秘密 東野圭吾
この作者の作品は何度か読んでいますが、今回の話は自分の現在の状況対比でリアルだったので、とても面白く読みました。最後のちょっと前までの展開は、途中を呼んでいる最中からも予想された展開ではありましたが、最後の最後で、初めの何気ない2人の取り決めがよみがえって、ぐっと一気に読者を引き込んでくるあたりはさすがだな、と思います。逆にこれがなければ並みの小説かもしれないです。安心して読んでいたところで、最後にエーっとなってしまいました。自分も含めて誰しも生活がうまくいっていないときほど、人生をもう一度やり直したい、と思う場面はあるでしょう。今の自分もそんな気分だったりします。今の生活に70%満足しつつも、もしやり直せたらこうありたいと・・。いけないいけない、これは一種の現実逃避かも。そうはいってもそんなことは起きないのだから自分のキャリアに責任を持って日々ポジティブに生きなくては!!!