2005/09/15(木)13:50
14D IPCCでの業務(その2)
こんちくは。
昨日の記事の続きです。
IPCC(工業所有権協力センター)の業務として、「特許審査に必要な先行技術調査」の次に興味深いのが、「特許分類及びFタームの付与」です。
これは特許データベース検索用キーワードの付与であって、データベースを検索するにあたっての質にかかわってくることだからです。
そこで、IPCCはどのようなことを行っているのかというと、次のようなことが記載されています。
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(2)特許出願等への分類付与による検索データベースの作成
・特許出願に対して特許分類の付与とFタームの付与を同時に行う、一元付与業務を行っています。
・公開前の実用新案出願にFタームの付与を行っています。
・技術の進展に伴い改訂されたFタームに応じて、公開された特許・実用新案文献に改訂後のFタームの付与を行っています。
・公開前の内容が記載された書類を扱うこともあり、厳重な秘密保持体制を採っています。
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特許分類やFタームは出願時の明細書に行われるもののはず。
ということは、特許庁職員以外が特許公開前の明細書を見ることができるのか。
先の記事で紹介した「技術文献解析者」は、自宅での仕事であり、秘密保持という点でまずいのでは?
などと心配(特許法第200条の問題か)したのですが、IPCCの職員が行うのは、「厳重な秘密保持体制」ということですし、
技術文献解析者が行うのは、既に公開された公報だけのようです。
なるほど、安心しました。
キーワード 特許分類、IPCC
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