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読書の部屋からこんにちは!

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2009.05.20
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カテゴリ:小説
今月は、長い間放っていたクローゼットや押入れのすみのすみまで、掃除と整理をしようと固く決意していました。
着ない服や使わないバッグや使わない客用布団。
手作りが好きだった頃の生地や毛糸や刺繍糸。
ケーキが好きだった頃のケーキ型や道具類の数々。
ごちゃごちゃしたものをぜーんぶ取り出して、取捨選択して、ほこりを吸い取って、雑巾がけしよう。
使わないものは、心を鬼にして捨ててしまおう。
空間ができたら棚を作り、積み重なってほこりをかぶりっぱなしになっている本を、きれいに並べよう。
それが完了するまでは、本はお預け。読まないぞ。


そして、この作業が終わったら、和書より洋書を読もう。
(実はね、このあいだある懸賞に当たって、景品に洋書20冊をもらっちゃったんです。)
うれしいなあ。早く読みたい。
だけど、今はとにかく押入れの掃除が先。


というわけで、私としては珍しく本を読むより掃除優先で、がんばりました。
そう。3日前まではね。
3日前。
本棚の本の埃を払おうと、一冊手にしてしまった私。
読む気なんかなかったのに、ついついページを開いてしまった私。


あーあ、それがマチガイの始まりでした。
最初の1行だけのつもりが、いつのまにか次のページに移動し、もうちょっともうちょっとの連続です。
はっと気づいたら外は夕闇。本棚には乾きかけた雑巾が・・・
それが「博士の愛した数式」でした。
翌日には、私の頭から掃除の文字がきれいに消え失せ、何の抵抗もなく読了。
そしてまた、続けて手にしてしまった「ミーナの行進」。
こちらも簡単に没頭し、あっというまに読了です。


あわただしい読み方だったけれど、温かい感動で胸がいっぱいです。
読んだ後の透明な幸せ感は、小川洋子さんが随一のように思います。


しかしまあ、いかんともし難い私の意志の弱さ、根性の軟弱さ。
明日はまた、掃除の続きをしなくっちゃ。



       





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Last updated  2009.05.20 15:06:16
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