2016/11/05(土)07:51
231.判断力のなさを嘆くものはいない(2004-11-11)
【こころに残るCDW-17Jan2003の言葉】
231.判断力のなさを嘆くものはいない
《解説》
その名も「すごい言葉」という本にあった言葉だ。
実は、この言葉の全文は、「誰もが記憶力のなさを嘆くが、判断力の
なさを嘆くものはいない」である。かつての自分自身を言い当てられ
たようで、印象に残った言葉だ。
年齢とともに(とは考えたくないが)記憶力が落ちている気がしてい
た頃は、記憶できないことを真剣に悩んでいた。しかし、本当は、記
憶力を増強すると言うより、判断力(鋭い切れ味の判断力が理想)と
いうのも重要な能力なのだ。
この判断力は、「ものを覚える」ということに比べ、非常に複雑な能
力と言える。記憶も必要だと思うし、判断するための根拠も必要にな
るだろう。
もっと複雑なのは、今日の決断は、明日になれば、別の決断をするか
もしれない。判断するとき(その時点)の状況によるのだ。その時々
で、(悪く言えば)適当に判断するのは簡単だが、迅速に的確に判断
するのは、難しい。めまぐるしく変化するこの時代、「迅速に的確に
判断」できる人間でないと、企業内失業してしまいかねない。
どのようにやれば、「迅速に的確に判断」できるのか分からないが、
これをするとどうなるか、を今までよりすこし深く考えてジャッジす
るようにしてゆきたい。