カテゴリ:テレマーク
オグナほたかスキー場から前武尊山へ行ってきました。
体調がよくなかったので、ゲレンデを1時間滑って帰りたくなりましたが、約束をして準備もしてきたので、一応、山にも入ることにしました。 先月の根子岳からほぼ一ヶ月ぶりの登山ということもあり、なんだか登るのが面倒に感じて、山頂まで行く気になれず、途中からトラバースして十二沢を滑らせてもらいました。 上部は新雪が生きていて、今シーズン初めての山での深いパウダーを楽しませてもらいました。 中間部からやや重くなってきましたが、それでも、この時期にしては良い雪でした。 今回は、自分が最もお気に入りの板、ボレーのベクターBCを持ってきました。 使うのがもったいなくて、というよりは山に行く機会が減ってしまったため、ここ数年は1年に1回使うか使わないかという感じで、確か、昨シーズン同じ十二沢を滑ってから1年ぶりの使用でしたが、相変わらず抜けが良くて気持ちの良い板でした。 私が持っている板の中では最も悪雪に強く、条件を選ばず山でのテレマークスキーを楽しませてくれる板だと思います。 しかし、山に入る前にゲレンデで1本目を滑った時の違和感は、昨シーズンまで感じたことのないものでした。 それは、抵抗のある鱗板でゲレンデを滑るのが今シーズン初めてだったからという理由ではなく、最近ブログで度々触れているビンディングの違いによる乗り味の違いによるものです。 ベクターBCにはボレーのスイッチバックを付けているのですが、その足上げ感が、まるで3ピンを履いた時のように感じたのです。 昨シーズンまで、BCクロカンでどこでも滑ることを目的にテレマークスキーをやっていた私の中では、スイッチバックはけっこうホールド感がしっかりしているビンディングだと思っていたのですが、今回の滑り始めでは、なんとも頼りなく感じました。 それは、今シーズン初めてNTNに乗った時のまったく逆でした。 先週までゲレンデでNTNを使う機会が多かったため、ターン前半、スキーの前後差をつけて内足首を曲げて行った時のバネの抵抗は、内足のエッジコントロールを安定させる不可欠の要素になりつつありました。外足の戻りも同様です。 スイッチバックからNTNに乗り変えた時には、バネの干渉が余分に感じていたのですが、それに慣れると、弱いバネはコントロールに細かい神経を使い、頼りなく感じるのです。 そのため、NTNのように思い切ってフラットから谷回りに入って行けない不安を感じました。 ゲレンデ1本目の滑り始めは、シリンダーが効いていないのかと思うほど頼りない感じでしたが、2本めに第4ゲレンデ前半の緩斜面でリードチェンジと横滑りを行って足首から蛇腹の感覚を修正し、2本め後半の、大好きな下の斜面では、いくらか安定感を復活させて気持ちよく滑ることができました。 一般的には、NTNもNNN-BCも滑り方は同じという意見が常識なのかも知れません。 まあ、慣れればゲレンデではどちらでも適当に滑れなくはないというのが私の実感です。 しかし、山で複雑な地形や雪質に遭遇すると、ゲレンデで練習した滑り方が、適していないと感じることもあります。 両ブーツの踵に向かって上下動するというスキーの基本は同じなのかもしれませんが、使う筋肉や気を配るべき場所は、使う道具や斜面状況によって、まったく違ってくるのではないかと個人的には思います。 また、その状況でどのような滑りをしたいかによって、上下動の幅は変化し、テレマーク姿勢を取った時の前後差も違ってくるので、構造的にそのスタイルが適さないビンディングも存在すると思います。 だからこそ、道具を変えて滑るのは楽しいのかも知れません。 ここ1か月はゲレンデで滑るのが楽しくて、わざわざ山に登って滑らなくてもいいかなと思い始めていましたが、天気の良い日には山に登って滑るのも、気持ちが良いものだなと感じたショートツアーでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.03.12 12:43:52
[テレマーク] カテゴリの最新記事
|