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公園人の散策記

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2004年05月02日
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田舎の夜は早い。
伯父を見舞いに広島に来て、伯父の家に一泊。
昨夜、伯父夫婦に普段何時ごろに就寝するのかを訊いてみた。見舞いに来ておきながら、負担をかけてはいけないと考え、適当な時間に用意してくれた寝室に引き取ろうと思っていたからだ。伯母の言うには、「早い時は9時には寝てしまう。遅くても10時過ぎぐらい。」ということだった。夕食後、TVの野球中継を観戦しながら、伯父に容態の経過などを訊いていた。この日は巨人×広島戦。伯父夫婦は勿論カープファンである。9回表に栗原の逆転ホームランで伯父夫婦は俄然機嫌良くなったのもつかの間、その裏、リリーフ投手が乱調で同点。延長戦11回の裏に阿部のサヨナラホームランが飛び出しカープは惜敗。延長戦のおかげで試合終了は10時近かった。そろそろ寝床を用意してくれた部屋に引き取った方がよかろうと思い、茶の間を辞去。寝間で30分ほど本を読んでから、11時前には私も就寝した。
今朝、目覚ましもないのに5時には目が覚めてしまった。朝の仕事がある日には、0時過ぎに寝て4時ごろに目覚ましを2個鳴らして起きるのだが、最近、休みの日に10時前に起きることはまずなかったので、自分でもビックリした。伯父たちはまだ寝ているようなので、家をそっと抜け出し、朝の海岸を散歩してみた。この時間の散歩はただでさえ気持ち良いのだが、普段嗅ぐことのない潮の香りが加わって、いつも以上に清々しい気分であった。

昼過ぎにタクシーを呼んでもらい、伯父の家を辞去した。私が帰るに際して、伯母が魚屋(漁師)から買って来た朝取れの極上の鯛や鰈、イカなど、瀬戸内の海の幸を土産に持って帰れと用意していた。贅沢な食材ではあるのだが、往きに持ってきたレトルト粥などの重たい荷物が、帰りは身軽になっていることを想定していた私にとっては、多少ありがた迷惑であった。しかも、生鮮品を持たされては、東京に帰っても真っ直ぐ自宅に向かわなければならない。事務所などへの寄り道が面倒になる。発泡スチロールのケースに保冷用の氷とともに鮮魚を詰め、ケースの蓋を粘着テープで一巻き。平たいケースのままでは持ちにくかろうと、ケースを縦にして大きな紙袋に入れて用意してくれた。しかし、氷も含めて重さは6~7キロはあろう。まあ、伯母が良かれと思って用意してくれたものなので、有難く(?)提げて帰ることにした。しかし、これが受難の始まりだった。
タクシーで福山駅に着いたのが1時過ぎ。緑の窓口に行くと1時5分発の東京行きがあったがこれはあまりにも間際過ぎる。土産物を物色する時間も多少は欲しい。次の東京まで直通の2時5分発「のぞみ」の指定席を購入し、安心して駅構内の土産物売り場を見て回る。定番の広島土産「にしき堂のもみじ饅頭」など買って、後は列車の時刻までコーヒーでも飲んで潰そうと駅前のドトールに入った。レジカウンターでコーヒーを注文し、支払いのために財布を出す。その間、重たい鮮魚の荷物は床に降ろしていた。財布をポケットに収め、荷物を持ち上げたときに、その床が濡れているのに気付いた。とりあえず席に着いて荷物を確認してみると、どうやら粘着テープの貼り方が甘かったらしく、ケースの中で溶けた氷が染み出しているようだ。本来、平置きするようにできている発泡スチロールのケースを縦にして持ち運んでいるのが良くない。このまま水の漏れている荷物を新幹線に持ち込むのも宜しくない。これは宅配便で送ってしまう方が賢明と考えた。コーヒーは2口3口飲んだだけでドトールを出て、宅配便の取り扱い店を探す。幸い駅前に、某宅配業者と同名の屋号のお菓子屋が、宅配便の取り扱い店だったので、そこに行って「これを送りたいんですけど・・」と言うと、店番をしているオバサンが私の荷物を見て、眉を顰めて「汁が漏れてるわよ」と言う。次には「汁が漏れるようなものは扱えないわよ」と汚らわしいものを見るような視線を投げかける。「中身は何か?」と訊くので、「魚です。氷が溶けた水が漏れちゃったみたいで・・」と説明したが、「とにかく水が漏るものは扱えない」の一点張り。「全体をビニール袋で包めば良いですか?」と訪ねても、「ビニールから漏れるんじゃないの?」と相変わらず眉を顰めている。「どうしたら送ってもらえますか」と訊ねても、「ウチはちゃんと荷造りしてあるものしか扱えませんから」と言うばかりで、困っている客に打開案を提供するという発想はないらしい。時刻は1時45分。指定席を取った列車の時刻まであと20分。ここで不毛な論議をしていても仕方ない。「水が漏れないようにしてくれば良いんですね」と言って、店先を離れた。コンビニを探し、粘着テープを購入。とめ方が甘かった粘着テープの上から更に何重にもテープを巻いて、ケースの外側の濡れた部分をタオルで拭き取った。平置き状態から多少傾けても水が漏れないのを確認して、再び先ほどの店に行った。「漏れないようにしましたのでお願いします」。時刻は1時55分。列車の時刻まであと10分。しかし、運悪く私が店に着く直前に、別の客が一人、お菓子を買いに店に入っていった。店番のオバサンはその客への応対が優先で、こちらには構ってくれない。「ちょっと待ってね」という言葉すらない。その代わりに飛び出した言葉は「さっきアンタが行った後、床が濡れてから水を流したのよ。魚臭くって・・」である。私もケースを拭き取ったタオルを鞄にしまう際、臭いが他のものつかないかが心配だったので、鼻に近づけて臭いを嗅いでみた。多少は魚の臭いもしたが、ほとんど氷が溶けただけの水だったためか、それほど気になるものではなかった。なんとも鼻持ちならないアテツケである。世間話なども交えてたっぷり5分以上も前の客の対応をした後、やっと私の番になった。列車の時刻までもう5分もない。用紙に「届け先」「発送主」などを記入し、渡すと、重さはどれくらいかと訊くので、5キロぐらいだと告げると、5キロ未満か5キロ以上かで値段が変わるから量れと言う。全てが全て、時間が掛かる方向に向かっているようである。結局、発送料金を支払って、「お客様控え」を受け取った時、私の腕時計は2時4分を指していた。もう間に合わないかも知れないと思いつつ、駅の改札口に向かって全力疾走。新幹線改札口を駆け抜けて、ホームに上る長いエスカレータを駆け上がる。エスカレーターの途中で、発車ベルが鳴っているのが聞こえてきて、駆け上る速度を更にアップ。ホームが見えてきたときには、列車から上半身を乗り出した車掌が安全確認をして、今まさにドアを閉めようとしている瞬間であった。車掌に向かって「ちょっと待って~」と叫びながら、なんとか列車に転がり込んだのであった。自分の指定席とは違う車両のデッキでとりあえず息を整えていると、「危険ですので駆け込み乗車はおやめください」という車内アナウンスが流れた。車両を幾つも歩いて、ようやく自分の指定席に着いた。全力疾走のためか、先ほどのオバサンへの憤りからか、腹筋が痙攣していた。
今日の受難には、更にオマケがある。
私が座った席は、3列シートの通路側。福山-新神戸間は3列シートの残り2席は空いていて、新神戸で私の隣の席の客が乗り込んできた。乗り込んできたときからヘッドフォンステレオを掛けたままの彼は、席に着くなり、荷物の中から「三笠」の巨大などら焼きを取り出し、ぱくつき始めた。続いて、ブレンディーのミルクコーヒーのペットボトルを取り出し、キャップを開けた。片手には巨大どら焼き、コーヒーのペットボトルは座席のテーブルに乗せて、また何か取り出そうとしたが、その拍子に、ペットボトルを私の方に倒してしまったのだ。とっさに膝の向きを通路側に避けた私だったが、ジーパンの裾と靴には、しっかりミルクコーヒーを浴びてしまった。「巨大どら焼き」氏は「すみません!すみません!」と言いながら、あわててハンカチでジーパンと靴を拭き、更に床も拭いたが、その後は何事もなかったかのように、またどら焼きを食べ始めた。「巨大どら焼き」氏、結局その後は何の挨拶もなく、名古屋で降りていった。ハンカチで拭き取ったとはいっても、加糖コーヒーがこぼれた床は、靴の裏がべたつく不快感が残る。そんな不快なシートで、私は更に東京までの2時間を過ごすこととなった。





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最終更新日  2004年05月04日 23時23分14秒
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