iPod やウォークマンなどの D.A.P(デジタル・オーディオ・プレーヤー)は、低価格化とともに、大容量のものが増えてきました。
そのせいか、D.A.P のなかの音楽ファイルを中心に、音楽を楽しむというスタイルが定着しつつあります。
たとえば、
iPod 専用のドックがついたアクティブスピーカーが各社から売り出されていて、けっこう売れ筋商品となっています。
そのなかには、FM ラジオや CD プレーヤー機能がついたものもあります。
でも、パソコンやインターネットとの親和性も含めて、もっと便利に音楽を楽しみたい、もっといい音で楽しみたい、という人もたくさんいますね。
そうして、国産音響機器メーカーが作り上げた新しいスタイルが、D.A.P とコンポの結合でした。
ソニーの
NET JUKE と
ウォークマン、パナソニックの
D-dock と
D-snap がその代表です。
その分野に、音質で定評のあるビクターも本格的に参入してきました。
ビクターのコンポ UX-GM55 と MD 機能も搭載した UX-GM77 です。
このコンポの最大の売りは、
ビクターの D.A.P である alneo 専用ドックがついていることです。
さらに、ソニーやパナソニックが、コンポにハードディスクを内蔵する方向へ向かっているのに対し、ビクターは内蔵メモリーと USB メモリーの活用というユニークな方向へ進んでいます。
そのおかげで、コンポの価格も抑えられていますし、ディスクエラーによる大量の音楽ファイルの消失という危険性も、考えなくてすむようになっています。
このへんは、個人の好みの問題にもなるのでしょうが、USB メモリーの価格もずいぶん下がってきていますし、私にとっては、ビクターの考え方の方が、しっくりします。
また、音の好みが変わってきたせいか、最近はビクターの音作りが、一番お気に入りになりつつあります。
あとは、ビクターの D.A.P である alneo がどれだけ進化するか、というところでしょうか。
音質の面では、ウォークマンや D-snap と同等レベルだと思いますが、操作性やデザインの面では、やはり先発メーカーに分があるように思います。
そのせいでしょう。
UX-GM55 と
UX-GM77 には、 alneo 専門ドック以外にも、もうひとつ USB 端子がついていて、他メーカーの D.A.P との接続も簡単にできるようになっています。
パソコンを使わずにコンポで直接録音するときでも、下記のように複数のフォーマットが用意されています。
MP3 → HQ(192kbps)、SP(128kbps)、LP(64kbps)
WMA → HQ(128kbps)、SP(96kbp)、LP(64kbps)
曲名やアーティスト名などの ID3 タグも、携帯電話の回線を使うことで、自動でつけることができます。
これなら、録音後に、パソコンやほかのオーディオ機器へ移動するときでも、かなり便利ですね。
ビクターのマイクロコンポーネントメモリーシステム、これからコンポを買おうと考えている方は、候補に入れておいて間違いないと思います。
VICTOR UX-GM55 (価格順に表示)
VICTOR UX-GM77(価格順に表示)