整備のため元市役所第二庁舎に一時移設されていましたが、第二庁舎廃止後に洞昌院のこの場所に移設しました。　　　　　　　　　　　　　　　（「伊勢原市内の道標」市教育委員会編）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.10.03

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  伊勢原市の寺社史跡巡りー5、曹洞宗保國寺、延命子育地蔵、道祖神

  続いて、法泉寺の南にある「保國寺」を訪れた。 9月16日(月) 12:30曹洞宗 保國寺（ほこくじ）所在地：神奈川県伊勢原市三ノ宮２１３５久昌山保国寺は、今から約500年前の室町時代に開山された。現在、伊勢原市比々多地区には曹洞宗のお寺が6ヵ寺あるが、そのうち3ヵ寺が保国寺の末寺であると。本堂への参道脇に六地蔵が並ぶ。六地蔵の右側には古い地蔵。山門前には大きな石燈籠。古い地蔵も並んでいた。風化した石仏が二体。石燈籠の覗き窓から集落を見る。掲示板の中には「布教教化に関する告諭」。本堂前に広い駐車場があった。駐車場脇に大きなサクラの木が聳えていた。本堂を見上げる。本堂は平成12年（2000）に改築、落慶されている。本堂の扁額「保國禅寺」。本堂前から南側の駐車場を見下ろす。本堂の周りには竹林が広がっていた。見事な竹林をズームアップ。こちらにも大きな石燈籠が奉納されていた。駐車場脇にあった板碑には、「本堂落慶記念碑」。建設委員の名が刻まれていた。保国寺は永禄三年、今から440年前開山○州東播大和尚により創建された。天正・享保年間に幾多の災害に見舞われ享保四年十月当山第八世中興深渕玄龍大和尚により再建され、約281年間歴代住職により維持管理されてきたが、大正十二年関東大地震時に多大な被害を被り大修理を行なった。年月が進むにつれ更に老朽化も激しいため平成七年四月檀徒総会において本堂再建の御賛同のもと当山廿四世昌彦代に総代・世話人の他建設委員会を組織し五ヶ年計画で着工に取りかかった。予定通り平成十一年十一月十五日に完成し、今回建設委員で記念としてこの水屋を建立する。　　　平成十二年一月吉日　　　　　当山廿四世昌彦代古い石祠が置かれていた。六地蔵の横から階段を上り。保国寺の境内より一段高いところに墓地がありキバナコスモスが咲いていた。子育地蔵堂子育て廻り地蔵（一夜地蔵）栗原村保国寺（曹洞宗）の第十世孝戒和尚が、幼児の死亡をあわれみ弟子の隆光喝音と力をあわせ、幼児の健全な生育を希って丈六の地蔵尊大像と小像の廻り地蔵尊百体の造立発願がされたのは宝暦十二年（1762）であった。孝戒和尚の大悲願が達成されたのは安永四年（1775）で十三年の年月を経ている。丈六の大像は保国寺地蔵堂に安置されて「親地蔵さん」とよばれ、百体の小像は近郷百ヶ村に配され各戸毎の祈願供狼をうけながら巡廻したので「廻り地蔵さん」又は「一夜地蔵さん」の名がある。親達は子どもの晴れ衣の端切れで三角の縫いぐるみを作り子どもの名を記して「ようらく」とした。むかしは年に一度小像は親地蔵のもとに集まり「大会念仏」が行なわれたと聞く。　　平成十三年八月二十四日　　　　　　　　　　　　　　　　　保国寺二十四世秀峰昌彦代地蔵堂前には新しい ”子育て地蔵” 。地蔵堂の扁額「子育地蔵」。覗き窓がありカメラを入れて撮影。古い地蔵が置かれていた。子育地蔵堂前から。右側には「小像の廻り地蔵尊」が置かれていた。萬霊供養塔供養塔も年月を経、木が芽吹いていた。観音像であろうか。子育地蔵堂を後にする。右側の石碑には「天社神」。道祖伸所在地：神奈川県伊勢原市三ノ宮１７０２−３Googleマップに載っている道祖神。道祖神をズームアップ。手摺があったので狭い階段を上り道祖神前へ上る。字が刻まれていたが読み取れなかった。聖峰不動尊への案内板。聖峰不動尊山頂広場奥にある御堂の中には、足腰、安産、長寿の守護仏である聖峰不動が祀られている。このお不動様は、初代は平安時代と伝わり、現在は４ないし５代目といわれている。5月3日は御堂がご開帳されます（10時～13時頃）。写真はネットから。  大山阿夫利神社新参道の碑所在地：神奈川県伊勢原市三ノ宮次に訪れたのはこれもGoogleマップに載っているこの場所。スマホのマップでは「到着」と。車を道路脇に置き歩いて探すが「新参道の碑」らしきものはなかった。民家の庭先であったのであきらめて引き上げることに。13:05道祖神所在地： 神奈川県伊勢原市三ノ宮１２５５比々多神社前を通り東地区へ移動中にあった鈴川沿いの道祖神。説明板がなく詳細は不詳。中谷戸橋銘板には、1986年3月　伊勢原市型式：左岸橋台　逆Ｔ式橋台　　　右岸橋台　逆Ｔ式橋台施工：長島建設株式会社　鈴川の上流側。Googleマップに載っている道祖神は上流左側にあるので移設されたのであろうか。                                                                              　　　　　　　　　　　ー　続く　ー  」

  2024.10.02

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  伊勢原市の寺社史跡巡りー4、塞座大神、氏神様、日蓮宗法泉寺

  三之宮比々多神社を後にし近くの寺社史跡巡りへ。比々多の地域には三ノ宮・栗原を中心に多くの遺跡群が存在し、古代文化発祥の地といわれている。古くから歴史ある神社仏閣を中心に生活が営まれ、その伝統と文化が引き継がれている。 9月16日(月) 11:50比々多神社から西側へ走り「自然と緑ようこそ栗原へ　　比々多観光振興会」。塞座大神所在地：神奈川県伊勢原市三ノ宮栗原ふれあいの里近くの栗原大橋の袂にある道祖神である。塞座大神道祖神で賽の神（さいのかみ）道境や辻を守る神。塞坐黄泉戸大神（さやりますよもつとのおおかみ）のこと。日本神話の神。『古事記』では、伊邪那岐命（いざなぎのみこと）が黄泉比良坂（よもつひらさか）に引き塞（ふさ）いだ千引石のことをいい、道反大神（ちかえしのおおかみ）ともいう。村境や辻を守る境の神として、道祖神と同一視される。石碑には「塞座大神」と。栗原川に架かる栗原大橋。”聖峰不動尊" の案内板長寿・安産・足腰の守護仏　　　祭典毎年五月三日栗原ふれあいの里栗原川の下流側。栗原川の上流側。普段は水量は少ないが一旦ゲリラ豪雨になると。氏神様所在地：神奈川県伊勢原市三ノ宮道路脇の一段高い広場に朱色の社殿が建っていた。道路脇に車を止め正面に回り込む。狭い通路を上り社殿前へ。説明板がなく詳細は不明であるが地域の氏神様であろう。周りは奇麗に整備されていたので地元の氏子さんが管理しているのであろう。伊勢原市の汚水マンホール蓋伊勢原市の北西にある「大山」を背景に、町の鳥「ヤマドリ」が飛び、前景に町の花「キキョウ」がデザインされている。書き込みで「ヤマドリ」はキジの仲間で、こんなに高く飛ぶことはないと。Googleマップでこの先に「法泉寺」があったので坂を上ることに。三段の滝沿道「コスモス園」の案内板。更に山側へ上ると懐かしい風景が広がっていた。田んぼでは既に稲刈りも終え天日干しに。今年は昨年の猛暑でコメの在庫が少なく店頭には品不足に。また値段も上昇している。主食のコメ対策はどうなっているのか、はて？。牧歌的なこのような光景をいつまでも残してほしいものである。日蓮宗法泉寺所在地：神奈川県伊勢原市三ノ宮２６８３番地新しい寺号標石には「日蓮宗長光山 法泉寺」と。駐車場脇に古い墓石がたっていた。法泉寺の裏山にはサクラが植えられていた。法泉寺は室町時代の1452年に行学院日朝上人によって建立されました。現在は35代目の住職が務めており、地域の人々と共に様々なイベントや活動を行っています。法泉寺では、和太鼓やヨガのクラス、金継ぎ教室などのイベントが定期的に開催されています。また、歴史ある建物や美しい自然環境も魅力の一つであると。境内に立つ「比々多 聖観音」。観世音菩薩の前には ”摩尼車” も置かれていた。【比々多 聖観音】「南無観世音菩薩」「私の名前を呼び唱える者を、様々な姿形を変えて守ります」との誓いを立てられた菩薩様です。　　観音様の台座には、各方角　　東（青）・西（白）・南（？）・北（黒）の石版がはめ込まれています。　　自分を守護して頂く方角よりお参り頂く事をおすすめします。　　　　※ 詳しくは住職にお尋ね下さい。境内の隅に立つ「稲荷社」。赤い幟旗には「奉納 稲荷大明神」と。覆い屋で覆われた稲荷社。稲荷社の周りには多くのキツネが奉納されていた。山門前の駐車場から本堂。山門前にも駐車場があり掲示板があった。本堂の前には水鉢が多数ありメダカが泳いでいた。また蓮の花も。本堂の扁額「長光山」。本堂前の板碑には、「宗祖日蓮大聖人第七百遠忌記念之塔」。南側の傾斜地に墓地があった。板碑には、「故陸軍歩兵軍曹 勲七等 功六級 大木卯之助之墓」　　　下段には漢文で説明があったが。墓地の入口には古木のザクロ。根元には無縁仏であろうか。境内を見下ろす。墓地から境内を見下ろす。12:20境内の東側を見下ろす。小雨が降りだしレンズに水滴。鈴川や栗原川などの恩恵により、豊かな農耕が営まれ、丘陵地では果樹栽培も盛んである。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー　続く　ー

  2024.10.01

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