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                 パンダの奥さん日記

パンダの奥さん日記

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2009年08月31日
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カテゴリ:わはは
ご無沙汰しておりました。

ついにタイトルが「わたしの8月」

月刊化決定でしょうか??


8月も色々てんこ盛りだったけど、

これだけは書いておかないと!

ってネタだけ忘れないうちにアップしておきますね。

まあ、奥さんのボケ防止だと思って読み流して下さいまし。



8月初めに、サザエ姉のとこの上の娘が遊びに来てくれた。

わたしにとって、初めての姪っ子S。

下の子が生まれて、大人たちの関心がおちびに集まるので、


「Sちゃん、こんなのできるようになったよ~大笑い


と、でんぐり返ししまくって、アピールしてたS。


「Sちゃん、もう3歳になったから、今日から『奥姉ちゃん』じゃなくて

 『奥ちゃん』って呼ぶね。」



と、ずっと「叔母さん」ではなく「奥ちゃん」と呼んでくれるS。

あんな小さかったSがソウルに一人旅だなんて、奥ちゃん感激だ。

ここは一つ、良い叔母っぷりを発揮せねばと、

奥さんガイドブックやらネットやらで、あれこれ検索。

どこ見よう、何食べよう・・・と探していたら、Sから


「予定表作ってみたから見てみて。全部回れるかなあ?」


とのメールメール

見ると、3泊4日のスケジュールがびっしりで、

ところどころに


「クーポン使用で20%オフ」

「送迎なしだと○○サービス」



とか細かい情報が書き込まれていて、下手な旅行代理店のプランよりもよく出来ている。

ごめん、奥さん叔母バカ?

Sの予定表に沿って、あちこち予約を入れたり、チケット取ったりは順調だったのだ。

が、一つだけパンダ夫婦では、ちょっと案内できないかも、

というコースが出てきた。


「クラブに行ってみたいんだけど。」


Sはずっとダンスやってるから、韓国のクラブがどんなんか覗いてみたいそうだよ。

クラブといっても、部活とか同好会とかじゃなくて、

ラブ上向き矢印である。


縁がないよ、縁が~~~。

どうしよう、どうしようと慌てていたら、ちょうどパンダが教えてる学生さんが


「よく知ってます。」


ラブの集まる弘大(ホンデ)のあたりでバイトもしてたことがあり、

ラブも通ってたというのだ。

そこで、その学生さんにお願いして、金曜の夜に連れて行ってもらうことにしたが、

学生さんいわく


「第3金曜日は1万5千ウォン(約1200円)でクラブ回り放題だから

 全国から人がやってきて、すごい人だから止めたほうがいいですよ。」



で、土曜日の夜に行くことに。

たまたま土曜日は子パンダの習い事のために、昼の間はソウル観光に付き合えないわたし。

それを知った優しいひなオンマさんが


「いいですよ~、私土曜日ソウルご一緒しますよ~」


と日中の案内を引き受けてくださったので、ついでに


「じゃ、その日はひなオンマさんもソウルに泊まりましょうよ。

 一緒にクラブ行ってみませんか??」



とお誘いしてみた。


「きゃ~行ってみたいです~。ブログのネタに~。

 あはは、けど、年齢制限あったりして~~~」



と笑っていたら、その直後パンダから連絡があり、


「クラブは30歳以下の人しか入場できないそうです。

 だから、奥さんとひなオンマさんはオフィステルで留守番してて下さい。」



ぎゃ~~~冗談も言えね~~~~大笑い

とっくに30越してますがな。奥さん・・・

というわけで、クラブに入るのはあきらめたものの、

どんなとこなのかは一目見て帰ろうと、ダンサーSの後に、

ぞろぞろ続くアラフォー3人+子パンダ。


「もうすぐ来ると思うよ。」


と、弘大駅で学生さんを待つパンダ。

パンダが言うには


「背も高くて男前さん。モデルやってたこともある。」


えええ~~~~、それでクラブ通い・・・???

大丈夫かなあ???すごいチャラ男だったら嫌だわ・・・

と心配してたとこに現れたのは、リュック担いだ好青年。

開口一番、


「私のお名前はクォンさんです。」


はい、よくできました~。

「お名前」の「お」は要りません大笑い

そしてパンダにはぼそぼそと


「すんません、こんな格好で・・・

 ちょっと田舎に行って来て、そのまま上京したから・・・」



とか謝っている。クラブ通いのモデルにしては、超地味でいい感じだ。

クォンさんに案内されて、クラブが集まってる界隈に出たのだけど、

どのお店もすごい人で入れない。

しばらく、店の近くのカフェで待ちながら、自己紹介などしあう若い二人と

アラフォー3人+子パンダ。

クォンさんは書道を専攻してるので、漢字で筆談すればある程度意思の疎通は可能なのだ。

若い二人は、クラブの音楽で何が好きかとか、東京には行った事あるとかないとか、

適当に盛り上がっている。

若いっていいなあ~スマイルと、奥さんが微笑ましく思っていたその時だ。

なんかの話のはずみで、クォンさんが自分の携帯をダンサーSに見せた。


「サムソンね。」


素朴なクォンさんとしては、別に自慢ではなく、単に「知ってるでしょ?」

くらいの意味合いだったと思うよ。

そう言われたはいいが、正直がとりえのS。


「サムソンってどこのメーカー???」


キョトンとしたSよりももっとキョトンとしたのが好青年クォンさん。


「へっ?・・・サムソン知らないの?」


そうだろうな、韓国ではサムソンって一流企業だからね。


「うん・・・知らない。」


クォンさんの開いた口が塞がらない。

そこにもってきて、ひなオンマがにっこり微笑んで、若者をバッサリ。


「うん、サムソンってね、日本じゃあんまり有名じゃないから。」


クォンさんの表情がキョトンから、驚愕へと変わる。


「先生・・・ほんとなんですか?」


すがるように問う教え子にパンダが答える。


「う・・・あ・・・うん・・・そうだな・・・もごもごもご。。。」


キレのない返答に比べ、ひなオンマの切れ味は冴えている。


「韓国じゃサムソンって一流だけど、

 日本では知ってる人あまりいないと思う。」


     
バッサ~~~~~~~ッきらきら



 奥さんの理想像ひなオンマ
         samurai  
見事だ。

パンダがぼそぼそと


「いや、けど、最近じゃソニーよりも上だって話も聞く・・・」


全て言い終わらないうちに、奥さんが


「それは無いわ!」


バキューン爆弾


パンダは傷心のクォンさんを慰めようと、また


「いや、ソニーよりは有名なんだよ、世界じゃ。」


とクォンさんにささやくが、それも再び


「だから、それはありませんってば!!!ムカッ


と、奥さんの声にかき消されるのであった。


結局その夜は、どこのクラブもいっぱいで、

どこぞのバーでおしゃべりして過ごしたのだそうだ。

クォンさんはよほどショックだったのか、

わたしたちと別れた後も、Sに


「ほんとにサムソンを知らないのか?」

「ほんとに日本じゃサムソンって有名じゃないのか?」



と、質問してきたそうだ。泣かせる話だ。

酷なことをしてしまったのだろうか?

けれど、奥さんは思う。



鉄は熱いうちに打て。

人は若いうちに世界を知れ。




クォン君はこれでウリナラマンセーの人にはならないと思う。

きっといいことしたんだよ、わたしたち。





































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最終更新日  2009年09月03日 10時00分03秒
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