株式
【3月21日】■ダウ平均 :12036.53 (△178.01)■ナスダック : 2692.09 (△ 48.42)■日経225先物 : 9540 (△410:大証比)■為 替 : 81.00-10■WTI原油先物(期近) : 102.33 (△ 1.25)■金価格 : 1425.40 (△10.30)■概 況 ≪NY株式相場は大幅に3日続伸・ダウ1万2000ドル回復、M&Aを好感≫ 米通信大手のAT&Tによるドイツテレコム傘下のTモバイルUSA買収、米オンライン証券大手のチャールズ・シュワブによる同業のオプションズエクスプレス買収など、大型のM&A(合併・買収)が相次いで発表されたことで株式市場への資金流入期待が広がった。産油国リビアで米英仏を中心とする多国籍軍が空爆を続けている。中東・北アフリカ情勢の緊迫で原油の供給不安が高まり、原油先物相場が上昇。収益改善の思惑を背景に石油株が買われたことが相場を押し上げた面もある。原油高が米景気を押し下げるとの受け止め方はこの日は目立たなかった。福島第一原子力発電所で外部電源が一部復旧したことで、危機的状況を脱しつつあるとの見方を背景に投資家の不安心理が和らいだことも支援材料となった。先週後半からの見直しい買いが継続しダウ、ナスダックともに3営業日続伸。ダウは3月11日以来の1万2000ドル台を回復し、日本で大地震が発生する直前の3月10日の水準を上回った。業種別では、エネルギー、資本財、ハイテク、素材などが上昇率上位となった。--------------------------------------------------------------------------■今日の見通しと材料--------------------------------------------------------------------------□見通し 週明けのNY株式相場で、ダウ・ナスダックともに大幅上昇、シカゴ225先物(CME)も大証の値を大きく上回っていることから、連休明けの東京市場は幅広い銘柄に買いが先行し、平均株価は円建てのCMEの値(9505円)に鞘寄せする格好で急伸して始まりそうだ。日米欧カナダの7カ国(G7)各国当局による協調介入の効果で為替相場が安定化するなか、国際優良株中心に買い戻し先行の見通し。テクニカル的には、東証1部の騰落レシオは18日現在で85.9%(25日)と過熱感がないことや、5日移動平均線の下げ止まりとともに反発基調を強める公算大。□材 料(各紙・ニュース等より)・米軍、リビアの防空能力が大幅低下 空爆、参加国も増加・部品・素材、世界供給へ生産再編 全工場活用、被災補う・震災復興の11年度補正予算、年金財源2.5兆円転用案・被災地の金融機関に公的資金 政府、復興へ融資を後押し・福島第1原発、通電作業・放水見合わせ 2・3号機で煙・首都圏、製油所相次ぎ再稼働 ガソリンの需給逼迫解消へ・上場企業、起債・配当見直し相次ぐ 震災で決算発表延期・アドバンテスト、米ベリジー買収 半導体検査装置首位へ・不要不急の消費が急減 百貨店・居酒屋、計画停電も影響・東芝、3期ぶり期末配当 2円以上、震災の影響は限定的・関西電、原発安全対策で最大1000億円・ヤマトHD、岩手・宮城・福島で宅配一部再開・日産自、国内6工場を一部再開・住金の鹿島製鉄所、高炉1基で送風再開・花王やユニチャーム、操業再開にメド 品薄解消急ぐ・キヤノン、長崎で2日間生産停止・栄光、進学会と資本提携へ・ガイシ、今期純利益35%増に上方修正・東邦亜鉛、純利益59%増 11年3月期・帝国ホテル経常益2.1倍に 11年3月期、予想を下方修正□予 定・2月首都圏新規マンション発売(13:00)・1月全産業活動指数(13:30)・2月全国スーパー売上高(14:00)・2月コンビニエンスストア売上高(16:00)・米チェーンストア売上高(先週分)・米1月FHFA住宅価格指数(23:00)・3月リッチモンド連銀製造業指数(23:00)・南ア準備銀行金融政策決定会合(~24日)□企業動向《銘柄異動》 トーカイ《株主総会》 GMO-HS、フューチャー《決算発表》 モロゾフ《海外決算発表》 ウォルグリーン、ディスカバー・ファイナンシャル・サービシズ、シンタス、 アドビ・システムズ