未だ己を知らず焉んぞ他者を知らんや

　あー、どうも、今年もいろいろお世話になりまして・・。
　ありがとうございました。
　
　本日、というか先ほど、オカンが『近所の公園でカウントダウン・パーティーがあるんだって！行ってくる！あんたも行く？』という誘いを丁重に断って、私はレンタルヴィデオ屋へ。
　カップルやら家族連れやらが一杯いるカウンターに男らしく、

　あなたのために
　ハリー・ポッターと賢者の石

マゾリックス

　バニラスカイ

ミナミの帝王　

　を出す。
　・・イヤなラインナップだ・・。
　マゾリックスを出したときの店員さんの『これ、マトリックスじゃないよ？いいの？』って目に私は男らしく『知ってるよ。全てを受け止めてるよ』という漢な目で微笑み返しました。
　その後、一人で熱燗飲みながら、豚の角煮とキムチを食べていると、オカンが帰ってきた。
私　『お帰り』
母　『・・一人で食べてるの・・』
　いや、一人で食べなきゃおかしいだろ？アンタと二人暮らしなんだから・・。
私　『あ・・いや、だってあなた、出かけるとき、一人で食ってろって・・』
母　『分った』
私　『何が？』
母　『これからは、お互い、干渉せず、食べたいときに互いに食べるようにしましょう』
私　『はあ・・いいんじゃない？』
母　『・・寂しくないの？！』
私　『アンタが提案したんじゃん・・』
母　『もういいわよ。蕎麦、食べるよ、蕎麦！』
私　『もう、食えないよ・・』
　
　年末に実に心温まる、会話をした母子でした。
　その後、一人で飯を食うのが実はいやな母親が、蕎麦を茹でる間、ずっと後で『さっきのは嘘、一緒に食べるよ、ご飯は』とずっと言い続けていて、はいはいと返事をしながら『ああ、夫婦の夫って、こんな感じで妻の会話をあしらっているんだろうな・・』と遠い目をしたのは内緒です。

　ドラえもんの大晦日の主題歌は東京プリンですか・・。
　では、来年もヨロシク。