襲われる天国
聖書には難解な部分がある。それが聖書の聖書であるゆえんだ。新興宗教の経典などは、美辞ばかり集められている。「天の国は力ずくで襲われており、激しく襲う者がそれを奪い取ろうとしている。」マタイによる福音書11章ここも長い間、分かりにくく頭を抱えていたところ。でも最近ふわっとわかってきた。天国を攻め取るという意味が。イエス・キリストを信じたのだからもう安心して天国に行ける、というわけではない。安心して気を緩めていては、天国は離れ去ってしまうのだ。そこに入れるように祈り、教会を支え、家族に対する愛の重荷を負う。真っ直ぐに、からだを天国に傾けて、金メダルを目指すように励む。そうしてようやく天国を勝ち取るのだということ。