昭和のアパートから、こんにちわ^^/ 7日目
私たちは12月の入居を控え、無防備なリフォーム作業に取り掛かっていた。作業をそっちのけで、携帯を片手にパシャパシャ写真を撮る私に彼がひとこと。「 写真なんか撮っていないで、手伝ってよ 」作業を進めなくてはならないのは分かっていたけれど「いま」を残さなければと思っていた。 1階、和室の部屋を木の板へ張り替える作業。1番初めに取り掛かったのが、ここだった。今まで、木工作業なんてしたこともなかったけど建築に詳しい棟梁(とうりょう)に基礎の知識を教えてもらっていたので 素人でも出来るだろうと、無茶くちゃな自信をもっていた。棟梁いわく、素人のほうが「あじ」があっていい場合もあるらしい。私たちはその「あじ」を作り上げようとしていた。深夜0時過ぎまでかかっても、まだまだ終わる気配はなく予想以上に、大変な予感がしてきた。だけど、もう引き下がることは出来ないどれだけの時間がかかっても、このアパートを理想の空間に作り上げるぞ!!と更に熱が入る。冷静になって考えると 昭和のアパートを自分でリフォームだなんて..普通に暮らしていたらなかなか、経験できることではないだろう。そう思って、この頃からアパート奮闘記を残したいなと考えていた。だけど残念なことに、当時の写真が非常に少ないのである。それにはこんな残念な理由があった。私が、彼にカメラを向けるたびに「必死で頑張ってます!!」みたいなポーズをきめるのでどの写真も嘘くさく感じてしまうのである。どうにか自然に撮れているのものを載せたいと願うあまり記載できる枚数が限られてしまう。この先、こんな後悔はしないようにと今ではデジカメを手放せない私がいる。