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カテゴリ:弁理士試験
ご存知のように、論文試験では60点以上で評価が○(合格答案)になる。採点基準も得点分布も平均点も公表されていないので、ここから先は私の単なる推測に過ぎないが、評価が○になる答案は結構多いようだ。一説によると、約半数の答案が○になるという。また、得点分布も、受験機関のそれに比べて、かなり広いようだ。
さて、いよいよ近づいた本試験では何点を狙うべきかというと、全科目60点でも合格するわけだから、それでいいというくらいに気楽に構えるのがよいだろう。特・実で「失敗した」と感じ、意匠あるいは商標で70点以上を取ってやろうと意気込んで答案を書くと、往々にして特・実だけが○、意・商がA以下の評価になったりする。理由ははっきりしないが、自分のペースを乱し、かえって題意把握ミスや項目落ちを誘発したり、独り善がりな答案を書いてしまったりするのだろう。 だから、終わった科目のことは考えず、60点であると推定して、残りの科目も60点を取るつもりで次の科目に挑むのがよいと思う。 実際、私の経験では、「必死に書いた」と思える答案ほど成績が芳しくなく、淡々と書いた答案の方が成績が良い傾向がある。昨年の答練は、全て62点(さすがに60点ぎりぎりでは多少不安なので)を取るつもりで受け、採点傾向の全く異なるとされる代々木塾とLECの両方の模試を受け、59~72点、平均で64位を取ることができた。本試験でもそのペースで答案を書いたが、口述では意匠、商標で「論文の成績が非常に良かった」と言われた。何点以上で「非常に良い」と言うのかは定かでないが、本試験では、意外と簡単に70点が付くような印象を受けた。 まとめると、 ・自分の思っている出来と、本試験の採点は大きく異なる場合がある。 ・出来が悪かったと思っても、他の受験生も出来ていなければ○が付く場合もある。 ・終わった科目の事は考えない。 ・60点の答案で十分で、本試験で答練の60点級の答案が書ければ、70点が付くこともある。 力みは禁物、深呼吸してから答案構成にかかりましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.07.01 09:14:37
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