カテゴリ:ジギング
フラップ(Flap)は旗が風でバタバタする様。
フラッパーは「じゃじゃ馬娘」 意味は色々あるが、私の言うフラップは、洗濯物の端を持ちバタッバタッさせる意味である。 いわゆる、団地で奥さまが晴れた日に洗濯物やシーツを干す。 埃を払い、皺(シワ)を伸ばすように「バタッ、バタッ」やるような感じ。 上記の意味から、ジギングでもフラップジャークは、決してバタバタとかシャカシャカ、といった早い感じではない。 どちらかと云うと、大きく振るように動かすのでユッタリとしたイメージである。 私の場合は、ラインの出た方向に大きく腕を伸ばし、ユッタリだが大きめにロッドを振る。 何よりも、ジグを跳ね上げるように大きく振る事になる。 このジャークのマイナスのリスクは、ラインが20~50メートル程度出したジギングでは逆にジグが暴れ過ぎて良くない。ようする浅い所を真下にやるのには向かない。 ラインが80~200メートルと大きく出した時に効果を発揮する。 それでは、その深い水深に効果的かと言えばそうではない。 ラインが潮の流されたり、早い潮流であれば2~3割増しでラインを出す。 またドテラ流しやベベルジャークのように、スカンパーを使わず片舷などで流す場合も同様だ。それはラインが撓み(タワミ)でジグの動きが悪くなる。 とにかく、水深ではなくラインの出る量が問題になる。 そして、このジャークの肝は、ラインが潮の流れによって撓むことから、それはラインの出が大きければ大きいほど大きく振らなければならない、と云う事になる。しかし、これには限界があるから、それよりも如何にラインの撓みを取るか?、この技術が大事になる。 その為に、ジグサイズやロッドの柔らかさに合ったラインの太さ、その中で、シンプルなシステムと泳ぐ形状のジグであろうか。 大きめで軽いジグや、エッジのがあって水切りの良い事がキーワードになるだろうか。 基本は、着低を感じ取ったら高速でラインを10~20メートル巻き取る。 これも、ラインの撓みを取るだけではなく、メタルジグに興味を持って近づく魚に、よりアピールさせる意味もある。その為に、ジャカ巻きや、ハイピッチでの高速ジャークでアピールするのも同じ効果だ。 理屈的には、丹後ジャークなどのコンビネーションジャークにも近いかもしれない。 前回、八丈島で22キロのヒラマサや23キロのカンパチを釣った柳さんは、このスタイルを確り踏襲している。 ただ、縦のジャークになるか?、横のジャークになるかで、多少の雰囲気は変わる。 水深が深い場合は真下のジャークになる傾向が多く、浅い水深でラインを多く出す場合は横のジャークになる。 フォーム的に基本は、腕をある程度伸ばし、6フィート以上の竿でティップを大きく振る感じ、バタッバタッとロッドを振るので手首の返しも肝心になる。 従来のガンガン動かすイメージからユッタリと跳ね上げる感じである。 大事なのはラインの張りで、ラインの撓みが少なくなった時は、そのラインの張りが感じられるはずだ。ラインに多少の抵抗があった方が良い(引っ張られるの感じ)。 そして腕に伝わるジグの抵抗を感じ取り、その強弱を加減するのもテクニックだ。 (抵抗が大きい時は小さく、抵抗が無い時は早く大きく) 早巻き(撓みを取る)をしてから、それらを感じ取って、腕に伝わる感触に合わせユッタリと泳がすように一定のリズムを刻む事だ。 スピニングとベイトでも、このジャークは多少違う。 スピニングよりベイトの方がギア比等の関係から、キレが要る。 キレとは振るスピードだ。 スピードは、早く動かすと云う事ではない。一回一回のジャークの初速を早くする事なのだ。 必ずしも巻き量や早さではなく、振りを鋭くキレのあるジャークを心がける。 ロッドは当然、大きく泳がす事を考えると長めの竿が良い。6フィート~7フィートがよいのでは?と感じている。 大きく動かすので逆に固いロッドよりは粘りのあるロッドの方が良い。個人的には細身で粘りがある方が面白みもある。ただ粘りはキレを殺すので、更に切れのあるジャークが必要だ。 私のプロデュースするロッドメーカーでも、このフラップジャークに向くロッドを考えている。 ロッドはジグを如何に泳がせるかと、大きな魚を暴れさせたいで楽に獲れるか?、双方を同時に要求される。そんなロッド作りを、これからのメーカーは目指す事になるだろうか。 このジャークはもっともっと進化するだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.02.26 12:23:24
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