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オランダ ネーデルラントより

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2004年10月22日
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本日のテーマはDe mythes over Nederlanders.
(オランダ人論の迷信)の大検証!!

「オランダ人論」とか、「日本人論」とか、
実は、「~人論」はどうも好きじゃない。

その「論」が、ひとり歩きをして、新たなステレオタイプや、
偏見につながりがちだ。
で、だいたい悪いイメージが定着してしまう。

でも同僚や、親しいオランダ人とコーヒーブレークに、
冗談まじりに、「オランダ人論迷信」を一緒に検証
するのも、たまには面白いかなぁと思う。

オランダ人の国民性として、

1.Zuinig zijn (節約・倹約)
2.Tolerantie(寛容)
3.Gezellig/gelukkig zijn (楽しい)
4.Nuchter zijn (マジメ、実直・実践的)
5.Niet chauvinistisch zijn (狂信的愛国家ではない)
6.Normaal zijn(フツーであること)
の6つがよくあげられる。

1.Zuinig zijn (節約・倹約)は、klopt(正しい)。
けっこう正しい迷信というのが、大方のオランダ人の考え。
オランダ人がケチで有名なのも、節約・倹約の精神からかもしれない。

2.Tolerantie(寛容)はniet klopt(正しくない)
「Tolerantieなんて、全くのフィクション」
とオランダ人は、口を揃えていう。
でも、筆者が常々感じるのは、オランダは日本よりはるかに
tolerantieだ。
ただ、昨今の不法滞在移民による犯罪の急増で、
オランダ人のtolerantieは、限界がきているのも事実。
ま、これは日本をはじめ、先進各国はどこも同じ問題を抱えている。

3.Gezellig/gelukkig zijn (楽しい)
これはklopt(正しい)。
gezelligは、オランダを解くキーワード。
正確には、「een aangename sfeer」。
心地よい、キモチイイ、楽しい気分や雰囲気のことだ。
例えば、春や夏、カフェのテラスでビールを一杯飲んだり、
キャンドルをつけて、バスオイル入りのお風呂にゆっくり入ったり・・・
こういったことをgezelligと一言でいえる、便利なコトバ。

ただ、発音がすご~~~くムズカシイ!
オランダ語のgの発音は、オヤジがのどのタンをはくときに出す
「ガハァ~~~、ペッ!」の「ガハァ~~~」の音に近い。
それが、最初と最後、そしてLの発音もある。
一応、オランダ人には、筆者の発音は、正確だと褒めをちょうだいした。
でも、オランダ語を勉強している外国人は、とても珍しいので努力賞か??
自分自身どのくらい正しく(間違って?)発音しているのか、
実は、よくわかっていない!
発音は、永久の宿題!

カタカナで、「ヘゼリフ」と紹介されていることもあるが、
この発音では、オランダ人には全く通じない(経験済み!)。

18、19世紀江戸時代のオランダ語の通詞・通訳のメモを、
写真でみたことがあるが、カタカナで「句読」、
つまりルビをつけている。
通詞は、オランダ商人が何をいっているか、わからないし、
オランダ商人は、通詞に感謝し、引き続きオランダ語の勉強を励ます一方、
「正しく発音するように」と忠告している。

この情景は、300年たっても筆者とオランダ人のオランダ語の会話と全く同じのようで、ミョウな共感がわく・・・(冷や汗)

5.Niet chauvinistisch zijn (狂信的愛国家ではない)
は、niet klopt.
2002年に、LPF党の党首Pim Fortuyn氏が暗殺されたり、と
かなり物騒になってきたオランダ。

chauvinismeは、英語でもchauvinism。
日本語の訳でも、「ショービニズム」というのをよくきく。
盲目的・狂信的愛国心、排外主義、異性蔑視、女性蔑視という意味だ。
ところで、米語の影響で、オランダ人の女性もこんなコトバを
よくいっている。
「chauvinist」くらいなら、まだいいんだけど、
「chauvinistic pig!」というと、
「女性蔑視主義者」、「女性蔑視のブタ野郎」という意味で、
「ゼッタイ、公の場で使ってはイケナイ表現」だ。
のはずなんだけど、よく使っているんだよね!実際・・・・

6.Normaal zijn(フツーであること)は、
klopt! klopt! klopt!

最初、仕事でどんなに、がんばっても、何やっても、
「O, dat is normaal(それは、フツーよ。ナミのレベル)」
ガックリ・・・
もうちょっと、ほめてくれてもいいんだけどなぁ~。
ほんの、ちょっとでいいからさぁ~。
一人で、いじけていた。

「Dat is normaal」というのは、ホント、よく使われる。
フツーであることが、オランダでは、美徳とされる。
ただ、天才的な人物や、並外れた能力の人に対して
オランダ人は、嫉妬したり、とても冷たいそうだ。
ま、これはどこでも同じだよね。
筆者は天才ではないので、みんな親切なのか!?(苦笑)
このオランダ人の国民性をタンテキにあらわした、
uitdrukking(ことわざ)がある。

「Je hoofd mag niet boven het maaiveld uitsteken」
直訳すると、
「穀物や草を刈るところでは、ぬきんでてはいけない」
日本語だと、
「出るクギは打たれる」に近いだろうか。

もっとも、この傾向を変え、「天才を育てよう」という
気風がようやく、オランダでも出始めたそうだ。

「検証、日本人論迷信」だけれど、
筆者は、日本からきた人間としては、het slechtste voorbeeld(最悪の例)なので、
筆者をみて日本人を一般化してはいけないと、クギをさしたので、
ご心配なく(?)。

「そうだろう、そうだろう、そうだと思ったんだ」
とみんなから一斉に、いわれてしまった(!!)

「いやいや、そんなことはないよ・・・」
とお世辞でもいいからいってほしかったんだけど・・・

オランダ人が、
4.Nuchter zijn (マジメ、実直・実践的)は、全くKlopt!





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最終更新日  2004年10月22日 07時20分51秒
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