2008/09/27(土)01:32
彼岸花
今朝、通勤途中にふと田んぼの方を見ると、彼岸花が真っ盛り。
縁起が悪いという人もいますが、そんなこたぁない。
あの花の造形は、素晴らしいものです。
彼岸花と言えば、救荒植物。昔、飢饉の際に食用とされた。
なのですが、彼岸花には毒があります。
きっと毒の抜き方も教えられたんだと思います。
そして救荒植物と言えば上杉鷹山。
上杉鷹山と言えば、有名な言葉があります。
「なせばなる なさねばならぬ なにごとも」
ここまでは聞いたことがあるかと思いますが、
実はその続きの方が重要だと思うのです。
「ならぬは人の なさぬなりけり」
「井の中の蛙 大海を知らず」も、続きの方があまり知られてない。
「されど 空の青さを知る」
全部を知れば、ちょっと、世界が広がります。
「健全な精神は 健康な肉体に宿る」というのもよく言われますが、
ちょっと違う。
原文は You should pray to have a sound mind in a sound body.
上の訳だと、完全に「should pray 」の部分が無視されているんです。
原文は「宿る」って断言してない。
should ~すべき、~しなくてはならない、~のはずだ、きっと~だろう
(このへんの英語の曖昧さが苦手です。
~すべき と、 きっと~だろう では、全然違いますよね。)
そして pray は、「祈る」です。
つまりですね、きちんと訳をするならば、
「健全な精神は 健康な肉体に宿ることを祈るべきである」
もうちょっとやわらかくすると、
「健全な精神は 健康な肉体に宿るといいね」
あるいは、「宿って欲しいものです」くらいでいいんじゃないかな、と。
ちょっと違ったことが正しいことのように広まってるのって、
なんだかなーと思います。
あれ…彼岸花はどこへ行った?
いつもの脱線です。
えーっと、彼岸花、好きです。