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南の島物語

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2011.06.11
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カテゴリ:ジギング

音楽家生活45年。結婚生活32年。八丈島でペンション家業20年。

なのに釣り歴は、子供の頃に父親から教えられたアユ釣りから数えると56年になる。

それだけ、魚との関わりが長いと云う事になる。

そして、海釣りに埋没し、テスターなんて冠を頂き、釣り業界に関わって40年近くにもなってしまった。

その間に大型魚と言われる魚はずいぶん釣らせて頂いた。しかし、魚のサイズが大きいのと感動が大きいのは、一緒ではない。

昔だが、50キロを超えるカンパチを生きたムロアジエサで釣ったが、PEラインが25号、ハリスライン(リーダー)は100号(300ポンド)だった。フィンノールもトローリングロッドをロッドキーパーに取りつけ、ゴリ巻きで力任せ。たしかに、達成感はあったが、多少の物足りなさもあった。

同じ頃に、沖縄でのトローリングで208キロのカジキマグロを釣った。確かにティールウォークは迫力があり、大型フィンノールにストックしてある170ポンドラインが勢いよく吐き出された。でも、力勝負は1時間に足らないファイトで相手は力尽きた。「あっ、終わっちゃった」てな感じ。

音楽家である私は、軟弱な生活の割に格闘技好きだ。元々学生相撲もやっていたので力自慢だが、それでも小柄、「柔よく剛を制す」が好きだ。釣りも、同じようなスポーツ感覚が良い。そして、たどり着いたのがジギングだろうか。

そのジギングを始めて、20年以上になる。

ジギングでも、チャンスは少ないが巨大魚と言われる魚と出会った。しかし、印象的なのはやはりライトタックルでのやり取りだ。

感動的な出会いがあったのは10数年前、それは20ポンドロッドにPEライン4号、リーダー100ポンド。ショートなロッドのメタルジグにフォールで食って来た。130キロのカジキマグロである。1時間半のファイトだった。

次に出会ったのは、PE6号、リーダー200ポンド、160メートルのディープジギング。7時間のファイトでラインブレークした。横で漁船に上がったのが200キロを超えるクロマグロ。悔しかった。いや、こんなに悔しかったのは初めてだろう。

4年前、青森県の竜飛沖で釣ったクロマグロ。これもジギング。200メートルぐらい潜った。潜った巨大魚を浮かすのは困難を極めた。9時間15分のやり取り。PE6号、200ポンド。道具も体もボロボロだった。臓物を出して113.6キロ。感動も大きかった。老人と海の気分。

やはり、安易なラインブレークを嫌うオイラだが、チャレンジする事は大事だ。細いラインで、如何に巨大魚に挑むか。それは気力、体力、精神力その3つが揃って出来る。そして、そんな精神性の高い釣りを、オイラは求めている。

それは魚種でもなければサイズではない。ただただ、自分の磨いた技術と精神を込めるだけだ。

今回はサメだった(何だ~なんて言うかもしれないが)。カンパチジギングの最中。5~6キロのカンパチに食いついて来た。

リールは、ダイワのニューソルティガ4000番なのでキャパは無い。そこで、PEはバリバスのマックスパワー3.5号。リーダーは130ポンド。ロッドは、パームスのテストロッドでFlapーL のライトロッド。

「おお~、マズマズのカンパチ、楽しい~」と言ってたのが、一転して「ヤバ~、止まらない追いかけて~」。

そして、約2時間のファイト。このサメを何とか船上に揚げ(滑車も壊れる)。港で検量の予定が、200キロまでの検量バカリでは計れない。まあ200キロ以上と云う事。

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全てのバランスが良かったと云うことだろう。。

それにしても、この魚をランディングした後6時間ぐらいジギングし、翌日は450gのジグでディープジギングをガンガンやっている。同乗の天野君が、「すごいですね~」「そんな事無い、好きなだけです。こんなんでも、まだ切られる魚がいます」。

パパは66歳。まだ若造です。

 

 

パパズインの情報ページは コチラ。






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最終更新日  2011.06.11 08:35:54
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