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2005.01.24
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MOUSSY
ここはブランドコンセプトから始まっていない。やろうとしたのはデニムのパンツ。そしてTシャツ。しいて言えばこれまた普通のアメカジ

アイテムとスタイルを更に絞っていってブランドが確立した。オープン当初はまだ品揃えの幅は広かった。そこからの絞り込みはセブンイレブンもヨーカ堂も真っ青なぐらいに素晴らしい。

アイテムも特化すればブランドになるしコンセプトにもなる。

森本容子がやりたかったのはデニム、しかも自分含めたマルキューで育ったこが脚が長くキレイに見えるデニム。そしてそれに合わせるのはTシャツ。
ブランドを立上げる時に、ありとあらゆるデニムを買って研究してベストなデニムを作っていったらしい。

彼女がエゴイストを辞めた理由は表向きは家庭の事情となっている。詳しくは別として、それもあったと察します。ただその理由とは別に彼女がやりたいこと目指すことととその当時のエゴの商品や会社が彼女に望むものとの差が大きな理由でもあった。

当時、渡辺加奈の時代のエゴは70年代でレディライク。パンツよりスカート。パンツあったけど今のブーツカットより幅広なベルボ。森本容子自身というか普通の女の子の普段着にしてはちょっと頑張りすぎ。等身大の自分と仕事としての洋服とのジレンマ。また彼女は一カリスマ店員でなくまずは店長としてステップアップ望んだようだが、当時のマルキューの店長はブランド化する前からいるベテラン店長でそれも会社はNG。

どんな理由があったにせよ、やりたいことが明確なわけだから。結局は会社の方針と自分の目指すものに大きな差異があったから。

あえてマウジーのコンセプトをSLYのコンセプトもじって勝手にまとめるなら、

ギャルのためのデニムを中心としたデイリーでスタイリッシュな「リアルクローズ」

ギャルのためのはマウジーとしては不服かも知れないが、あのサイズスペックはやっぱりギャルのためのと言ったほうが適切かも。

ここでマルキューらしくて面白いのは、エゴイストに渡辺加奈を紹介したのが当時のココルルの社長で今フェイクデリックのボスのK氏。そしてエゴイストを辞めた森本容子を引き取ってマウジーを立上げたのが、そのココルルを問題あって一度引いてまたマルキューに戻ってきたK氏。
一般的なアパレルでは仁義に反するような部分もありいろいろ物議をかもす。現にTMD(マルキューを運営してる東急の子会社)でもやや賛否あったらしい。マウジーのオープンに関しては。
二人の実績が旧来の業界の常識を破ったともいえる。
実際、マルキューの某ブランドのMDが退社後すぐに他のマルキューブランドを受けその実績で現場レベルでは入社OKだったのに、そこの社長が、「そのMDがいた某ブランドの社長にはお世話になったから仁義にはんすることはできない」と急遽NGになった例もある。
セシルのクリステアが百貨店進出・多店舗が進まないのはこれに近い理由もある。アパレルは案外に旧いとこある。





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Last updated  2005.01.24 23:40:21
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