11月4日土曜日は、また会期ギリギリ(11月5日まで)の「石内都 mother's」を東京都写真美術館に見に行きました。
母「石内都」の身体のクローズアップや遺品の使い古した口紅、履き込まれたパンプス、下着、香水の瓶。
あるときはモノクロで、またカラーで、撮影された写真は静物写真というよりポートレートといった感じで、懐かしいような切ない気持ちになりました。
同時開催の「コラージュとフォトモンタージュ展」は写真の創世記から行われていたコラージュやフォトモンタージュを辿った展示で、マン・レイやモホイ・ナジ、日本工房の「Front」や「Nippon」、ロバート・ラウシェンバーグのフォトモンタージュ他、多数が見られます。(こちらは12月17日まで)
現在では、PC上でPhotoShopを使えば簡単にできてしまうことを、当たり前ですが、すべて手作業でやっていたんですね。
モノを創りだす人たちの想像力や執念のようなものが伝わって来る気がしました。
そして、会場の出口近く、ラウシェンバーグの作品と並んで展示された横尾忠則の巨大な油彩画に、無数の(たぶん千点近く)人物写真が手作業で、切り貼りされているのを見て、何だかウレシくなりました。
きょうの一枚は、雨上がりのあとに見かけた水溜まり。なかなか見えている通りに写りません、そこが楽しいんだけど。