ウェスレーの説教
メソジストの祖ジョン・ウェスレーの書いた説教は約150ほど残っているそうだがその中の標準説教53を、藤本満先生が3巻に分けて訳され、イムマヌエル綜合伝道団が出版している。53を含めそれ以外の説教も、イムマヌエル綜合伝道団が、分冊にして出版し続けて15巻ほどになっている。イムマヌエル伝道団はすべての説教の翻訳を完了すると表明しているが、近年は訳業は滞っているように見受けられる。あとわずかなのだが。分冊本は出版からすでに年月が経過していて、古いものは版元品切れ状態であり、アマゾンなどではビックリするような値段で売られている。どうしても欲しくて泣く泣く買った。標準説教53は野呂芳男先生の訳もある。新教出版社の「ウェスレー著作集」の中に上中下三冊。これも古い。ほかに邦訳のまとまったものは見られない。ウェスレーにはまとまった神学大系はなく、「説教」によって教え続けた。説教集の扉に「序文」があるが、ウェスレーがどうして説教を書き出版するようになったか、心の動機が書かれている。これは心打たれる文章だ。説教は読まなくてもこの「序文」だけは読んで欲しい。説教も魅力的なもので、書き出しは冷静のようでも、後の方ではぐいぐいと心情にたたみかけてくるものが多い。その点、有名な「キリスト者の完全」は、論文や説教などの寄せ集めて、そういう魅力に乏しい。邦訳されているウェスレーの説教の全部に目を通すのが、ボクの当面の目標である。もう少し、年内には目標達成出来るかな? あとは、聖書の脇に置いて毎日少しずつ読み返しながら、天国の門にたどり着くのがボクの夢だ。